その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

七時雨鉱泉田代の湯&喫茶「茶居花」

2014年05月23日 | 県外温泉

 イーハトーブを理想郷と訳すのは、ちょっと違うんじゃないかと思います。その前段階として心象風景を具現化したものだとすれば、賢治が「春と修羅」に書いた通り、鉛色こそが真の風景かもしれません。七時雨山は、日に何度も天気が変わることから名付けられたそうですが、うねった起伏と相まって「内面と外景」「光と影」を映し出すにふさわしい地として捉えられたんだろう、と山を歩きながら考えてました。


 温泉は二の次にして、まずは七時雨山荘に隣接の喫茶「茶居花」へ。



 山を歩きながら、あれだけ時間を気にしてたのに、下山してからまったく(時間が)気にならなくなりました。喫茶ルームから見える外の風景は、頭をからっぽにして悠久の時を過ごしたいと感じさせます。薪ストーブは、火室に扉が付いていないオープン型で、ぜひ焚かれてる光景を見たいものだと思わせます。


 注文は、スープ、サラダ付きのペペロンチーノ750円。量が多めで、ニンニクと唐辛子がほどよく効いてました。


 一戸町の奥山中高原アイス260円。パスタを食べ終わってから注文したので、固かったです。固さは味にも影響しますね。注文する場合には、同時にした方がいいですよ。それと奥山中高原という駅はいわて銀河鉄道線なんですが、JR花輪線の荒屋新町駅からも来れます。10kmの道のりを歩いてくる人もいるそうですよ。まぁ大した距離じゃないですけどね。


 温泉は、田代山に登ったあとに入りました。ちょうど16時になってましたので、入れないかもと思ったら大丈夫でした。



 登山後でしたし、1人で独占して気持ちよかったですねー。写真で見るよりは広いです。4~5人は入れると思います。カランが2つにシャワーが1基でした。バルブを回して蒸気で温度を上げるんだそうですが、ちょっと意味不明でした。久々に石鹸で頭を洗いました。かなりつっぱって、洗ってて可笑しくなってしまいました。泉質は、ナトリウム-塩化物泉(硫化水素・ラドン含有)低張性弱酸性冷鉱泉。泉温9.5℃、ph5.5。もう少しして6月ぐらいになると赤っぽくなって、塩分濃度が増し放牧された牛がそれを舐めるんだそうです。よく放牧場には、牛が舐めるための塩の塊が置いてありますからね。

【七時雨鉱泉 田代の湯】
岩手県八幡平市古屋敷96
0195-77-2573
(営)10時~20時(最終19時)
入浴料;450円
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