今月の2日、79歳でお亡くなりになった、日本画家・平山郁夫さんからのメッセージ。
自分らしく生きるための、ぶれない自分を作るための、骨太に自分を耕すための18の法則集。
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■ テレビ番組などで拝見する平山さんは、いつもにこやかで穏やかな印象を受けますが、
本を読み進めるにつれ、自らを律する厳しさ、確固たる信念に驚かされ、圧倒される思い。
■ それでも、若い世代の読者を対象として書かれているので、読みづらいことはありません。
押し付けがましくなく、説教じみたこともなく、文章に平山さんの人となりが表れています。
■ 人間が一人前になるためには、必ず通り抜けなければならない「道」があります。
人それぞれ、人生の「現在地」に応じて、心に響いてくる言葉がきっと見つかるはずです。
■ 私個人としては、「判断基準は美しさ」と題された章が、特に印象に残りました。
人間として美しく生きる。 美しく生きるために自分を磨く。 来年の抱負はこれで決まり!
■ そして、この本の最後の一節は、今(執筆当時)の平山さんの夢が語られていました。
その夢とは、自分を含め、誰が見ても「見事だ」という一生を終えたい、ということでした。
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奈良・薬師寺には、平山さん渾身の力作、玄奘三蔵の足跡を辿った大壁画が飾られています。
2010年1月には公開予定とか? ぜひ、本物の「美」をこの目に焼き付けておきたいです。