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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

現代の靴磨き少年・・・株の話題が増えて来た

2018-01-19 05:44:00 | 時事/金融危機
 

■ ビットコインの暴落 ■


ビットコインが40%近く暴落をしましたが(最終的には25%下落程度に戻していますが)、価値の根拠も曖昧で、最終的には国家の発行する通貨と競合する現在の仮想通貨が消滅するのは時間の問題でしょう。

そもそもビットコインの出どころは国家安全保障局(NSA)とも噂されており、「国家に管理されない自由な通貨」というのは幻想に過ぎません。

ビットコインやその他の仮想通貨は、来るべき国家発行の電子通貨の為の実証実験であり、役割を終えたら規制され消えて無くなる存在です。

それまでは激しい値動きが続くので、ギャンブラー達の血を騒がせるでしょうが、こんな物は投資では無く投機に過ぎません。宝くじを買う様な捨てる金が有るなら買えば良い。信用取引などしたら命が幾つあっても足りない代物です。借金で競馬をする様なもの。

■ 街中で株の話が増えて来た ■

最近気になるのは、仕事で東京に出た時に、信号待ちやエレベーターの中で株の話をするサラリーマンが増えた事。

「ああ、こんな普通のサラリーマンが株をやっているんだ」と感心すると共に、あまりにも株の話を耳にする機会が増えたので、「世界恐慌と靴磨きの少年」に話を思い出してしまいます。

株や資産市場は一般の人のお金が流入し始めたら、その市場は「末期」だというのが常識。金融関係者の多くも、このバブルは2018年で終わると予測している人が多い。

■ 日経平均3万円と、日経平均1万7000円は同じ予測 ■

アナリスト達の予測も、強気派は「日経平均は3万円まで上昇する」というものから、弱気派は「1万7000円まで暴落する」と様々ですが、私から見るとこの二つは相反しません。

要は1度は3万円近くまで高騰した後、1万7000円まで暴落する・・・そう言っているに過ぎない。だから、賢い人は今売って現金化した後に、暴落後に買い戻す。

■ 勢いが付いたら止まらないのがバブル ■

「バブルかどうかは弾けてみないと分からない」と言ったのは元FRB議長のグリーンスパン氏ですが、こんなのは大ウソ。バブル相場の特徴は「右肩上がりの上昇が続き、悪材料に相場が反応しなくなる」ことです。

まさに今の株式市場がその状況で、私達は久しぶりの本格的なバブルを目の当たりにしています。(プチバブルは何度かありましたが)

この大波に乗れば儲かるのですが、波がクラッシュした時に乗り切れる人は少ない。

「ビットコインなんて危険な物に手を出す人の気が知れない」と多くの人が思っていますが、実はバブル化した株式市場は、簡単に3割、5割の暴落をする可能性が有る点においてリスクは大して変わらない様に私には見えます。


街中に「くつ磨き」が増えて来たら注意が必要でしょう。


いしづかあつこ監督の最新作は女子高生版『宇宙兄弟』・・・『宇宙よりも遠い場所』

2018-01-17 06:34:00 | アニメ
 


『宇宙よりも遠い場所』より


■ 今回アニメは『DEVILMAN crybaby』の一択ではあるが・・・■

カンヌ映画祭のアニメーション部門でグランプリを獲得した湯浅政明監督の『DEVILMAN crybaby』(受賞作品は別)があまりに素晴らしいので、思わず永井豪の原作を大人買いしてしまいました。

小学校の時にTVで観た『デビルマン』はダークヒーローとして鳥肌が立つ程にカッコよかったのですが、高校生の時に原作漫画を読み、そのラストに驚愕を超えた恐怖すら覚えました。この原作漫画が「トラウマ」と言う人は多いのですが、永井豪は石ノ森章太郎と並ぶ私の最も好きな漫画家です。手塚治が作ったマンガという器に「善」を流し込んだのが石森章太郎ならば、「悪」を満たしたのが永井豪。こうして、現代の日本のマンガは、素晴らしい表現の幅を手に入れたのです。

実は『デビルマン』のリメイクはOVAや実写映画などで度々試みられていましたが、全て原作の核心に触れる事すら出来ないものでした。『DEVILMAN crybaby』は、原作の内容を現代風にアレンジはしていますが、全編に溢れるh暴力に抑制を掛けていません。そして全速力で最後の「ミキちゃん」の問題シーンまで突っ走ります。私、『クレヨンしんちゃん』(作画)以外で、初めて湯浅監督って凄いと思いました・・・。

まあ、こんな破格の作品の前に、現代のどんなアニメも色あせてしまうのですが、唯一、面白いと思わせる作品が『宇宙よりも遠い場所』


■ ようやく頭角を現した「いしづかあつこ」監督 ■

『宇宙よりも遠い場所』は、南極で母親を失った群馬の女子高生が、仲間と南極を目指す物語。簡単に書いてしまうと、ただそれだけですが、これを物語としてどう見せるのかが問題です。

宇宙飛行士の毛利さんの「地球には宇宙よりも遠い場所があるんです」という言葉にインスパイアされたスタートしたこの作品、脚本を花田十輝が担当し、そして監督は「いしづかあつこ」。

いしづかあつこ監督って誰?と思う人がほとんどですが、私は『桜荘のペットな彼女』で気になったいた監督。1話の駅で主人公達が出会う桜が舞い散るシーンの素晴らしさだけが印象に残ったのですが、それ以来、「いしづかあつこ」という名前が脳裏から離れない。

昨今は優秀な女性アニメ監督も多い。絵と物語が混沌を成してミラクルワールドを作る松本理恵監督や、女の子の性格的な可愛さを描かせたら一級品の吉村愛監督、緻密な画面構成でアニメを次の次元へ引き上げようとする山田尚子監督などはパッと頭に浮かびます。それぞれ、男性とは違う感性でアニメの次の世代を切り開いています。

いしづかあつこ監督は、ちょっと異質なキャリアの方で、名古屋芸大時代は自作の芸術アニメを制作しており、個人的に仕事も請け負っていたらしい。マッドハウスに入社するも、商業アニメの知識はほとんど無く、『ドラえもん』や『サザエさん』を普通に見ていた普通の人。

マッドハウスに入社後に演出を志望しますが、新人としての仕事が始まった直後にNHKが「みんなの歌」のアニメーション制作を、彼女個人宛にオーファーします。マッドハウスは彼女に監督を任せ、マッドハウスやフリーのスタッフを付けてこの仕事を会社として請け負います。そうして出来上がった作品『月のワルツ』は評判と賞賛を集めます。


『月のワルツ』より

芸術アニメとしては比較的オーソドックスな作品ですが、構成の上手さがキラリと光ります。シーンからシーンへのシームレスな繋がり、モンタージュを入れるタイミング、視点移動、デフォルメなど、様々な技法がそつなく使われて完成度が高い。

そんな彼女の初監督作品の『さくら荘のペットな彼女』は原作は『just Because!』で素晴らしい脚本を書いた鴨志田一のラノベ作品。脚本は岡田磨里。 J.C.STAFFに出向して監督した作品ですが、全体としては普通のラノベ作品。岡田脚本のハイテンションは楽しめますが、特筆する様作品ではありません。

ただ、桜の下での出会いのシーンの様な、ハットするシーンが度々出て来ます。この出会いのシーンでは、桜の枝越しに俯瞰した構図が差し込まれます。なんでも無い構図ですが、商業アニメではお目に掛かれない構図です。ここら辺が芸術アニメを手掛けて来た監督のセンスなのでは無いか・・・。

そんなこんなで、ちょっと気になっていた「いしづかあつこ」監督の最新作が『宇宙よりも遠い場所』この作品、何故監督の名前をチェックしたかと言えば、OPが素晴らし過ぎるから。


『宇宙よりも遠い場所』OP より

このOPを見ると、いぢづかあつこ監督がコンテを切る時に、3次元の空間が頭の中に有るという事を強く感じます。絵作りが立体的。そして、ちょこ、ちょこと差し込まれる女子高生らしい遊びのカットのテンポがとても良い。

実写的な感性も持っていて、2話の終盤、新宿歌舞伎町で追いかけっこをするシーンなどは、映画のカメラワークに近い。

いしづかあつこ監督の何が素晴らしいのか、一言では難しいのですが、バランスの取れた構成の中に時折ハっとするカットを突っ込んで来る。その瞬間に作品に魔法が掛かる・・・こう表現するのが妥当かと思います。

■ 女子高生版『宇宙兄弟』 ■

内容は女子高生版の『宇宙兄弟』ですが、13話で話を完結させる為にテンポ良く話は展開します。その為には人物造形は「キャラ付け」で省力化が図られますが、1話では丁寧に主人公二人とその周囲の人間関係を描いています。これが非常に説得力が有り、その後にストーりーがテンポアップしても、人物像がブレない。

脚本がベテランの花田十輝だけに、『中二病でも恋がしたい』同様に意外性の有る展開がウソ臭くならない様に物語が展開して行きます。

■ カワイイと科学のギャップに萌える ■

この作品の最大の見どころは、「カワイイ女子高生」と「科学」とのギャップ。所謂「ギャップ萌え」というヤツ。

女子高生が観測船しらせを見て頬を上気させたり、博物館でペンギンの剥製に身悶えする様を愛でる作品かと。

ただ、その為には女子高生の対極にある「科学」にそれなりにリアリティーが必要で、文科省や自衛隊で全面バックアップする事で、「科学的」にも見ごたえのある作品となっています。

■ 低予算で宇宙や南極に行けるアニメ ■

実写のドラマや映画で宇宙や南極をテーマにした作品を撮るとセットやロケにお金が掛かります。しかし、アニメならば低予算でそれが実現します。アニメにSF作品が多いのはその為ですが、今回もアニメならではの「背景の安さ」が如何無く発揮される事でしょう。

若者の「科学離れ」が懸念される昨今、このアニメを観て「将来南極に行きたい」と思う様な子供が出て来るのなら、文科省も全面協力のし甲斐が有るというもの。

■ 南極観測は実は領土問題 ■


昭和の時代は、南極観測船「ふじ」が赤道を通貨すればニュースとなり、南極圏に入ればニュースとなり、氷に阻まれて接岸できなくてもニュースになりました。

現在は国民の興味も薄れた南極観測ですが、何故国家事業として継続されているのか・・・・。

実はこれ、領土問題と深く関わっています。南極大陸の領有を主張しているのはイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、ノルウェーの五カ国。これらの国は南極探検で「発見した」事を根拠に領有を主張し、チリとアルゼンチンは地理的に近いので領有を主張しています。

最初に領有を主張した5カ国が、経度によって暫定的な棲み分けをしますが、チリとアルゼンチンがここに割り込んだ形になっています。領有権の主張は1959年の南極条約によって凍結されていますが、各国とも領有を諦めた訳dえはありません。

一方、ロシアやアメリカなどは、この領有の主張を認めません。何故なら・・・これらの国は入っていないから・・・。

この様に南極の領有をめぐっては、解決出来ない状況が続いていますが、南極を平和利用しようという動きも出て来ます。1958年、アメリカの主導で「国際地球観測年(IGY)]が組織され、日本を含む12カ国が加盟します。IGYは南極を平和的に各国が協調して観測する方針を立て、日本も南極観測隊を送り込む事になり、現在に至ります。

一見、平和的に見えるIGYではありますが、7カ国による南極領有を牽制する意味も持っています。領有を主張する国が単独で抜け駆けする事を阻止しているのです。

日本が南極に昭和基地を常設し、観測隊員が常駐しても、昭和基地周辺を日本の領土と主張する事は難しいのですが、少なくとも「皆んなの南極」アピールには大いに貢献しています。


まあ、そんな国際情勢のドロ臭い一面もちらりと頭に入れながら、『宇宙よりも遠い場所』を観るのが、大人のアニメの観方では無いかと・・・・。


怪我は冷やしてはイケナイ・・・RICE処置は間違っている

2018-01-15 03:11:00 | 自転車/マラソン
 

1月6日に凍結路面で落車したので、気になる事をメモしておきます。



■ 怪我は冷やしてはイケナイ。炎症を抑えてもイケナイ。痛みを抑えてもイケナイ ■

スポーツ医療では、打撲な捻挫などの怪我の治療は次の通りです。


<RICE処置>

1) 患部をすぐに冷やして炎症の広がりを防ぐ
2) 患部を圧迫して血流を抑制する
3) 患部を心臓より上の上げて、内出血を抑える
4) しばらくは安静にする


これRICEと呼ばれる処置方法で、ネットで調べても医療機関やスポーツマッサージの専門家が応急処置として勧めています。しかし、この処置は間違いです。

欧米の最先端のスポーツ医学では全く逆の処置た推奨され始めています。

1) 患部は冷やし過ぎてはいけない
2) 血行を阻害してはいけない
3) 炎症を抑えてはいけない
4) 痛を止めてはいけない


実はRICE処置を提唱したアメリカの研究者が、自身の誤りを最近認める論文を出した様で、未だにRICE処置が正しいと信じている日本の医療関係者は、まさに世界の医療から周回遅となっています。

■ 肉体の反応には「意味」が有る ■

怪我をして炎症を起こすのには、生物としての必然性が存在します。

1) 怪我は外傷を伴っている場合が有るので、炎症によって免疫力を上げる
2) 炎症は全身の体温も上昇させて免疫力を上げる

3) 炎症がマーカーとなって白血球などが患部に集まって来る
4) 損傷した細胞は速やかに白血球などに貪食されて、患部から排除される

5) 組織を再生させる酵素などは血流に乗ってやって来るので血流を阻害してはイケナイ

6) 痛みは可動域の限界を知らせ、行動を抑制する事で怪我の箇所に負担を掛けないシグナル


少ないネットの情報を簡単にまとめると上記の様な感じでしょうか。要は、怪我をした時の炎症や痛みといった生体反応は、治癒の為に生物に備わったものだから、それを抑えてはイケナイのです。

これ、最近の傷の治療で「消毒しない」事と同じですよね。人間の身体に本来備わっている自然治癒力を活用すると治りが早いと最新の医学は気付き始めたのです。





■ 痛みより食い気 ■

今回の怪我でもう一つ気付いた事は、ムチャゥチャ、甘い物が食べたくなる事。

これマウスの実権で実証されています。

1) 痛み刺激を与えたネズミにエサを与えると、痛み刺激への反応が緩和させれる
2) 水を飲ませても同様の反応が見られる

これは、自然界ではいつでもエサや水が得られる訳では無いので、生物は「食べる」「飲む」という欲求が痛みに優先する為の起こる「痛みの抑制」だと考えられています。怪我をして満足に動けなくなると、餌も取れなくなり餓死する危険もあるので、食べれるうちに食べておこうという本能です。

私は、西洋薬はほとんど飲まないので、今回も痛み止めは丁重にお断りしました。すると・・・甘いものが超食べたくなりました。普段はほとんど食べないチョコレートが欲しくてタマラナイ。

こうして、痛み止めの代りにチョコレートを齧って、痛みの酷い3日間を乗り切りました。


冒頭に唐突ですが、RICEという日本では常識化している怪我の応急処置が、いかに間違いであるかを指摘しました。






では、なんでこんな事を書いたのか、その顛末を書いていきましょう。


ブラックアイスバーンで転倒したバイク


写真はネットからお借りしました

■ ブラック・アイスバーンって? ■

皆さんは「ブラック・アイスバーン」というものをご存じでしょうか?強そうに聞こえますが、アニメの敵キャラの名前ではありません。

濡れた路面が凍結するのは一般的なアイスバーンと同じですが、一般的なアイスバーンは霜降りの様に白くなっていたり、積雪が凍っていて一見して分かるのですが、ブラックアイスバーンは目視では「濡れたアスファルト」と見分けが付きません。

1)見た目は「濡れたアスファルト」にしか見えない
2)薄いツルツルの氷の膜が路面を覆っている

このブラック・アイスバーンの上を二輪の乗り物が走るとどうなるか・・・答えは上の写真の通り「転倒」します。表面はスケートリンクの様な滑らかな氷なので、タイやのグリップが一瞬で失われます。

二輪のみならず、4輪の自動車でも、スタットレスタイヤではグリップせずに制動距離が極端に伸びたり、カーブで曲がり切れなかったりします。

■ ブラックアイスバーンを自転車で走行すると・・・ ■


1月6日の土曜日、前夜の雨がすっかり上がり、朝には青空が広がていました。2018年の走り始めとして、ロードバイクで鴨川を目指します。途中、清澄山の初詣に行きたいので、養老清澄ラインのルートを取ります。

さすがに真冬の8時台の気温は低く、完全防寒でも指先の感覚は無くなりますが、9時を過ぎて日差しが強まって来た頃には、どうにか凌げる寒さとなりました。

前日の雨の名残で、路肩は所どころ霜が降った様に凍結している場所が在りますが、慎重に走行すれば問題の無いレベルです。

うぐいすラインに入る為に、国道14号を離れ、山間の田圃の中の道を走り始めると、電線や木の枝からポチョポチョと水が落ちて来ます。まるで雪解けの様な感じです。昨晩の雨がそのまま凍結したのでしょう。

路面も凍結箇所が増えて来ます。スピードを30km異常出さない様に注意して走行します。

しばらく走ると、日陰の部分の路面が濡れています。ゆるやかに左にカーブする、斜度2%程度の登りだったので、ペダルに少し力を入れます。


すると、スルリと後輪が右に滑りました。次の瞬間には風景が相当傾き、路面が眼前に迫って来ました。「落車だ!!」と思う暇も無く、左の腿の外側から接地して、左肩、最後にヘルメット地面で跳ねます・・・。

「ヘルメットって役に立つんだ」とボーと考えながら、凍結した路面を自転車と一緒に滑ります。カーボン大丈夫かな・・・なんて考えながら。

停止して立ち上がろうとしますが、お尻をしたたかに打ち付けたので直ぐに立つ事は出来ません。幸い、後続の車は居なかったので、下半身を引きずったまま腕の力で路肩に移動し、同時に自転車も路肩に寄せます。その間、対向車が2台、通り過ぎて行きました。

20秒程で立ち上がり、カーブは危険なので、路肩の広い所に移動し、自転車の損傷をチェックします。幸いな事に、後輪のクイックレバーを少し擦っただけで、ほぼ無傷です。自分の体もチェックしますが、尻餅を付いたお尻以外は、痛みは有りません。

自転車に跨り、注意深くスタートしますが、お尻がジンジンするだけで、ペダリングは問題無く出来ます。「これなら鴨川に行ける!」とスピードを上げますが、だんだんと路面の怪しい箇所が増えて来ます。



勝間の交差点でうぐいすラインと接続する付近に来ると、地面から靄がモウモウと立ち上って、幻想的な光景が広がります。思わず自転車を止めて、10分程見入ってしまいました。

これ、富士山の麓の忍野八海の冬の写真とかで観るヤツですよね。地温よりも空気が冷えている時に起こる現象・・・。と言う事は、気温がムチャクチャ低いって事?

この先、うぐいすラインの登り下り、養老清澄ラインの登り下りもきっと凍結しているハズです。ここはルートを換えて国道14号に戻り、茂原経由で外房に出ようかと考えている内に・・・お尻のジンジンとした痛みは強まるばかり・・・。

■ 引き返す勇気 ■

打撲の痛みは時間差でやって来ます。このまま鴨川に行って、そこで動けなくなると面倒です。ここは「引き返す勇気」が必用。

実は本日、携帯を水没させた娘に私の古いiPhone5を届けるミッションを負っていたのですが、ミッションはここで放棄して娘にメールを送ります。「コケて痛いから、浦安に帰る」。

それでも未練がましく、凍結の少なそうな大多喜街道に抜けるコースを取りますが、山間の登り坂は結構凍結していて、慎重にペダリングしても後輪が滑っているのが分かります。

凍結した緩やかな下りコーナーを超慎重に下ると、軽自動車が一台、ガードレールに突っ込んでいました。冬でも雪の後でも無い限り、ほとんど凍結しない千葉のドライバーは凍結路面の運転には慣れていません。

■ やっぱり痛い ■

途中、地図を確認する為に自転車を降りますが、歩くと股関節が痛い・・。クゥ!って顔をしかめる程度には痛い。どうやら、早めに浦安に帰った方が良さそうです。大多喜街道で八幡宿に出て、そこから電車に乗る事にします。

八幡宿の駅に着いて、自転車を降りると・・・降りると・・・降りられません・・・。
右足が上らないのです。自転車を倒す様にしてどうにか足を抜きますが、歩くと腿の付け根や、お尻の周辺にビキンと痛みが走ります。

どうにか輪行バックに自転車を収めて、自転車を右手に抱えて歩き出すと・・・歩き出すと・・・歩き出せません。右足がピクリとも上がらない。左手に持ち帰るとどうにか歩けますが、その都度、激痛が走ります。

仕方なく、自転車を杖替わりにして、どうにかホームに辿り付き、同様に乗り換えをこなして新浦安に到着。

必死の思いで自転車をホームに降ろし、ここで暫く動く事も出来ずにカミサンに緊急連絡を入れます。「動けないからタクシーで帰る」

改札を出て、一旦自転車を組み立て、タクシー乗り場までは、自転車を引いて行きます。そして、再び自転車を解体してタクシーの乗りますが、親切な運転手さんが、自転車を載せるのを手伝ってくれました。


■ 病院へ・・・ ■


家内に手つだてもらって、タクシーから自転車を降ろし、どうにかシャワーを浴びて着替えます。幸いな事に、ツルツルの凍った路面で滑ったので、擦過傷はたいした事はありませんが、右足がほとんど上がらないので着替えにも苦労します。

「骨にヒビ入ってないかな・・・」と不安になったので、土曜診療をしている整形外科に行く事に・・・って、歩けないので傘を杖代わりにしてマンションの前まで移動し、タクシーに乗ります。

病院の受付で初診の記入をする時、「交通事故」という欄があったで〇を付け、空欄に「自爆」と記入します。受付のお姉さんが、「相手の方はいらっしゃいますか?」と聞くので、「いいえ、自爆です」と答えましたが・・・これ、世間一般には「自損」って言うのが正しいと後で知りました。

■ レントゲンに異常無し ■

診察台に横になって女医さんが脚の可動域をチェックします。

「脚開いてみて下さい」・・・・「ウッ!痛い、無理無理」
「脚引っ張りますね、どうですかぁー?」・・・「あ、それ気持ちイイ・・・」

着衣のまま、傷のチェックもしないので「この医者、やる気ねえなあ・・・」と思いながら、レントゲン室に回されます。

しばらくして、レントゲンの結果が出ますが、骨には異常有りませんでした。モニターには、大腿骨頭のきれいな球体と、その周辺のきれいなすき間(軟骨部分)が写っていまいた。

「ヨッシャー!!、骨には異常無し!!」と心の中で喝さいを上げます。

■ 身動きできない ■

診察している内に、歩き方のコツを掴んだので、どうにか歩ける様になりましたが、一応松葉杖を借ります。実は一度、松葉杖を使ってみたかったのです・・・。

せっかく松葉杖を借りたので、病院から自宅まで1Km程度を歩く事に。しかし、松葉杖って慣れてないと難しいですよね・・・。途中、マンションの顔見知りと一緒になりましたが・・・・「それ、ほとんど松葉杖、役に立っていないじゃないですか」って言われちゃいました。

■ RICE処置の間違いを身をもって証明する ■

せっかく怪我をしたので、日頃、オカシイと感じていたRICE処置の誤りを検証してみる事に。


1) 鎮痛剤は飲まない
2) 患部は冷やさない
3) 炎症は抑えない
4) 痛みの範囲内で運動する
5) 肉や豆を多く食べ、コラーゲンがタンパク質を含む食品も増やす

こんな「放置する」に等しい治療法を実行します。

症状 ・・・ 左腿外側付け根付近の打撲と擦過傷
       左臀部上側の打撲
       股関節の捻挫(ビンディングペダルが外れず靭帯を伸ばしたと思われる)


<1日目(怪我当日)>

・布団に包まり、発熱に任せる
・痛みで寝返りも出来ず
・布団から起き上がるのに数分を要する
・足が上らず、家の中の段差を越えるのに壁に手を付く
・便座から立ち上がる事が大変

<二日目>
・半日は布団の中
・全身、打撲の痛みが酷い
・首に軽いムチ打ちの症状
・夕方に片道700mのコンビニへ買い物に行く
・夕飯の支度をするが、台所での細かい動きが結構イタイ

<三日目>
・午前中に4kmのウォーキング(痛が酷くなる手前の範囲でゆっくりと)
・家の中ではなるべく普通の生活を心掛ける・・・けどイタイ

<四日目>
・普通の電車に乗って仕事に行く
・足を引き摺る感じではあるが、ゆっくりならば歩行できる
・駅の階段の昇降もゆっくりなら可能
・エスカレータから降りられない事が判明・・・一歩目が速やかに出せない
  ・
  ・
  ・

<7日目>
・痛みは臀部のピンポイントになって来た
・左臀部痛みの回復が遅れているので、前かがみで右足を上げる事だけが出来ない
・歩行速度は普通になったが、少し足を引き摺る感じが残る
・普通に出かけて、半日、新宿界隈を歩き回る
・5mも走れない・・・臀部と股関節が結構イタイ!


RICEと全く逆の「放置」と「我慢出来る痛みの範囲内での運動(日常生活)」でどの程度回復するか実証してみましたが、1週間を経過して、日常生活にはほぼ支障が無くなりました。

ただ、走ると、主に股関節の捻挫に激痛が走るので、走る事が出来ません。後、左臀部の挫傷の回復が遅れているので、右足を上げると左臀部に痛みが有ります。


こんな感じで、完治までは3週間掛かると思われます。



・・・・マラソン大会、2月4日なんだよね。90分切どころか・・・出走が危ぶまれる状況になってしまった・・・・・・・・。





アメリカと中国は阿吽の呼吸・・・米国金利のフラット化を防ぐ中国

2018-01-11 09:55:00 | 時事/金融危機
 

アメリカと中国やロシアが敵対しているというのは「ポーズ」であって、裏ではズブズブの関係というのが陰謀論的世界観。

中国が米国債の買い入れを縮小、或いは停止すると発表していますが、「トランプの対中政策に対する嫌がらせ」と考えるのは短絡的で、実はこれはFRBの利上げ余地を確保する為の政策。

先日も記事にした様に、アメリカのイールドカーブはフラット化しており、長短金利が逆転すると景気後退の兆しとして、株式市場が反応する恐れがあります。

実際には米金利のフラット化は中長期までの米国債に世界の余剰資金が流入している為に長期側の金利が過剰に押し下げられた結果と私は妄想しています。その為にFRBは短期金利を押し上げる政策金利の引き上げ余地が減らされています。

そこで中国が助け船を出したというのが、今回の中国の米国債買い入れの縮小の発表でしょう。これで長期側の金利がポンと上がります。

中国が敵に塩を送った様にも見えますが、世界経済は一蓮托生ですから、長短金利の逆転によって現在の世界的バブルが崩壊する事を事前に防いだと私は見ています。


一方で、バブルがさらに温存される事で、バブル崩壊の威力はさらに強まります。最終的にはドル基軸体制の信用崩壊にも繋がりかねず、ドル後の世界を淡々を狙う中国には都合の良い結果を招く可能性が高まります。

アメリカの衰退と中国の台頭が、世界の経営者の描くシナリオならば、しばらくは現在のバブルはさらに膨らみ続け、最後に大爆発で現在の通貨システムや金融システムを破壊する事でしょう。


そのエネルギーが18年度中に溜まるのか、それとも、さらに来年以降までバブルが継続するのかが市場関係者の注目する所ですが、モルガンスタンレーがジャンク債を全て売り払うなど、米金融機関はバブル崩壊の臨戦態勢に入って来ている様です。



冬のオリンピック、天皇の退位、新天皇の即位、東京オリンピックのカウントダウンと、日本人の目は世界と別の所に注がれそうですが、米国債金利の動きには要注意です。


アクセスが多いと思ったら・・・三橋貴明氏が逮捕されていた

2018-01-10 08:52:00 | 時事/金融危機
 

記事もアップしていないのにアクセス数がやけに多いなと思ったら・・・評論家の三橋貴明氏が逮捕されていました。

10代の奥様に家庭内暴力を振るったとかで、奥様が警察に通報して逮捕・拘留となった様ですが、異常なのは、「たいして有名でも無い?評論家」の夫婦喧嘩を、報道各社が一斉に報じた事。(お茶の間の皆さまが三橋貴明氏を知っている訳ありませんから)

年末に安倍首相と会食して、「プライマリーバランスの維持が経済に悪影響を与えている」と熱弁を振るい、安倍首相もそれに同意を見せた様ですが・・・三橋氏、TPP以降はは安倍首相批判の急先鋒だったハズですが・・・。

何れにしても、三橋氏と安倍氏の接近を好まなかった人達が居るとすれば・・・それは財務省でしょう。財務省はリフレ政策(異次元緩和)の実行までは、三橋氏を露払いとして利用していた気もします。

しかし財務省は「打ち出の小槌」の魔法の効果を出来るだけ長く引き伸ばしたいので、急激な財政の拡大や、消費税増税の再延期には神経質になっているハズ。人気に陰りを見せる安倍首相は、今後「人気取りの政策」に頼るしか無く、消費税増税の再延期も言い出し兼ねない。

財政拡大論者(国家社会主義)の三橋氏と安倍首相の再接近を財務省が好ましく思っていない事が今回の「夫婦ケンカの過剰報道」の背景に有ると‥‥私に限らず、三橋氏ご本人も妄想している事でしょう。


この事件を切っ掛けに、「三橋貴明」でグーグル検索すると、何故か上位に来てしまう私の記事が検索に引っかからなくなりました。これで「三橋教徒」がコメント欄に粘着する事も無くなり、安心、安心。


陰謀論はやはり陰でコソコソとやるのが楽しいですから。



ちなみに私、三橋氏の隠れファンでしたが、奥様が10代と聞いて・・・ファン止めようかと悩んでいます。そんな羨ましい・・・。