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鳩山由紀夫氏のクリミア訪問・・・陰謀論的には奥が深い

2015-03-17 04:30:00 | 時事/金融危機
 


■ 明治維新とフリーメイソン ■

先ずのこ動画を見て欲しい。



元閣僚である鳩山邦夫氏のTV出演時の発言ですが、世間的にはNGワードの『フリーメーソン』と鳩山家の関係、さらには坂本龍馬や明治政府の関係を、こうもアカラサマに語ってしまって良いのでしょうか・・・。鳩山由紀夫氏と邦夫氏の兄弟は色々と脇が甘いと言うか。

ただ、シンガポールに行くと街の中心にフリーメーソン会館が観光名所として存在し、建物の前には観光用の看板まで出ています。日本では「フリーメイソン」と言っただでで、頭のネジの緩んだ陰謀論者のレッテルを貼られますが、国が変わればロータリークラブやライオンズクラブの様に世間一般の人達が知る存在なのです。

■ フリーメイソンとイルミナティー ■

フリーメイソンは元々はヨロッパの「石工組合」からスタートします。築城に欠かせない石工達は、国境を越えて仕事をしていましたが、当時のヨーロッパは治安も悪く、現金を持って旅をするのは危険でした。そこで、石工達は組合にお金を預けて、その証書を持って他の国に行き、石工組合に証書を提出して現金に換えていました。要は現在の銀行預金システムに似た方法を採用していたのです。

このシステムが便利なので、国境を越えて活動する人達の間にフリーメーソンに加入する人達が増えて行きます。モーツアルトがフリーメーソンであった事は有名ですが、音楽家も国境を越えて活動する職業だったのでフリーメーソンに入る必要があったのです。

こうして規模を拡大したフリーメイソンは次第に貴族や名士の多くが名を連ねる様になっていったと言われています。要は現代のロータリークラブの様なもの変わったのです。名士の集いに入会すれば、その人脈から仕事も広がります。こうして、フリーイソンの会員に成る事は一種の名誉になったと思われます。

一方、フリーメイソンと並んで陰謀論で人気の在るイルミナティーはロスチャイルドの作った組織です。イルミナティーについては「イルミナティの歴史」というホームペイジに詳しく書かれています。
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/seito_palesutina_yudayaginmondai_iluminatyco_history.htm

以下はそちらから引用させていただきます。(抜粋、要約)

1776.5.1日、改宗ユダヤ人にしてイエズス会士にしてインゴシュタット大学法学部長アダム・ヴァイスハウプト(1748~1811、当時26歳)が、ドイツのバヴァリアで、秘密組織イルミナティ(Illuminati)を創設します。彼は超エリートによる世界統一政府を構想し、暴力革命や陰謀、策略を巧妙に活用して現存する国家のすべての廃絶を主張し始めた。 急進的な社会改革思想を持ち、徹底した自由と平等を唱え、反キリスト教、反王制を唱え、ユダヤ王を世界の中心とする原始共産主義的な共和制国家の樹立を主張しそうです。

彼の後ろ盾はロスチャイルド1世ら13人のユダヤ人の大物達だったと言われています。彼らの目的は、「フリーメーソンに代わるより生硬な」ユダヤ・シオニズムによる世界征服と、その手段としての世界革命綱領と、それを実行する事」だった様です。

ヴァイスハウプトのイルミナティーは次第に支持者を増やして行きますが、その多くがフリーメーソン会員でもあったので、イルミナティーはフリーメーソンの中に次第に浸透します。

1787年、ヴァイスハウプトは、「イルミナティ結社の原著作集」と題する著作を発表し、イルミナティ結社のねらいと目的を明らかにします。 基本的に集産主義、社会主義、宗教の撲減、すべての政府の転覆、個人財産権の廃止を呼びかけます。当然、専制君主を打倒したフランス革命でイルミナティーの活動家達の与えた影響は小さくありません。

彼の思想の広がりは国家に対する脅威と成る為に、次第にイルミナティーへの弾圧も強まって行きます。1785年、「政府の許可無く組織を作ることを禁止する」という禁令が下され結社が禁止されます。この弾圧によってイルミナテイーの活動は秘密性を深めて行きます。

様々なスキャンダル工作がイルミナティーに対して行われ、「悪魔崇拝」などというレッテルが貼られて行きます。ヴァイスハウプトは晩年、南アフリカに移住して活動を続けた様です。

この様に、18世紀に誕生したイルミナティーは一時勢力を拡大し、大っぴらに活動していましたが、専制君主らの弾圧で表舞台からは消えて行きます。ただ、彼らの思想が市民革命を先導する形で専制君主らが打倒され、「市民(資本香)」達が支配する世界が次第に出来上がります。

米国で、イルミナティの陰謀についてもっとも激しく言及したのは、「赤狩り」で悪名高いジョセフ・R・マッカーシー上院議員であった。マッカーシーは議会で次のように演説している。

 「イルミナティがアメリカ合衆国に存在し、何年間も存続しつづけてきたという完全、かつ疑う余地のない証拠を握っている。諸君、私の手許にイルミナティの幹部ならびに団員の氏名、年齢、生誕地、職業などを記入した本物のリストがある」。

この後、マッカシーは議会を追われます。



この様に現代においては「頭の緩んだ陰謀論」扱いされるイルミナティですが、歴史的には大きな影響力を持っており、戦後のアメリカにおいて議会でその存在が指摘され、ビルダーバーグ会議などの存在も警戒されていたのです。

■ ルーピー鳩山は平和の使者? ■

鳩山由紀夫氏がクリミアを訪問して問題となっていますが、この問題は鳩山由紀夫氏の個人的な行動では無く、背後に世界の経営者の思惑を妄想する事も出来ます。

そもそも対米従属する現在の日本で、今回の鳩山氏の行動はあまりにも常軌を逸しており普通の政治家であれば政治生命どころか生物学的な生命の危険にさらされても不思議では無い行動です。

鳩山氏が自由に振る舞える背景には、現在の日本の支配者に対抗する後ろ盾の存在が有るからでは無いか・・・そう妄想をたくましくしてしまいます。

今回のクリミア訪問には大物右翼活動家の一水会のリーダー木村三浩氏も同行しており、ビザの発給はロシア政府が行うなど、大きなネットワークの存在が薄らと見えています。

■ 欧州寡占勢力 VS 米国寡占勢力 ? ■

最近、メルケル首相が来日したり、ウィリアム王子が日本と中国を訪問したり、イギリスが中国が主導するアジアインフラ投資銀行に参加を表明したりと、欧州とアジアの間の関係に変化をもたらしそうな出来事がありました。

陰謀論的にあは「欧州寡占勢力=ロスチャイルド=金融支配勢力」と「米国寡占勢力=ロックフェラー=軍産複合体」の対立が有るとされてきました。

しかし、私はこの二極対立構造というのはある意味情報操作の一つだと思っています。実際には「世界の経営者」はもっと複雑な関係でゴチャゴチャしており、彼らが集う場は存在しても、彼らが一糸乱れぬ連携で行動するのでは無く、それぞれの利害の対立が有りながらも、全体としてのアジェンダを遂行しているのでは無いかと妄想しています。

ウクライナ問題を利用してロシアとヨーロッパを分断しようとする米国寡占戦力に対して、欧州寡占勢力が何やら裏で動き出した・・・・鳩山氏の突然のクリミア訪問は、陰謀論者にとっては大変な「ご馳走」に感じられます。


見事なタイミングで鳩山邦夫氏の政治資金問題が表面化しています。米国寡占勢力からの牽制では無いか・・・。



妄想し始めるときりが有りませんが、日本のメディアも世界のメディアも「鳩山由紀夫氏は「変人」だから仕方が無い」というレテル貼りで、今回の件の裏に有る問題を見えなくする事に余念が有りません。