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MotoGP : 第6戦 カタルニア アフターザフラッグ

2009-06-15 12:41:45 | MotoGP 2009
MotoGP 2009 第6戦 カタルニアGP

■開催日:2009年6月14日(日)決勝
■開催地:スペイン/カタルニア(4.727km)
■観客:88,502人(3日間:17万1805人)
■周回数:25周(118.175km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:36度 ■路面温度:46度
■PP:J・ロレンソ(ヤマハ/1分41秒974)
■FL:C・ストーナー(ドゥカティ/1分42秒858)



RIDERS RANKING

1 V・ロッシ Yamaha 106
2 J・ロレンソ Yamaha 106
3 C・スト―ナー Ducati 106
4 A・ドビツィオーゾ Honda 69
5 D・ペドロサ Honda 67
6 C・エドワーズ Yamaha 54
7 M・メランドリ Kawasaki 50
8 L・カピロッシ Suzuki 49
9 R・D・ピュニエ Honda 42
10 C・バーミューレン Suzuki 42
11 J・トースランド Yamaha 29
12 M・カリオ Ducati 26
13 A・D・アンジェリス Honda 25
14 T・エリアス Honda 23
15 N・ヘイデン Ducati 19
16 N・カネパ Ducati 10
17 S・ジベルノウ Ducati 9
18 Y・高橋 Honda 8





今回の使用タイヤ

全ライダー
:フロント ハード
:リア   エクストラハード(左右非対称)












コメント

MotoGP

ヴァレンティーン・ロッシ(優勝)

「イタリア語で言うなら、マンマ・ミーア!
今日はこれまでのキャリアのなかで最高の、そして最高にハードなレースだったと言うことができるよ。
重要性で言うなら去年のラグナセカが一番かもしれないけれど、今日は久しぶりに、最終ラップの最終コーナーでの劇的な逆転という展開ができて、本当にうれしい優勝になったんだ。
前のふたつのレースでもそのような展開を期待していたが、今日ようやく成功。
そして99回目の優勝を挙げることができた。
今回はウイークを通じて完璧で、M1もブリヂストンタイヤも非常に素晴らしかった。
でもロレンソも同じ状況だということがわかっていたから、今日は必ず、彼がライバルになると確信していたよ。
その意味では勇気が必要だったし、限界ぎりぎりまで攻めなければならなかった。
今日の優勝は25ポイントの価値よりもずっと大きな意義があると思う。
そしてこの時点で3人が同ポイントに並ぶという信じられない展開になっているんだ!
チームのみんなに感謝。
そしてこの勝利をクルーチーフのジェレミー・バージェスに捧げたい。というのも彼のお母様が昨日亡くなられたんだよ…
僕は彼女にもお礼を言わなければならない。
ジェレミーがいなかったら僕の99回目の優勝はあり得なかったからね。
今日はぐっすりと、たくさん眠るつもり。今日の興奮を癒すためにね。」



ホルヘ・ロレンソ (2位)

「見事なバトル、そしてファンのみなさんにとっては最高に素晴らしいショーになったと思う。
僕はその役者のひとりになれて本当に幸せだったよ。
もちろん勝てなかったことは悔しい。
だってハートをマシンに乗せて、すべてを賭けて戦っていたし、最終ラップのバトルでは、これまでなら僕はいつも勝ってきたんだ。
でもバレンティーノはやはり素晴らしかった。
僕よりもクレバーで、勇敢だったということだ。
実際のところ、あのラストラップは、僕が彼をパスしたあと、もっと早い時点でまた仕掛けてくると思っていたんだ。
でもなかなか来なくて、最終コーナーを迎えたときには、僕はもう十分なクローズラインを取れなかったんだ。
そしてあのような結果になったんだ。
でも僕はまだ若くて、これからまだまだ学ばなければならないことがたくさんある。
その意味で今日のレースは、悔しいけれど誇れるものなんだ。
チームは今回もウイークを通じて素晴らしい仕事をしてくれた。
これからも今日のようにいい走りを続けることができたとしたら、チャンピオンシップがどんなことになるか、誰にもわからないよね。」


ケーシー・ストーナー (3位)

「週末を通じて万全の状態にはなかった。
病気とまではいかなかったけど、ちょっとおかしかったんだ。
昨日は眠れなくて、せいぜい2時間ぐらいしか寝てないんじゃないかな。
午前にちょっと走っただけで、もう駄目だった。基本的にレースをするって決めたのは自分だし、できるだけポイントを稼いだけど、僕のマシンはファンタスティックだった。
僕が走れて、本当に価値ある表彰台を獲得できたのはそれのおかげだ。
ウォームアップ走行の後、チームは完璧な仕事をしてくれたから、僕がそこまで具合が悪くなかったら最後までヴァレンティーノとホルヘについていけたと思う。
あの2人を倒せたかはわからないけどね。
強烈な腹痛に苦しみながらスタートして、どうにかマシンに乗っている状態だった。
ハードブレーキングゾーンではバイクの前方から転げ落ちそうだったし、集中力を保つのが大変だったよ。
リタイアも考えたけど、ちょっとゆるめてトップ10を目指そうと思った。
バイクがすごくよかったから、それなりのペースを維持できてドヴィツィオーゾの前を守れたんだ。
今晩はとにかく休んで、明日のテストのために回復を心がけるよ。今はチャンピオンシップにおける重要な時期で、僕たちにはテストする必要があるからね。
それが終わったら次はアッセンで、もう今から楽しみだよ」



アンドレア・ドヴィツィオーゾ (4位)

「今日はいいレースだった。
トップから9秒差でフィニッシュした。
これはすごく重要なポイントで、毎戦、確実にトップとの差が詰まっている。
自分はこのコースが好きだし、レースウイークを通じていいペースで走ることができた。
表彰台に立つのが目標だったけれど、1000分の52秒差で表彰台を逃し残念だった。
今日はスタートがよくなかった。
その後、ダニ(ペドロサ)とランディ(デ・ピュニエ)を抜くのに時間がかかり、ストーナーとのギャップを縮めるのが大変だった。
今日は本当に暑かった。
厳しい条件のレースだったが、次につながるレースができた。」


ロリス・カピロッシ (5位)

「ムジェロ(イタリアGP)と順位は同じだけれど、今回はこの結果を残すのに懸命に頑張ったからまたひと味違うものだ。
スチュアート(シェントン、チーフクルー)を筆頭にチーム全員がハードワークをこなしたおかげでこの順位を手に入れた。
予選後はバイクのフィーリングがおかしいと感じたので、スチュアートが遅くまで頑張り、解決策を見つけてくれた。
彼にはレースに向けて大幅な変更を加えるつもりだと言われ、午前のウオームアップでトライしたが、バイクのフィーリングが本当に良くなっていた。
レースはいいスタートを切り、その後は自分のリズムをキープしていたが、ペドロサとバトルしていたら上位グループから離されてしまった。
彼のバイクの方が何カ所か速いところがあって彼を抜けず、少し付き合わされたんだ。
もし数ラップも足止めされなければ、次のグループについていってもっといい結果を残せたと思う。
スズキには多大な感謝を捧げたい。
今回持ち込んだニューエンジンは、旧型から確実に改善されていたからね。
ムジェロでこのエンジンがあったら表彰台に立てたと思うよ! 
とりわけ個人的に感謝したいのはスチュアートやイアン、ゲーリー、ジェフ、ジョージ、テックス、ジェス。
彼らはみんな最高の仕事をしてくれたし、彼らがいなかったら今日の結果はあり得なかったよ。」


ダニ・ペドロサ (6位)

「今日は厳しいレースだった。
とても疲れた。終盤は痛みもひどく、いい結果を残せず残念だった。
今日は最後まで走ろうと思ったし、6位という結果はファンの期待に応えるものではないが、ベストは尽くせたと思う。
レースウイークを通じて大きな声援を送ってくれたファンに感謝したい。
痛み止めの注射は効果があったけれど、25ラップを走りきるには十分ではなかった。
ケガが治るまでには時間がかかるし、次のアッセンに向けて休養をとりたい。
今日はカピロッシを抑えられなくて残念だったが、自分にとっては価値のあるレースだった。」






コーリン・エドワーズ(7位)

「今日はすごく暑くて、体力的に非常に厳しいレースになった。
しかもフロントの問題がまた出てしまって、思い通りに乗ることができなかったし、スタートもうまくいかなくて出遅れてしまったんだ。
クラッチミートは悪くなかったんだけれど、今年のマシンはホイールベールが短くなっているせいで、加速したときにフロントが浮き上がりやすいようだ。
今朝のウォームアップは好調で3位のタイムを出すことができた。
あのときはまだあまり暑くなかったから、うまくマシンを曲げることができたんだけれど、午後になって暑くなってきたら滑りやすくなり、マシンがまったく思い通りにならなくなってしまった。
あの状態でもっと攻めていったとしたら、フロントをプッシュすることになって、さらに遅れてしまっただろう。
前方にカピロッシとペドロサが見えていたんだけれど、攻めれば攻めるほどミスが出てしまう状況だった。
昨日の転倒を含めて今回は問題が多く、フロントのフィーリングが十分でないとなると7位でも怒る気にはなれない。
満足はしていないが、今回はこれが限界だったと思うんだ。
チームのみんなは今回もとても一生懸命に頑張ってくれた。
これから問題を解決し、大好きなコースのひとつのアッセンで、もっと上位に近づきたい。」


ランディ・デ・ピュニエ (8位)

「今大会は全体的によかったと思う。
今日は厳しいレースだったが、3列目からスタートして1周目で4番手と、いいスタートを切れた。
それからいいリズムで走ることができた。
その内、ペドロサとドヴィツィオーゾ、そしてカピロッシが追いついてきて抜かれてしまったが、これは仕方がない。
エドワーズも自分より少しだけ速かったが、スリップを使ってなんとか抜こうとがんばった。
今日は8位だったが、ベストは尽くせたと思う。
総合でも9番手にいる。この調子でこれからも戦っていきたい。
チーム、スタッフに感謝したい」



ミカ・カリオ (9位)

「今日はとても暑く、大変でした。
レースは、上手くいった。
スタートを上手く決める事ができたが、2、3のコーナーの後に小さなミスをしました。
最初のラップは、11位でした。
フルタンクの時、マシンのコントロールが難しかった。
しかし、燃料が減り軽くなってくると、プッシュしてエリアスとメランドリを抜く事が出来た。
エドワードを捕らえようとしたけれど、プッシュしすぎたらしくタイヤが終わってしまった。
今日はハッピーです。
我々は、次のレースでも前進出来る事を望みます。」



ニッキー・ヘイデン (10位)


「もっといい成績を期待していたのだが、これが今現在に出来る限りの成果でした。
後ろの方からのスタートだったが、数人をパスすることが出来た。
カリオとのバトルになり、最善を尽くしたが数回ミスをした。
そして、彼が前でゴールした。
全体を見てもあまりいい結果とはいえません。
しかし、前進できた事は間違いない。
私は、週末ずっと前のポジションに位置できました。
我々はよく働き、マシンについて多くのことを学びました。
明日にはテストがあるので、働き続けてマシンを仕上げていきたいと思います。」



クリス・バーミューレン(11位)

「厳しいレースになった。
いいスタートを切ったのに集団に埋もれてしまい、しかもその後方にいることに気がついた。
レースに向けてバイクのフロントエンドを変更し、少し改善されたのでもっとハードに攻める自信がついたんだけどね……。
今日はポイントを獲れたけれど、僕らがほしかったのはこんなポジションじゃない。
これからは僕らが得意とするサーキットがいくつかあるので、そこで運をつかんでいい結果を残したい。」

アレックス・デ・アンジェリス (12位)

「期待外れのリザルトに終わった。
予想していたレースにならなかったし、自分の力を十分に発揮することができなかった。
今抱えている課題は解決していないが、開幕戦カタールのときからすれば、今日はトップグループとのギャップを縮めることができていると思う。
いま、必要なのは、グリップを増すこと。
自分のアドバンテージであるコーナリングスピードを上げることだ。
明日のテストでは、それを改善したい。」


ジェームス・トーズランド (13位)

「予選は今季最高位と調子が良かっただけに、この結果はとても残念。
スタートでとんでもないミスをしてしまって、自分自身に大きな課題を与えてしまったことが原因だ。
エンジンが止まってなかなか動けず、大きく出遅れてしまった。
その後はみんなが同じようなタイムでバトルをしているから、その中で順位を取り戻していくのはとても無理だった。
またマシンのセッティングでもいくつか問題があって、リアグリップが不十分。
タイヤが消耗してからのグリップについては、これからの課題になるだろう。
とは言っても今日の一番の問題は、やっぱりスタートで、これは間違いなく僕のミス。
昨日まではとても好調で、すべてが良い方向に向かっていただけに本当に残念な結果。
でもこれに屈せず、次のアッセンでもモンスター・ヤマハ・テック3のためにすべてを捧げる用意ができているよ!」



マルコ・メランドリ (14位)

「今日は、全然ダメだった。
レース中盤までは、何とかフィーリングを保つ事が出来たが、他の連中より早くタイヤが消耗してしまった。
ものすごくスライドし始めて、予選タイヤの終わって全くグリップしない感じだった。
完走できるかどうかも分からなかった位だよ。」

セテ・ジベルノウ (15位)



ニッコロ・カネパ (16位)

「この暑さは、私にとって非常に困難なものでした。
体調が悪かったという事ではなく、週末の間ずっとリアタイヤのグリップ不足に悩まされました。
土曜の朝の走行時は、温度が低く、良いリズムが維持できました。
我々は、2週間後のアッセンで上を目指します。」



ガボール・タルマクシ (17位)

「スタートしてから4ラップはがんばってペースを上げたが、今の自分にはちょっと速すぎて危険なペースなので、自分のリズムで走ることに決めた。
全力で走れていないこともあり、125ccで経験したような疲れもなかった。
まだまだバイクに慣れる時間が必要だと思った。
今日は、貴重な経験ができたし、とても楽しかった。」



トニー・エリアス (リタイア)

「今日は限界まで攻めた。
転んだのは自分のミスではなかった。
速すぎたわけでもなく、ブレーキングで無理をしたわけでもない。
前のラップと同じように走っていたけれど、フロントから切れ込んで転んでしまった。
期待外れの結果に終わった。
今日は速いラップを刻めたと思うが、もっとペースを上げる必要がある。
明日のテストで、ペースを改善できるようにしたい。」



高橋裕紀 (リタイア)

「スタートはまずまずで、その後も気持ちよく乗れた。
2コーナーと3コーナーでデ・アンジェリスと何回かぶつかって転びそうになったが、前に出ることができた。
その後、8コーナーの手前で前を走っていたバーミューレンが急に減速。
止まりきれずぶつかってしまった。
そのときにフロントのブレーキレバーがバーミューレンのシートカウルに当たり、あっという間に転んでしまった。
今日は朝のウオームアップから調子がよくて、決勝もいい感じで乗れていた。
あのまま走っていればいい結果が出たと思うし、本当に残念だ。
ぶつかったときに、ブレーキレバーとバーミューレンのシートカウルの間に指をはさんで中指を痛めてしまった。」





250クラス


青山博一 (2位)

「予選のときのタイムを考えれば、2位になれてうれしい。
しかし、レース内容としては、エンジンの伸びがなく、中盤にペースを上げられずポジションも落としてしまった。
それがなければトップ争いもできたと思うし、残念だ。
今回は予選、ウオームアップとエンジンの調子がいまいちで、それを改善するためにスタッフが色々とやってくれた。
完全には直らなかったけれど、こうして表彰台に立てて感謝している。
終盤は思っていた以上に追い上げることができた。
あの位置から2位になれるとは思わなかった。」



ラタパーク・ウィライロー (7位)

「スタートがうまくいかず、序盤にポジションを落としてしまったが、いい感じで走ることができた。
とにかく、ポジションを上げることに全力を尽くした。
今日は気温が高くて水温も上がり過ぎてしまった。
それでエンジンのパワーがなくなり、苦しい走りになった。
それでも7位でチェッカーを受けられたし、ポイントも獲得できた。
今回もチームがいい仕事をしてくれたので、チームとスタッフに感謝したい。
この調子で総合ランキングも上げていきたい。」



富沢祥也 (リタイア)

「今日はいいレースができたと思う。
デ・ロサ、ファウベル、クルーゼル(アプリリア)、アブラハム(アプリリア)の集団の中でいい走りができたと思う。
しかし、水温が上がり始めて、気がついたら100℃を超えていた。
冷却系にトラブルがあって水温が上がったが、初めてのサーキットで思った通りのレースができた。
今回はライディングポジションを変えて乗り方がよくなった。
完走できなかったが成果は大きかった。」

125クラス


中上 貴晶 (15位)

「レースは、序盤ペースを上げられず、遅れてしまいました。
でも、中盤~後半はいいリズムで走れ、必死に追い上げました。
残り8周で15位に上がった時、前方のライダーとの差は7秒ありましたが、毎周差を詰め、結局0.7秒足りませんでしたが、やりきった感はあります。
結果はもちろん全く満足出来ないけど、最後まで諦めないで集中して走れ、前戦に比べては内容は良かったと思います。
でも序盤、特に1、2周目は僕のミスで遅れてしまったので、改善しないといけません
とにかく、次戦では同じことを繰り返さないよう、しっかりイメージトレーニングしていきます!」



小山 知良 (17位)

「今日のレースは、やっぱり厳しかった・・・。
カタルニヤサーキットは、ストレート長過ぎ!
ストレートでまとめて4台に抜かれたし・・・。
っで!!むきになってコーナー攻めてたら、7周でタイヤが終了・・・
その後ずるずると後退してしまった。
ほしくもポイントを逃しちゃったけど、貴重なデーターを得る事が出来たので、次戦アッセンでこの屈辱は晴らします。」



監督クラス



D・ブリビオ (ヤマハ・ロッシ・チーム監督)

「バレンティーノのこれまでのキャリアのなかでも最高の一戦になったと思う。
そしてロレンソとふたりで圧倒的な強さを見せることができたことで、ヤマハにとっても素晴らしい一日になった。
最終ラップでの逆転劇を、もう43レースも見ていないと皆で話していた矢先だったので、それを我々が一番に実現することができたこともとてもうれしかった。
このような最高のモチベーションのなかで優勝できたことはバレンティーノにとって非常に重要。
そして我々としては、自分たちの仕事がとてもいい状態にあると確認できたことが大切だったと思う。
金曜日の午前中にはマシンにいくつか決定的な変更を行った。
それが功を奏したということなので、エンジニア、チームのみんなに感謝の気持ちでいっぱいだ。
そしてこの優勝が、彼らにとっても最高のご褒美になっている。
このような素晴らしい優勝を成し遂げるためには、バレンティーノのようなライダーと、 M1のようなマシンと、我々のようなチームが必要だということだ。
若いライダーたちもすぐに学んで同じようなことができるようになるだろうが、今、このようなことができるのはバレンティーノしかいないということなんだ。
明日はテストを予定しており、とても楽しみにしている。
でも実際には、テストするべきことのほとんどは、もうこの週末に試してしまったよ!
いずれにしても、ライダーたちをもっと楽にさせるために、我々はこれからもベストを尽くして頑張るだけ。」


D・ロマニョーリ (ヤマハ・ロレンゾ・チーム監督)

「何というレースだ!
ホルヘにとっても、チームにとっても、ヤマハにとっても最高の一日になった。
ホルヘとバレンティーノの素晴らしいバトルを、みんながエンジョイしたに違いない。
そして我々チームにとっては、ホルヘが最後までバレンティーノと戦ったことに特別の意味がある。
またその結果として20 ポイントを獲得することができて、バレンティーノ、ケイシー、そしてホルヘの3人が今は同ポイントに並んでいるのだ!
我々は次回もこの好調をキープし、また表彰台を狙っていきたい。」





H・ポンシャラル(テック3・チーム監督)

「素晴らしいショーだった。
そしてヤマハにとっては最高の結果だ。
あのようなレースを見れば、MotoGPが退屈だなどと誰が言えるだろう。
今日は多くの人にとって忘れられないレースになったに違いない。
モンスター・ヤマハ・テック3のほうも決して悪くなかったが、コーリンもジェームスも本来ならもっと上へ行けたはずだ。
コーリンはスタートで出遅れて、ペースを取り戻した頃にはペドロサとカピロッシに離されてしまっていた。
それでも決してあきらめないところが彼の素晴らしさで、そのおかげでランキングで6位に浮上することができたと思っている。
ノン・ファクトリーライダーとしてはトップに立っており、そのことが彼の実力を証明している。
ジェームスの方は、今回とても調子が良かっただけに残念な結果と言わざるを得ない。
それでも彼は常に前進し続けているので、今日のことも乗り越えて、次のアッセンではまた10位以内を目指していくだろう。」



中島 雅彦(ヤマハ技術開発部MotoGPグループリーダー)

「ヨーロッパラウンドに入ってからも不安定な天候が続き、なかなか良いコンディションでのレースができませんでしたが、ここバルセロナは久々に週末を通じて素晴らしい天候に恵まれ、大勢のファンの前で今季2度目のヤマハ1-2フィニッシュを達成することができ、チームの士気は大いに盛り上がりました。ライダー、チームスタッフには心から感謝したいと思います。
消化不良のレースが続くバレンティーノは、これまでの課題と昨年のレースのレビューをしっかり行い、周到に準備したセットアップが奏功し彼らしい走りを取り戻してくれました。
ホルヘはホームグランプリであり、初日から気合の入った熱い走りで、レースでも素晴らしいファイトを見せてくれたと思います。
チャンピオンシップは、トップ3が同ポイントで並ぶ状況となりました。
今後もさらにタフな戦いが続きますが、ここを乗り切るべくスタッフ一同全力で頑張りたいと思います。」



山野一彦 (Repsol Honda Team 監督)

「厳しいコンディションだったが、両ライダーともにファイトあるレースを見せてくれた。
アンドレア(ドヴィツィオーゾ)が3位になれず残念だったが、3位になるために激しくプッシュしてくれた。
今日の彼のペースはすばらしかったし、表彰台に立つ日が近いと感じた。
ダニは、勝利を目指したが、今日はかなわなかった。
しかし、多くのポイントを獲得した。
アッセンまで休むことがこれからの戦いに向けてベストな選択だ。
今回は勝てなかったが、勝利を目指しこれからも全力を尽くす。」



ルビオ・スッポ (ドカティ・プロジェクトディレクター)

「今日のケーシーは、最高の体調ではなかったかもしれませんが、非常に優秀でした。
彼は、レースのファステストラップも記録しました。
朝のウォームアップで、若干セットを変えて、マシンは進化しました。
チームも素晴らしい仕事をしたと思います。
今日の結果は、3位という以上の重要な意味を持ちます。
ニッキーに関しては、ハードな仕事の成果が現れ始めています。
金曜日に6番手タイムを得てから、ムジェロよりもポジティブな週末となりました。
さらに上を目指す必要があります。」