人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

「ポストコロナ」って皆さん勘違いしているよね・・・社会生活の問題では無く「恐慌」

2020-05-12 11:38:00 | 時事/金融危機
 

■ 「ポストコロナ」の意味をはき違えている世界 ■

最近、「ポストコロナ」という言葉を良く耳にします。

「コロナ後の世界は、コロナの再発が起きる可能性が常に在るので、人との関わり方も、仕事の仕方も大きく様変わりするだろう」
「コロナの後には、グローバリゼーションが抑制され、新自由主義の反省も見られるだろう」

こんな意味で使われる事が多いのですが、チャンチャラ可笑しい!!

「ポストコロナ」=「大崩壊」である事に気付いている人は一部しま居ません。

「大崩壊」を「大恐慌」と言い換えても良い。これから起こる事は1929年お世界大恐慌に似た何かです。

■ 財政拡大路線に歯止めが掛からなくなった世界 ■

「世界大恐慌」はNY株式市場の暴落に端を発した「バブル崩壊」でしたが、あの時代、実は現在と同様にグローバリゼーションが非常に進んでいました。帝国主義経済圏の中での、人や物、そして金の動きは現在同様に非常に活発だったのです。

「世界大恐慌」の結果、各国中央銀行は通貨防衛に入ります。日本も金の輸出を停止して円の価値を担保しようと試みますが、これは国内の不景気の出口を見えなくした。高橋是清が、中央銀行の国債買い入れ額を大きく増やして、事実上の財政ファイナンスに入ると、日本の景気は急激に回復します。世界もこれに倣って緩和的金融政策の入ります。

これをしてリフレ論者達は「緩和的金融政策がデフレを克服する」と主張していますが、当時の経済を牽引していたのは「軍需産業」です。大恐慌の結果、行き過ぎたグローバリゼーションに急ブレーキが掛かり、世界はブロック経済に突入します。経済ブロック内で資源を独占したので、日本やドイツやイタリアなどの「遅れてやって来た帝国主義国」は、資源争奪の為に軍事的拡張路線を取った。日本も軍部が予算拡大を望み、緩和的金融政策の出口を模索していた高橋是清は226事件で暗殺されます。これ以降、日本の財政拡大路線は軍主導で歯止めが掛からくなります。

イギリスやアメリカなども台頭する日独伊に対抗して、軍事費を増強させます。この結果、大恐慌以降の不景気は、軍需景気によって回復したかに見えますが、各国の財政状態は悪化して行きます。


■ 戦後のインフレによって債務を解消した世界 ■


戦時中も通過を国債や軍債の発行によって各国とも増え続け、国家債務も増え続けます。物資も不足していたので、本来はインフレが進行しますが、「統制経済」によって物価は管理され、安定していました。しかし、闇市では相当なインフレが進行します。

戦時中の積み上がった国家債務を、各国とも戦後に清算する事になります。アメリカは復興景気に沸き、インフレ率も高かったのですが、国債の上限金利を低く設定する事で、比較的早い時期に債務の圧縮に成功します。これを「金融抑圧」と呼びます。

イギリスは戦場となったので復興の速度も遅く、経済も低迷するので、アメリカ同様に上限金利を設定しても債務の解消には15年程の歳月を要しました。

日本は通常では到底清算出来る債務残高ではありませんでしたので、円を大量に発行して軍事産業への支払いや、軍への支払いに当てました。国内の生産設備が壊滅状態だったので、主戦後の3年6カ月で物価は100倍となります。これを抑える為に預金が封鎖され、新円切り替えが実行されます。

タンス預金のお金は使えなくなるので、市中の現金は一度銀行に預金しなければならなくなります。そして、引出しは月額で上限が決められていました。こうして、預金が自由に引き出せない状況でも物価は上がり続け、預金の価値はどんどん減少して行きます。これを「インフレ税」と呼びます。同時に「富裕税」が徴収されますが、庶民の増税は限定的でした。

日本の経済が回復するのは朝鮮戦争特需が発生してからです。復興が本格化します。




■ 原爆投下の様なFRBのQE4.5 ■


Yahoo ニュースより

上のグラフはFRBと日銀のECBの2008年を100とした場合の資産購入額の推移です。ほぼマネタリーベースの推移に等しい。

FRBは昨年末より隠れQE4を実施していますが、コロナショックを受けて2兆3千億ドルの資産購入を実施しています。国債を中心にMBSなどを金融機関から買っている。日本円にして200兆円を越える額を、一瞬にして市場に投入した事になります。

この資金が株式市場や債券市場に流入したので、コロナショックは現在一段落しており、市場は一見落ち着きを取り戻しています。

■ 量的緩和とは損をする投資家を中央銀行が儲けさせる行為だ ■

リーマンショックで学んだFRBの行動は速かった。市場の崩壊を止めるには、底の抜けそうな市場のナベに札束をぶち込むしか手が無いと瞬時に判断します。そうしなければ、あらゆる市場が暴落して、信用収縮が止まらなくなる事が分かっているからです。

バブルが発生した市場では、含み「含み益」と呼ばれる「本来存在しない利益」が膨らんでいます。含み益を現金化する為には金融商品や債券や株やその他の資産を売却して利益を確定する必要が有ります。しかし、皆が売りに走れば、価格は瞬時に暴落して「含み益」は幻の如く消えてしまいます。

そうならない様に、市場に代わって中央銀行が資産を買い入れて通貨を投資家に私行為を「量的緩和」と呼んでいます。これは本来損をする投資家に中央銀行がお金を渡しているに等しい行為です。

日銀は不動産ETFや日本株ETFを購入し続ける事で、外国人投資家にお金を渡し続けて来ました。コロナショック以降は、この額を増やしています。

日経の記事などは「日銀はERBやECBに比べコロナショック以降でお金を刷り負けている」と主張します。これは、「もっと外国人投資家にお金を渡せ」と言っているに等しい。この様な記事を書く記者は「恥」という概念が欠如しているのでしょう。


■ 金融市場の崩壊は止められない ■

リーマンショック以降、金融市場は、「含み益」を膨大な額に膨らめて来ました。銀行が投資家に融資をする形で信用想像の歯車を回し、ファンドなどが個人のリアルマネーをかき集め、個人が信用取引の規模を拡大して、「含み益」が膨らみ続けます。

しかし、この歯車が逆転すると「含み益」は一瞬で「含み損」に変わります。投資家は損失を最小限にする為に金融商品や資産を一気に売却します。

コロナショック直後の「売却」はFRBやECB、そして日銀が受け皿となる事で、どうにか止める事が出来ました。

しかし「ポスト・コロナ」の経済の惨状に世界が気付いた時、再び投資家は恐怖の駆られます。そこから先の市場の崩壊は、中央銀行にも止める事が出来ないでしょう。


■ リーマンショックから10年回で回復した以上の雇用を一瞬で失ったアメリカ ■


日経新聞より

コロナショックで世界の経済が止まった結果、アメリカの失業率は一瞬にしてリーマンショック後の10余年で回復した雇用以上を失いました。

今後、数か月は経済の本格的稼働は望めませんから、失業率の回復も限定的です。これは個人商品の落ち込みに直結します。

これを補う為に各国政府は、狂った様な財政出動で国民にお金を配り、金融市場の崩壊を防ぐ為に大規模な量的緩和を繰り返します。

■ 市場は「悪性インフレ」を予想し長期金利が上昇する ■

各国が財政を狂った様に拡大し、中央銀行が狂った様にお金をバラ蒔く様を見て、市場は将来的なインフレ率の上昇を確信します。これは景気回復を伴わない「貨幣効果によるインフレ」です。要は、お金をバラマキ過ぎて通貨の価値が棄損すると判断するのです。

長期金利の上昇で売られるのは債券です。ゼロ金利の日本国債や、2%程度の金利の米国債を持っていても損をするだけなので、投資家は我先にと国債や債券を売り始めます。市場では債券価格が急激に下がり、債券金利は上昇します。

これで多くの企業が社債の発行が出来なくなります。米国企業を支えていた社債による資金調達や自社株買いによる無意味な業績のお化粧は出来なくなります。

各国国債も金利が上昇し始め、財政の継続性は絶望的になります。こうなったら各国中央銀行は市場の国債の全量買い取りに入らざるを得ません。これにより国債市場は事実上機能しなくなります。「異次元緩和=日銀スキーム」は良識的な範囲で財政ファイナンスを実行していましたが、ポストコロナの「中央銀行スキーム」は、完全な財政ファイナンスとなるハズです。

その結果、国債金利の上限は固定されますが、市場に大量の通貨が出回るんので物価に上昇圧力が掛かります。金融市場や債券市場は事実上崩壊しているので、溢れ出したお金は、コモディティーと土地などの不動産に殺到します。

今は底値となっている原油価格が暴騰します。あらゆる資源価格が上昇します。こうしてコストプッシュインフレが止められなくなり、市中の物価の上昇が始まります。庶民の生活はインフレによって破綻します。


■ 銀行が耐えられない ■

「お金に異変が起きている」と感じた時、人々はどの様な行動に出るか。「銀行からお金を引き出しておこう」と考えるのが常です。

特に金融市場がパニックになり、「〇〇地銀が危ない」とか「ちゅうちょ銀行が〇〇兆円の損失を出した」などという噂が広がると、メガバンクの預金も引き出されるでしょう。

こうなると銀行は経営が瞬時に破綻します。規模の大小など関係無いのです。

ここで、混乱が収まるまで預金封鎖が宣言されるでしょう。


■ 終わりの始まりに過ぎない ■

1929年の世界大恐慌の時代は、リアルな資産の裏付けがあるバブルの時代でした。NY株式市場こそ現在のバブルに似ていますが、その他の金融市場や現物市場は現在の様には肥大化していませんでした。

結果的にバブル崩壊以降の信用収縮の規模にも限りがあった。

しかし、現在の様に、実体経済に比べ、資産市場の規模が異常に肥大化した時代には、市場の崩壊や、信用収縮の速度は加速度的です。危機が顕在化してから崩壊まで一瞬で進みます。

リーマンショックが発生した直後、短期金融市場は一瞬で金利が沸騰し、銀行間決済が出来なくなり、ドルの流動性が完全に枯渇しました。これを「システマティックの危機」とか「流動性の危機」と呼びます。

当時、既に「ドル基軸体制の存続」に疑問が持たれ、フランスや中国が主導して「IMFの特別引き出し権(SDR)を元に新しい基軸通貨を作る」話し合いが何度も持たれまいた。


今回の危機はリーマンショックの比ではありませんから、ドルの基軸体制が崩壊する可能性はかなり高いと私は妄想しています。それを無理に留める為に中東で大規模な戦争が起こされる可能性もかなり高い。原油価格が高騰すれば、ドルの需要が生まれるからです。


これからは「古いペトロ・ダラー」と「新しい時代の通貨」のせめぎ合いが始まります。通貨を支配する者が世界を支配するのですから、まさに「覇権争い」が始まるのです。


「ポスト・コロナ」とは「終わりの時代の始まり」であって、決して「人々の生活様式がコロナ時代に適応する」なおという牧歌的な話で無い事を、人力でGOの読者の方ならご理解いただけるでしょう。


だから私は「大崩壊=ハイパー・クラッシュ」と言う言葉を使いたい。



『ふたりソロキャンプ』・・・オヤジの夢とキャンプ入門

2020-05-12 11:27:00 | マンガ
 


■ キャンプ場で暇過ぎて、スマホで漫画をポチっとなしてしまった・・・。 ■



自転車でソロキャンに出かけたのは良いのですが、焚火もコンロも無いので、暇過ぎて、テントの中で『ふたりソロキャンプ』なんて漫画を1~5巻、ポチっとなしてしまいました・・・。これ、面白い。『未亡人登山』よりは、数段面白い。

ソロキャンプをこよなく愛する男(34才独身)の前に20才の女子が現れます。キャンプ場で、下半身パンツ姿で。もう、これだけで掴みはバッチリ。

彼女は一人でキャンプに来て、脚を滑らせ河で尻もちを着いて下半身がビショビショ。男の焚火に当たっている所に、彼がトイレから戻って来た。

時刻は夕暮れ、キャンプ場の管理人は帰った後なので、テントの無い彼女に男は「直ぐに帰れ」と告げます。すると、彼女、どうしてもキャンプ場に泊まると言って聞く耳を持ちません。「このままじゃ何しに来たか分からない・・」と。

さらには「どうにかしてくれなければ、押し倒されたと人に言う」と脅します。もうムチャクチャですが、男も根負けして一晩を共に過ごします。彼女はテントでシュラフに包まり、彼はテントの外で焚火の番・・・。

そんなムチャクチャな女ですが、食事を作るのだけは上手い。彼女が準備してくれたのは「ビア缶チキン」。丸ごとのチキンにハーブを散らし「お尻の穴から半分だけ入ったビール缶を突っ込む」なんとも残酷な料理。これを無視挙げると・・・えも言われる美味だとか。

彼女は彼に語ります。「皆とキャンプに来た事はあるけど、どうしても一人で行ってみたくなった」と。そして彼女が提案します。「ふたりソロキャンプをしましょう」と。

彼女が一人前のソロキャンパーになるまで、男に色々と教えてもらいたいと言うのです。行きも帰りも別行動。現地集合、現地解散。テントも少し離れてそれぞれ設営。但し、授業料として料理は彼女がすると提案します。彼女は短大を卒業したら調理師の専門学校に行く予定だとか。

男も女の熱心さに根負けして、こうして「ふたりソロキャンプ」は幕を開けます。


コミック・モーニング連載作品ですが、ソロキャン親父の「夢」が詰まった作品です。20才の短大生がオヤジとキャンプするか??ウチの娘だって「ヤダ」の即答瞬殺だよ。家内も・・・。

まあ、そんなオヤジ・ファンタジーを置いとくとして、この作品、キャンプのウンチクと、キャンプ料理のレシピで埋まっています。もう、読んでるだけで道具を買いたくなりますし、涎が口の中に溜まって来ます。


これを読めば家内も「私をキャンプに連れてって」って言うかなと思い薦めてみましたが、「いいよ、別に、虫居るし」で瞬殺。確かにテントに出入するだけで蚊が2~3匹入って来ます。その後はハンティング大会で結構楽しいのですが・・・。

房総半島の強風と戦って来た・・・バイクパッキングのコツは前後の重量比

2020-05-12 09:59:00 | 分類なし
■ バイクパッキング ■



ハンドルバックを購入したので、私のバイクパッキングもほぼ完璧。と言うか、もうフレームに荷物を積む場所はフロントフォークしか有りませんが・・・あれはカッコ悪いから却下。(空気抵抗も増えそうですし)




新しく購入したのはTOPEAKのFRONTLODER。

ハンドルに固定する部分と、パックの部分に分かれています。パックの部分は筒状で、両端を折り曲げて幅を調整します。ロードバイクのドロップハンドルは幅が狭く、下ハンを持つ事を考えるとハンドルとの間にある程度の隙間は確保しなければなりません。

実際に搭載できる荷物の幅は30cm程度が限界。テントや寝袋はOKですが、それより長いテンとポールなどの収納は難しい。

さらに、重たい物を入れるとハンドリングに影響が出ますし、中でゴロゴロして荷重が移動する様な物も、ハンドルを取られて危険なので入れられません。

私はテントとテントフライ、グランドシート、そしてビーチサンダルを入れました。





トップチューブバックには直ぐに取り出す物や、空気入れやボンベ類が入っています。これもTOPEAK製。2年間使っていますが、丈夫で使い易く、防水性も適度に有ります。


トップチューブ下のフレームバックは結構難しい。フレームによって大型の物が使えなかったりします。私は夏場のダブルボトルを優先して、少し短めのサイズにしました。走りながらでは難しいですが、停車中ならば前後のボトルの脱着は容易。

テントポールを入れる予定でしたが、少し長さが足りませんでした。ペグを撃ち込むコヅチ、携帯用の輪行バック、ペグ、シュラフカバー、ボディーソープの小さいボトル、歯磨きセットを入れると満杯。レインウエアまで入れると、ファスナーの防水が効かなくなります。

フレームバックは大型の物も有りますが、その場合はボトルケージの私用は諦めなくてはなりません。幅に制約は有りますが、前三角をほとんど埋める様な形状の物ならば、薄いフライパンやガスボンベなども入ります。自転車の重心を下げる為、重たい物を入れるのに大型のフレームバックは適しています。

バック類はベリクロテープでフレームに固定しますが、フレームの塗装が傷付かない様に、私はトップチューブとヘッドチューブをビニールテープでグルグル巻きにしています。フレームの色が黒なので、黒いテープなら殆ど目立ちません。




サドルバックもROPEAK製。これ昨年から使っていますが、リアの泥除けにもなるので、雨の日に非常に重宝します。容量もそこそこ入りますが、下手なパッキングをすると、走行中にだんだんと後ろが垂れて来て、最悪はタイヤと接触する事も。

テントのポール、マット、衣類、洗濯バサミなどを入れています。寝袋を購入したら、サドルバックに入れる予定です。

■ 重量配分にコツが有る ■


実はバイクパッキング、重量配分にコツが有ります。一番容量の大きなサドルバックに色々と詰め過ぎると、自転車の重心が後ろに下がるので、フロントが浮く感じになって、ハンドリングがフワフワして安定しません。仕方なく、ずっと下ハン走行するハメになります。

一般的には「フロントバックは軽めに」と書かれていますが、やはり前後の重量配分にはコツが要ります。経験で学ぶしか無い様です。


■ やはり空気抵抗とバイクの重量増は影響する ■

フル装備でバイクと荷物の重量は15Kgを越えます。日頃、クロモリのメガチューブのMTBを乗り回しているので、重量が苦になる事は有りません。スピードを出さなければ、フロント38T リア11-32Tのフロントシングルで登攀も楽に出来ます。

一方、加速とトップスピードには制約が有ります。信号でスプリントをしたら、やはり空荷のロードバイクには勝てませんし、トップスピードも向かい風だと30Km/hが限界です。

追風は「受風面積」が増えるので、荷物の有無を差をあまり感じません。下り坂の加速は、重量増の影響で・・怖い位。


復路は風速7mを越える追風でした。風向きが安定していれば、問題有りませんが、風向きって結構頻繁に変わります。これだけ横に対する面積が増えると、強風下では、ハンドルを取られるので、ほとんど下ハンを持って走行します。追風でも同様です。

ただ、Rolfのホイールは横風の抜けが驚異的に良いので、ハンドルを横風で持っていかれるというより車体全体が横に振られる感じ。ゾンダやユーラスの方が横風でハンドルを取られ易いので、リムハイトよりもスポークの面積の方が横風の影響を受けるのかも知れません。


■ キャンプ場がガラガラでソロキャン気分を満喫 ■


GW後半は難民キャンプ並みの密集度だったキャンプ場ですが、雨予報もあってか10組程度しかキャンパーは居ませんでした。おかげで、ソロキャン気分を満喫。




途中で洗濯バサミを買ったので、強風でも安心して洗濯物を干す事が出来ます。綱は自転車のワイヤーロックを流用。




一息ついた所で、ウイスキーをカップに入れて、海岸でボーと海を見ていました。曇天で、水平線が鉛色の空に溶けてしまいそうですが、ホイッスラーのノクターンという絵画を見ている様で、これはまた味が有ります。

時折、ボラが水面を跳ね、遠く館山の灯台の明かりや、船の灯火が見えます。浜辺で待宵草が風邪になびいています。薄暗い中、点々を黄色だけが夕闇に浮き出て見えます。







あまりに暇で四葉のクローバーなんて捜してしまいました・・・。見つからなかったけど・・・。

■ 強風、追風、雨・・・・自転車はフィールドスポーツだ!! ■

翌朝起きると強風、小雨。雨はポツリポツリ程度ですが、テントのフライはビッショリ濡れています。普通は皆さん、テンション下がるシチュエーションですが、私、雨好きなんです。特に自然の中で降られる雨って大好き。草木が喜んでいそうな気がしますし、林の下のビチャビチャ感がたまらない。

だから、雨の日の自転車も結構好きです。5月に成れば、小雨でレインウエアーは着ません。中から汗で濡れるより、雨に当たった方が気持ちが良い。

自転車が濡れるのを嫌う自転車乗りが多いですが、そんなの家に帰って洗って油を挿せばイイ。

ただ、路面がウエットで滑り易いのと、リムブレーキは本当に止まらないので注意は必要です。そのスリルもタマラナイのですが、スピードは25Km/hを上限にしています。

5時半にキャンプ場を出て、6時までコンビニで朝食。そこからは雨も上がったので、娘の顔を見に鴨川に寄ってから帰ります。今日は「休み」だと家内から情報が入っています。

8時頃に着けば朝食を一緒に食べれるかなと思いましたが、5mを越える追風で1時間半で鴨川に着いてしまいました。結果、部屋の掃除を手伝わされるハメに。ただ、娘が鮭の炊き込みご飯イクラ載せを作ってくれたので、良しとします。

鴨川から、久留里まではひたすら小雨の中を走行。危険なので下ハンを持ちます。上総興津から山道を選びますが、霧が出て来て良い雰囲気。強力なLEDヘッドライトで対向車に自転車の存在を知らせますが、数台とすれ違っただけ。

晴れの日は単なる「山道」ですが、雨の日は一味も二味も違います。



■ 検見川浜でサーフィンをやっているの初めて見た ■

蘇我を過ぎて市街地に入ってからは、強風との戦いです。10mを越える風が、市街地では四方八方から吹いて来ます。下ハン持っていても、道路側に一気に50cm吹き飛ばされるシーンも。

検見川浜は、いつもは波など無いのですが、本日は台風報道の映像の様。何と、サーファーが大勢繰り出しています。そして、結構、皆さん波を捕まえて乗れています。こんなの見るの初めてです。






そんなこんなで連日の強風。往復ともほとんど下ハン持っての走行となりました。最近、連続して自転車に乗っているので、下ハンが苦になりません。体幹が少し鍛えられて様です。


コロナ騒動の自粛で、観光地はどこもガラガラ。それ故に、道も混まず、風景も独り占め出来ます。コンビニのトイレとゴミ箱が使えないのは問題ですが・・・・。