発達障がいまたはその疑いのある子はたちは、指導者の指示のぶれや筋の通っていないことをするどく指摘する。
この指摘の仕方は、天才的だ(笑)
指導者も痛いところを突かれたと思う。
しかし、そのことのつきあいが長くなると、
「あ~、これを言ったら、こう突っ込んでくるなぁ。」
というのがわかってくる。
たとえば、宿題をしていて、字が汚いとする。
そんなとき、指導者が勝手に消しゴムで消すと、
「なんで消すんだ!?」
と怒る。まあ、当り前のこと。
しかし、
「消すよ。」
と一言入れてから、消せば、それだけで大丈夫になる。
事前の確認である。
それでも、不満気味なタイプの子には、
「消していい?」
と事前確認を入れる。
これも例だが、学童保育で、みんなでDVDを観るとしよう。
そんなとき、一番ダメなのは、全員に、
「何を観たい?」
と聞くことだ。30名以上にそんなことを聞いたら、銘々自分の見たいものを言う。
そして、自分のが採用されなかった子は不満を言ったり、キレたりする。
それを指導員は、
「じゃあ、じゃんけんで決めよう。」
などとかわそうとする。しかし、それでも、負けた子は同じように納得しない。
せめて、じゃんけんをさせるなら、一言、事前確認を入れる。
「じゃんけんで決めるけどそれでいいかな? 決まった後は文句なしやで。」
こう言っておくと、全く変わってくる。その時点で、「自分がジャンケンで負ける」とはだれも考えないからだ。(そこが子ども)
そして、「いいよ」と言った手前、さすがにキレることはほぼなくなる。
うちには「何が観たい?」なんて聞くレベルの低い指導員はいない。
せめて、選ばせる場合でも、「意味」を持たせて行う。(詳しくは割愛する)
長坂の場合は、ほぼ長坂が決める。(先生が決めるよ。それでいい?と普段から指導を入れている。)
先日は、新しくテレビが入ったので、その大画面で映画を観ることにした。どれがいいのか長坂にもよくわからなかった。
そこで、
「じゃあ、今日は宿題が一番に終わったSくんに決めてもらおう。」
と言った。
これは、筋が通るわけだ。しかし、Yくんが、
「なんで!?」
とクレームをつける。
長坂は、「やっぱり来た来た」と心の中でほくそ笑む。想定内ということ。
「えっ、一番最初に宿題が終わったからね。Yくん、ダメ?」
すると、Yくんは、
「やっぱりいいわ!」
つまり、ケチをつけたいだけなのだ。
それを一つずつ詰めていく(しかし、真綿に包むように詰めていく)
この一連の流れは長坂の予想通りだったということ。動線が見えている。
それでも不安な場合は、
「今日は、宿題が一番早く終わったSくんに決めてもらおうと思うけど、どうYくん?」
までやればいい。
なにかにつけ、
「違うで!」
という子。言いたい子がいる。
「たとえば、海には魚がいます。」
というと、
「違うで! 川にもおるで!」
などと。口をはさんでくる。
反抗しているのではないのだが・・・
不安の防衛である。
それにいちいち目くじらを立てない。
セロトニン5で癒してやれば、だんだんそんなこともへってくる。
セロトニン5
・みつめる
・ほほえむ
・ほるめ
・ふれる(さわる)
・話しかける