まい・ふーりっしゅ・はーと

京都発。演奏会や展覧会、読書の感想などを綴っています。ブログタイトルは、ビル・エヴァンス・トリオの名演奏から採りました。

つぐない ATONEMENT

2010-01-23 19:43:21 | wowow

2007年 イギリス / 監督: ジョー・ライト / 原作: イアン・マキューアン 「贖罪」
出演: キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイ、シアーシャ・ローナン

          *  *  *  *  *

■ 思春期を迎えた少女の無垢な正義感、芽生えた嫉妬心… つい、口をついて出た「嘘」。
  引き裂かれてしまった恋人たち。 当事者たちがたどる、その後の人生・運命は…?

■ 少女は、犯した「罪」をつぐなうことが出来たのでしょうか? 許されたのでしょうか?
  この問いかけに対する、はっきりした答えは、今回も見つけられませんでした。

■ 意外性をつく「結末」の衝撃度は、私の中では、「猿の惑星」級のインパクトでした!?
  映画をご覧になる方は、効果音として使われているタイプライターがヒントになります。

          *  *  *  *  *

■ 文庫本の解説には、セシーリア役を演じたキーラ・ナイトレイにも触れてありました。
  難しい役どころでしたが、彼女の演技は、原作者のマキューアンの心を捉えたようです。

■ 余談になりますが、原作は、イギリスの大学受験の課題図書に選ばれているそうです。
  確かに、「この時の心情を簡潔に説明せよ」なんて問われると、けっこう難しそうです!?

■ 原作に綴られている全てを映像化することは、作品の性質上、不可能に近いと思いますが、
  それでも、とても重厚かつ精緻な「大河ドラマ」をみたような感動・印象を受けました。

          *  *  *  *  *

私の場合は、最初に映画をみて、次に原作を読んで、そして今回、WOWOWの再放送。
その割には、この程度のことしか書けません。 とりあえず、エントリーということで…

Tsugunai

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

WOWOW スペシャルサンクス プレゼント

2010-01-02 11:43:37 | wowow

今年最初の運だめし!ということで、WOWOWのプレゼントに応募しました。
メッセージ付きだと当選確率も高いらしい?ので、こんな風(↓)に書いておきました。

            *  *  *  *  *

投稿のテーマ: みんなに言いたい! わたしのお気に入り番組

● ドラマW
 私は、角田光代さん原作の「対岸の彼女」(平山秀幸 監督)以来のファンです。
 原作の方もじっくりと読んでみたい!と思わせるくらい、充実した内容の作品がズラリ。

● 海外ドラマ - ミディアム / コールドケース
 再度の見直しにも耐えられるというか、とても凝ったストーリー・演出のドラマです。
 裏を返すと、私の頭の回転では、一度ではよくわからない?! 吹替えの声優さんも上手!

● 紺野さんと遊ぼう
 吉高由里子さん主演。 コミカルなタッチながらも、どことなく妖しげな雰囲気が漂います。
 制作スタッフの方々も、きっと彼女のファンなんでしょうね。 吉高さんの魅力いっぱい。 

● エキサイトマッチ
 スポーツ中継を生かすも殺すも、現場担当者の「腕」次第ということが、よくわかります。
 高柳アナの実況、ジョー小泉・浜田剛史さんの解説、このトリオの掛け合いが絶妙です。

            *  *  *  *  *

プレゼントは、美味しそうな「Bコース」を選びました。 「1年間 毎月届くケーキ」です。
メッセージも誠心誠意、心を込めて書きました。 まあ、その大部分は「食欲」ですけれど…

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きみの友だち

2009-09-22 09:21:52 | wowow

2008年 映画「きみの友だち」製作委員会 WOWOW FILMS
出演: 石橋 杏奈、北浦 愛、吉高 由里子、福士 誠治 他 / 原作: 重松 清

            *  *  *  *  *

■ 交通事故が原因で足が不自由な少女、恵美。 重い腎臓病で入退院を繰り返す少女、由香。
  クラスの中で、ゆるやかに疎外され、ひっそりと孤立する二人が、この映画の主人公。

■ 上のような理由により、なわとび大会の「なわ回し」の役に選ばれてしまう二人。
  けれど、これが、会話すらしたことがなかった二人を結びつけるきっかけになりました。

■ 二人が強い絆で結ばれていく過程を軸に、同世代の「きみの友だち」が登場してきます。
  多感な中学生たちの「群像劇」が、みずみずしいタッチで綴られていきます。

■ 親友に彼氏が出来たみたい。 幼なじみが、新しい友人とどんどん親密になっていく。
  後輩にレギュラーの座を奪われてしまった。 - みんなも、似たような経験あるよね。

■ 恵美ちゃんと由香ちゃんとの交流は、15才の春を迎えることなく終止符を打ちます。
  けれど、二人の培った「友情」が、私たちを爽やかなエンディングへと誘ってくれます。

            *  *  *  *  *

メガホンをとったのは、今年話題になった「余命1ヶ月の花嫁」の廣木隆一監督。
お涙ちょうだいの「友情物語」に陥ることなく、重松さんの原作を見事に映像化しています。

※ 下の写真は、「もこもこ雲」を眺める、由香ちゃん(左)と恵美ちゃん(右)。
Kimitomo

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グーグーだって猫である

2009-08-17 10:17:40 | wowow

2008年 「グーグーだって猫である」フィルムコミッティ
原作: 大島弓子 / 監督: 犬童一心 / 出演: 小泉今日子、上野樹里、加瀬亮、森三中

               *  *  *  *  *

■ 原作は、漫画家・大島弓子さんの自伝的エッセイ漫画なのだそうです。
  小泉今日子さんが、キュートでナイーブな女性漫画家を上手に演じられていました。

■ もちろん、主役のグーグーをはじめ、登場する猫ちゃんが、どれもすごく可愛いのです。
  街中や公園を自由気ままに歩き回る姿を、見事にとらえたカメラ・ワークも光ります。

■ 長年連れ添った(亡くなった)愛猫が女性の姿となって、主人公と再会を果たしたり、
  英会話スクールの外国人講師が実は「死神」だったり、ファンタジー仕立ての演出です。

■ 角田光代さんの小説やエッセイにもよく登場する、東京・吉祥寺が舞台になっています。
  「ああ、これが吉祥寺かぁー?!」 ちょっと驚きの連続でした。 How exciting town !

               *  *  *  *  *

というわけで、猫好きの方はもちろんのこと、癒しを求めている方にも、お薦めの作品です。
ストーリーには少し深刻で悲しい場面も出てきますが、エンディングは気分も  goo! goo!

Gougou

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うた魂(たま)♪

2009-08-01 11:42:48 | wowow

2008年 日活・文化放送・朝日新聞社 / 出演 : 夏帆、ゴリ(ガレッジセール)他
全国コンクールを目指す、北海道の公立高校の合唱部を舞台にした、感動青春ムービー。

            *  *  *  *  *

■ コミカルなタッチのストーリーは、「紺野さんと遊ぼう」を思い出させます。
  ヒロインを演じた夏帆さんは、吉高由里子さんと、どことなく雰囲気が似ています。

■ ヒロインの荻野かすみ(夏帆)は、ちょっと自意識過剰な女子高生。
  目立ちたがり屋で、カッコつけで… だけど、なかなか憎めない不思議なキャラの持ち主。

■ そんな彼女にトドメを射すようなひと言が! しかも、思いを寄せている男の子から!
  キミの歌っている時の顔は、産卵中の鮭に似ている - ですって!? 

■ このきつ~いひと言がきっかけとなって、歌うことへの情熱を失ってしまうかすみ。
  それでも、周囲の人たちとの交流を通して、再びいきいきと歩み出していくのです。

■ 実は、私もヒロインのかすみと同じく、「自意識過剰」の傾向ありのタイプなのです。
  マズイなって思った時は、海に向って大きな声で叫ぼうね。 I am furu-chin !

            *  *  *  *  *

■ 私も、学生の頃は合唱団で歌っていたので、いろいろなシーンが思い出につながります。
  注意事項がいっぱい書き込まれた楽譜のクローズアップから、涙が止まらなくなりました。

■ 夏合宿前の今ごろの時期は、午前中から夕方まで、練習に明け暮れていました。
  でも、何かひとつのことに、ひたむきにチャレンジ出来るのは、とっても幸せなこと!

■ 私たちの合唱団は、残念ながら、全国コンクールの一歩手前のところでアウトでしたが、
  それでも、本番前の舞台そでや、審査発表前のドキドキ感は、今でもよく覚えています。

■ 青春学園ドラマの定番といえば、体育会系「スポ根」ものとか、不良系ツッパリものとか。
  こういう、ふつーの文化系高校生の学園生活が描かれているのも、新鮮でよかった!

            *  *  *  *  *

ということで、私にとっては、いろんなシーンで感情移入ができる、いい作品でした。
甲子園の高校野球の合間に、ぜひ、皆さんも、ご覧になってみては如何でしょうか!

Utatama

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする