ウィトラの眼

無線業界のニュースについての意見・感想を書きます

世界の携帯電話加入者、年内に40億人

2008-10-18 10:06:47 | Weblog
ITUは世界の携帯電話の加入者数が年内に40億人に達する見通しを発表している。特にBRICsにおける伸びが高いそうである。

つい最近、30億を超えたと言っていたと思ったらもう40億である。これで世界の加入比率は61%になるそうだから、あと2年くらいでこの傾向も飽和してくるだろう。

一方、ソニーエリクソンは7-9月期の決算で赤字を発表している。先進国は金融危機の影響を受けて市場が冷え込んでおり、ハイエンドに強くローエンドに弱いソニエリはもろに影響を受けたようである。

ノキアも大幅減益となっている。ノキアは利益を確保するために安売りから一歩引いて様子を見るとしており、シェアも若干落としている。

そうするとどこがのなしているのだろうか?普通に考えるとSamsung、LGの韓国勢のはずだがそのニュースは見つからない。案外Huawei、ZTEといった中国勢や、生産請負で力をつけてきた台湾勢あたりかもしれないと思う。

先進国はこの1年くらいは景気が悪いだろうから、格安GSMで利益を上げられる体質の会社がこれからはリードするだろう。しかし、それも2年くらいで終わるはずなのでそこから先は携帯電話の端末販売は台数的には急速に減少することだろう。売れるからと言って社員を増やして、コスト高の体質になっている会社は苦しくなるはずであり、市場の変動に柔軟に対応できる体制を整えている会社が有利になると思う。

その意味ではやはりノキアが強いように思うが、韓国勢の実力がいまひとつ分からず、韓国勢が大きく伸びてくる可能性もあるように思う