ぱそらぼ (ぱぁと1)

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あおり運転

2019年08月20日 | 社会派らぼ
執拗なあおり運転を繰り返した後、暴行を働いた…との事で指名手配をしていた容疑者が逮捕されましたが、これまでも各地で危険運転を行っていたことが判明しています。事件が大きく報道されると共に、「あおられた」「あおられたことがある」「あおりたくなった時がある」など、あおり運転が常態化しているような発言が相次いでいます。

あおり運転は、言うならば「路上のクレーマー」のような存在で、何かにつけ、あっという間にバッシングの嵐が起きて炎上する昨今のネット事情によく似ているかも知れません。モンスターペアレント、モンスターペイシェントなど「モンスター」という冠を被せた言葉もたくさん登場しました。非常に自己中心的で、当然のように理不尽な要求をして来る人達の事を揶揄する命名です。

どこまでが単なる性癖で、どこからが恐喝罪などの罪に該当するのか、境が分かりません。多分、クレーム中の本人は、「正義は我にあり」の心境にあるのだと思います。自分は優秀なのに、それを認めない社会がおかしい…とでも言わんばかりの難癖は、客観的に見る限り醜悪そのものです。ですが、時代がどんどん醜悪に傾いて行っている気配があります。昨今の国際間の対立も、事の発端はひとえに甚だ自己中の憮然とした発言にあるような気がしますが、当事者たちは自分の正義を否定するわけには行きませんから、落としどころが見つかりません。

いつの世も殊更に自身を大きく見せたがる輩はいます。たとえそれが歪んでいても、相手を威圧してでも、自分は特別なのだと居丈高に主張せずにはいられない心の貧しさを感じますが、本人にとっては多分「負けられない闘い」なのかも知れません。

強いものが勝つのは獣の世界の王道ではありますが、正しい強さでなければならないのだと思います。その「正しさ」が歪んでいます。「正しい」という事ほど曖昧な基準は無いからだと思います。本物の「正しさ」は多分「美しく」なければなりません。もっと、やさしい時代になって欲しいと思います。