ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

愚かなること

2015年11月16日 | 日記

 今頃のパリの街、枯葉が石敷きの道に舞い、夜は街路樹が電飾輝く光の洪水へと装う、一年のうちでも一番美しい季節かも知れない。

 そのパリで13日夜(日本時間14日早朝)、“ 中心部のコンサートホールや北部のサッカー場などを標的とした同時多発テロが起きた。オランド仏大統領は過激派組織イスラム国(IS)によるものだと断定。AFP通信によると一連のテロで128人が死亡、けが人は300人で、うち80人が深刻な状態 ” (朝日・11/15)だという。

 少し前(10/31)、エジプト東部シナイ半島で乗客乗員224人が死亡したロシア旅客機墜落があり、爆破テロとの見方が高まっている最中のこと。

 緊迫した状況を伝えるTVニュースを視乍ら、ある出来事を思い出した。

 もう20年ほども前、降誕祭目前、カタリナ と初めてのパリだった。
 マドリードからシャルル・ドゴール空港に着いた時のこと、入国審査を済ませ出口に向かう途中、重装備の警察官に全員が足止めをされた。

 10分ほども待たされたか、少し離れたところでドカーン!と大きな音が。
 爆発音にも勿論驚いたが、添乗員が 「爆弾処理をした」に続いて、「最近のパリでは珍しいことじゃない」との言葉に唖然とさせられたことを憶えている。

 今回のテロ、天声人語氏の言葉を借りれば、“ 人々は観劇や演奏会、スポーツ観戦、食事や語らいで夜を楽しむ。金曜夜といえばその盛り。動機がどうであれ、市民を狙った無差別の暴力に理などない ” (11/15)と。

 小ブログ、ルーヴルの小さな旅の途中、その美術館近くでのテロに遣り切れない思いとともに、十字軍から続く憎しみの連鎖、何時になれば愚かな行為から解放されるのだろう? と犠牲者を悼みつつ思う。

 オルセー美術館からモンマルトル、殉教者の丘の<サクレ・クール寺院>を望み、キリストへの聖心(みこころ)に叶うようにと祈る。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1055


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