挨拶は決まって「暑いですねえ!」
ことほど左様に、猛暑よりも酷暑の表現が似つかわしい今年の暑さだった。
こんな異常気象、暑さだけではなく雨も。
これまでの概念を覆すほどだったらしく、「危険ですから直ぐに退避!」と、TV記者が絶叫するのも不思議に思えない異常な降りようだった。
異常と言えば、“ 普通と違っていること。正常でないこと。また、そのさま ”(大辞泉)とあるが、シリアで細菌兵器が使われていると欧米が主張しているが、事実ならば、異常を超えて狂気の沙汰。
かつてこの国と敵対するイスラエルを巡礼したが、エルサレム郊外に<ヤド・ヴァシェム>という記念館があった。
ナチスによってホロコースト・虐殺された600万人ものユダヤ人を慰霊する目的で創られたと聞くが、人間のなせる残酷さに声も無かったことを覚えている。
大昔、確かダールと言うイギリスの作家の短篇小説、書名は忘れた。を読んだことがある。
片田舎に貧しくも慎ましやかに暮らす朴訥な夫婦、子供三人を幼くして亡くするという悲劇的な人生を送っていた。
毎日神様に、新しい命を授かることができますようにと祈っていたが、ある時、神様がその願いを聞き入れてくれた。
玉のような赤ちゃんに大喜び、この授かった命は大切に育てると神に約束、名前をアドルフ(ヒトラーのファーストネーム)とつけた、と言うのがざっとした筋。
今シリアに、その生まれ変わりのような男がいるらしい。
安上がりの核兵器とされる化学兵器、それを現実に使った可能性が極めて高いのだそうで、この稿をアップする頃には欧米が軍事介入をしているかも知れない。
異常気象に限らず、正気と狂気が斑になったような今年の葉月・八月もゆく。
この月の早朝散歩で撮った、斑入りの「カラディウム」に囲まれた「クロサンドラ」(オレンジ)と「ペンタス」(ピンク)と「日々草」(白)の花模様。
と、多分?「白粉花」、同根に異なる色の花が咲くことがあるらしいのだが、花そのものに模様がかかっている。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.696