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面白そう…♪

2014-06-17 09:38:02 | Weblog
先週の土曜の午後、特に目的もなく書店に行った。
相変わらず文庫新刊のコーナーから順に、背表紙の紹介文を読んだりしながら文庫本の棚を巡る。
時代劇系の作品を集めてあるコーナーの平積みの中の1冊。
ん?
「おら、食べ物で戦をしとっとよ!」
帯の文字に目を引かれた。
“貧しい足軽から家康の参謀に駆け上がった男の台所太閤記
ほぉぉぉぉん…
背表紙の紹介文によると、弥八という主人公の人生は龍造寺家の足軽として始まるらしい。
陣笠代わりに鉄鍋を被り腰に包丁を差し…。
よし。
帰りの電車のなかでいつものように摘み読み。
なんだかその場の情景がありありと目に浮かぶような文章だなぁ…
これはもしかしたら一気呵成に読み切っちゃうかも知れないなぁ…、面白そうじゃ。
てなわけで、帰宅後、お茶の用意をして早速読み始めた。
この主人公、無学で貧しい足軽ながら、現代の栄養学に匹敵するような知識をもっている。
その知識に基づいた料理で仲間や上役の身体を気遣い、殿様の台所奉行になる。
戦の前線を守る城で飯炊きに励みつつ、彼の料理が敵を打ち破る巧妙な作戦になっていたりもする。
「おら、難しいことはわからん」
といいながら、料理や食材を引き合いに出して上役や殿様に意見をしたりもする。
戦国時代の興亡を『飯』に焦点をあてて描くとは、面白い。
もちろん、戦国時代に鰻が食材であったか、鯛茶という食べ方があったか、いろいろとひっかかるところもあるんだけど、まぁそういう点に目くじら立てず楽しもう。
結局一気に読み切った。
龍造寺隆信の逆鱗に触れて放逐された弥八は今のところ博多の大商人のもとに寄宿している。
“弥八を台所奉行に雇った戦国大名のほうが戦に勝つ”
という伝説の人となる弥八の人生が始まったところです。
『飯盛り侍』
井川香四郎 著、講談社文庫
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