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ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

ルノワール ‐ オルセー美術館(7)

2012年04月16日 |  ∟フランスの美術館

 第34室、その部屋にはモネと並んで、印象派の中でも特に名が知られた同派を代表する画家ピエール・オーギュスト・ルノワールの絵が並ぶ。

 まずは、大画家ルノワールが印象主義に疑問を抱き始め、古典主義へと傾倒していった1880年代に制作された代表作 「田舎のダンス」と 「都会のダンス」。
 ちなみに彼、この他にダンス三部作のひとつ 「ブージヴァルのダンス」(ボストン美術館蔵)も描いている。

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 ダンス三部作の一枚「田舎のダンス」(左)
 当時24歳で後に妻ともなるアリーヌ・シャリゴをモデルに描かれた作品とされている
 
一方、「都会のダンス」(中)、モデルは画家の友人であったポール=オーギュスト・ロートと
 上昇志向が強かった都会的な当時18歳の女性シュザンヌ・ヴァラドンだとされている
 「ブージヴァルのダンス」(右)モデルは、シュザンヌとポールとか

 みっつの作品とも、装飾的で曖昧な輪郭と複雑な空間構成等が特徴であった印象主義時代とは、明らかに異なる表現手法によって描かれているのが大きな特徴とされている。

 また、戸外における裸婦像の最初期の作品でもある 「陽光の中の裸婦」、1892年に制作され最も愛される作品のひとつ 「ピアノに寄る娘たち」、画家の絶筆ともされる 「浴女たち‐ニンフ」も架かっていた。

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  「陽光の中の裸婦」(左)
 モデルは、彼やモネを始めとした画家たちがしばしば描いたアンナ・ルブッフという魅力的な女性
 その彼女をモデルに描かれていることから「アンナのトルソ」とも呼ばれる
 
傑作「ピアノに寄る娘たち」(中)
 
非公式ながら国からリュクサンブール美術館収蔵のために依頼された作品
 
「浴女たち‐ニンフ」(右)ロシア系のモデルで息子ジャンの最初の妻となるアンドレ・ヘスリング
 その通称デデをモデルに、複数体の裸婦像を神話的に描いた作品

 もちろん、オルセー美術館に架かるルノワールの作品はこれだけではない。
 画家は、晩年期においても、衰えぬ創作意欲と探究心を持ち、秀逸な作品を数多く残している。
 これからも、マチスやモネと並んで再度登場するので、お楽しみに。
 Peter & Catherine’s Travel Tour No.455

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