■ 7月にFRBの利下げが発表される? ■
6月19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げの発表はありませんでしたが、市場は7月末のFOMCで利下げが発表されると予測しています。
インフレ率が下がり、雇用もやや悪化し、米中貿易摩擦など景気の不安要因もくすぶる状況で、さすがにFRBも金利を下げざるを得ないと考えている様です。
25日にパウェル議長は、「金融緩和の必然性は高まっているが、個別のデータや短期的な心理の振幅に過剰反応しないようにも注意している」と発言し、市場の「過度な期待」を牽制しています。
■ 金利差こそがアメリカを支えている ■
FRBが利下げに慎重な理由は二つあります。
1) 金融市場が過熱してバブルの崩壊時期が早まる
2) 内外金利差が米国に資金流入を促し、市場や米国債を支えている
特に金利差は重要で、日米の金利差によって、日本の多くの資金が、米国債や、ジャンク債や、CLO(ローン担保証券)市場を支えています。
FRBが利下げを発表すれば、為替市場はドル安円高に振れ、米国から日本に資金還流が起こる可能性が高い。
日銀が追加緩和を発表しても、金利は数字上はゼロ以下には下がりません。ですから、FRBの利下げは確実に日米の金利差を縮小する。
■ 利下げ幅はごく僅かだが、心理的影響は大きい ■
FRBが利下げをするとしても0.25%程度だと思いますが、その心理的影響は小さくありません。
ただ、市場は利下げをほぼ織り込んでいますから、0.25%の利下げに「失望」する可能性も50%程度の確立でしょう。
FRBは、利下げで若干為替がドル安円高に振れても、リスクオンのムードで、安全資産である米国債から資金が流出すれば、米国債金利が上がり、金利差を好む日本のマネーは米国債市場に引き留められると予想してるかも知れません。
■ 参議院選挙前の利下げを避けた? ■
陰謀脳は妄想癖があるので、トランプと安倍の密約で、参議院選挙前の利下げを避けた可能性も妄想してしまいます。
先に書いた様に、FRBの利下げで円高が発生すると、日本の株価下落要因になります。安倍政権は米国製武器の輸入や、日米貿易交渉の自動車や農業分野の譲歩と引き換えに、利下げを先延ばししてもらった可能性も・・・。
尤も、天下のFRBがそんな理由で利下げを先延ばしするとは思えませんが、トランプが交渉材料にした可能性は否定出来ません。
■ 利下げ幅が0.25ならば・・・下落の要因になる? ■
今は利下げ歓迎ムードの市場ですが、0.5%の利下げならば相場は上昇。0.25%の利下げならば、一瞬上げた後に利確売りで下落と妄想します。
陰謀論エンタテーメントブログなので、当たるハズはありませんが・・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます