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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

テスラモータズのモデル3は買いか?・・・ベンチャー企業特有のリスク

2016-05-16 09:04:00 | 時事/金融危機
 



■ 既に40万台の予約を獲得したモデル3 ■

米テスラモーターズのモデル3の予約が40万台に達した様です。全米でのトヨタカムリの年間販売台数が43万台弱ですから、発売前からベストセラー車確定とも言えます。

1回の充電で346km以上走行可能
3万5000ドル(約375万円)

「夢の電気自動車」が400万円弱のガソリン乗用車並みの価格で買えるのですから、予約殺到は当然とも言えます。

■ 2017年後半の発売予定 ■

華々しい発表会でデビューしたモデル3ですが、実は最終的なスペックは未だ固まっておらず、納車開始の時期は2017年後半とされています。

予約は1000ドルの手付金を払い込む必要が有りますが、解約も自由に出来るので、実際の販売台数は予約台数よりも減少する事が予想されますが、それでも30万台程度は売れるのでは無いでしょうか。

■ 問題は生産力 ■

現状、年間5万台程度の販売台数であったテスラモーターズ、がいきなり大量生産が出来るのか疑問に思っている人達も沢山居ます。

しかし、テスラーは最新鋭の生産ロボットを備えた工場と、大規模な蓄電池工場をアメリカに建築中で、大量生産体制を整えつつ在る様です。リチウムイオン電池の工場はパナソニックも共同出資しています。パナソニックは車載蓄電池の分野の成長を相当期待している様です。

リチウムイオン電池をテスラモーターズ自らが生産する事でモデル3の低価格は実現する訳で、この工場が稼働するまではモデル3は儲けの少ない車種だとも言えそうです。

■ コストダウンはパソコン用の汎用電池の活用で ■

テスラモーターズの特徴は既存の技術を上手く応用して製品を作る事にあります。日産や三菱やBMWなど、実用に耐える電気自動車を開発した企業は幾つか在りますが、バッテリーは電気自動車専用の物を開発しています。

実はリチウムイオン電池は発火性の液体を使用しているので、パソコンなどで度々発火事故を起こしています。何等かの原因で電池が加熱すると発火する恐れがあるのです。

テスラモーターズのリチウムイオン電池は車載専用の物では無く、パソコン用の汎用電池を大量に使用しています。これでコストを大幅に削減し、電池の搭載量を増やす事で航続距離を伸ばしています。

ただ、発火事故を防ぐ為に電池のそれぞれのセルの温度や電流値を常に監視し、最適にコントロールするシステムを利用する事で、汎用電池を安全に車載用に転用する事に成功しています。

■ スマホ感覚の自動車 ■

自動車産業は開発から製造まで一貫して進められる垂直統合型の産業でした。今でこそ部品製造は独立した企業が担当していますが、昔は部品の一つ一つを自社で製造していました。

一方、が電気自動車製造に参入するに当たり、基礎技術の積み重ねの無いテスラモーターズは車体生産はロータスに委託しました。要は既存の車を電気自動車に改造するという手段を用いたのです。当然、コストは高くなるので、最初のモデルは大変高価なものであり、「セレブの玩具」の様な存在の車でした。

その後のモデルも既存パーツを組み合わせて作られており、パソコンやスマホの様に水平統合によって作り出された車であると言えます。

自動運転を採用したり、常に車がネットに繋がっていてソフトウェアーのアップデートが行われるなど、従来の自動車と言う概念から「iPhone」に近い存在になったとも言えます。

■ 安全性が重要課題 ■

そうは言ってもスマホと自動車では性格が全く異なる工業製品である事には注意が必要です。スマホで人を死にませんが、自動車の不良や事故で人は死にます。

電気自動車は燃料と動力以外は従来技術の集積ですから、故障率や事故率が従来の自動車よりも高くなるとは言えませんが、電気自動車特有の事故も発生しています。

テスラモーターズは汎用のリチウムイオン電池を利用している為に、後続距離を実用に耐えるまで伸ばす為には大量の電池を搭載する必要が有ります。シャーシーの床下ほぼ一面に電池が敷き詰められています。

現在の自動車は衝突事故の際にクラッシャブルゾーンと呼ばれる壊れて衝撃を吸収する部分を持っていますが、テスラの場合、車体が潰れると床に敷き詰められた電池が破損する可能性が高くなります。

当然、センサーで衝突や電池の破損を感知して電源をシャットダウンするなど安全策は取られえいますが、破損した電池の溶液が発火するという事態を完全に防げる物では在りません。ガソリン車も事故時にはガソリンタンクやエンジン周辺から発火する可能性が有るので、電気自動車が特に危険という訳では有りません。

ただ、高速走行中のモデルSが道路の落下物を跳ねあげ、それが床下の電池を破損する事で発火する様な事故が起きています。

また、スエーデンでは充電中のモデルSが突然発火、炎上する事故も起きています。

ガソリン車が安全で電気自動車が危険と言う事では有りませんが、電気自動車特有のリスクは存在します。

■ テスラの最大のリスクは経営のギャンブル性 ■

実は私はテスラモーターズの最大のリスクは経営のギャンブル性に在ると思っています。

CEOのイーロン・マスクは1971年に南アフリカで生まれますが、その後、母親の母国であるカナダに移住し、苦労をしながらもスタンフォード大学の大学院にまで進みます。

ところが大学院は2日出席しただけで辞めてしまい、ITベンチャーを企業します。その後、電子決済のPayPal社立ち上げて成功し、テスラ自動車にも出資し、後にCEOに就任しています。まさにITベンチャーの雄的な存在です。

テスラモターズは環境問題を追い風にして政府のバックアップなども有り順調に成長して来ましたが、その経営はITベンチャーに近い。先ず出資者を募り、資金が集まったら開発、製造に取り掛かります。「夢の電気自動車」というイメージ先行で株価も上昇し、経営を拡大して来ました。

ただ、従来は生産規模も小さかったので、投資の額も限定的で小回りの利く経営だっと言えますが、30万台以上の製造台数をこなすとなれば、製造業として大きなリスクも取らなければなりません。

大規模な工場の投資は大企業でもリスクを伴います。それを1車種の販売に経営の行方を委ねているのですから、「賭け」としか言いようの無い大胆な経営です。

もし仮にモデル3よりも優れた電気自動車が発売されれば予約は解約されてしまいます。仮にリチウムイオン電池の火災事故が頻発した場合も同様の事となるでしょう。

■ スマホの様に浮沈の激しい状況になるのかも知れない ■

仮に電気自動車がスマホやパソコンの様に「パーツを集めて組み立て、ソフトウェアーで制御する」物であるならば、開発スピードはどんどん加速するでしょう。そして製品の賞味期限は短縮化して行きます。

■ リチウムイオン電池の寿命 ■

もう一つ、電気自動車特有の問題は解決していません。それはリチウムイオン電池は充放電を繰り返すうちに充電容量が少なくなって行くという問題です。

ノートパソコンを長く使っていると、だんだんと電池が減るのが早くなります。スマホなど携帯端末も同様です。

ノートパソコンの電池は5年持たないと思います。パソコンなら5年でだいたい買い替えの時期ですから問題有りませんが、自動車はもう少し乗るはずです。電気自動車のバッテリーの寿命は10万キロの様です。

プリウスはバッテリーの消耗を極力減らす設計なので20万キロ程で交換の様で、その費用は17万円程度です。ハイブリット車のメリットでバッテリーの搭載量が少ないので、17万円で済むのです。

テスラは距離無制限のバッテリー保障を付けて販売していますが、これは高価格のモデルだからこそ可能なサービスでしょう。ローコストのモデル3に採用されるとは思えません。

■ 家庭で高速充電するとブレーカーが落ちる ■

電気自動車のウィークポイントの一つに充電が在ります。

専用の充電ステーションで1時間弱でフル充電に成る様ですが、ガソリンの給油に比べてると時間が掛り過ぎます。

更に、家庭で高速充電しようとすると・・・エアコンや電子レンジと一緒に使うとブレーカーが飛びます。ですから夜間にチビチビと充電する事になります。

■ エコじゃない電気自動車? ■

もし仮に世の中の車の何割かが電気自動車になった場合、夜中の電力消費量は跳ね上がるはずです。営業車や通勤で使われている車の充電が集中すると考えられるからです。

日本もアメリカもヨーロッパも「環境」を「ビジネス」にする為に、電気自動車の普及に注力しています。しかし、原発が止まっている日本で、電気自動車に充電する電力は化石燃料を燃やして発電所で作っています。

既存の火力発電所の熱から電気への変換効率は50%未満。そして送電ロスが10%弱発生します。当然、充電の効率も100%では無いので、電気自動車は充電の段階で化石燃料のエネルギーの4割程度しか使えません。

マツダのSKYACTIVエンジンの効率は38~39%と言われています。実は電気自動車の総合効率とガソリン車の総合効率は余り変わりません。化石燃料を燃やして発電する限り、電気自動車はCO2の削減に貢献しない事になります。

■ 普及が進むと魅力が薄れる電気自動車 ■

現在のテスラに人気が集まる理由は「人と違う自動車に乗る優越感」でしょう。しかし、電気自動車が普及して「実用の道具」となるに従って、その「不便さ」も世間は認識する様になります。

今、日本で電気自動車に乗っていらっしゃる方は相当な「エコ・マニア」かと思いますが、「環境に貢献している」という満足感が不便さを補っています。しかし、「実用的か」と問われたら・・・彼らとてNOと答えるでしょう。

電気自動車の技術自体はガソリン車の歴史と同程度に長い事は余り知られていませんが、その間、ガソリン車の優位が揺らがなかったのはバッテリーに革命的な進歩が起きなかったからです。

現在のリチウムイオンバッテリーの技術はほぼ完成の域に達しており、これ以上大幅に容量が増える事も、充電時間が短縮される事も望めません。次世代の実用可能な蓄電池の登場には後25年掛ると言われており、それまでは電気自動車は車の主流になる事は無いでしょう。

自動車会社は「環境基準を満たす為」に、電気自動車を販売する必要に迫られていますが、インフラを含め、本格的な電気自動車社会の到来は当分先の話となりそうです。

テスラモーターズのブームはモデル3で終わる・・・そんな気がします。(いつもの妄想ですが)



罠に落ちた三菱自動車・・・ルノーのシタタカな戦略

2016-05-12 03:39:00 | 時事/金融危機
 

■ 三菱だけが燃費偽装って何かの冗談でしょ? ■

三菱自動車の燃費偽装問題は、軽自動車を三菱からOEM提供受けている提携先の日産自動車の告発で発覚しました。この時点でこの事件には「胡散臭さ」がプンプン匂っていました。

日本の自動車メーカーの燃費がカタログスペックと実走行で大きく隔たりが存在する事はユーザーの常識ですが、燃費測定の方法に問題が在るるとされて来ました。

燃費測定はローラー台の上で行いますが、1991年に定められあた測定方法の「10.15モード」と2011年から採用されている「JC08モード」という測定法が有ります。JC08モードの測定では、実走行に近い細かな速度変化が設定され、路面抵抗や空気抵抗の影響を鑑みてデータが補正されるので、10.15モードに比べ燃費は1割程度低くなります。

要素 C08モード 10・15モード
平均速度 24.4km/h 22.7km/h
最高速度 81.6km/h 70km/h
所要時間 1204秒 660秒
走行距離 8.172km 4.165km


トヨタ自動車のホームページより

上の図はトヨタのホームページに載っている08モードの測定条件です。実際の市街地走行に近い複雑な速度の増減が繰り返されています。平均速度が24.km/hと低めなのは、停止している時間が多い為で、市街地の信号待ちに相当します。

この様に燃費の測定方法は時代と共に実走行に近づいていますが、雑誌やネットの燃費サイトなどに記載される実燃費はデータの50%から70%にしか達していません。これは測定方法が実走行と乖離している為と言われており、特にハイブリット車などは高速走行の割合が増えると燃費はカタログ値から大きく低下します。

ただ、日本車の燃費が実走行で低くなり原因は測定方法だけに留まりません。三菱の様な「明らかな偽装」で無くとも、「合法的な偽装」は各社日常的に行われている様です。

■ 実際には実用に耐えない測定用の車種のデータを提出したスズキ ■

最近話題になた「偽装?」にスズキ・アルト・エコが有ります。ライバルのダイハツ・ミラと過激な燃費争いをしていたアルトですが、数値上の燃費を叩き出す為に、20Lしか入らないガソリンタンク(通常40L)を装備し、内装もペコペコに軽量化し、タイヤも抵抗を減らす為に実用に耐えない細さにし、さらに燃費を稼ぐ為にギアー比を高めた「測定用車種」を開発します。この車を実際に走らせるとエンストを頻繁にお越して実用に耐えない様です。スズキは車種で得られた不自然に良い燃費のデータを宣伝に使っていました。ライバルのダイハツとて似たり寄ったりの事をしていると思われます。

■ アメリカの市販車の燃費データが実情に近い ■

日本と異なり「訴訟社会」のアメリカでは燃費データはユーザーの側に立った測定が行われています。

全工程 70.65km、95分
平均 44.62km/h
最高 128.75km/h

平均速度が日本より早いのはアメリカの道路事情を反映していると言えますが、日本でも地方都市近郊では平均速度はこの程度では無いでしょうか?

この他に、

シティーモード、
ハイウェイモモードの測定結果

平均的な走行をした場合の予想燃費
燃費の悪い走行をした場合の予想燃費
燃費の良い走行をした場合の予想燃費

などが記載されており、ユーザーの仕様環境に在った燃費データを参照する事が可能です。

ちなみに3代目プリウスの燃費データを日米で比較してみます。

【日本の基準】
JC08モード32.6km/L 
10.15モード38km/L 

【アメリカの基準】
シティモード / 21.68km/L
ハイウェイモード / 20.4km/L
新EPA予想燃費
平均的な走行をした場合の予想燃費 / 21.04km/L
燃費の悪い走行をした場合の予想燃費 / 14.88km/L
燃費の良い走行をした場合の予想燃費 / 25.93km/L

JC08モードとアメリカのEPA燃費(シティーモード)の間には3割以上の乖離が存在します。ネットなどで実際のユーザーが報告している実燃費の平均は18-19km程度ですから、いかに日本の燃費テストが現実と乖離しているかが分かります。

■ 暗黙の了解だった「偽装」をチクッた日産 ■

「他者の燃費テストの偽装」を告発すると日本の自動車メーカーはどこも「後ろめたい」事の一つや二つあるでしょうから、ブーメランとなって自分の元に帰って来る可能性が有ります。

今回、日産はOEM提供を受けている三菱の軽自動車の燃費に「虚偽」の可能性が有ると三菱側に伝えましたが、これが発覚すれば販売元の日産にも明らかに火の粉が降りかかります。本来はメーカーのトップ同時で内々に手打ちにしてもおかしく無い事件です。仮に三菱側に日産が抗議した場合、三菱は社内調査をするでしょうが、公表は控える様に日産を説得するはずです。

しかし、実際には三菱は社内調査の内容を公表せざるを得ませんでした。これは日産が国交省に訴えたり、マスコミに情報を公開すると脅したのでは無いかと思われます。(妄想です)三菱はこの恫喝に屈しざるを得なかった・・・。


■ 三菱に2000億円を融資して筆頭株主となる日産 ■

私はどこかの時点で日産が「三菱自動車の救済」に乗り出すと確信していましたが、案の定、日産は2000億円を出資して三菱自動車の3割の株式を取得し、筆頭株主になる様です。

「日産だから国産メーカーによる救済だから良かった」などと思うかも知れませんが、日産はかつて同じ様な手口でフランスのルーノーに乗っ取られています。現在、日産自動車の筆頭株主はルノーです。

当時の日産は過去の負の遺産によって経営危機でしたが、ゴーン体制で合理化を進めた結果、現在では生産量も販売額もルーノーを遥かに凌ぎます。現状はルーノーが日産に救済されている様な状況です。日産がルーノ株を買い増せばルノーを傘下に収める事も可能な状況ですが、日産の経営陣はゴーン社長のイエスマンなのでこの決断を下せません。

一方、ルノーの大株主であるフランス政府はルノーを半ば国営にする経営改革案を提出するなど、ルノーへの支配力の拡大を試みています。これにはゴーン社長を始めとするルノー経営陣が反発しています。

この様に、日産は既に「外資に乗っ取られた会社」ですが、その日産が三菱自動車の燃費偽装を告発して「正義」を遂行した後に、今度は「ホワイトナイト」として日産を救済するというのは実に「汚い手口」としか言いようが有りません。

三菱自動車は東南アジアなどで大きなシェアを有していますから、これを安く手に入れられるならば、いかに三菱自動車がダメダメな会社でも「安い買い物」と言えるでしょう。

■ グローバル時代のコンプライアンスの重要性 ■

「コンプライアンス」と叫ばれる様になってから、社内の手続きが肥大化したり、業務がスムーズに流れなくなったと感じている方は多いでしょう。

日々な些末な「コンプライアンス」に神経を使う一方で、日本の多くの企業では東芝は三菱自動車を例に取るまでも無く、トップ包みの「不正」が後を絶ちません。経営者が交代しても、代々引き継がれて来た不正を是正する事は、自分を引き立ててくれた先輩経営者を告発する事になるので難しい・・・。

こうして、現在の日本企業の多くが多かれ少なかれ脛に傷を持っていますが・・・これを外資は見逃しません。

日本国内の企業同士の間のあった「暗黙の了解」は、外資にとっては恰好の餌食なのかも知れません。なにせ彼らは「肉食の文化」ですから、弱った獲物は見逃しません。


・・・まあ、結論から言えば「不正を働いた三菱自動車」の自業自得でしか無いのですが・・・。尤も、トラックの脱輪事件の頃から何故か三菱自動車ばかりがターゲットになるのかは「陰謀論的な謎」の一つでは有りますが・・・。

オバマの広島訪問・・・高い請求書が回ってきそうだ

2016-05-11 06:33:00 | 時事/金融危機
 

■ オバマ大統領が広島を訪問? ■

オバマ大統領が広島を訪問する事が決まった様です。ケリー国務長官が訪問して終わりかと思っていましたが、これはちょっとサプライズです。

オバマは核軍縮を主張してノーベル平和賞を受賞していますが、核軍縮の実績はほとんど残せていません。ですから、アメリカの国内世論的には抵抗の有る広島訪問を強行して、「核軍縮」をアピールするのでしょう。「広島宣言」と後に呼ばれる様な歴史的なスピーチを残すかも知れません。


■ 広島宣言 ■


ここからは妄想・・・


アメリカはかつて、ここヒロシマに地に核兵器を投下し多くの市民の命を奪いました。一方で核爆弾の使用は戦争を早期に終結させ、日本人やアメリカ人の不必要な犠牲を最小に留めた事も事実です。

ヒロシマやナガサキの惨状は、「核兵器を使ってはならない」という教訓としてその後の世界の平和大きく貢献しました。一方で、世界の平和は未だに「核の抑止力」の上にバランスを保っています。しかし、現在、いくつかの国がこのバランスを崩そうとしています。

アメリカと世界の国々は協力して「核を保有しようとする無法者国家」に対抗するでしょう。いかなる国であっても「核のバランス」を崩そうとする者は「悪」なのです。もし核兵器によって世界の平和を乱す国が有るのならば、アメリカと友好国は躊躇なく鉄槌を下すでしょう。

核兵器で世界を威嚇する無法者国家を野放しにする事は、第二のヒロシマやナガサキを生む事になります。私はヒロシマを訪問して「核無き世界」を作る決意を新たにしました。



■ スピーチの後・・・ ■

オバマ  ミスター・アベ、私のスピーチはどうだった?

アベ   ミスター・オバマ、感動しました。日本人の多くもそう感じた事でしょう。

オバマ  ところでこれが今回のヒロシマ訪問の請求書だ・・・。

アベ   ・・・・この米軍支援費という項目は?

オバマ  ああ、それはこれから掛る費用さ。無法者を叩かなければいけないからな。

アベ   先払いですか・・・

オバマ  いや、手付金だ。尤もそいつはヒラリーに渡された請求書だがね。


■ アメリカの「正義」と「平和」は「戦争」と同義だ ■

第二次世界大戦以降、アメリカ程戦争を続けた国は有りません。朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、ソマリア軍事介入、ユーゴ空爆、イラク戦争、アフガニスタン攻撃、リビア空爆、シリア空爆・・・。

アメリカが戦争を始める理由はいつでも「正義」と「平和」です。アメリカが「正義」と「平和」を声高に主張する時は戦争を始める時だとも言えます。


第二次世界大戦   ルーズベルト  民主党

原爆投下指示    トルーマン   民主党
朝鮮戦争      トルーマン   民主党


ベトナム戦争    アイゼンハワー 共和党 (少数の軍事顧問団を派遣)
ベトナム戦争    ケネディー   民主党 (軍事顧問団を大規模化)
ベトナム戦争    ジョンソン   民主党 (正規軍を大量派兵)


パナマ侵攻     パパ・ブッシュ 共和党
湾岸戦争      パパ・ブッシュ 共和党

ソマリア軍事介入  クリントン   民主党
ユーゴ空爆     クリントン   民主党
イラク空爆     クリントン   民主党



イラク戦争     ブッシュJr  共和党
アフガニスタン派兵 ブッシュJr  共和党



リビア空爆     オバマ     民主党
シリア空爆     オバマ     民主党



湾岸戦争とイラク戦争の印象が強いので「共和党=好戦的」なイメージが有りますが・・・第二次世界大戦以降のアメリカの戦争と政権を並べてみると、意外にも民主党が好戦的な事が分かります。まあ、相手あっての戦争なので民主党政権時に戦争の原因が多かったと解釈する事も出来ますが。


共和党にはネオコンと呼ばれる好戦的な人達が居ますが、実は彼らが以前は「過激なリベラリスト」だった事はあまり知られていません。民主党内にも「好戦的なリベラリスト」が多く存在しています。ヒラリーは多分これに属するでしょう。

一方、共和党の中にはリバタリアンなど「孤立主義」の伝統を守る人達も多くおり、彼らはアメリカが「世界の警察」の役割を担う事に否定的です。トランプは彼らの立場に近い。ただ、「孤立主義」はアメリカの利益を最大化する為の「孤立」という点に注意が必要で、「平和主義」とは程遠く、「他国同士の戦争で一儲け」は孤立主義の理想とする所でもあります。

戦争を含めたアメリカ外交は、政府に属さない民間(ロックフェラー)のシンクタンク「アメリカ外交問題評議会(CFR)」が決定しており、ここには民主党と共和党の重鎮が名を連ねています。オバマは会員では有りませんが、ヒラリーは会員で、年頭にスピーチをしたりしています。

■ オバマの役割 ■

平和主義者と見られているオバマ大統領ですが、それは彼に振られた役どころであって、イラクやアフガニスタン派兵で拡大したアメリカの軍事費を縮小するのが彼の使命だったのでしょう。アメリカは徐々に軍を縮小しており、世界の警察の役割を降りようとしています。

一方でトランプが主張する様に、各国が独自に、或いは連携して地域の安全保障を担う事を
求めており、アメリカの軍事産業の売上はむしろ今後拡大すると思われます。

地域の安全保障を考えた場合、敵対する国同士が核武装する事が最も安価で安定した政策となりますが、オバマは「核廃絶」を主張する事で、新たな核武装を「悪」とする世界秩序を補強しています。

結果的に通常兵器の需要は高まり、アメリカの軍事産業が儲かる仕組みが出来上がるのです。オバマの広島訪問の対価は高く付きそうです。



箱根旧道アウター縛り

2016-05-09 04:50:00 | 自転車/マラソン






■ キャノンボール ■
 

自転車乗りの勝手イベントに『キャノンボール』なるものがあります。「東京-大阪間 550Kmを24時間以内に信号や交通ルールを守って走る」という挑戦ですが、2006年頃に2chにスレが立ち、それ以来我こそはと言う猛者達が120人程挑戦して、達成は20人程度という過酷なチャレンジです。

単純に550kmを24時間で割ると平均時速は22.9km/hとなりますが、ここに信号待ちや、箱根や金谷や鈴鹿の上り坂のロス、そして休憩時間が加わりますので、メータ読みのAVは27kn/hを維持しなければ達成は難しい。

自転車乗りならば分かるかと思いますが、信号待ちの多い都会部ではAV25Km/hを維持しようと思うと、巡航速度は40-35km/hを維持する必要が有ります。これ、アマチュアではほとんど全力走行です。これを24時間維持するのは困難なので、信号の少ない区間でアドバンテージを貯めて速度が上がらない区間をカバーする事になります。何れにしても24時間近くをほぼ全力で走る事になるので、極めてハードルの高いチャレンジです。

■ 東京-金谷 プチキャノンボール ■

私などはチャレンジする前に無理と分かっているキャノンボールですが、達成者達がどんなに速いのか、GWを利用して東京から静岡県金谷町まで230Km程度でプチチャレンジしてみようかと思い立ちました。

何故ゴールが金谷かと言えば、母方の先祖のお墓が有るからです。実は母方の親戚にはもう10年近くご無沙汰しています。新幹線に乗ってしまえば大して時間は掛からないのですが、「自転車で行ける距離を電車で移動する」事に最近は「勿体無さ」を覚えてしまいます。お金が勿体無いのでは無くて、「自転車でロングライド出来る機会を失う」ことが勿体無いと感じてしまうのです・・・。「ああ、箱根超えの220kmって丁度良い距離だなぁ・・・」なんて思うと、どうも電車で行く気になれないのです。

そこで今回はプチ・キャノンボール企画として東京-金谷間にチャレンジしたいと思います。事前に親戚に連絡を入れると伯父や叔母が心配して全力で阻止されそうなので、サプライズで電撃訪問する事にします。突然の訪問ですから社会人の常識としては日帰り。そうなると、19時には静岡を出発したい。逆算すると17時には金谷に到着する必要が有ります。

220km/h程度なら12時間も有れば確実に到着するでしょうから、余裕を少し見て朝4時30分に浦安を出発します。

■ 10mを超える強風・向かい風に心が折れる・・・ ■



実は朝からゴウゴウという強風の音で目覚めました。風予報では静岡は午後から南南西の風5mですからちょっとキツメの向かい風・・・これなら行けると判断して家を出ます。

葛西橋通りは左前方からの強風でハンドルが取られて危険。江戸川と荒川の橋は風に煽られるので歩道を走って超えます。

隅田川を渡って進路を西に取ると・・・モロ向かい風になります。ビルの間を時折強い風が吹き付け、下ハン持っても27km/h以上はオーバーパワーになってしまいます。都心区間は時速35km
/h以上で走らないと信号に引っ掛かり易くなります。約300m置きの信号に一個飛びで確実に捕まる状態が続きます。

雨もポツリポツリ降って来て、なんだか既にやる気が削がれてしまい、八丁堀で「すき屋の牛丼」にピットインして朝食にします。

品川を過ぎて大森辺りまで来ると、風はさらに強まります。iPhoneの天気予報で確認した所、風速は11m/sと表示されました。道端の外灯の頭が風に煽られて揺れています。これをモロ正面から受けて走るので・・・心が折れる音がポキポキ聞こえてきそうです。「もう帰りたい・・」と妻にメールした所、「腹の肉を落としてこい」と返事が・・・・。仕方無い、進むか・・・。



本日はプチ・キャノンボールですから本来は高速巡航のはずでしたが・・・予定を変更して、とにかく「到達」する事を目標とします。この向かい風でどれだけ足を残せるかがカギになります。

1)立漕ぎ封印
2)速い人を追わない

この二つの封印を自分に課します。・・・しかし、横浜の手前でTIME乗りさんの後ろに付いた途端・・・自転車乗りの本能の赴くままに追走してしまいまいした・・・向かい風37km/h。パシフィコ横浜付近でふと我に帰りスピードを緩めます。その後も後ろから抜いて行ったTREKのマドンを追いそうになりましたが、ここは必死に我慢します。

信号待ちで空を見上げると・・・寒冷前線の雲が行く手に黒々と延びています。これを超えなければ強風は止みません。



平塚を過ぎた辺りでようやく前線を抜けた様です。あいかわらず向かい風は強く吹いていますが、先程よりは幾分和らぎます。大磯で小休止してカップラーメンで箱根超えのエネルギーをチャージします。



小田原の酒匂川から富士山がチラリと見えます。箱根の外輪山は雲の中です。南からの強風で「傘雲」の様な雲が山頂付近を覆っています。

■ 本日はアウター53t縛りで旧道チャレンジ ■



風祭のコンビニで小休止して、箱根のヒルクライムに取り掛かります。本日は初めての旧道チャレンジ。足を使いたくないのでタイムトライアルはしませんが、ただ登ったのでは面白く無いので53tアウター縛りを自分に課します。まあ、シングルギアーよりは全然軽いギアーを使えるので楽勝でしょう・・・そう思ったのもつかの間。旧道っていきなり10%超えから始まるんですね。一気に後ろのギアーは28tまで使い切ってしまいます。

いつも国道1号を登りますが、箱根の旧道って趣きがあって素晴しいコースですね。起伏にも富んでいて、登りっ放しの国道1号よりも楽しく登れます。

本当は写真を撮りながら登りたかったのですが・・・足を付きたく無いので写真は有りません。

温泉街をいくつか抜けると、旧道名物の「七曲」が現れます。ヘアピンカーブが連続する劇坂区間ですが、カーブの内側の斜度は瞬間的に20%を超えていそうです。ここだけ立漕ぎで凌げば、後はダラダラとシッティングで重いペダルを強引に踏みつけて進むだけ。


(ネットから写真を拝借します)

空から見るとこんな感じ。

ところで「七曲」、実は11個のコーナーが有るってご存知ですか?これを事前に知っておかないと予期せぬ8個目のヘアピンカーブの出現に心が折られて足付き必至。私は知っていたので、このトラップはクリアー。

ところが、七曲の上の傾斜が緩くなった所で、再びヘアピンが現れた時には、思わず足付きしそうになりました・・・。ヤバかった・・・。



一月前は46t-16tというギアー比2.875のシングル自転車で国道1号を登ったので、53t-28tのギアー比1.892は楽に感じます。実際、シングルでは「オールダンシング」状態でしたが、今回はヘアピンの内側意外はほぼシッティングで登れました。おかげで体力は温存。

旧道が終わる交差点で赤信号に捕まり、ここで足を付きます。11:06に旧道に入り、12:08に交差点に到着しました。1時間は切れなかったけど・・・タイムトライアルでは無いので、まあこんなモンでしょう。

■ 霧の芦ノ湖 ■




芦ノ湖までは一気に下ります。湖面は霧で見通しが利かず、強風による波が岸辺を洗っています。



GWも最後とあって人出は程々。午後からは日帰り客が増えるのでしょう。



コンビニに立ち寄りますが、固形物は食べたく無かったのでエナジージェルでパワーを補給します。さて、ここからはしばらく登りが続きます。静岡側の登る道は霧で視界不良。後ろから車に突っ込まれないか心配になります。「道の駅・箱根峠」で霧をやり過ごすために小休止。





道の駅でお土産を見ていたら・・・こんな物を発見!!そういえば『エヴァンゲリオン』の舞台って箱根だった。これは思わず買ってしまいます。当然、男なら「加持さんのスイカ」一択です。

■ 国道1号線、静岡側はジェットコースター ■

道の駅から少し登ると、いよいよダウンヒルのスタートです。神奈川側と比べ、道幅の広く、コーナーも緩やかなのでスピードに乗ります。60km/hをリミッターにして慎重に下ります。先行する自動車が良いペースメーカーになってくれるので、これに付いて一気に三島まで下ります。途中、展望が開けた所で三島の街と駿河湾、そして伊豆半島が展望でき、「オオーー」と声が漏れてしまいました。

高速ダウンヒルは下ハンを握り放しで背中と肩が疲れましたが、何よりも緊張の連続で頭が疲れました。坂を下り切った所で路肩に自転車を止め、ウィンドブレーカーを脱ぎます。

■ 曇天の「田子の浦」と「千本松原」 ■









バイパスを回避して沼津市内に入ると信号が増えて来ます。そこで海岸沿にコースを取ります。千本松原を抜けて防波堤の上に出ると「田子の浦」が一望出来ます。

百人一首で山部赤人が

  田子の浦に うち出(い)でてみれば 白妙(しろたへ)の

                富士の高嶺(たかね)に雪は降りつつ
 

と歌った「田子の浦」。海岸は砂利の砂浜?が続きます。実は幼稚園の2年間、沼津の隣りの富士市に住んでいたので、ここへは観光地引網に来た記憶があります。シラスの中に小さなフグの子が沢山混じっていたのが印象に残っています。

海岸沿いの防風林の松林は「千本松原」と呼ばれる景勝地です。海岸は沼津から吉原港まで続いています。強烈な向かい風もようやく収まってきたので、防波堤の上を吉原まで走ります。

■ おぼろげな記憶を辿って幼稚園時代に住んでいた街を訪ねてみる ■



吉原から富士にかけては製紙工場が沢山有ります。私の父も製紙会社に務めていたので、幼稚園の2年間は父の転勤で富士市に住んでいました。


製紙工場はパルプを化学薬品で溶かす為に、かつては周囲に悪臭を撒き散らしていました。東海道線で吉原や富士を通過する時には、多くの方が窓を閉めました。技術が進んだのか悪臭は無くなりましたが、林立する煙突から白い煙を濛々と吐き出す姿は45年前と変わっていません。

かつて日本には大小様々な製紙会社が有りましたが、大手に吸収再編される形で今では王子製紙や日本製紙など数社に統合されてしまいました。今でこそカナダなどからの輸入チップを原料としていますが、その昔は日本の木材を原料にしていた製紙業。富士市周辺や北海道に製紙工場が集中している理由は森林資源が豊富だったからで、現在でも製紙会社は国内に広大な原料用の森林を保有しています。



吉原からは東海道線の北側を走ります。だんだんと富士駅が近づいて来ました。ここに寄り道をすると時間が無くなってしまいますが・・・懐かしくて思わず駅に向う道にハンドルを切ります。



私が住んでいたのは駅の南側の田んぼの中の一軒屋でした。田んぼや川の記憶は鮮明に覚えているのですが、駅の北口の記憶はほとんど有りません。唯一、貨物列車の操車場に日立のカラーTVのマスコットが来た時の事は鮮明に覚えています。「タイツを履いた人間の脚」が着ぐるみから出ているのを見て「中の人」の存在を確信した私は可愛く無い子供だったと思います・・。


(ネットから写真を拝借します)

これ覚えてますか?「ポンパくん」と言う名前だと今知りましたが、未だTVの多くが真空管だた時代、スイッチを押すと「ポン、パッ」と付く半導体のTVが出始めた頃でした。当時の我が家は真空管の白黒TV。カラーTVは高値の花でした。

その操車場は現在も同じ姿をしていました。輸送が鉄道からトラック主体に変った現在は、工場地帯と言えども貨物輸送の量は減っているとは思いますが。

昔は操車場の近くに木造のヤマト運輸の営業所が有りました。クロネコのマークの記憶は鮮明です。宅配便なんて無かった頃(昭和45年頃)なので、荷物を受け取りに良く利用していました。その横に三輪トラックがいつも停めて有りました。(若い人は知らないでしょう・・)


(ネットから写真を拝借します)



■ 風景がミニサイズになった ■

駅から、昔住んでいた家までの道筋は曖昧です。そもそも道が随分と変わっています。ただ、友達と良く遊んだ「八幡宮」は直ぐに見つかりました。遠くからでも木立が目立つからです。夏になるとクマゼミが大合唱していました。拝殿の隣りの集会場の位置も当時のままだと思います。ここが公民館の役割を果たしていて、「ゴミをきちんと捨てよう」なんて映画を見せられた記憶が・・・。

幼稚園の頃100m程度に感じられた距離は、現在では30m程度なのには驚きました。あっと言うに行き過ぎてしまうのです・・・。そんなこんなで、ちょこちょこ道に迷いながらも何とか昔住んでいた場所に辿り付きました。家は当然建て替えられていて面影は残っていません。当時、田んぼの中の一軒屋だったのに、今では大型スーパーが目の前に建っています。

ドジョウを捕ったり、カワニナを捕ったりした用水路は今でもキレイな水が流れていますが、その水を必要とする水田はほとんど無くなり宅地に変わっています。ここら辺の農家は、今となっては「地主」ですね。

■ 新富士から新幹線で一気に東京へ ■

懐かしくてあちこちウロウロしていたら、すっかり時間を食ってしまいました。母親に昔の家の写真をメールで送り、叔母の家に行く途中と伝えたのですが、母が叔母に電話してしまったので「心配だから来ないで」と叔母に言われてしまったそうです。(そう言うだろと予想して、こっそりここまで来たのですが・・・)

結局、サプライズ訪問という目的も無くなってしまったので、本日はDNFです。足はまだまだ充分に残っているので残念ではありますが、気持が萎えてしまいました。

浦安から160Kmも離れてしまったので普通電車で帰ると時間が掛かります。ここはちょっと贅沢をして新富士駅から新幹線に乗る事にします。実は新富士駅がすぐ近くなのです。



駅前に到着して振り返ると、雲に隠れていた富士山がようやく姿を現しました。「富士市」と言うだけあって、ここから見る富士山が一番美しい。ほぼ左右対称ですが、右側の稜線に宝永火口がほんの少し盛り上がって見えるのがアクセントです。山梨の方には失礼かと思いますが、こちらが「表富士」です。



空腹もMAXなので駅弁を買います。富士市のお隣富士宮市の名物と言えば「焼きそば」。底に石灰?が入っていて紐を引くと過熱するお弁当を買いました。エビやイカや肉が沢山入っていてなかなか豪華でした。

ビールを飲んで一寝入りしたらもう東京に着いていました。「こだま」と言えども新幹線は早い。特急料金は2480円ですが、「時は金なり」とは良く言ったものです。


本日は「プチ・キャノンボール」として行程の半分にチャレンジする予定でしたが、強風で図らずも単なる「ロングライド」になってしまいました。


本日の走行距離

走行距離・・・160 km(富士駅入り口まで)
出発  ・・・4:30  -  到着 15:07
トータル時間・・・10時間37分
トータル平均速度・15.2 km

ウーン、強風とは言えブルベペースでしたね。キャノンボールへの道は遠い・・・。



本日の食費 (記憶) 

<八丁堀>
牛丼・・・・・・380円
レッドブル・・・240円
ポカリ・・・・・200円
キャラメル・・・100円

<大森>
おむすび・・・・160円

<大磯>
カップラーメン・170円
レッドブル・・・240円

<風祭>
おむすび・・・・160円x2
ポカリ・・・・・200円
ミネラル水・・・100円
レッドブル・・・240円


トータル・・・・・・2350円 (但し、駅弁とビールは含まず)


ウーン、これ電車の普通料金とほぼ同じだ・・・。電車って実はコストパフォーマンスが良いんですね。



ジョーカー・・・最強にして最弱のカード

2016-05-06 11:02:00 | 時事/金融危機
 
 





・・・何だか似ている・・・。

ある意味最強のカードだけど・・・最後まで持っていると負けてしまう・・・。




民主党幹部A  大統領はヒラリーで決まりだね。

共和党幹部A  我らの残り札はジョーカーだからな・・・。

共和党幹部B  ヒラリーは扱い易いクィーンンかい?

民主党幹部B  適当にオダテテおけばね。後はイケメンだ。

共和党幹部B  ウチからマルコを貸そうか? 

民主党幹部A  イヤ、彼女は金髪イケメンが好みだから・・・。




ヒラリー、稀にみる不人気な大統領候補。これを当選確実にするには「敵失」を待つ他に無い。

例えば「エラー」。トランプは「失言」が多い。そう世間は思い込んでいる。だから「故意のエラー」も「過失」に見える。


例えば「拙攻」。ヒラリーのアキレス腱は「メールゲート事件」。これを突かない手は無い・・・。ところがトランプがこれを争点にしない場合、世間的には「フェアプレー」に映るかも知れない。


個人的にはヒラリー大統領の役割を妄想する日々。中国と親密で、金融界とも、軍事産業とも懇意にしている大統領・・・。


米中が東アジアで危機を煽れば煽る程、右往左往する国々が有る。寄らば大樹の陰となれば、多少の無理もまかり通る。


自ら火を着けて周る火事場泥棒をどうにかしない限り、私達は枕を高くして眠れない。