2019年3月17日(日)14:30 開演 @京都コンサートホール・大ホール
指揮 : 広上 淳一(常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー)/ 管弦楽 : 京都市交響楽団
* * * * *
● マーラー : 交響曲第7番ホ短調「夜の歌」
全曲は5つの楽章から成り、第3楽章「スケルツォ」を中心として、きれいにシンメトリーの構造をなしています。
曲想は共通点やストーリー性に乏しく、独立性の高い各々の楽章がコラージュ風に合わさった「組曲」のような体。
○ 第1楽章
冒頭、テノールホルンという珍しい楽器による不思議な旋律が奏でられる。 トロンボーン奏者の戸澤さんが担当。
プレトークでは楽器を持って登場。 全曲の基調を決定づける象徴的な役割。 相当なプレッシャーが掛かるようだ。
○ 第2楽章 「夜曲Ⅰ」
小鳥たちがさえずり、カウベルがにぎやかな音を立てる。 のどかな田園風景の中を、のんびりと行くピクニック?
タイトルは「夜曲」なのにと違和感を覚えます。 野辺の送りのような「弔い」の行進曲が聞こえてきたりもします。
○ 第3楽章 スケルツォ:影のように
シンメトリー構造の中心となる楽章ではありますが、「影のように」という難解な指示の付いた奇怪なスケルツォ。
弟子のブルーノ・ワルターは、「マーラーが書いた最も美しい音楽だ」と評していますが、まるで百鬼夜行の世界?
○ 第4楽章 「夜曲Ⅱ」
甘美なセレナードを独奏ヴァイオリンが美しく歌い上げます。 コンサートマスターの泉原さんのソロは久しぶり。
通常、オーケストラでは使用されることのないギターとマンドリンの音色が、濃密な夜のムードに彩りを添えます。
○ 第5楽章 ロンド・フィナーレ
前楽章の雰囲気を断ち切るかのように、決然としたティンパニの連打が小気味よい。 中山航介さんの冴えわたる妙技。
唐突さを感じなくもありませんが、「組曲」の中の独立した終曲と捉えるならば、まばゆいばかりのフィナーレでした!
* * * * *
年度末らしくステージ上では、この3月で卒団される楽団員さんへのセレモニー。 テューバ奏者の武貞茂夫さん。
アンコール曲、エルガーの「エニグマ変奏曲」から「ニムロッド」が捧げられる。 情感たっぷりの演奏に感極まる。
指揮 : 広上 淳一(常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー)/ 管弦楽 : 京都市交響楽団
* * * * *
● マーラー : 交響曲第7番ホ短調「夜の歌」
全曲は5つの楽章から成り、第3楽章「スケルツォ」を中心として、きれいにシンメトリーの構造をなしています。
曲想は共通点やストーリー性に乏しく、独立性の高い各々の楽章がコラージュ風に合わさった「組曲」のような体。
○ 第1楽章
冒頭、テノールホルンという珍しい楽器による不思議な旋律が奏でられる。 トロンボーン奏者の戸澤さんが担当。
プレトークでは楽器を持って登場。 全曲の基調を決定づける象徴的な役割。 相当なプレッシャーが掛かるようだ。
○ 第2楽章 「夜曲Ⅰ」
小鳥たちがさえずり、カウベルがにぎやかな音を立てる。 のどかな田園風景の中を、のんびりと行くピクニック?
タイトルは「夜曲」なのにと違和感を覚えます。 野辺の送りのような「弔い」の行進曲が聞こえてきたりもします。
○ 第3楽章 スケルツォ:影のように
シンメトリー構造の中心となる楽章ではありますが、「影のように」という難解な指示の付いた奇怪なスケルツォ。
弟子のブルーノ・ワルターは、「マーラーが書いた最も美しい音楽だ」と評していますが、まるで百鬼夜行の世界?
○ 第4楽章 「夜曲Ⅱ」
甘美なセレナードを独奏ヴァイオリンが美しく歌い上げます。 コンサートマスターの泉原さんのソロは久しぶり。
通常、オーケストラでは使用されることのないギターとマンドリンの音色が、濃密な夜のムードに彩りを添えます。
○ 第5楽章 ロンド・フィナーレ
前楽章の雰囲気を断ち切るかのように、決然としたティンパニの連打が小気味よい。 中山航介さんの冴えわたる妙技。
唐突さを感じなくもありませんが、「組曲」の中の独立した終曲と捉えるならば、まばゆいばかりのフィナーレでした!
* * * * *
年度末らしくステージ上では、この3月で卒団される楽団員さんへのセレモニー。 テューバ奏者の武貞茂夫さん。
アンコール曲、エルガーの「エニグマ変奏曲」から「ニムロッド」が捧げられる。 情感たっぷりの演奏に感極まる。