近頃、老境に差し掛かった女が関わる事件、それも生臭い事件が多いようだ。
世間を騒がす者は、老若男女問わず起こすべき者が起こすようで、わざわざ女と断ることはないのかも知れないが。
神戸地裁で審理が始まった尼崎変死事件、その記憶が薄れ始めた矢先に京都でまた起きた。
逮捕された女が真犯人か否か?司法機関の動きを見守るとして、報道される範囲では独り暮らしの老人男性に付け込む手口がおぞましい。
亡くなられた男性、その歳で結婚相談所へ行く?と顰蹙される向きもあろう。
が、酔狂、彼の気持ち少しは理解(わか)る立場にいる。
洩れ聞けば、真面目に仕事を勤めあげ、人様に迷惑を掛けずに暮らせるだけの老後も準備。
妻ばかりか娘まで見送り、ふと周りを見遣ればこのまま独りで朽ち果てるのかとの思いが過り、仲睦まじく暮らせる伴侶がいればと思う気持ちに、誰が<石を投げられる>のか?
女性の気持ちを忖度するに疎い酔狂だが、女性がこんな気持ちになることは少ないのでは。
お仲間や地域と上手に交わり、趣味や旅行など独り暮らしを楽しむ術(すべ)に長けておられるように思う。
甘いと言えばそれまでだが、人生の最晩年になって心を添わせてと決めた相手に遺言公正証書を巻かされた挙句、青酸化合物を飲まされるとは、神も仏も驚く他ないだろう。
人間の欲には切りがないようだ。
イエスは、“ 何を食べようか、何を飲もうか、あるいは何を着ようかと言って思いわずらうな ” (マタイ6-31)と教えた。
とまれ、<黄金律>とされる、“ 何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ ” (同7-12)との教えに尽きるようだ。
常に格ありたい・・・と、思うのだがこれがなかなか難しいので困る。
枯菊に尚色といふもの存す (虚子)
おどましくもやるせなくもさせられた事件、ざらついて仕方がない、ビールで流すか? えっ、ざらつくのは口中じゃない! そりゃそうだけどねえ。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.905
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