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GWアドベンチャーライド2日目(後編)・・・親不知を駆け抜けろ!!

2019-06-27 03:39:00 | 自転車/マラソン

■ 親不知を抜けて富山を目指せ!! ■

GWのアドベンチャーライド。二日目の富山編の後編です。少し間が空いてしまいましたが・・・。

ちなみに、前回の記事はこちら。

東京-直江津 ワンデイライド
GWライド二日目・・・日本海って美しい!!

直江津から富山を目指すアドベンターライド二日目。日本海に沿って走る久比岐自転車道からの景色があまりにも絶景で、写真ばかり撮っているので、中々富山に着きません。

前回はトンネルの駅「筒石」を見そびれた所まで書きました。そこから、しばらく進むと、大きな風力発電のプロペラが見えて来ます。「能生海洋公園」という場所みたいです。



能生海洋公園。漁港の周辺に道の駅やマリンミュージアムが有ります

漁港の先に有る「弁天岩」。鯉登がメザシの様に並んでいました。


「弁天岩」

糸魚川を渡ります。フォッサマグナの西側の端です。フォッサマグナとは、「中央地溝地帯」の事。西端は「富士川―糸魚川」、東端は「柏崎ー銚子」の間は、本州が中国大陸から離れた後に、太平洋側からプレートで押される力で、東北と、西日本の間が引き裂かれて海底に没します。その再び東北と西日本に押されるか経つで、隆起します。その時に中央アルプスなどの高い褶曲山脈が形成されます。

フォッサマグナの境界線では、地層が完全に分断されています。フォッサマグナは海底で堆積した地層ですが、その東西は古い岩石の地層です。落差のある断層が形成されているので、絶えず崩落が続いている場所も有ります。


糸魚川を渡ります


新潟と富山の県境にある白馬岳・・・でしょうか?

糸魚川周辺はヒスイの産地として有名です。ヒスイはナトリウムとアルミニウムを含む単斜輝石で、化学組成は NaAlSi2O6。深い地下で高圧で生成された緑色の半透明の鉱石です。非常に硬いので石器として利用されましたが、宝石としての珍重されます。英名はジェイド。中国では「玉(ぎょく)」とも呼ばれた。

糸魚川周辺の海岸では、川によって運ばれたヒスイが見つかる事で有名です。


この一帯の海岸はヒスイが見つかる事から「ヒスイ海岸」と呼ばれる


こんなキレイなヒスイも見つかる様です(ネットから)


私的には「ジェイド」と言えばこの方(「宝石の国」より)


■ 激走!親不知 ■

糸魚川市街を抜けると、道は登りとなり、やがて洞門(岩や雪崩除けのシェルター)が連続して現れます。そう、ここが有名な「親不知」です。

断崖絶壁に道路が張り付く様に作られています。ほぼ全区間が洞門かトンネルか海にせり出した端という、日本の土木建築技術の見本市の様な場所です。

ただ、実際に自転車で走るとなると、狭い洞門やトンネルは怖い。自転車乗りの多くがここを回避する為に内陸側の山道を選ぶ様です。

私は千葉で狭いトンネルには慣れていますから、スリル満点のここ区間はGoPro7で全記録を取りながら、アドレナリンをガンガン分泌して通過します。(楽しかった!!)





自動車の方には申し訳ありませんが・・・スリル満点で最高でした


洞門・トンネル区間が終わり、下り坂を降りると、「親不知海水浴場」に到着します。


「親不知海水浴場」




何故かの「カメ押し」・・・浦島伝説でもあるのでしょうか?



海側から見る北陸自動車道・・・巨大土木建築萌え~

国道8号に復帰して、道は登り坂、そして再び洞門とトンネルが始まります。登り切った場所に展望台と遊歩道がありました。

この道、実は明治6年に作られた道で、それまでは潮が引いた時に海岸を歩いて渡っていました。波が荒い時などは、海にさらわれる事もあったので、ここを渡る間は「親不知、子知らず」と言われる様に、とにかく自分の命は自分で守れといった、交通の難所。


眼下に紺碧の日本海が広がります



ここに道を切り開いた先人は素晴らしい


海水浴場方面を振り返ります。道が崖に張り付いている

■ 人生初、富山県 ■

親不知を抜けると、直ぐに新潟-富山県境です。車が無いので遠くに旅行に行く機会の少ない私にとって、記念すべき「人生初富山県」です!!


祝! 人生初富山

越中宮崎の手前で「あいの風とやま鉄道」と並走します。旧北陸本線ですが、上越新幹線の開業によって、JRから第三セクターに経営が移行されます。直江津から糸魚川市の市振までが「日本海ひすいライン」。富山県内は「あいの風とやま鉄道」。石川県内は「IRいしかわ鉄道線」となって金沢でJR北陸本線に接続します。

「あいの風」とは、日本海沿岸で春から夏にかけて沖から吹く北東の風の富山県内での呼び名で「あゆのかぜ」「あえのかぜ」とも呼ばれており、古くから豊作や豊漁を運ぶ風として県民に親しまれている(Wikipediaより)


あいの風とやま鉄道

越中宮崎駅の手前から、国道を離れ海沿いのサイクリングロードを走ります。親不知とはガラリと景色が変わり、砂浜が続きます。



平野部に水田がはてしなく広がります。入善という町です。黒部川の伏流水が豊富に湧水する地帯で、一大穀倉地帯です。


田んぼの中にお墓があるのが印象的


入善は湧水地帯として有名らしい

追風なのに、スピードに乗らないと思ったらハンガーノックです。慌てて国道に復帰して、ラーメン屋さんに飛び込みます。しかし、富山に入ってから熱い・・・。テーブルの冷水を何杯も飲みます。

満腹になった所で、国道を進みます。
黒部川を渡ります。いよいよ富山は近い!!


黒部川を渡ります

■ 今年初、熱中症 ■

富山県内に入ってから、国道8号のバイパスは道幅も広く、追風も手伝って時速40km/hなんてスピードが度々表示されます。気持ちがイイので、ガンガンとペダルをぶん回していたら、なんかボワーとして来ました・・・・この感じは熱中症です。

本日は暑い。気温は30度を超えていそうです。富山と言えばフェーン現象・・・。

コンビニに飛び込んで、冷たいペットボトルの水を買って、頭からガンガン被って冷却します。それでも、ボーと眠気が襲って来るので、市民体育館の日陰で30分程、休息して軽い熱中症が収まるのを待ちます。

午後4時を過ぎると、だいぶ涼しくなって来ました。再び、スピードに乗って富山市街を目指します。遠く、上越新幹線の高架が見えて来ました。富山市街はすぐそこです。


■ ここって・・・ラブホだよね・・・■

唐突に本日のホテルを道路脇に見つけます。富山の中心部はもう少し先ですが、本日はこれにて終了。


しかし、どう見てもラブホテルです・・・・。
実は、直江津の宿はGWの2週間程前に予約していたのですが、富山行きはGW直前に決めたので、ホテルがここしか無かった・・・。

「ラブホじゃん!!」って気づいてましたが、予約サイトの評価を見ると「広くて、設備もキレイで大満足です」とか「一人で泊まるのは勿体ない」なんてコメントが多数。ものは試しと、予約してみました。1室8900円(素泊まり・二人まで同料金)



外観はどう見てもラブホテル。「休憩2時間」なんて看板も有るし・・・


ロビー!! マジっすか!! 噴水あるじゃん!! ラブホじゃん!!

とまあ、妙にテンションアゲアゲで部屋に入ります。ベット回るかな・・・とか、天井鏡貼りかな・・・なんて期待していましたが、室内はリゾートホテル並みの内装。とにかく広い。一人で泊まるのは勿体ない。(だってラブホだもん)


リゾートホテル並みの設備。アメニティーやタオル類も高級感が有りました。

そして何よりも嬉しいのが、ジャグジー!!
もう、二日間の疲れが完全に取れました。


光の色が変わる「オーロラジャグジー」

近くに食堂もコンビニも無く、自転車も輪行袋に収納してしまったので、ピザハットのケイタリングと生ビールを注文します。

大きなTVでカラオケでもしようと思いましたが、残念ながらカラオケの設備は外されていました、。ただ、amazon Prime Video が見放題。何か映画でも観ようかと思いましたが、地方放送局のTVをユルーく観ているうちに、夢の国へ。


翌朝、チェックアウトの時に従業員に方に伺ったのですが、元々はラブホテルで、オーナーが先日変わって、一般の宿泊客の取れる様にリニューアルしたそうです。GWはほぼ一般客で満室だとか。

多分、外国人観光客目当てだと思うのですが、日本人でも充分満足です。いえ、むしろラブホなんて行く事が無いので、興味深々。ロビーは外人も大喜びで、記念撮影をされていくのだとか。


という訳で、GWのアドベンチャーライド二日目。人生初富山も無事に達成しました。

走行距離は120km程度。観光三昧のユルポタでした。









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