今や、ふたりにひとりが罹るとされているこの病。
早期の発見や医療技術の進歩によって、治癒率も飛躍的に向上、不治の病と呼ばれなくなって久しい。
が、それでもやはり怖い病気だ、と思っている。
最近もふたりの著名な女性がこの病で帰天されたが、発見時の年齢や四囲の事情などにもよるのだろうが、対照的な向き合い方だったようだ。
おひと方はアナウンサーから女優に転じた野際陽子さん。
折からTVの連続ドラマに出演中で、脚本を手がけた倉本聰さんが、彼女のために脚本を書き替えたという風なことを話していたが、一部の人を除いて知らせてなかったようだ。
八十一歳だったそうだが、直前まで現役として仕事ができたのは、ある意味で仕合せな女優人生だったのではと思う。
もうおひと方は、キャスターから梨園に嫁いだ小林麻央さん。
気丈にもブログで闘病記を発信、同病で戦う女性の多くを勇気づけたことが評価され、英国BBCが16年11月に発表した 「100人の女性」に選ばれたと聞く。
三十四歳の若さだったとか、幼いふたりの子供を残して逝く悲しみ、なによりも悔しかったと思う。
逝く者もからも、残されし者からも、容赦なく愛と希望を奪う、 祈るしかないのがもどかしくもある ・・・。
“ 神よ、深い淵から、あなたに叫び、嘆き祈るわたしの声を聞いて下さい ― 神はわたしの希望、わたしの望み、わたしはその言葉により頼む ” (詩編130/デ・プロフンディス抜粋)。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1333
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます