■ 不気味なフリーンスパンの「予言」 ■
投資をされている皆さんの興味はFRBの9月利上げの可能性に集中しているでしょう。しかし、投資など興味の無い陰謀論者の私の興味は、短期的な利上げよりも、グリーンスパン氏の先日の発言、「近い将来に金利は想像以上のペースで上昇するだろう」という発言に引っ掛かっています。
この「予言」は、はたして何を意味するのか・・・。
■ FRBは3%の成長がニュートラルと示唆 ■
ジャクソンホールの講演で、FRBのイエレン議長はは当面のインフレターゲットを2%としていますが中期的には3%程度がニュートラルだとの見方をイエレン氏は示しています。
先進国の金利は5%前後が定常状態というのがリーマンショック前までの定説でしたが、先進国の成長率が構造的に低下する中でFRBも中長期的な成長率を下方修正しています。
これは下がり過ぎた金利の資産を保有する投資家にとっては安心材料となります。
■ 金利の急上昇は起こるのか ■
先日、「グリーンスパンは将来的には短期的に金利は人々の想像以上に上昇する」との予測を示していましたが、彼はその根拠に米経済統計にインフレの兆候が見られ、将来的にはスタグフレーションが発生すると発言しています。
実はこの発言とFRBの予測は相反します。グリーンスパンは「インフレが発生し、その率も想像以上に高い」と言い、FRBは「インフレ率は中長期的には3%台で安定するだろう」と予測しています。
アメリカ経済のファンダメンタルはそれ程強く無く、世界的にも経済を牽引する国が存在しない中で、どうやってインフレが起こるのか・・・常識的にはFRBの見方や、サマーズらの長期停滞論の方が正しく思えます。
■ 戦争というインフレ装置 ■
先日mジョージ・ソロスのメールがハッキングされ、彼とその仲間達のやり取りが漏えいしました。内容は目新しい物は無いのですが、イスラエルの新聞がジョージ・ソロスの資金援助を受ける団体を俯瞰すると、国家の力を弱体化させる団体ばかりだと評論しています。
ジョージ・ソロス氏が左派系の団体に資金援助している事は公然の事実で、アメリカの黒人団体であたり、地球温暖化の団体であったり、シリアの難民の移住支援団体だったりします。
これらの一つ一つはリベラル派と言え、人道的な団体なので、「金の亡者」が資金援助するのは「不思議」とも「贖罪」とも捉えられています。
しかし、アメリカの黒人団体は、警官の黒人射殺事件が発生すると猛烈な抗議を行っていますし、シリアのヨーロッパへの難民はドイツを始めとする諸国の内政を不安定にしています。
どうも、ジョージ・ソロスを始めとする「世界の一部の人達」は世界を不安定な方向に導こうとしている様に感じられます。ロスチャイルド系のドイチェバンクが莫大なデリバティブリスクを抱え込んでいるのも「自爆攻撃」の準備の様で不気味です。
「シリアのロシア軍機を攻撃しろ」というアメリカ軍内の発言と、それに対応するかの様なロシア、イラン、トルコ、サウジアラビアの結束強化も不気味です。
これらの動きが何の為の準備なのかと考える時・・・グリーンスパン氏の発言は重要な意味を持って来ます。
「スタグフレーション=不景気とインフレの同時進行」が先に先進国で発生したのはオイルショックの時でした。
先進国の成長力は弱くインフレなど発生しそうが無い、むしろ金融緩和で発生しそうなのはバブル崩壊なのに、グリーンスパンはインフレを警告する。この違和感を解消する手立ては戦争では無いか・・・。
1) 中東で大規模な戦闘が発生する
2) 原油価格が高騰してコストプッシュインフレが発生する
3) インフレによって金融危機が発生する
まあ、こんな最悪なシナリオも想定し得る訳で、安倍政権が憲法改正に積極的なのもこれと無関係では無い・・・。
■ ガラガラポンで成長力を取り戻す ■
仮に戦争から金融危機に突入した場合、アメリカや日本、その他の先進の経済は崩壊的な痛手を被るばかりか、通貨の信用危機が発生します。
成長力の低下したこれらの先進国は石油ショック時と同様に、スタグフレーションで国家が疲弊しますが、中国を始めとする新興国は早々に経済が回復し、今までのアメリカの座を脅かす様になります。
イギリスがEUを離脱しようとしたり、中国に肩入れする理由はここに在ると私は睨んでいます。10年後の世界は現在とは大きく異なる姿をしている・・・陰謀論的にはそう考えるとワクワクします。
日本がその時どうなっているか・・・過去の大国と呼ばれない様に頑張りましょう。