炉の時期、炭手前に湿し灰を使う。
炭をつぐ前に炉中の景色を整えるためと、火付きを良くする為に湿した灰を撒くのだが、この湿し灰作り、夏、それも厳暑の時期の作業。
くらくらするような日照りの中でするのは、灰にカビがこないため?
作業は、使っていた炉の灰に混ざった炭の欠片などを金笊などで漉すことから。
① 10㍑バケツの七分目くらい、灰を入れその上にバケツいっぱいの水を注ぐ
② 笊で取りきれなかった細かい塵と灰汁(あく)を取るためによくかき混ぜる
③ 写真を撮り忘れたが、少し時間を置くとバケツの上に、もこもこと灰汁が盛り上がってくるので
それを捨てて、一晩そのまま置くと灰が底に沈む
④ 塵とともに浮き上がった水、つまり、上澄みをそうっと捨てる
⑤ 100均ショップで買った使い捨ての茣蓙の上に広げ
⑥ 少し乾いてきたら両手で塊をほぐす
⑦⑧ このまましっかり一日、日光浴させ、乾いてきた灰の上に
⑨ 番茶か焙じ茶2リットルほどを濃く出して、
⑩ 如露で灰の上から湿らすように撒き
⑪ その後、湿りを全体に行き渡るように手で揉み込む
⑫ 灰が乾くと、また如露で番茶を湿らせるように撒き手で揉み込む、この作業を何度か繰り返す
お茶をかけるのは、灰に色を付けるためで数回するとよい
⑬ 適当な湿り気になると灰を笊でふるいにかけ細かくする
⑭ 私は、灰匙からさらりと落ちるのが好み、このまま11月まで保管して作業は終わる
作り置きが足らなくなると、台所のボールに漉した炉灰を入れ、濃く出した番茶を少しずつかけながら手で湿り気を揉み込み、これを繰り返し、笊で漉して適度な自分好みの湿し灰を作っている。
沢山の量、灰器に一杯ぐらいであればこれで十分、簡単に作れますよ。
この作業、ゴム手袋を忘れないで、灰汁が強く手がひどく荒れるのでご注意を。 ()
Peter & Catherine’s Travel Tour No.505
ブログを拝見して頑張って作る元気が出てきました。
さっそく明日?から頑張ってみます。[E:scissors]
日焼け止め対策と、兎に角手が荒れますのでゴム手袋を忘れないようにね。頑張ってね。([E:libra])