アレックス・シアラー(ALex Shearer 1949年6月25日-)
をご存知でしょうか?
今、人気のイギリスの小説家です。
『青空のむこう』
『13ヶ月と13週と13日と満月の夜』
『チョコレート・アンダーグラウンド』
は、日本でアニメ映画化され、2009年1月31日封切で上映中です☆
『スノードーム』の4部作での日本での販売部数は100万部を突破しており、
読者構成は、女子中高生が3割。
20代女性が2割で、男女比でも75%が女性だそうで、
日本の若い女性に圧倒的な人気があるようです。
日本デビュー作である「青空のむこう」は、
堀北真希や上野樹里など旬な女優のほか多くの文化人が
「お気に入りの本」としてシアラー氏の作品をコメントしています。
いくつかの国語教科書(中学1-3年)の巻末にお薦め本として推薦されていたために、
中学生の時に読んだとのこと。
2007年1月、熱烈な読者である上野樹里がNHKハイビジョンの特別番組「輝く女たち」
上野樹里編で、シアラー邸を訪問しインタビューを行っています。
そして今年(2009年)初来日も果たしています☆
そのアレックス・シアラーの『チョコレート・アンダーグラウンド』の
一節を紹介しましょう。
「ハントリー、よく聞いてくれ。復讐の味は甘いと人は言う。
しかし、そんなことは絶対にない。
最初はそう思えるかもしれない。
だが、最後には、そうはいかなくなる。
チョコレートは甘い。
復讐は酸のようなものだ。
触れた者を、必ずむしばんでしまう。
魂そのものをくさらせるんだよ。
覚えておいてくれ」
p348
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/cb/1240d626f1a69db5809853611d62d7f5.jpg)
『眼には眼を、歯には歯を』の逆ですね。
子供にも分かりやすい表現で、恨みや復讐の恐ろしさについて
書いています。
また、哲学者ニーチェはその著『アンチクリスト』にこう書いています。
●「敵対によって敵対は終わらず」とは、ブッダが残した感動的な言葉
です。
ブッダの言うことはもっともなこと。
●仏教はいい意味で歳をとった、善良で温和な、きわめて精神化された
種族の宗教です。
残念なことに、ヨーロッパはまだまだ仏教を受け入れるまでに成熟
していません。仏教は人々を平和でほがらかな世界へと連れていき、
精神的にも肉体的にも健康にさせます。
この心がけを個人レベルでも国レベルでも大切にしていきたいものです☆