投票所の前まで来ても決められず、「いっそのこと、白紙で?」なんて不埒なことも。
道すがら朝日紙の “ ○○は当確、△△は圏外 ” などのお節介調査が頭の片隅で明滅、今回は死票も已む無しか、それとも妥協して次善の候補か、と揺らいだ。
さりとて、半世紀を経て漸く芽生えた政権交代、それを無残にも踏みにじった野党第一党の労組役員出身は、生理的に受け容れられず選択の幅は狭い。
それに、そんなに改憲したいのなら一回やってみりゃいいじゃん、と聊か剣呑な考えも浮かんでくる。
とは思うもののイギリスのEU離脱で学んだよなあ一発勝負の怖さ、と迷いは果てなく、記帳台まで<決められない>でほんと揺れた。
そんなあれこれがほろ苦く、その足で 「なんでも理由にする癖、治ってないね」と揶揄する声を聞き流し、廻る寿司を摘まんでビールで憂さ晴らし。
夜も夜とて開票清一色(ちんいーそ)のTVがちっとも面白くなくて、己が短い将来は別にして孫子の代につけ回して 「ほんまにええんかいな!」と思い乍らも冷酒を喰らって九時に寝ちまった。
翌朝、選挙特別体制版とやらの薄っぺらい朝日紙を開けば、“ 改憲4党3分の2迫る ” のどでかい見出し。
その見出しの横っちょに ” 改憲4党161 “ との囲み見出しがオマケのようにある。
記事は “ 自公に改憲に前向きなお維新、変な略名の党を加え77議席を得、非改選の改憲勢力84議席と合わせ改憲の国会発議に必要な3分の2議席162に迫った ” とあり、なんとまあその微妙な数字に感心頻(しき)り。
尤も、改憲の旗幟を背中に差した非改選の無所属氏などを加えると呆気なく3分の2超え、既に超えてる衆院に加え、国民は70年の枷を斯くもあっさりと外しちまった。
与野党を含め個々の当落に 「よかったね」とも 「ざまあみろ」とも、言いたいことは山ほどあるが、戦いすんで日が暮れて、万歳、万歳も構わないが、国民と約束したことだけは守ってほしいよねえ。
ほろ酔いで寄った花屋さんには 「ペンタス」が満開、その花言葉は “ 願い事、希望が叶う ” だって、一鉢買ってあのセンセイに贈ろうかな?
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1157
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