ノートル・ダム、花のマリア大聖堂(上/左・右)と別れ、隣にあるロアン邸舘に向かった。
18世紀にストラスブール大司教ガストン・ロアンによって起工、ルイ14世の庶子とされるガストンが大司教と同時にアルザス地方の領主として絶大な権力を握っていたのだそうだ。
そのロアンの宮殿だったというこの邸宅(下/左・中)、内部に三つの博物舘などがあり、そのひとつが美術館(下/右)になっている。
パリ郊外ヴェルサイユ宮殿を模したとされる邸内は、贅を極めたものだったらしく、1階の装飾博物館などにその一部を展示されているらしい。
そちらの分野は余り興味がないので、美術館のある2階へと上がったが、その階段(下/左)、見事な装飾が施されてい、往時の権勢の一端が窺えた。
さて、美術館(上/右)だが、ゴシック絵画最大の巨匠ジョット(下/左・1267-1337/イタリア)、15世紀後半ベルギーのブルージュで活躍した初期フランドル絵画のメムリンク(1430-1494)、ルネッサンス期イタリアで活躍したボッティチェリ(1445-1510)やラファエロ(1483-1520)、マニエリスムの大家グレコ(下/中・1541-1614/スペイン)、バロック期の巨匠ルーベンス(1577-1640/フランドル)とレンブラント(下/右・1606-1669/オランダ)から19世紀後半にフランスで発展した写実主義のコロー(1796-1875)やクールベ(1819-1877)まで、幅広く作品が並んでいて結構見応えがあった。
ところで、旧市街は、プティット・フランスで別れたイル川に囲まれた中州にある。
その中州を回る遊覧船、ロアン邸舘の直ぐ傍に乗り場があって、川面から歴史遺産の街を眺める計画だった。
美術舘を出たその足で乗り場に向かったが、芋の子を洗うような塩梅、30分おきに出るらしいのだが、無常にも時刻表には、夕方5時頃の便まで売り切れの看板が架かっていた。
そんな時間まで待って乗ることもないし朝からコルマールまで遠足に行ったこともあって、旧市街の雑踏のぶらぶら歩きを楽しんでホテルに帰った。
それにしても、素晴らしい天気のアルザス地方、「晴れ女でしょう」の「実力?を実感」した寄り道でした。
翌朝早く、駅前(上/左・中)からルフトハンザ航空のバス(上/右)、これが満員。に乗り、フランクフルト空港へと向かった。
空港でチェックイン(上/左)を済ませた後、「呆れた・・・」という非難の目も何のその、「ドイツビールの飲み納め」と、何をさておいてもジョッキを手にする誰か(上/中)であった。
機中(上/右)の人となったその誰か、シートベルトのランプが消えるや否や「ZZZ・・・」、「分かりやすいやつ!」
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.523
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