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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

祭りだぁ!!祭りだぁ・・・・空を舞う神輿、「浦安三社祭」

2012-06-17 08:10:00 | 分類なし
 








■ 「マエダ、マエダ」の掛け声が街を埋め尽くす ■

「東京近郊の祭りで何処が面白い?」と聞かれたら
私は「浦安三社祭り」と答えます。

私の住んでいる街なので、手前味噌の様ではありますが、
浅草三社祭で神輿を担ぐよりも、
浦安三社祭りで担いだ方が100倍楽しい。
(父の実家が浅草なので、担に行く事もありますが、
 よそ者が多いので、地元のお祭りという印象が年々薄くなるような・・・)

浦安三社祭りは4年に一回、
オリンピックの年に開かれます。
今年は6月15、16、17の開催です。

大正時代に地元の「富受神社」「清龍神社」「稲荷神社」の
合同祭として神輿が町に繰り出す様になります。

元々漁師町だった浦安の地元に人に
神輿を担ぐ祭りは大いに気に入られ、
祭りは年々盛大になって行きました。

一方、漁師町だけに気が荒く、
かつては神輿で民家に突入したり、
大型スーパーの前の車の上で神輿をモンダなんて事件も発生したと聞きます。
警察に目をつけられて祭りが開催できなかった年もあったようです。

漁師は祭りでお金に糸目をつけないので、
祭りでの散財も激しく、
毎年祭りをやってたのでは破産してしまいます。
それで、現在では祭りは4年に1回行われる様になりました。

■ 空を舞う神輿 ■

祭りが開かれるのは東西線の浦安駅周辺です。
駅前のロータリーを真っ直ぐ進み、
やなぎ通りという大きな通りを渡ると、
細い道が入り組んだ旧市街に入ります。
街中に提灯がぶら下がり、各所に神酒所が作られているので、
祭りだという事が一目で分かります。

神社の神輿3基と、各町会の神輿が沢山繰り出しているのので、
少し歩けば神輿に遭遇するはずです。

浦安の神輿の掛け声は独特です。
「マエダ、マエダ」と言うのです。
意味には諸説あって、
「神輿を後ろに下げるな、前だ、前だ」という説と
「神輿が舞う」という意味での「舞いだ、舞いだ」が変化したとぴう説が有力です。

神輿の担ぎ方も独特です。
なんと、神輿を空に投げ上げのです。
10年程前、初めて町内神輿に入った時、
私は神輿の真ん中に入れていたのですが、
神輿が空に投げ上げられた時には
死ぬかと思いました。
ハッキリ言って、ハンパ無く怖いです。

この他に、「回せ、回せ」の掛け声で、
神輿を地面すれすれで回したり、
「揉め、揉め」の掛け声で、
中腰でピョン、ピョンと跳ねて神輿を回転させます。

この担ぎ方は「行徳担ぎ」と呼ばれる担ぎ方らしく、
浦安の隣町の行徳が発祥地の様です。
行徳は南総里見八犬伝にも登場する
歴史の古い街なので、お寺や神社も沢山あります。
そして、関東一円の神輿は
行徳の職人達の手によって作られています。

町内神輿と言えども、担ぎ手たちは一か月も前から、
集まっては神輿談義に花を咲かせ、
エアー神輿でイメージトレーニングをしています。

子供の頃から神輿を担ぎ、
そのまま成長していますから、
20代の若者でも神輿の担ぎ方は堂に入ったものです。

旧市街では,「西組」や「東組」と呼ばれる団体が
神社の神輿を仕切ります。
これらの組に担ぎの美しさと、勇壮さは
浅草の三社の宮神輿をはるかに凌ぐと私は思います。
浅草は大勢の人が神輿に殺到してもみ合うだけですが、
浦安の神輿は町内神輿であっても、調性が取れています。

■ 本日は浦安で祭りを楽しんでは如何でしょうか? ■

私は昨日朝に成田に到着して、
浦安に9時頃帰って来ましたが、
すでに町は祭り一色でした。

帰宅後、あわてて祭装束に着替えて、
丁度近くに来ていた「稲荷神社」の神輿に合流。
その後は町内神輿で町を練り歩きました。

本日も今から担ぎに行きます。

昨日はあいにくの雨でしたが、
本日は天気も良い様です。

浦安のお近くの方は、
是非、祭り見物にいらして下さい。


祭りは東西線の浦安の近所、
「猫実」という地名を中心に行われています。

くれぐれも、京葉線の「新浦安」とお間違えの無い様に。
新浦安の住民は、自分たちの市で、
こんなに面白い祭りが開かれている事すら知りませんから、
駅で祭りの場所を効いても「祭り、何それ??」でしょう。