ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

ブリューゲル(11) ‐ 美術史美術館(30)

2016年10月09日 |  ∟オーストリアの美術館

 ※ オーストリア/ウィーン美術史美術館編 ‐ 中欧美術館絵画名作選(48)

 ブリューゲル(1525-1569)に、一年の各月を象徴する労働で表現した月暦図があって、そのうちの五点が現存、三点を美術史美術館が収蔵している。

 その二点目は、冬季(12/1月)を描いた 「<雪景色の狩人たち>」に続く 「暗い日」(上/1565年/118×163㎝)。

 本作、傑作 「<謝肉祭と四旬節の喧嘩>」の謝肉祭(二月)に登場する人物に “ 似た者(前景右端の三人)が描かれている点など ” から、晩冬季(2/3月)を描いたとものだと考えられている。

 ところで本作、前景の薪を採る人とは別に、左隅では冬ざれの鈍い光のなかで何やら運ぶ人、河口では荒波に揉まれる舟などの表現に、“ 初期作品に見られる様々な主題の列挙の名残が見られることから、おそらく、連作中で最も早い時期に描かれたのではないか ” ともされているようだ。

 三点目は、チェコのプラハ城内、プラハ国立美術館に架る、夏季(6/7月)を描いた 「乾草づくり」(下/1565年/118×163㎝)、別名 「干し草の収穫」。

 ちなみに連作が六点からなっていたとすれば、失われたのは 「暗い日」と本作との間、春季(4/5月)を描いた作品と考えられている。

 前々?季図の 「暗い日」と打って変わって、初夏の明るさと活気に満ち、花の咲く道を歩く娘たちや稔りを運ぶ人など、画面からは働く喜びが伝わってくる。

 それは、初期作品に見られる主題の列挙ではなく、純粋な点景となっていることからも、画風の変化が見て取れるようだ。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1196

 ※ 「美術史美術館(29) ‐ ブリューゲル(10)」へは、<コチラ>からも入れます。

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