ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

確認と承認

2012年01月17日 23時02分45秒 | 教育・指導法

発達障がいまたはその疑いのある子はたちは、指導者の指示のぶれや筋の通っていないことをするどく指摘する。

 

この指摘の仕方は、天才的だ(笑)

 

指導者も痛いところを突かれたと思う。

 

しかし、そのことのつきあいが長くなると、

 

「あ~、これを言ったら、こう突っ込んでくるなぁ。」

 

というのがわかってくる。

 

たとえば、宿題をしていて、字が汚いとする。

 

そんなとき、指導者が勝手に消しゴムで消すと、

 

「なんで消すんだ!?」

 

と怒る。まあ、当り前のこと。

 

しかし、

 

「消すよ。」

 

と一言入れてから、消せば、それだけで大丈夫になる。

 

事前の確認である。

 

それでも、不満気味なタイプの子には、

 

「消していい?」

 

と事前確認を入れる。

 

これも例だが、学童保育で、みんなでDVDを観るとしよう。

 

そんなとき、一番ダメなのは、全員に、

 

「何を観たい?」

 

と聞くことだ。30名以上にそんなことを聞いたら、銘々自分の見たいものを言う。

 

そして、自分のが採用されなかった子は不満を言ったり、キレたりする。

 

それを指導員は、

 

「じゃあ、じゃんけんで決めよう。」

 

などとかわそうとする。しかし、それでも、負けた子は同じように納得しない。

 

せめて、じゃんけんをさせるなら、一言、事前確認を入れる。

 

「じゃんけんで決めるけどそれでいいかな? 決まった後は文句なしやで。」

 

こう言っておくと、全く変わってくる。その時点で、「自分がジャンケンで負ける」とはだれも考えないからだ。(そこが子ども)

 

そして、「いいよ」と言った手前、さすがにキレることはほぼなくなる。

 

うちには「何が観たい?」なんて聞くレベルの低い指導員はいない。

 

せめて、選ばせる場合でも、「意味」を持たせて行う。(詳しくは割愛する)

 

長坂の場合は、ほぼ長坂が決める。(先生が決めるよ。それでいい?と普段から指導を入れている。)

 

先日は、新しくテレビが入ったので、その大画面で映画を観ることにした。どれがいいのか長坂にもよくわからなかった。

 

そこで、

 

「じゃあ、今日は宿題が一番に終わったSくんに決めてもらおう。」

 

と言った。

 

これは、筋が通るわけだ。しかし、Yくんが、

 

「なんで!?」

 

とクレームをつける。

 

長坂は、「やっぱり来た来た」と心の中でほくそ笑む。想定内ということ。

 

「えっ、一番最初に宿題が終わったからね。Yくん、ダメ?」

 

すると、Yくんは、

 

「やっぱりいいわ!」

 

つまり、ケチをつけたいだけなのだ。

 

それを一つずつ詰めていく(しかし、真綿に包むように詰めていく)

 

この一連の流れは長坂の予想通りだったということ。動線が見えている。

 

それでも不安な場合は、

 

「今日は、宿題が一番早く終わったSくんに決めてもらおうと思うけど、どうYくん?」

 

までやればいい。

 

なにかにつけ、

 

「違うで!」

 

という子。言いたい子がいる。

 

「たとえば、海には魚がいます。」

 

というと、

 

「違うで! 川にもおるで!」

 

などと。口をはさんでくる。

 

反抗しているのではないのだが・・・

 

不安の防衛である。

 

それにいちいち目くじらを立てない。

 

セロトニン5で癒してやれば、だんだんそんなこともへってくる。

 

セロトニン5

 

・みつめる

 

・ほほえむ

 

・ほるめ

 

・ふれる(さわる)

 

・話しかける

 

 

 

 

 


さけばれた・・

2012年01月17日 22時35分41秒 | 教育・指導法

「そんなの聞いてないよ!」

 

叫んだのは、少林寺拳法の六年生。

 

昨日の稽古でのこと。

 

1,長坂がキックミットを手にはめる。

2,それで子どもたちの中段を横から振りづきぽく当てる。

3,子どもたちは、十字受。

4,子どもたちなのでわざと手で攻撃している。また、ミットをはめることで衝撃は殺される。

 

長坂の指示。

「十字受をします。合格した拳士は窓側へ(手で示す)。不合格の人は扉側へ。(手で示す)」

 

開始。

 

不合格になったAくんとBくんが、また並んでいる。

 

「アウトになった人は、こっちへ行くんやで。」

 

すると、Aくんが、キレ気味に、

 

「そんなの聞いてないよ!」

 

と大きな声をあげた。

 

学校ではいろいろあるとは聞いているが、少林寺拳法ではそのような態度をとることはいままでなかった。

 

ここは、感情で、

 

「いうたやろ? なに聞いとんねん!」

 

と言いたくなるところ。笑顔で対応する。全員に、

 

「先生が、不合格になったら、こっちへ座るって言うのを聞いた人?」

 

全員が手を挙げる。

 

Aくん、Bくんは、

 

「それは、聞いた。でも、一回しかチャレンジできないとは聞いていない!」

 

と。

 

なるほど、そういうことか・・・

 

ここは、指導者は勝っておく必要があるところだ。その子に対してというよりも、全体への士気にかかわる。

 

「先生が、そう言った時、一回しかチャレンジできないと思った人?」

 

全員が手を挙げる。なぜか、Bくんも手を挙げている。

 

Aくんも落ち着いた。少しばつの悪そうな顔をしている。

 

「勘違いやったなぁ?」

 

と笑顔で、言ってやる。

 

そのあとは、普通に進行していった。

 

でも、あ~、こんな場面でプチパニックになり、こんな態度になるんだなぁとわかった。

 

おそらく、指導者がどなり散らしている道場は、このような、

 

「指示のミス」(子どもたちからが混乱する指示)

 

→子どもたちが指導者の真意と違う動きや反応をする

 

 

→それを指導者は、子どもたちのせいにして怒鳴る。

 

という負のスパイラルになっているのかもしれない。

 

この日は、他の稽古指示の時も、

 

「いいですか?」

 

と確認するときに、Aくんの顔を見る。

 

彼がうなづいていれば、わかっているということでOK。(確認したよな?ということにもなる。)

 

Aくんのことてではないが、PDD系の子は「勝ちたい」意識が強い。それをどうかわしていくか。

 

その例をあとで書こう。

 

 


正体

2012年01月17日 03時52分54秒 | 教育・指導法



やってきた彼の正体はこれ!


ドリーム会館に60インチテレビ。
育夢学園で購入。
ジャパネット高田にて購入。


入ってきてこのテレビをはじめてみた子どもたちの反応が様々で面白い!


パソコンからもつなげるし、活用度合いは多い。
有効活用し、さらに子どもたにに力をつけてやりたい。


選んできなさい。

2012年01月17日 00時52分03秒 | 教育・指導法

今日の少林寺拳法。

 

専有道場で稽古。

 

52畳も50人はいればいっぱい。

 

構えの練習。

 

「中高生(4人)は歩きまわって、構えのいい人を三人選びなさい。あとで聞きます。」

 

真剣にかまえる子どもたち。また、自分で形を変えたりしている。

 

「誰がよかったですか?」

 

2人×4の名前が挙がる。

 

「次、いま選ばれた人が、それぞれ構えのいい人を一人さがしてきなさい。」

 

一人×8が出る。

 

「次、いま選ばれた人が、一人さがしてきなさい。」

 

「構えがいいと選ばれた人はこちら側。選ばれなかった人は、反対側に分かれなさい。」

 

「選ばれた人と選ばれなかった人でペアになりなさい。」

 

「選ばれた人は選ばれなかった人の構えをなおしてあげなさい。」

 

「次に、交代して、選ばれた人が本当にうまい構えをしているのかを確認しなさい。悪いところがあれば言ってあげなさい。」

 

このパータンで振り子づきも行った。

 

①ゲーム感覚になるので楽しい。(ドーパミン系)

 

②適度な緊張感が出る。(ノルアドレナリン系)