ウィトラのつぶやきのほうに書いたが、私が社会の出てから今日までを振り返ってみると社会の圧倒的な変化をもたらしたものは携帯電話とパソコン、それにインターネットであるといえるだろう。
携帯電話とパソコンはそれまで存在していた電話とコンピュータがそれぞれ小型化して、自由に使えるようになったものであるが、インターネットはコンセプトすらなかった。通信手段といえば電話とFAX、それに郵便くらいだったし、よそのコンピュータの中身をのぞきに行く、それも世界規模で実現するなどは考えもしなかった。
これらは皆、情報通信産業である。この情報通信産業がここまで大きく急速に発展した背景には半導体技術と光通信技術があり、その上にそれを使いこなすソフトウェア技術が大きく広がったことがあげられるだろう。 しかし、現実の産業をみると日本の情報通信産業は青息吐息であり、事業として成功しているのは自動車産業である。
自動車はこの40年間変わったといっても燃費が3倍になったり、エアバッグがついたり、あとは情報通信産業の成果を取り込んだり、という程度である。情報通信産業の燃費回線効果でいえば1万倍を超えるレベルといえるだろう。
日本で自動車産業が業績が良く、情報通信産業が良くないのは世界との戦いで自動車産業は勝っていて情報通信産業は負けている点が最も大きな要因であるといえるだろう。しかし、世界全体に目を広げても、情報通信産業が自動車産業を圧倒しているとは思えず、技術革新の程度に比べれば、情報通信産業は産業化に失敗しているといえるだろう。
その理由はどこにあるかは明白で、情報通信産業のプレーヤーは競争で必要以上に値段を下げるからである。これからはインターネットの活用が情報通信産業の中でも特に技術革新によって利便性をもたらし、我々の生活に大きな影響を与えるものと思われるが、インターネットは無料が当たり前のようなイメージが定着しており、ここでもその果実を手にするのは技術革新を起こした人たちよりもむしろそれを利用する人たちになりそうである。
それでも社会が順調に進歩するのならかまわないのだが、大学の進学希望などで情報通信産業は仕事がきついばかりで収入は少ないとして敬遠される傾向が出てきており、これは世界全体にとって、特に日本が顕著なので日本にとって、大きな問題であると思う。
ビル・ゲイツの唱えるCreative Capitalismではないが、皆が自分だけ儲かるのではなく、全員が幸せになることを目指すような社会システムの構築を目指すべきではないだろうか。
ゼロサムゲームで得をする人がいればその分損をする人がいる、という世界から抜け出して、技術革新をもたらすことによって、関係者全員に利益がまわるようにするには現在の資本主義では限界が見えてきているように思う。
国家レベルで新しい社会の仕組みを考えるべき時期にしているような気がする。
携帯電話とパソコンはそれまで存在していた電話とコンピュータがそれぞれ小型化して、自由に使えるようになったものであるが、インターネットはコンセプトすらなかった。通信手段といえば電話とFAX、それに郵便くらいだったし、よそのコンピュータの中身をのぞきに行く、それも世界規模で実現するなどは考えもしなかった。
これらは皆、情報通信産業である。この情報通信産業がここまで大きく急速に発展した背景には半導体技術と光通信技術があり、その上にそれを使いこなすソフトウェア技術が大きく広がったことがあげられるだろう。 しかし、現実の産業をみると日本の情報通信産業は青息吐息であり、事業として成功しているのは自動車産業である。
自動車はこの40年間変わったといっても燃費が3倍になったり、エアバッグがついたり、あとは情報通信産業の成果を取り込んだり、という程度である。情報通信産業の燃費回線効果でいえば1万倍を超えるレベルといえるだろう。
日本で自動車産業が業績が良く、情報通信産業が良くないのは世界との戦いで自動車産業は勝っていて情報通信産業は負けている点が最も大きな要因であるといえるだろう。しかし、世界全体に目を広げても、情報通信産業が自動車産業を圧倒しているとは思えず、技術革新の程度に比べれば、情報通信産業は産業化に失敗しているといえるだろう。
その理由はどこにあるかは明白で、情報通信産業のプレーヤーは競争で必要以上に値段を下げるからである。これからはインターネットの活用が情報通信産業の中でも特に技術革新によって利便性をもたらし、我々の生活に大きな影響を与えるものと思われるが、インターネットは無料が当たり前のようなイメージが定着しており、ここでもその果実を手にするのは技術革新を起こした人たちよりもむしろそれを利用する人たちになりそうである。
それでも社会が順調に進歩するのならかまわないのだが、大学の進学希望などで情報通信産業は仕事がきついばかりで収入は少ないとして敬遠される傾向が出てきており、これは世界全体にとって、特に日本が顕著なので日本にとって、大きな問題であると思う。
ビル・ゲイツの唱えるCreative Capitalismではないが、皆が自分だけ儲かるのではなく、全員が幸せになることを目指すような社会システムの構築を目指すべきではないだろうか。
ゼロサムゲームで得をする人がいればその分損をする人がいる、という世界から抜け出して、技術革新をもたらすことによって、関係者全員に利益がまわるようにするには現在の資本主義では限界が見えてきているように思う。
国家レベルで新しい社会の仕組みを考えるべき時期にしているような気がする。