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まい・ふーりっしゅ・はーと

京都発。演奏会や展覧会、読書の感想などを綴っています。ブログタイトルは、ビル・エヴァンス・トリオの名演奏から採りました。

平山郁夫 「ぶれない」を読んで

2009-12-29 12:53:36 | book

今月の2日、79歳でお亡くなりになった、日本画家・平山郁夫さんからのメッセージ。
自分らしく生きるための、ぶれない自分を作るための、骨太に自分を耕すための18の法則集。

            *  *  *  *  *

■ テレビ番組などで拝見する平山さんは、いつもにこやかで穏やかな印象を受けますが、
  本を読み進めるにつれ、自らを律する厳しさ、確固たる信念に驚かされ、圧倒される思い。

■ それでも、若い世代の読者を対象として書かれているので、読みづらいことはありません。
  押し付けがましくなく、説教じみたこともなく、文章に平山さんの人となりが表れています。

■ 人間が一人前になるためには、必ず通り抜けなければならない「道」があります。
  人それぞれ、人生の「現在地」に応じて、心に響いてくる言葉がきっと見つかるはずです。

■ 私個人としては、「判断基準は美しさ」と題された章が、特に印象に残りました。
  人間として美しく生きる。 美しく生きるために自分を磨く。 来年の抱負はこれで決まり!

■ そして、この本の最後の一節は、今(執筆当時)の平山さんの夢が語られていました。
  その夢とは、自分を含め、誰が見ても「見事だ」という一生を終えたい、ということでした。

            *  *  *  *  *

奈良・薬師寺には、平山さん渾身の力作、玄奘三蔵の足跡を辿った大壁画が飾られています。
2010年1月には公開予定とか? ぜひ、本物の「美」をこの目に焼き付けておきたいです。

Hirayama

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BIRTHDAY BOOK 12月18日

2009-12-18 10:19:55 | book

まだ10代の頃、妹から「誕生日の本」というのをプレゼントしてもらいました。
同じ「射手座」でも、その日の星座の配置によって、性格とか運勢が微妙に違うようです。

            *  *  *  *  *

● 射手座のシンボル
射手座のシンボルは、ギリシャ神話に登場する「半人半馬」の姿をしたケンタウルスです。
天に向かって弓を引き絞る上半身は、精神的な成長を求める気質を示しています。
その反面、下半身の馬は、激しい気性や移り気な性格など、動物的傾向を暗示しています。

● プトレマイオスの説(2世紀のギリシャの天文学者)
12月18日生まれの人と結びついている星座は、伝統的に「竜座」とされています。
この星座の配置は、鋭敏な感覚、豊かな感情、生真面目な性質をもたらすということです。
洞察力・分析力に優れ、友人にも恵まれますが、泥棒に遭いやすいのが注意点とか?!

● ドラマチックを好む傾向
12月18日生まれの人は、支配星・太陽の影響を受け、おおらかさと威厳を与えられます。
太陽の影響は、人前で何かをしたい、そして注目を浴び、賛美されたい気持ちを高めます。
但し、親切心、寛大さ、高潔さを欠いてしまうと、エゴイストの側面も持ち合わせています。

● 人生を真面目に考える楽天家
12月18日生まれの人は、生きることに熱心で、人生を楽しむために喜んで努力します。
その潜在的に備わった能力・姿勢が、他人にプラスの影響を与えることになります。
ジプシーのように自由を好む傾向があり、自由を満喫できることに、とても幸せを感じます。

            *  *  *  *  *

その他、12月18日の誕生花として、「インドスギ」のことが紹介されています。
花言葉は「成熟」。 昔からワイン造りの過程で使われてきたことに由来しているそうです。

Kc370007

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Astrology of December 18

2009-12-18 10:16:16 | book

引き続いて、「BIRTHDAY BOOK 12月18日」からの抜粋・引用になります。
この日以外にお生まれの方にとっては、本当にどうでもいい話なのですが、お付き合い下さい。

            *  *  *  *  *

● 12月18日生まれの恋愛運
生まれつき誠実で、熱烈で、理想主義者なので、愛情関係にも永遠性を求めます。
もし、自分の夢と理想を共有できる人を見つけると、相手にも率直、忠実に接します。
同時に、不変なものと変化するものの組合せが出来るので、再婚(浮気)する率が高い?!

● 12月18日生まれの金銭運
お金儲けに強い興味があり、それにエネルギーと知力を傾けるなら、大成功することも?!
おおらかな金銭感覚の持ち主なので、概して気前がよく、「浪費家」の傾向にあります。
支配星・太陽の影響により、しばしば「虚勢」を張ることになり、余分な出費も目立ちます。

● 12月18日生まれの仕事運
新しいことを学びながら、旺盛に知識を収集しようとする傾向が強く表れます。
未知の、心惹かれるものに出会うと、進む方向や職業を途中で変えてしまうこともあります。
目的を正確に見通せる能力に恵まれているので、現実化する為の根気、勇気を失わずに!

● 12月18日生まれの健康運
高齢になるまで、精神的にも肉体的にも、機敏で活動的なまま生活することが出来ます。
但し、勢いよくエネルギーを発散することが必要で、定期的な運動をすることが不可欠です。
エネルギーが内側に向き沈滞すると、精神・神経系統に障害を起こす危険性があります。

            *  *  *  *  *

良いことにつけ悪いことにつけ、けっこう当たってるかなぁー!?というのが、私の感想。
もし、私と同じ12月18日生まれの人が読んでくださっていたら、ぜひぜひコメント下さい!

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群ようこ 「かもめ食堂」を読んで

2009-12-12 19:14:53 | book

私は、大ヒットした映画の方が先。 「これは、ぜひ原作も読むべし!」と選んだ一冊です。
というわけで、以下、映画では描かれていなかった部分を中心に、ブログに書いてみました。

            *  *  *  *  *

● サチエさんは、なぜフィンランドを選んだのか?
サチエさんのお父さんの道場に、フィンランド人の青年が修行に来ていたのがご縁です。
お母さんが亡くなる前にも、家族三人でフィンランドを訪れたことがあったそうです。

● サチエさんの資金源は?
サチエさんは、大学卒業後、大手食品メーカーに就職。 その後、せっせと貯金に励みます。
そして、天性のくじ運をほこる彼女は、年末ジャンボ宝くじで1億円を当ててしまうのです!

● サチエさんはこども店長?!
ヘルシンキの「偵察隊」のおばさん連には、小柄なサチエさんはこどもに見えるようです。
開店したての「かもめ食堂」のことを「こども食堂」と呼んで、じろじろと観察しています。

● トンミ・ヒルトネンの失恋?!
「かもめ食堂」の第1号のお客さんの青年。 実は彼、サチエさんに好意を抱いていました。
ところが、サチエさんの実年齢(38歳)を聞いて、大ショックを受けてしまうのです。

● フィンランドに来る前のミドリさん
天下り役人の温床のような会社に、親の薦めで就職。 ふと気が付けば、独身42歳。
ところが、ある日突然、会社は解散。 老後の世話を懸念する兄弟の手前、つい口に出たのが…

● マサコさんのおにぎり論
おにぎりのように、人の手で直接にぎるものは、その家の味があり、その人(柄)が出る。
だから、サチエさんのおにぎりは、とってもおいしい。 私も、お母さんのが一番好きです!

● きのこ中毒になったマサコさん
森で見つけたきのこをカップ麺に入れて、いっしょに食べてしまったマサコさん。
「らいりょうぶ(大丈夫)らと思います」とは言うものの、ろれつが回っていません?!

● サチエさん強盗に襲われる!?
閉店後、後ろから羽交い絞めにされたサチエさん。 けれど、彼女には武道の心得が。
一瞬のうちに相手をねじ伏せ、退治してしまったのです。  一躍、地元のヒロインに!!

            *  *  *  *  *

こういう下地を踏まえた上で、もう一度、映画を見直すのも面白いかもしれません。
それにしても、現地調達のエキストラさんも含めて、キャスティングが実に見事だと思います。

Kamome

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平岩弓枝 「聖徳太子の密使」を読んで

2009-11-11 11:13:14 | book

聖徳太子の愛娘・珠光(たまひかる)王女と、三匹の猫たち(← 雄です)との大冒険の物語。
本の帯にも書いてありますが、あの「西遊記」の三蔵法師ご一行と、イメージが重なります。

            *  *  *  *  *

聖徳太子と海神(わたつみ)の娘との間に生まれた珠光王女。 その出生からして神秘的です。
聡明で活動的な王女は、危険をともなう旅の間は男装して、「珠光王子」と名乗ります。

お供に付き従う個性豊かな三匹の猫たち。 白猫の北斗、三毛猫のオリオン、虎猫のスバル。
彼らは、必要な時に少年の姿に変身できる「術」を、聖徳太子から授けられます。

そして、もう1人(一匹)。 全身青毛の荒馬、珠光王女の愛馬・青龍(せいりゅう)。
この馬は、実はなんと「龍」が化身したものなのでした。 モンゴルの横綱ではありません。

            *  *  *  *  *

三蔵法師の一行は、ゴビの砂漠を通り抜け、ヒマラヤの嶺を越えて、天竺へと至りますが、
珠光王子たちは、天の鳥舟(あまのとりふね)という帆船を駆って、大海原を行きます。

そして、彼らの行く手に立ちはだかるのは、例によって、妖怪変化・魑魅魍魎の類。
怪蛇、魔女ビンティ、六角仙人、大暗黒天カーラなどなど。 次から次へと登場してきます。

特殊メイクとか、CGを駆使したアクションなどに、慣れ切ってしまっている私たち。
戦闘シーンはやや物足りなさも感じますが、冒険小説のわくわく感は十分楽しめると思います。

            *  *  *  *  *

珠光王子(王女)のロマンスも期待していたのですが、やはり、そこは太子の「命」が最優先。
個人的には、ぜひ、TVドラマ化・映画化(アニメでもOK)して欲しいなぁーと思います。

Tamahikaru

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