ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

スーラー / ロートレック ‐ オルセー美術館(16)

2012年08月22日 |  ∟フランスの美術館

 第45室は、点描表現を用い新たな様式を確立したフランスの画家<ジョルジュ・スーラ>(1859-1891/新印象派)の「ポーズする女たちのための習作」三点。

 スーラとは03年秋のロンドン、ナショナル・ギャラリーで初めて出会った。

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 記念碑的な傑作「アニエールの水浴」とその「部分」(ロンドン、ナショナル・ギャラリー蔵)

 美術書などで見る限りではその平板な画法に首を傾げたが、絵を目の当りにすると全体が単純化された情景に静寂感が漂い、不思議な存在感、魅力を感じさせてくれたことを覚えている。

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  「ポーズする女たち」(バーンズ財団美術館蔵)
 その習作として、「座る女・背面」「正面でポーズする女」「座る女」の裸婦単体習作三点

 第47室には、世紀末の厭世的、退廃的空気に覆われたモンマルトルなどの歓楽街のダンスホールやカフェなどに生活する芸人、娼婦らの風俗を動的に描いた画家、アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック(1864-1901/フランス・世紀末芸術)。

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 その彼の「赤毛の女(身繕い)」は、斜め後ろの上方から視点を取って描かれている
 ドガ>の
 「浴盤(たらい)で湯浴みする女」などの影響があったとされる
 
 「踊るジャンヌ・アヴリル」(油彩)が架かっていたが、同じ題の石版多色刷りもある
 
この画家、洋酒の広告ポスターのイメージがあって、余り好きになれない・・・

 昼過ぎにもなってさすがに疲れてきたので6階の喫茶で休憩。

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  前夜、ホテル近くの菓子店で買ったタルトをちゃっかり鞄から取り出している
 
ひとつしかないの」と箱を開きながら「食べる」と一応は聞いてくれる

 オルセー美術館の旅、そろそろ終わりに近づいてきた。
 Peter & Catherine’s Travel Tour No.503

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