■ 富裕層の現金化 ■
FRBの利下げ発表で利確売りで下がる市場。まあ、皆さん予想の範疇ですから慌てる事も無いと思います。
それよりも気になるのが、富裕層が資産を現金化しているという記事。これ、海外の富裕層の話です。
確実に収益を上げなくてはいけない機関投資家やファンドマネージャーと違い、富裕層はリスクが高まっていると判断したら、ひとまず現金化して様子を見る余裕が有ります。
FRBの利下げは短期的には好材料ですが、リセッション入りの懸念や、市場の期待を裏切ってFRBが金利を据え置くリスクが新たに加わったと考える事も出来ます。
■ 円高の原因は利下げだけでは無い ■
今年に入ってから円高気味に推移する円相場。コレが国内株価の重石になっていますが、円高の原因としてFRBの利下げによる円キャリートレードの巻き戻しも指摘されています。
それだけで無く、日米金利差の縮小は日本国内からの米国債投資などのインセンティブを低下させます。「そろそろ...」と慎重になる国内投資家も多い中で、ドルの上値は重く、海外勢の日本売りが増え続けます。
この様な動きんp総体として為替市場の円高基調が生まれます。
■ 米中関係は値動きの切っ掛けに過ぎない ■
米中貿易摩擦を株価の懸念材料に挙げるアナリストも多いのですが、それは単に値動きの材料であって原因では無い。市場の関心事はFRBがどこまでも、或いは、いつまで利下げをするかで有り、市場とFRBの腹の探り合いが暫く続きます。
その間にもリスクの影は確実に深まってゆき、何処かの時点で弱い所から崩壊が始まります。
株価は景気に半年先行するので
米国株が今上がっていれば半年先はアメリカ経済も更に上向くというのが相場の常識です:
ドル-円 のエリオット波動
下降トレンド
第1波 1978/10/31 177.05
第2波 1982/10/29 277.45
第3波 1995/04/19 79.75
第4波 2007/06/22 124.16
第5波 2011/10/31 75.35
上昇トレンド
A波 2015/06/05 125.86
B波 2019/08/26 104.46
C波 現在進行中
NYダウ、S&P500 のエリオット波動
現在は
supercycle Ⅴ波, cycleⅠ波, primary (5)波, intermediate (3)波
の上昇トレンド中
日経平均・TOPIX のエリオット波動
現在
cycle(Ⅴ)波, primary (3)波, intermediate (3)波
の上昇トレンド中
こういうコメントは大歓迎です。勉強になりますし。
投資を実際にされている方は、陰謀論的に「イベント期待」の私などとは全く違って、テクニカル分析などを良く研究されていますよね。
アルゴリズム取引などのプログラムも当然それらの経験則をモデル化していますから、平日は「セオリー」が大きく裏切られる事は無いのでしょう。
私の興味は市場とFRBの綱引きや、パニック時の集団心理に有り、色々と妄想して楽しんでいます。
投資といえども資金供給に支えられている訳で、金利が下がり切った現在、この環境の継続こそが市場の悲願となっています。
私個人の興味としては、エンドレスの緩和政策が可能なのかどうか?
或いは、その様な特殊な環境が継続していても、なんらかの些細な切っ掛けで信用収縮が起きるのかという点に絞られます。
陰謀論的にには「緩和=餌」で、何か事が起きる前に庶民の資金は市場を通して誰かのポケットに収まっていると考えています。
「相場」という虚構の数字で実体とかけ離れた規模に膨らんで見える市場ですが、一瞬にして利益が消える瞬間が訪れるます。コレはバブルの定めともいえます。ドイチェバンクを例に取るまでもなく、「デリバティブ」という化け物は歯止め無く増殖しますが、その実体は誰かの借金の無限ループに近い。こんな「虚構」が続く方がオカシイ。
デリバティブ残高は取引を相殺し合えば、実際の規模は格段に小さいのですが、危機に際して人の理性は停止し恐怖を市場が支配します。
一種の週末願望や、ルサンチマンに過ぎませんが、「見てみたい」という好奇心から逃れられずにいます。