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新型インフルエンザの終焉

2010-01-06 09:12:00 | 危険なワクチン


 新型インフルエンザは終焉しつつある ■

上のグラフは第50週(12/7~12/13)のインフルエンザの感染者数(定点)データです。感染のピークが明らかに過ぎ去った事を示しています。この間、ワクチンが接種されたのは妊婦やハイリスク層だけなので、ワクチンに関係無くインフルエンザが終焉しつつある事が分かります。今週金曜日には第51週のデータが発表されます。患者数はさらに減少している事でしょう。

■ 無症感染者が発症者の5倍 ■

イギリスやフランスで新型インフルエンザの抗体検査をした所、発症者の5倍の無症感染者が確認されたようです。日本では14歳以下の子供達が新型インフルエンザの抗体を持って居なかった様ですが、40人のクラスで10人発症していれば、残りの30人いは発症せずに抗体を獲得した可能性が高くなります。

未だにインフルエンザを発症せずに心配されている受験生のお母様方も、新型インフルエンザがこれ程流行して発症しなかったのですから、お子様は抗体を既に獲得していると考えて、安心なさっても宜しいのでは無いかと思います。

中3と高3の受験生に対する新型インフルエンザワクチンの接種が1ヶ月前倒しで12月から実施されている様です。抗体獲得の期間を考えると賢明な選択だと思われます。副作用の発生確率と、受験当日に発症するリスクのどちらが高いかを考えれば、受験生はワクチンを接種した方がメリットがあるとも言えます。

尤も、先述した様に無症感染で既に抗体を獲得している可能性も高いので、あくまでも気休めとしての接種になるのかもしれませんが・・。

■ 季節性インフルエンザのご注意を ■

先日もこのブログに書きましたが、娘が年末に発症したのは季節性のインフルエンザだと思われます。私も元旦にジョギングをしていて激しい下痢に襲われましたので、多分娘から感染したのかもしれません。(私は風邪はだいたい下痢症状だけ現れて直ります)

娘のインフルエンザの簡易検査の結果が、非常に早く顕れ医者もビックリしていましたが、新型インフルエンザではなかなか顕著な反応が顕れません。一説には新型インフルエンザは季節性インフルエンザよりも高い温度で繁殖する為、鼻の穴から長い麺棒を突っ込んでウィルスを採取する上部咽頭でのウィイルスの増殖が少ないのかもしれません。ウィルス性肺炎が多発するなど、明らかに季節性インフルエンザと違う部位で、ウィルス増殖をしている様です。

さて、今年の季節性インフルエンザですが、国内で流行する可能性があるのはA香港型では無いかと言われています。ブリスベン株というのがA香港型の最新のトレンドの様ですが、こちらも遺伝子が変異しているらしく、感染力が強いようです。

現場も混乱し始めている様です。

http://www.asahi.com/national/update/1215/OSK200912150055.html


■ しっかり発熱してしっかり直そう ■

発症しても従来の季節性インフルと差は無いので38度以上の高熱が1日程度で、後はタミフルを飲まなくても勝手に直ってしまいます。発熱する時点で免疫反応が働いているのですから、当たり前といえば当たり前です。動物は発熱する事で、熱でウイルスを死滅させているのです。しっかり発熱出来る体力が早く直るかどうかの分かれ道とも言えます。

■ 異常行動に注意!! 高熱時に子供を一人にしてはいけない!! ■

ところで、一時期若年者のタミフルによる異常行動が問題になりました。今でも16歳以下にはタミフルを処方しない良心的な医者も多いようです。

娘は先日のインフルエンザの際に、発熱した初日だけタミフルを飲ませました。午後になって、突然布団から飛び出して来て、「お父さん、部屋がお花畑!!枕の横は崖だし、コワイ・・コワイ」と5分程訴えていました。寝ぼけたというよりは、完全に幻覚を見ている様でした。同じマンションの小学校5年生の男の子も「変なオジサンが見えた」と言って怯えたようです。

インフルエンザ発症時の異常行動の原因がタミフルにあるのか、インフルエンザ自体にあるのか判明していませんが、子供達が幻覚を見る可能性があるようなので、発症一日目の高熱がある間は、親が傍に付いて監視していた方が良いようです。娘の様子を見ていると、窓から飛び出した子供が居ても、あながち不思議には思えないものがありました。

■ 季節性インフルエンザのワクチンは品薄 ■

フランスでもドイツでも、そして日本でも新型インフルエンザのワクチンは大量に余っています。フランスのワクチン接種率は10%程度。ドイツは5%程度で両国は余ったワクチンをウクライナなどの他国に売り込むのに必死です。

一方、日本において季節性インフルエンザのワクチンは不足しています。生産量が例年の8割程度で、高齢者などハイリスクに優先的に接種されているので、受験生や一般の方まで行き渡るかどうか微妙な状況です。

血液抗体しか作れず、感染を防ぐ事の出来ない日本の不活性ワクチンがどれ程の効果を示すかはいささか疑問もありませす。

やはり受験生などは、ストレスを溜め込まないように留意して(無理でしょうが)、温かい鍋で野菜をたっぷり取って、ゲームなどせずにぐっすり寝て、免疫力をアップさせるしか無いでしょう。

■ 新型インフルエンザが季節性を押さえ込んでいる? ■

年末の報道で、「新型インフルエンザが季節性インフルエンザを押さえ込んでいる」との感染症研究所の発表がありました。

町医者のブログなど見ると、子供達が今年2度目のインフルエンザに感染し始めた様ですが、遺伝子検査に数万円掛かるので季節性と特定されずに、新型インフルエンザとして処理されている様です。

そもそも、季節性インフルエンザの流行時期はこれから本番を迎えます。厚生労働省はワクチンを大量購入した手前、季節性インフルエンザも新型インフルエンザとして処理したいのでしょうが、高齢者に感染者の多い季節性インフルエンザは新型よりも致死率が明らかに高いので(高齢者において)注意が必要です。