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MotoGP : 第5戦 イタリア アフター ザ フラッグ

2009-06-01 22:53:34 | MotoGP 2009
レース後のコメントをアップします。




MotoGP

1 Casey STONER AUS DucatiMarlboroTeam 45'41.894 158.389

「2007年にミサノ(イタリア)で優勝したことはドゥカティにとって素晴らしいことだったけれど、僕が本当にほしかったのはムジェロでの勝利だ。
過去2年、ここではよいセッティングを見つけるのに苦労してきたが、今日は僕らの日だったね。
ウオームアップでは、ドライ路面でのペースが完ぺきじゃなかったものの、かなり良かった。
ウエットでもいいスタートを切り、ウエット・タイヤが磨耗するまでバイクのフィーリングも素晴らしかった。
ル・マン(フランスGP)のように他のライダーに対するアドバンテージを失いたくなかったので、タイヤ交換に最適なタイミングを確信するまでコース上で粘った。
スリック・タイヤでコースへ復帰するとすぐに、フィーリングが良くなり戦闘力の高さを感じた。
残念ながらクラッチに問題があり、いくつかトラブルも出始めた。
ロリス(カピロッシ)にかわされたので、必死に追ったけれど、彼はすごく乗れていたので後ろからずっと警戒させておいた。
もうダメだと思った時もあったけれど、走っていたらトラブルを解決することができ、結果的に勝利を持ち帰れた。
最後の2周では2つほどミスしたが、幸い問題はなかったよ。
本当に難しいレースになったけれど、フィリッポ(プレジオーシ、マシンの開発責任者)やチーム全員、そして全てのドゥカティスティ(ドゥカティファン)にとって最高のレースになったね。
今日はとても満足しているよ。」

2 Jorge LORENZO SPA FiatYamahaTeam 45'42.895 1.001

「僕にとって今回の2位は、優勝と同じくらいの価値があるよ。
信じられないようなレース展開で、まるで映画のような感じだよ!
ウォームアップ走行ではレインコンディションの中でペースが上がらなかったので心配だった。
そのうえサイティングラップではとうとう転倒。
あの瞬間は、とにかく早くピットに戻らなければならない、ということだけが頭に浮かんだ。
ピットに戻れば、グリッドに並ぶチャンスがあると思っていたが、運良くギリギリのところでその通りになった。
チームがセカンドバイクを用意してくれていたので、何とかポールポジション位置からスタートできた。
グリッドでは転倒のことを考えないように、集中することに専念。
ところがスタートで大きくスライドしてしまい出遅れてしまったんだ。
マシン交換後はすっかり状況が変わった。
チームは僕のために、壊れたマシンをあんなに短時間で修復してくれたことにお礼を言わなければならない。
修復したマシンはしっかり出来上がっていたので、リズム良く乗れて、最後まで戦い続けることができた。
そして2位という結果を得た。
今日のようなコンディションの下では、どんなことが起きても不思議はない。
そのなかで好成績を獲得できたことは奇跡でもあるんだ。
だからそれを実現させてくれたチームのみんなに心から感謝。
今日の結果にはとても満足しているよ。」

3 Valentino ROSSI ITA FiatYamahaTeam 45'43.970 2.076

「ムジェロで勝つことができなかったことは、非常に残念だ。
でも昨年までの7年連続優勝はすでに十分に素晴らしいことだと思っているので、今日は表彰台を確保できたことに大きな意義があったと考えたい。
ムジェロの表彰台は大勢のファンを見下ろすような感じになるんだけれど、そのときの気分は格別なんだ。
もしもそれを逃していたら、本当に悲しい気持ちになってしまっただろうからね!
レースはまたしても天候に翻弄されることになって、僕らにとっては非常に厳しいものだった。
途中でピットインしてマシンを乗り換えるというやり方には、どうもツキがないらしく、そのなかで表彰台を獲得できたのはこれが初めてだったと思う。
ウエットではセッティングがうまくいっていたので好調だったが、マシンを交換した後は、フロントタイヤにハードコンパウンドを選択してしまったために、なかなか暖まらなくてペースを上げることができなかった。
終盤は調子が上がってきたので、何としても表彰台を目指さなければならないと思って頑張ったんだ。
それが実現できて嬉しかった。
ルマンに比べれば大きな進歩。
ポイント争いが接近しているので、今日の3位は非常に重要だよ。」

4 Andrea DOVIZIOSO ITA RepsolHondaTeam 45'44.023 2.129

「イタリアのファンの前でレースをリードしたときの気持ちは、言葉では言い表せないほどだった。
今日は3位になろうと全力を尽くした。
わずか 0.053秒差で表彰台を逃したが、いいレースができたと思う。
今日はバイクをチェンジするタイミングもよかった。
とにかく、トップをキープしようとベストを尽くした。
終盤、ロッシが追いついてきて、ラスト3周は本当に厳しい戦いだった。
最後、彼のスリップから抜けて前に出ようとしたが届かなかった。
今日はエキサイティングなレースだった。
次はドライコンディションで優勝争いができるようにしたい。」

5 Loris CAPIROSSI ITA RizlaSuzukiMotoGP 45'45.168 3.274

「今日はベストを尽くし、チームの頑張りにほぼふさわしい結果を手に入れた。
ピットへ入った時は、ケイシー(ストーナー)との差をなんとか詰めようと、素早くバイクを交換した。
そして彼に追いついた時にはいい仕事をしたと思ったんだけど、そこからは彼のペースについていくのが大変で、後続との差をキープするのもかなり厳しかった。
今週末はチーム全員が一生懸命頑張り、今日のコンディションにいちばん合った解決法を見つけたので、ウエットでもドライでもバイクのリズムはいい感じだった。
とはいえ、今の僕らはスズキから大きなバックアップを必要としている。
ストレートでは速いライダーについていくのが難しい状態だからだ。
これが今の僕らの限界だよ。
みんなにとても感謝していると伝えたい。
次戦は今回のレースをもとに頑張るよ。」

6 Colin EDWARDS USA MonsterYamahaTech 3 46'06.345 24.451

「前回のルマンは、序盤はウエットで遅れ、ドライに変わってから追い上げるレースだったが、今回もそれと全く同じ展開。
どういう訳かは分からないけど、フルウエットの場合、フロントの信頼感が得られない。
フロント荷重重視の僕としては、これはとても深刻な状態なんだ。
コーナー進入でリアに重心が移ってしまうのでフロントのフィーリングが、ほとんど感じられなかった。
今日はもう少し早くピットインして、ドライ用マシンに乗り換えるべきだったかもしれない。
前後ハードコンパウンドのスリックに替えた後は、暖めるのに時間がかかり、その間には危ない場面もあった。
でもそのあとは調子が戻り、タイムも上がって積極的にレースを展開できた。
でも課題はまだ残っている。
ウエット用のセッティングの謎がまだ解けていないので、これを解決しなければならない。」

7 James TOSELAND GBR MonsterYamahaTech3Yamaha 46'07.515 25.621

「今季最高の成績で、これで基本的には6位以内を目指すことが可能だということもわかったので、今はとてもハッピーな気分だ!
最初はリアショックを硬めにセッティングしていたことが影響して、走りにくかった。
実はあんなに早くピットインする予定ではなかったんだけれど、そういうわけで仕方がなかったんだ。
どんどん順位が下がってしまっていたので、早めのピットインという賭けに出たんだ。
スリックに履き替えてから最初の数周は、タイヤが暖まるまで少し大変だったけれど、一度リズムが出てくると、とても好調に走れるようになった。
早めにピットインしてよかったよ。
コースには新しく舗装した部分があり、そこは最後まで乾かなかったからちょっと怖かったんだけれど、それ以外の場所では全てを出し切ることができて順位も上がっていったんだ。
ド・ピュニエとのバトルはすごくいい感じで、しかも6位争いということで、久しぶりにレースを楽しめて嬉しかった。
次のカタルニアでは、さらに頑張っていきたい。」

8 Randy DE PUNIET FRA LCRHondaMotoGP 46'07.940 26.046

「リザルトは前回よりよかったが、前回のル・マンと同じようなレースになって残念だった。
スタートはよかった。しかし、序盤にペースを上げられずにポジションを落とした。
バイクをチェンジするタイミングは悪くなかったが、2ラップほど、なかなかペースを上げられなかった。
トーズランド(ヤマハ)とのバトルは楽しかった。彼の前でフィニッシュしたかったが、かわせなかった。
最後に2人をかわして6位でチェッカーを受けたかったが果たせなかった。
決して悪いリザルトだとは思わないが、できることなら6位でフィニッシュしたかった。
今日は全力を尽くしてくれたチームに感謝したい。」

9 Niccolo CANEPA ITA PramacRacing 46'13.709 31.815

「今日は、とても幸せです。
ウェットで始まったレース当初、私は最後尾で、ライディングに自信を持つ事が出来ませんでした。
トラックの状態が良くなった時、私はとても面白いラップを記録し始めました。
最初のイタリアグランプリで、9位は悪くありません。
バルセロナのレースでは、良く知っているトラックですし、良い結果を出せると思います。」

10 Chris VERMEULEN AUS RizlaSuzukiMotoGP 46'16.708 34.814

「いいスタートを切り、みんなが1コーナーで早めにブレーキングしたので、少し乾いていたアウト側のラインを取ることができ、2番手まで浮上した。
いくつかコーナーを抜けた後にトップに躍り出たけど、路面が濡れているにも関わらず、あらゆるフィーリングがとても良くなった。
でも路面が乾き始めると、コーナーの進入でリアのグリップにやや苦しんだ。
上位ライダーについていこうと全力で頑張った。
1周か2周待ってピットへ入り、バイクを交換したけれど、これはジャスト・タイミングだったと思う。
ただ、そこからはスリックタイヤに十分な熱を入れられず、苦戦した。
できる限りのことをやり、最後の最後に2台くらいパスして10位でフィニッシュしたけれど、本当はもう少しいい結果を期待していた。
次戦のサーキット(カタロニア)は、過去にもう少しいい成績を残しているところなので、できればそこでいい結果を残したい。」

11 Marco MELANDRI ITA HayateRacingTeam 46'16.984 35.090

12 Nicky HAYDEN USA DucatiMarlboroTeam 46'21.016 39.122

「また天候が僕たちを狂わせたけど、率直に言えば、完全ウェットでレースがしたかった。
雨の中で行われた朝のウォームアップでは、6番手のタイムだった。
レースでは、スタートが良くなかったけど、直ぐに多くのライダーを抜くことができた。
チームはドライ用のバイクを直ぐに準備してくれるグッドな仕事をしてくれ、バイクを交換するために、早いタイミングでボックスに帰ることができた。
9番手までポジションをアップすることができた。
並のレースだったけど、終盤にリアブレーキが完全に消耗してしまって、ポジションを3つ落としてしまった。
残念だけど、トップ10以内を周回するなど、レース中はポジティブなことがあった。」


13 Mika KALLIO FIN PramacRacing 46'34.356 52.462

「最初のマシンでは、全てが上手く良くと思っていたのですが、ドライになって何が起こったのか分かりません。
最初の2つのコーナーを回った時、わずか50kmなのに、マシンは言うことを聞いてくれず、第2ターンでコースから外れてしまった。
最初の2ラップが非常に遅く、多くのポジションを落としました。
この難しい状況で、何が間違っていたのか調べなければいけません。」

14 Toni ELIAS SPA SanCarloHondaGresini 46'34.372 52.478

「今日は本当に残念なレースだった。
ウエットコンディションではまずまずの走りができたと思う。
スリックタイヤのバイクに乗り換えたときは、バレンティーノ(ロッシ)とケーシー(ストーナー)のすぐ後ろにいた。
しかし、タイヤの温度を上げるのに4周もかかり、タイムをロスしてしまった。
なにが原因なのかデータを分析しなければ分からないが、次のレースに向けて原因を追究しなければならない。
今週はいいポイントもあったし、それだけに残念だった。」

15 Alex DE ANGELIS RSM SanCarloHondaGresini 46'03.967 1 Lap

「難しいレースだったが、バイクを交換するタイミングはよかったと思う。
しかし、バイクをチェンジしたあと、ペースが速すぎて2コーナーでコースアウトを喫し、グラベルで転んでしまった。
再スタートすることはできたが、その転倒でポジションを落としてしまった。
今回はドライのセットアップも完全ではなかったし、ウエットでも決して完ぺきではなかった。」

Not classified
3 Dani PEDROSA SPA RepsolHondaTeam 25'15.529 11 Lap

「今日は転倒してしまったし、なにも言うことはない。
ウオームアップは痛み止めの注射を打って走った。
決勝もなんとか走ることができたが、痛みがあってベストな状態ではなかった。
金曜日、土曜日はドライコンディションだったし、ウエットになった決勝レースのセッティングはギャンブルだった。
足の状態が悪かったこともあり、よいリズムで走ることができなかった。
バイクをチェンジしたあともなかなかフィーリングをつかめず、リアから転んでしまった。
次はホームGP。足の状態が心配だが、レースに出られることを願っている。」

72 Yuki TAKAHASHI JPN ScotRacingTeamMotoGP 21'18.170 13 Lap

「ウエットになった朝のフリーでうまく乗れなかった。
決勝に向けてセッティングを変えたのだが、それでもダメだった。
コーナーの立ち上がりでスピニングがひどく、ポジションを落とした。
路面が乾いてきたので、バイクをチェンジするタイミングを待っていた。
昨日までのドライでまずまずの走りができていたし、バイクを変えてからペースを上げようと思ったのだが、コースインした1周目の1コーナーでハイサイドで転んでしまった。もてぎやフランスの雨はうまく走れていたので原因が分からない。
チームのホームGPだったので本当に残念だった。」





D・ロマニョーリ(YAMAHA ロレンゾ チーム監督)

「サイティングラップでの転倒という事態を振り返ると、今日の結果は優勝にも値すると思う。
レース開始前の規定時間内にピットに戻ることができて、マシンを交換し、またグリッドに並べたことは本当にラッキーだった。
メカニックたちも素晴らしい能力を見せてくれて、短時間の間にマシンを修復してくれた。
彼らの力がなければ、レースはそこで終わっていたはずなんだ。
彼らのおかげでホルヘは2位という成績を得ることができた。
みんなに感謝、そしておめでとう!」

D・ブリビオ(YAMAHA ロッシ チーム監督)

「望んでいたような成績でないことは確かだが、表彰台の意義は大きいし、今日の16ポイントがチャンピオンシップにおける重要な鍵になるだろう。
もっと上手くやれたはず、と今になって言うことは簡単だが、我々はレース前にすでに、マシンの特性、バレンティーノのライディングスタイル、そしてチームの経験に基づいて決定を下していたのだ。
そして、その決定が正しかったかどうかは、レースが終わってみて初めてわかること。
今日は貴重なポイントを獲得し、依然として僅差でランキング上位につけている。
これからも目標は変わらない。
シーズンの最後に誰よりも上に立っているために、できるだけ多くのポイントを獲得できるよう頑張るだけ。」


H・ポンシャラル(YAMAHA テック3 チーム監督)

「コーリンとジェームス、そして我々チームにとっては非常に厳しいレースだった。
でもその一方でとてもエキサイティングで見応えのあるショーになったと思う。
色々なライダーが上位を走ったりするところが見られるので、これはフラッグ・トゥ・フラッグレースの良いところでもあるだろう。
私自身は今日の結果に非常に満足。
とくにジェームスについては、いつも以上に熱烈に祝福したいんだ。
ここまで厳しい状況が続いてきたが、彼は決してあきらめなかった。
だから6位争いという、本来の場所に戻ってきてくれたことが嬉しくて仕方がない。
ジェームスは誰よりも早くピットインしたが、それによってしばらくの間、最速タイムで走行し、その結果ここまで順位を上げることにつながった。
またド・ピュニエとのバトルでは素晴らしいファイティング・スピリットを見せてくれた。
コーリンもまた、グリッド2列目から6位獲得とよく頑張った。
ウエット・コンディションでの問題さえ解決できれば、もっとずっと上へ上がれるはずだ。
彼は今シーズン、必ず何度かは表彰台に上ることになると確信している。」

中島 雅彦(YAMAHA 技術開発部MotoGPグループリーダー)

「ここはチームにとってホームグランプリ、バレンティーノの連続優勝記録もかかっており、我々ヤマハのスタッフも大きなプレッシャーを感じながらのレースでした。
前戦及び昨年のレビューをもとに、戦闘力向上のために出来る限りの準備をして臨みました。
プラクティス2日間は安定した天候の中、セットアップを行うことが出来ましたが、レース当日は天候不良に見舞われ、前戦に続き、またしても"フラッグ・トゥ・フラッグ"レースとなり、マシン交換のタイミング、タイヤ選択が明暗を分けるレース結果となりました。
優勝こそ逃しましたが、トップ7の中でヤマハが4台を占め、フィアット・ヤマハ・チームの2人が表彰台に上がったことは、ライダーの気迫の走りとチームスタッフのすばらしい働きの賜物であり誇りに思います。
今年は例年以上に激しい争いで、ポイント上もトップ3が僅差で並び、チャンピオンシップの行方は混沌としています。
これから更に厳しい戦いが予想されますが、皆さんの期待に応えられるよう努力していきたいと思います。」








山野 一彦(Repsol Honda Team 監督)

「難しいレースだったが、アンドレア(ドヴィツィオーゾ)は表彰台にあと一歩に迫る走りだった。
今回、優勝することも表彰台に立つこともできなかったが、Repsol Hondaのバイクがトップを走っているのを見られたことはよかった。
アンドレアは、ドライコンディションでは優勝争いをする状態になかったが、それだけに今日のレースは次に向けて大きな自信になったはずだ。
ダニ(ペドロサ)にとっては厳しいレースだった。
転倒で、さらにケガをしなかったのは幸いだった。
転倒がなかったとしても、今回は厳しい戦いになっていたと思う。
次のカタルニアGPでは勝てるように全力を尽くしたい。」





ポール・デニング(スズキ マネージャー)

「ロリスはまるで猛獣のように走りました。
マシン交換のタイミングは完璧でした。
表彰台を獲得できませんでしたが、優勝者から3秒差、3位から僅か1秒差。
これは今後のシーズンに向けて、ポジティブに考えられます。」
「今日のスリリングなムジェロGPを終え、悲喜こもごも、複雑な気持ちです。ロリスは猛獣のように走りました。
マシン交換のタイミングは、完璧でした。
スリックタイヤは、上手く機能して、すぐにトップに追いつきました。
ホームグランプリで、リードを保ち、残り2週までは、表彰台が手に届きそうでした。
結局、ムジェロの長いストレートで、ライバル達のスピードが上回り、引き離すことは出来ませんでした。
しかし、優勝からは、わずか3秒、表彰台までは1秒足りないだけでした。
ロリスのこの結果を誇りに思います。
ロリスは、GSV-Rの能力を最大限引き出しました。
今後、もっと戦えるように、早急に戦闘力を高めていきたいと思います。
クリスは、素晴らしいスタートを決めて、トップでアグレッシブな走りを見せてくれました。
彼のピットストップタイミングも完璧でした。
残念な事に、ロリスのようにスリックでグリップが得られずに、ドライの周回でうまく走ることが出来ませんでした。
クリスは、良くやりました。
バイクを正しく走らせて、ポイントを獲得しました。
今週末のパフォーマンスとしては、表彰台に乗りたかったですが、2週間後のバルセロナGPに向けて。ポジティブになっています。」



クラウディオ・ドメニカリ(ドカティ・コルセ CEO )

「我々にとって、特別な勝利でした。
ムジェロは、ホームサーキットでもあるし、テストライダーのビットリアーノ・グアレスキが2002年以来、数千キロにも及ぶテストをしてきたのですからね。
イタリアの多くのファンからの熱い声援や、ファクトリーのスタッフ、サプライヤーなどなど、ドカティを支える多くの人々の前で勝つことができ、誇りに思います。
また、この結果は、全てのスポンサーの支援や、技術者、全てのポテンシャルを引き出した驚異的なライダーに感謝します。
ケーシーは、多くの人々の努力の結晶であるマシンに、荘厳に乗ったのです。
もう一つの、素晴らしい状況は、ベストリザルトを得たカネパと、グッドパフォーマンスだったニッキーで、ブレーキトラブルが発生するまではトップテンだったのです。」



ムジェロで供給されたタイヤコンパウンド:

フロント
スリック-ミディアム・ハード
ウェット-ソフト

リア
スリック-ミディアム・ハード
ウェット-ソフト

フロントにミディアムコンパウンドを使用した選手は、10名
リアにミディアムコンパウンドを使用した選手は、9名

ストーナー → ミディアム / ミディアム
ロレンソ → ミディアム / ハード
ロッシ → ハード / ハード
トーズランド → ハード / ハード

ハードタイヤは、熱が入りにくかったようで、ロッシも選択ミスだったと述べている。









MotoGP ポイントスタンディング

1 C.ストーナー ドゥカティ 90
2 J.ロレンソ ヤマハ 86
3 V.ロッシ ヤマハ 81
4 ダニ・ペドロサ Honda 57
5 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 56
6 M.メランドリ カワサキ 48
7 C.エドワーズ ヤマハ 45
8 L.カピロッシ スズキ 38
9 C.バーミューレン スズキ 37
10 ランディ・デ・ピュニエ Honda 34
11 J.トーズランド ヤマハ 26
12 トニー・エリアス Honda 23
13 アレックス・デ・アンジェリス Honda 21
14 M.カリオ ドゥカティ 19
15 N.ヘイデン ドゥカティ 13
16 N.カネパ ドゥカティ 10
17 S.ジベルノー ドゥカティ 8
18 高橋裕紀 Honda 8








250㏄

1 Mattia PASINI ITA TeamToth 45'38.391 144.801
2 Marco SIMONCELLI ITA MetisGilera 45'38.508 0.117
3 Alvaro BAUTISTA SPA MapfreAsparTeam 45'39.684 1.293

「グリット上で雨が降り始めたので、我々はマシンを変えなければならなかった。
今週末、雨の走行はしていませんでしたので、ウェットでは困難を伴いました。
マルコを捉えることが出来そうだったので、追いつきました。
しかし、雨で視界が悪かったので、彼をパスする事にしました。
その後、彼は私と接触し、トラックからはじき出されました。
再びプッシュしましたが、シケインでミスをして、チャンスを失いました。
私は、連続して表彰台を確保し、雨でも早く走ることが出来、満足しています。
しかし、勝利を逃した理由については、納得できません。」

6 青山 博一 JPN ScotRacingTeam250cc 46'08.428 30.037

「今回もスタート直前に雨になって、前回のフランスGPと同じような状況のレースになってしまった。
ル・マンのウエットはあまりいいイメージがなかったけれど、今回はバイクのフィーリングもよくて攻める走りができた。
最初はよい感じだったが、そのあとエンジンに少し問題が出てきてペースをキープすることができなかった。
最後はエンジンをもたせる走りになってしまった。
今日はシモンセリ(ジレラ)とバウティスタ(アプリリア)が接触して2人ともコースアウトするなど、表彰台に立てるチャンスがあった。
6位に終わったのは残念だが、チャンピオンシップを考えれば、悪くない結果だったと思う。」


Not classified
48 富沢 祥也 JPN CIP Moto - GP250 13'48.480 15 Lap

「スタートが決まって1周目に8番手まで上がれた。
その後、15、16番手までポジションを落としてしまった。
それでも、だんだんフィーリングがよくなってきたのでペースを上げようとしたが、最終コーナーの入口で転倒してしまった。
2戦連続の転倒に終わり悔しい。
チームのスタッフにも申し訳ない気持ちでいっぱいだ。」



250 スタンディング

1 A.バウティスタ アプリリア 83
2 青山博一 Honda 76
3 M.シモンセリ ジレラ 61
4 H.バルベラ アプリリア 59
5 M.パシーニ アプリリア 51
6 T.ルティ アプリリア 42
7 ラファエレ・デ・ロサ Honda 38
8 R.ロカテリ ジレラ 36
9 ヘクトル・ファウベル Honda 35
10 J.クルーゼル アプリリア 28
15 ラタパーク・ウィライロー Honda 22
17 富沢祥也 Honda 14
19 青山周平 Honda 10
22 V.ドゥビーズ Honda 3
23 T.マーカム Honda 2








125cc

1 Bradley SMITH GBR BancajaAspa Team 125cc 40'09.523 156.728
2 Nicolas TEROL SPA Jack&JonesTeam 40'09.739 0.216
3 Julian SIMON SPA BancajaAspa Team 125cc 40'16.637 7.114

15 中上 貴晶 JPN OngettaTeam I.S.P.A. 40'46.159 36.636

Not classified
71 小山 知良 JPN Loncin Racing 4'25.064 18 Lap

今回はチームにとって、自分にとって非常に苦しいレースウィークとなってしまった。
朝のウォームアップ走行でもエンジンは壊れて、安全を考え決勝レースはキャンセルをした方が良いのではないかとチームから言われた。
けど天候も荒れてたし、もし可能性が1%でもあるなら、リスクを承知でレースに参加したいと、自分の意思を告げた。
っで!!決勝スタート。1周目にバイクの異常を感じ、2周目にエンジンが焼き付き、リヤタイヤがロック・・・幸いにもクラッチを握る事が出来たので、転倒を回避する事が出来た。
ウィークの全セッションでエンジンが壊れてしまった・・・。
次回のカタルニヤまで1週間あるので、少しは良くなるはずです。



125 スタンディング


1 B.スミス アプリリア 74.5
2 J.シモン アプリリア 71
3 A.イアンノーネ アプリリア 46.5
4 P.エスパルガロ デルビ 44.5
5 S.ガデア アプリリア 43
6 M.マルケス KTM 38
7 S.コルテセ デルビ 38
8 N.テロール アプリリア 37.5
9 J.フォルガー アプリリア 35
10 D.エジャーター デルビ 26.5







WSBK 第7戦 アメリカ 決勝

2009-06-01 18:41:23 | Superbike 2009
ベン・スピーズ、ダブルウィン!!

両レースとも、2位に圧倒的差をつけて勝ちました。

やはり、スピーズは、レイニーやシュワンツ、ローソン以来の逸材であるのが確定した。

来年、スピーズが、MotoGPに行っても、ロッシやストーナーと良い勝負が出来るだろう。
MotoGPでは、ヤマハのテック3入りが有力視されているが、この快進撃に他にもオファーが殺到している事だろう。
スズキは、長期的な見通しを持って、スピーズに投資をするべきだった。
事情が分からないので、簡単な事は言えないが、昨年、スズキがスピーズの要求を受け入れていれば、GSV-R が、MotoGPをかき回す存在になっていたかもしれない。スズキの逃した獲物は大きかった。

近年、グランプリの125、250を上がってきたライダーが、MotoGPで活躍する図式が多数を占めるようになったが、こういったヨーロピアンスタイルのライダーばかりでは無く、もっとWSBKやAMAのライダーが活躍する場面を見られるようになれば、新たな魅力を増す事でしょう。

スピーズが、ワールドスーパーバイクを去り、MotoGPに行く事は、ワールドスーパーバイクにとっては損失だが、MotoGPで、生え抜きのWGPライダー達をぶっちぎる姿を見る事を楽しみにしている。


レース内容としては、第1レースで、スズキのカール・マガリッジが転倒し、コース上に残された為に赤旗中断となった。
その後、再開され、第1レース前半と後半の合計タイムで順位が決定した。

この赤旗中断する直前に、中野も転倒しており、指を怪我した模様。
しかし、第2レースを走っているので、大事には至っていないようだ。

加賀山は、予選セッション中に転倒し、足の踵と足首部分を骨折していた。
決勝は、両ヒート12位。
彼の精神も強靭だ。

清成は、4位、5位。
第1レースは中断が無ければ2位も行けたと思ったが、表彰台には届かなかった。

芳賀は、9位、8位。
今回は、これで十分だろう。

ホプキンスが、ミラーに来ていましたね。
次のレースには、復帰するでしょう。


次戦は、3週間後の6月21日(ミサノ)です。









Miller Superbike Race 1 - Aggregate (2ヒート合計タイム)

Sunday, 31 May 2009

1 19 Spies B. (USA) Yamaha YZF R1 38'30.945 (160,527 kph)
2 7 Checa C. (ESP) Honda CBR1000RR 9.394
3 84 Fabrizio M. (ITA) Ducati 1098R 12.742
4 9 Kiyonari R. (JPN) Honda CBR1000RR 14.276
5 65 Rea J. (GBR) Honda CBR1000RR 14.915
6 3 Biaggi M. (ITA) Aprilia RSV4 Factory 15.461
7 2 Hacking J. (USA) Kawasaki ZX 10R 22.901
8 96 Smrz J. (CZE) Ducati 1098R 25.425
9 41 Haga N. (JPN) Ducati 1098R 25.870
10 91 Haslam L. (GBR) Honda CBR1000RR 26.093
11 67 Byrne S. (GBR) Ducati 1098R 26.181
12 71 Kagayama Y. (JPN) Suzuki GSX-R 1000 K9 29.275
13 66 Sykes T. (GBR) Yamaha YZF R1 38.365
14 36 Lavilla G. (ESP) Ducati 1098R 39.454
15 11 Corser T. (AUS) BMW S1000 RR 39.513
16 10 Nieto F. (ESP) Suzuki GSX-R 1000 K9 48.889
17 57 Lanzi L. (ITA) Ducati 1098R 50.747
18 98 Zemke J. (USA) Honda CBR1000RR 51.446
19 99 Scassa L. (ITA) Kawasaki ZX 10R 54.472
20 25 Salom D. (ESP) Kawasaki ZX 10R 58.525
21 111 Xaus R. (ESP) BMW S1000 RR 1'07.572
22 64 Nigon E. (FRA) Yamaha YZF R1 1'18.092
RET 23 Parkes B. (AUS) Kawasaki ZX 10R
RET 56 Nakano S. (JPN) Aprilia RSV4 Factory
RET 31 Muggeridge K. (AUS) Suzuki GSX-R 1000 K9






Miller Superbike - Race 2

Monday, 01 June 2009

1 19 Spies B. (USA) Yamaha YZF R1 38'25.391 (160,914 kph)
2 84 Fabrizio M. (ITA) Ducati 1098R 9.080
3 65 Rea J. (GBR) Honda CBR1000RR 14.357
4 3 Biaggi M. (ITA) Aprilia RSV4 Factory 15.636
5 9 Kiyonari R. (JPN) Honda CBR1000RR 17.156
6 96 Smrz J. (CZE) Ducati 1098R 17.546
7 56 Nakano S. (JPN) Aprilia RSV4 Factory 19.659
8 41 Haga N. (JPN) Ducati 1098R 23.455
9 66 Sykes T. (GBR) Yamaha YZF R1 30.489
10 67 Byrne S. (GBR) Ducati 1098R 31.775
11 23 Parkes B. (AUS) Kawasaki ZX 10R 33.246
12 71 Kagayama Y. (JPN) Suzuki GSX-R 1000 K9 36.758
13 10 Nieto F. (ESP) Suzuki GSX-R 1000 K9 36.887
14 57 Lanzi L. (ITA) Ducati 1098R 37.290
15 98 Zemke J. (USA) Honda CBR1000RR 42.639
16 111 Xaus R. (ESP) BMW S1000 RR 42.777
17 11 Corser T. (AUS) BMW S1000 RR 45.596
18 25 Salom D. (ESP) Kawasaki ZX 10R 1'09.237
19 2 Hacking J. (USA) Kawasaki ZX 10R 1'26.703
RET 91 Haslam L. (GBR) Honda CBR1000RR
RET 36 Lavilla G. (ESP) Ducati 1098R
RET 64 Nigon E. (FRA) Yamaha YZF R1
RET 7 Checa C. (ESP) Honda CBR1000RR
RET 99 Scassa L. (ITA) Kawasaki ZX 10R