正式名称は「エプソン品川アクアスタジアム」。品プリの隣に併設されています。過去に2度ほど来てますが、イルカショーは水しぶきがかかるのでパス。
このトンネル水槽は、エイの顔(顔ではないのですが)が怖かったり、面白かったりで眺めていて厭きません。
アシカショーは2人のおねえさんが登場し、客との掛け合いをしながら約20分間の演技。なかなか芸達者でした。
次に向かったのは、水族館の斜め下にある秋田のアンテナショップ「あきた美彩館」。品数は豊富でしたが、値段は若干高め。そして我々一行3人は、六本木へ。品川から六本木へは、都営浅草線とつながってるので、京急品川駅から乗り大門で乗換え、都営大江戸線六本木駅で下車。途中ベンツのショールームを通過。歩道に車おいたらジャマでしょ。長椅子の方がいいですよ。メルセデス・ベンチってかw
実を言いますと、大エルミタージュ美術館展を観に国立新美術館に来たのですよ。3つあるカフェのうち2Fにあるのがオシャレ。アウトドア(農作業)で日焼けした3人には不釣合いな場所でした。
右上が、そのエルミタージュ美術館だそうです。
立て看板の絵は、左からクロード・モネ“霧のウォータールー橋”、ジョシュア・レノルズ“ウェヌスの帯を解くクピド”、ペーテル・パウル・ルーベンス“虹のある風景”。ウェヌスとはヴィーナス、クピドはキューピッド(天使)の意味です。
展示品は、16世紀から20世紀まで5つのゾーンに分かれてまして、素人にも優しい解説つきで観やすかったです。宗教画は好きではありませんが、ジュール・ルフェーヴル“洞窟のマグダラのマリア”は、聖人だとか娼婦だったとかいう詮索はどうでもよく、とにかく女性の柔らかな肉体の質感と肌の色合いに魅入られました。ルーベンスの“ローマの慈愛”も衝撃的でしたね。餓死の刑に処せられた父キモンの元を毎日訪れ、授乳によって命を救った娘ペロを描いたもの。獄中の父は後手に鎖を繫がれています。同じ裸婦でも、16世紀のレオナルド・ダ・ヴィンチ派(弟子)のモナリザのような裸婦はいただけませんね。構図や微笑、手の組み方まで似せて描かれてありましたから。
18世紀のでは、クロード=ジョゼフ・ヴェルネ“パレルモ港の入り口、月夜”とライト・オブ・ダービー“外から見た鍛冶屋の光景”が一際目を引きました。月明かりと焚き火なり鍛冶屋の炎という異なる2つの光源を用い、明暗のコントラストを描き分けてます。
この美術展の目玉ともいうべき、アンリ・マティスのが2点“赤い部屋”と“少女とチューリップ”。遠近法を用いない平面的な絵で、テーブルと壁が同じ模様なので奇異に感じるかもしれません。しかしながら、フォーヴィズム(fauvisme)と呼ばれる原色を多用した色彩には、強烈に印象づけられました。ピカソの“マンドリンを弾く女”にも赤や緑など多少その影響があるのでしょうか? それよりも、プロトキュビズムないしは分析的キュビズムといわれる、初期のキュビズム(cubism)が反映されたものだと素人目でも分かりました。指の描き方も、玄を押さえている左手は4本の指が描かれてますが、弾いてる右手はグーのように見えます。角度を変えて見ると、そのように見えるということでしょうか?
いやー、いいものを観せてもらいました。謝謝
【大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年】
会期 2012年4月25日(水)- 7月16日(月・祝)
会場 国立新美術館 企画展示室2E
東京都港区六本木7-22-2
開館時間 午前10時-午後6時(金曜は午後8時まで)
※入場は閉館の30分前まで
休館日 毎週火曜日
電車での行き方
東京メトロ千代田線 乃木坂駅青山霊園方面改札6出口
東京メトロ日比谷線 六本木駅4a出口から徒歩約5分
都営地下鉄大江戸線 六本木駅7出口から徒歩約4分