~風に吹かれて~ by ポー(paw)

-人の中に 人の創り出した物の中に 動植物の中に 地球や宇宙の中に 魂の琴線にふれ 愛を感じながら 生き込みたい-

「天国からの手紙」と「シルバーバーチの霊訓」

2011-07-02 15:11:12 | ・スピリチュアリズムからの風景

天国からの手紙―愛する家族との18年間の霊界通信 [単行本] 武本 昌三 (著)
 
 妻と息子の乗った飛行機が撃墜される。
残された夫と娘に残された、悲しみと苦悩の日々・・・。
この本は、前半は、魂の慟哭、中盤は、大韓航空機事故の真相、そして後半は、
数々の霊能者を通じてもたらされた、霊界からの息子と妻からのメッセージで構成
されています。
あとがきには次のように書かれています。
私たちは、この地上世界で、狭い、短い、物的な尺度でしかものを見ていないが、
その尺度では、この世は、不公平だらけである。
特に、今度の大震災では、その不公平感が、最大限に拡大されていてもおかしくな
いように思える。
 
愛するご家族を失って嘆き悲しんでおられる多くの被災者の方々には、涙を禁じえ
ないが、それらの方々にも、あえて私は申しあげたい気がする。
愛するあなた方の家族は、決して「死んで」はいない。私の愛する家族が死んでい
ないように。
 
とてもグローバルでインテリジェンスに富むご家族の体験されたことですので、あら
ゆる人々の魂の琴線には届かないかもしれませんが、私的には、自分ととても近い
歩みをされていると感じ、読むにつれて自分自身の魂の慟哭が蘇ったかのようでした。
それでも、読まずにはおられず、一気に向き合い、読み終えました。
 
 
 私も形は違いますが、愛する人を突然失うという同じように奈落の底に突き落とさ
れた体験をしています。そこから続く魂の慟哭の時間帯は、恐怖の余り、心を捻じ
曲げられる。そして、襲いかかる苛立ちと悔しさ、自責の念と無力感に苛まれ続ける。
心の崩壊・・・。生命力というものは、決して体力ではなく、気力があってこそ養われる
ものだと身をもって体験しました。
そんな低空飛行での生活を続ける中で、ある夏の日、高速道路を運転中に「本屋に
行ってごらん」とのインスピレーションを受け取ります。本屋に入り、導かれるよう
に手に取った本は、「シルバーバーチの霊訓」でした。
その本には、このように書かれていました。
 
 
「あなたがもし古い神話や伝来の信仰をもって、これで十分と思い、あるいは、すでに真理
の頂上を極めたと自負されるならば、本書は必要ありません。
 
しかし、もし人生とは一つの冒険であること、魂は常に新しい視野、新しい道を求めてやま
ないものであることをご承知ならば、ぜひ本書をお読みいただいて、世界のすべての宗教
の背後に埋もれてしまった必須の真理を見出していただきたい。
そこには、すべての宗教の創始者によって説かれた訓えと矛盾するものは何一つありません。
 
地上生活と、死後にもなお続く魂の旅路に必要不可欠の霊的知識が語られています。もしも
あなたに受け入れる用意があれば、それはきっとあなたの心に明かりを灯し、魂を豊かにし
てくれることでしょう。」
(シルバーバーチのスピリチュアル・メッセージ―真実の愛であなたが変わる)

それは、とても魅力的な言葉でした。しばらく精神世界からは遠ざかっていましたので、こ
んな方面に興味があったなと購入し読み始めました。何故か、すがる様な思いで、とても大
切なものに触れているような気がして、丁寧に開き噛み締めるように読んでいきました。読
み進めるうちに、興味などという感覚ではなく、魂の深いところに入り込んでくる感じがし
ましたね。ゆっくり、ゆっくり味わうように読み進めていきました。

引き続き、’シルバーバーチのスピリチュアルな生き方Q&A―崇高な存在との対話’を読み
、読み終わる頃には、今まで知識としてあった精神世界や、私の身に起きた数々の出来事の
何もかもが全て繋がったように感じましたね。それは、ようやく辿り着いたという感覚でし
た。今までバラバラに散らばっていた点が、すべて線で結ばれたような感覚でした。

その後、勉強会に参加したり、スピリチュアリズム関連の本を読み進めるにしたがい、少し
ずつ少しずついわゆる霊的真理が根付いていきました。同時に心身ともに正しいコントロー
ルができるようになり、体力・気力も若い頃に比べて同等以上の充実したものが得られるよ
うになりました。

私たちの実相は’霊’なのであり、私たちの思考や精神が霊を形づくります。ならば、その
正しい思考や精神を養うことこそがこの世に生きる目的であり、何よりも大切で大事なこと
になるわけです。そこに価値観を見出し、潜在的に備わっている良心の声に耳を傾け、言動
や行動の動機を見極めていく・・・そんな生き方を目標に日々をおくっています。

真理の探究、悟りの境地には終わりはありません。一段登れば、また次の山が見えてきま
す。それは永遠に続く魂の旅路です。まだまだ山あり谷あり螺旋階段の如く続いていくこと
でしょう。
なお、「天国からの手紙」の著者・武本昌三氏は、ご自分のhpで、シルバーバーチの霊訓の
原文を載せ、ご自分で訳されております。hpは、こちらです→「ともしび・武本昌三」