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亀井静香は誰の味方なの?

2010-03-29 11:07:00 | 時事/金融危機


■ 「寝癖」オヤジには要注意 ■

亀井静香という人は、つかみ所の無い人物です。
先ず名前がカワイイ。とてもあんなオヤジだとは想像出来ない。さらに冷徹なのかバカなのか分からない。TVで見かけると、寝癖がピョンと立っていたりして、隙だらけの風貌をしています。口を開けば「田舎の土建屋」みたいな口調で、地方議会の議員の様な内容の事をまくし立てます。

しかし、一方、警察官僚出身で、その筋には当然顔が効くし、色々ウラの情報にも通じていらっしゃるご様子。「CIAに殺される」などという発言は、CIAに殺される可能性の無い人物にしか口に出来ないお言葉です。

小沢一郎はある意味分かり易い政治家ですが、亀井静香に振られた役は理解に苦しむ所があります。

■ 小泉 - 小沢 はカードの裏表。■

亀井静香は郵政民営化に反対して自民党を離党し、今、郵政民営化を阻止すべく郵政担当大臣の座にいます。はたして彼は我々国民の見方でしょうか?

ここで問題になるのが、小泉純一郎氏の立ち位置です。小泉氏は自民党の政治家で、デビット・ロックフェラーと懇意な事から、ロックフェラー系の人物というのが一般的な見方です。

しかし、小泉氏はYKK時代、自民党のアメリカ民主党との調整役を行っていた事からも、ロスチャイルド系の人脈も少なからず有していると考える事も出来ます。

さらに郵政民営化の行き着く先が、郵便貯金をゴールドマンサックスに貢ぐ事である事を考えると、むしろ小泉氏の政策はロスチャイルドに利益をもたらします。そもそもロックフェラーの利権であった日本の政治経済システムを破壊したのが小泉氏です。彼の行った事は日本での共和党の利権剥がしです。

これと同じ事をしている人達がアメリカ国内にも居ます。ネオコンと呼ばれる人達です。田中宇氏の見立ての通り、チェイニーやラムズフェルドはテロとの戦争を過激に遂行する事で、アメリカを長期的には崩壊に導いています。ブッシュは何も知らずに神輿に乗せられたか、全てを知っていながらバカを装っていたと考える事が出来ます。

そう考えると、ロックフェラーの退潮は、東西冷戦の終結から既に始まっていて、ロスチャイルドは冷戦時に冷や飯を食わされていたメンツを、巧みに取り込んでいたのかも知れません。
小泉純一郎も自民党内では冷や飯喰らいです。国会議員3代目といっても祖父は港湾土建屋上がりの、刺青を背負った政治家。自民党内での小泉た決してサラブレットで無い事は容易に想像出来ます。反主流であるが故に、ロスチャイルドには取り込み易い人物だったのでしょう。

ロックフェラー→ロスチャイルドへの日本の利権の組み換えは小泉時代には始まっており、自民党の旧田中派の急速な無力化は、むしろアメリカ国内での勢力争いの結果だったのでしょう。

しかし、小泉改革には色々と無理があり、自民党内の良識派は日本の国益を守ろうとします。それが、安部氏や麻生氏や中川氏でしょう。彼らはアメリカの面従服背しながら、アメリカの無茶な要求を退け、小泉改革を後退させましたが、結局は政権の座を追われ、さらに中川氏は命を落としています。

小泉氏は本当に自民党を本当にぶっ壊してしまいました。そして満を持して登場したのが小沢氏です。彼は郵政民営化を白紙に戻すなど、一見、小泉改革を否定していますが、これは単なるポーズに過ぎないでしょう。ロスチャイルドを中心に考ええれば、小泉と小沢はカードの裏表に過ぎません。

■ 亀井はジョーカー ■

作戦は時間をかけて、じっくりと駒を仕込んで進めなければなりません。アメリカは当然小泉改革の失敗や、変更も視野に入れています。

「敵同士は裏ではつながっている」
これは勝つ為の常套手段です。

郵政民営化の際、自民党内で最も抵抗した一人が亀井静香氏です。しかし、彼に振られた役は、憎まれ役として振舞って、小泉改革に対する国民の信頼を高める事だったのでしょう。当然、その後のポストや利益は約束されています。小沢氏が亀井氏を連立パートナーと選んだのは偶然ではありません。

さらに亀井氏は郵政民営化の抵抗勢力という強いイメージが染み付いています。小泉改革の裏に気付いた国民を欺くには、最適なキャストです。既にこの時点で、かつての主役の小泉氏はあっさりと舞台の袖に引っ込んで、小沢ー亀井の演技をニヤニヤと眺めています。

亀井氏はジョーカーとして、国民の味方から、アメリカの味方にコロっと翻意するのでしょう。亀井氏は警察官僚でしたからCIAとの繋がりも深く・・・というよりもCIAが国政に送り込んだ人物と見るべきでしょう。

■ バカを装う鳩山兄弟 ■

鳩山兄弟にもしっかりと役が振られていて、鳩山弟は自民党内から内部撹乱を担当し、西川郵政公社社長を失脚させて、郵政政策の転換を国民に印象付けています。尤も、西川氏自身、三井銀行頭取でしたからロスチャ系の人物です。

鳩山兄の役は、ボケ役では無いでしょうか。記者の取材に応じる時の腰の低さは、お笑い芸人のそれに似ています。

温室効果ガス25%削減を唐突に口にしたり、何にでも「友愛」をくっ付けてみたり、お母さんにお小遣いをもらった事がバレたりと、とかくトホホな印象を演じています。さらに普天間問題でも優柔不断を装って、上手に世論を親米から引き離しています。ああ見えて鳩山首相は結構な役者ではないでしょうか。

さて、鳩山兄弟はロスチャイルドに加担する理由は何でしょう。彼はフリーメンソンの一員とも言われています。

■ 「小泉=小沢」と見れば 事はいたってシンプル ■

何だか纏まりが無く、意味不明な民主党ですが、「小泉=小沢」と見れば事はいたってシンプルです。旧社民系勢力や熱意に溢れる新人議員たちは、単なる頭数合わせに過ぎません。民主党の首脳部は古くからロスチャイルドに遣える人達で固められているはずです。管直人や岡田外相は脇役で、舞台にパースペクティブを与える役所しか振られていないでしょう。

■ 気になる郵政資金の行き先 ■

ここにきて、小沢ー亀井ー鳩山トリオに動きが出てきました。

亀井氏が郵政改革法案に限度額2000万円を盛り込みましたが、鳩山氏は合意していないと言っています。

ワイドショー的には、亀井と鳩山の間に確執が在るように見えますが、彼らは同じ演目を演じている訳ですから、この反目の結果が気になります。

小泉氏を見ても、ある程度役を演じてボロが出そうな役者は、さっさと退場しています。こんど舞台から退場するのは鳩山でしょうか、亀井でしょうか?

問題は郵便貯金ををどうやってアメリカに差し出すかのテクニカルな方法に掛かっています。日本国債もこのままで行けば、更なる格付けダウンに見舞われそうです。その際国債を買い支えていおた民間の金融機関もさすがに国債に手を出しづらくなります。

そこで、郵政の限度額を2000万円にして、郵政に国民の資産を集める事にしたのかもしれません。

■ 郵便貯金に再び資金が集まる!? ■

尤も、いまさら民間銀行から郵便貯金に鞍替えする理由は国民には見当たりません。
「ゆうちょ」は国債や財政投融資意外の運用実績に乏しく、他の金融機関より有利な利息の提示も出来ませんし、稚拙な運用による損失のリスクも低くは無いでしょう。

しかし、郵貯が他の金融機関と比べて有利な点が一つあります。それは「政府保証」です。多くの方が「ゆうちょ」は今や民間の金融機関だから、預金保険機構の1000万円の預金保護は受けられても、それ以上の保護は受けられないと考えています。

<wikispedia から引用>

旧郵便貯金法第3条により、郵便貯金として預入された貯金の払戻し及びその貯金の利子の支払に係る公社の債務は、政府により保証された。なおゆうちょ銀行発足後は、民間金融機関と同様に預金保険機構に加盟し同機構により補償される扱いとなっている。ただし民営化前(休日の関係で2007年9月28日まで)に預けられた定期性貯金(定額郵便貯金・定期郵便貯金等)は郵便貯金・簡易生命保険管理機構に引き継がれ、満期後は通常郵便貯金としてさらに10年間政府保証が継続される。

<引用終わり>

2007年9月28日以前に預け入れられて定期預金や簡易保険は満期後10年間、政府保証の対象になっているのです。ですから、郵貯の限度額が2000万円になれば政府保証された1000万円+預金保険機構の保障1000万円、の保障が受けられる人達が少なからず出現します。

さらに第二の金融危機やドル危機が訪れれば、政府系の金融機関という安心が、さらなる預金を呼び込むはずです。

唐突に飛び出した感のある郵貯の限度額UPですが、このカラクリに国民が気付けば、国民は郵貯の復活を支持するでしょう。亀井大臣は一躍ヒーローになるかも知れません。

■ 郵貯 → 国債 → ドル買支え  ・・・そして終幕 ■

かくして、郵貯は再び国民の預金を集め出し、際限無く日本国債を買い込みます。亀井氏はこれを「国民の為」と言って押し切るでしょう。その一方で、ドルの崩壊が同時に進行し、政府は為替介入してドルを買い支える状況がやって来ます。輸出産業から脱却できない日本は、みすみす国民の貯蓄を 郵政→日本国債→ドル買い という順で貢いでしまいます。

そして、ある程度ポンピングが終了した時点で、ドルが暴落してジ・エンドです。

■ ウソを付いているのはドッチ? ■

「2000万円限度額を事前に鳩山首相と調整したか、調整しなかったか」という問題は、鳩山首相か亀井氏のどちらかがウソを付かなければ起き得ない事態です。ではどちらがウソを付いているのでしょう。

ウソを付いて損をするのは、一般的に考えて亀井氏です。そう考えれば、国民の多くは鳩山氏や小沢氏周辺が、亀井失脚をたくらんでウソを付いていると考えるでしょう。

・・・さてここで「鳩山首相が事前に限度額の件を知っていた」という情報がリークしたらどうなるでしょう。鳩山首相の政治生命は絶たれてしまします。さらに、鳩山氏が悪者になれば、国民は亀井氏に味方して、郵政改革法案を支持するでしょう。

普天間問題と郵政問題がダブルパンチで襲って来れば、鳩山首相の辞任も時間の問題です。尤もそれすらも筋書き通りかもしれません。

かつて、喜んで首相の座を去って行った人物が居ます。細川元首相です。鳩山首相が細川元首相に似ていると思うのは私だけでしょうか?

■ ジョーカーは強い ■

トランプのジョーカーはどのグループにも属していません。それなのに、大事な局面でとてつもない大きな力を発揮します。・・・亀井氏に似ているとは思いませんか?