まい・ふーりっしゅ・はーと

京都発。演奏会や展覧会、読書の感想などを綴っています。ブログタイトルは、ビル・エヴァンス・トリオの名演奏から採りました。

京都市交響楽団 第607回定期演奏会

2016-11-28 16:08:04 | kyokyo
2016年11月26日(土)14:30 開演 @京都コンサートホール・大ホール
指揮 : 高関 健(常任首席客演) / ピアノ : 児玉 桃 / オンド・マルトノ : 原田 節

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● メシアン : トゥーランガリラ交響曲

■ 楽器の配置
指揮台を中央にして、上手にはピアノ、チェレスタ、ジュ・ドゥ・タンブル、ヴィブラフォンの4台が並びます。
片や下手には、オンド・マルトノというオルガンのような電子楽器が、スピーカーと共に設置されています。

■ オンド・マルトノ
オンド・マルトノというのはシンセサイザーの前身(?)のような楽器で、発明者の名前で呼ばれています。
何と言うべきか、「オバケのQ太郎」を連想させるような(?)、不思議な浮遊感を覚える独特の音色でした。

■ 児玉桃さん(ピアノ)
ピアノ独奏は児玉桃さん。 オーケストラの巨大な音圧に力負けすることのない、シャープで力強いタッチ。
また、カデンツァや小鳥の鳴き声を模倣した独奏部分は、繊細でミステリアスな感じが印象に残りました。

■ 高関健さん(指揮)

プレトークでは、繰り返される二つの主題や個性的なリズムの刻みなどを、実演(?)して下さった高関さん。
精緻を極めた複雑なスコアを、明晰整然とした指揮ぶりで、オーケストラを澱むことなく見事にコントロール。

■ 京都市交響楽団
いつもながら感心するのは、オーケストラの最強奏になったときにも、混濁することのないクリアな音色。
ベルリン・フィルなら、いったいどんな音がするのだろうか! そういう連想をさせるくらい素晴らしかった京響。

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これまでの京響の演奏会では、演奏時間が80分を越えるマーラーの交響曲などを聴いた経験があります。
しかしながら、現代作品の80分というのは、聴く者に、かなりの集中力と忍耐力を要求するものでした。

コメント
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