*今回は2010年9月19日の記事の続きです。諸事情により中断していたHGUCジム改の製作記事を再開します。
*今回の記事に登場する股関節フレームの改造は、2010年の10月に行なったものです。そのため、昨年7月の記事よりも写真が古いです。細かいところはあまり覚えていないのですが、なんとか思い出しながら書きます。
実は、前回にあたる「その4」の記事に、ある読者の方からいただいたコメントで、ちょっとムカついたりヘコんだりしました。それで股関節フレームを作り直したのですが、ジム改の記事の続きを書くこと自体がイヤになっていて、長いこと放置していました。
先日、みずぬーさんから「ジム改の記事の再開を心から待ってます」というコメントをいただきました。長らくお待たせいたしましたが、続きをお送りします。
「失敗」という評価をいただいた腰フレームでは、股関節周辺をいったん切断して、そのまま位置を下げていたため、フレームの底面に大きな凸部が出来てしまいました。今度は凸部を作ることなく股関節軸を下に下げる必要があります。
今回は楽な加工を目指すのではなく、極力不自然に見えないようにすることを目指します。
改造の効果が分かるようになるまで股関節を下げると、腰フレームの底面から股関節軸がはみ出してしまいます。そうなると強度は低下し、見た目も悪くなります。これは仕方ないです。もし、その問題をクリアできる方法があるなら…と考えているうちに思い当たったのが、戦車の転輪のトーションバー式サスペンションです。

写真は海洋堂さんから出ていた食玩「ワールドタンク・ミュージアム」の1/144戦車です。車種は忘れました(汗)。車体の底面の両側部から、転輪につながるスイングアームが斜め下に向かって伸びています。
モビルスーツの股関節と戦車のサスペンションが同じ構造であるわけがないことは百も承知ですが、現実のメカの構造を参考にすることによって「何か意味がありそうな形」にできるかなぁと…。

まず、腰フレームから股関節軸周辺を切り取ります。エッチングソー(ノコギリ)で切り取りました。

写真左:切り取った股関節軸周辺部を、軸の生えた板2枚に切り分けます。
写真中:板の裏面を平らに削り、2つのパーツを瞬間接着剤で仮止めします。この時、股関節軸の位置はそろえておきます。
写真右:板の部分をヤスリなどで削って整形します。

写真左:2つのパーツの間にナイフの刃を差し込み、パキッと分離します。
写真右:分離するタイミングを間違えました(汗)。分離する前に、板の部分に直径3ミリの穴を開けておきます。分離した後に穴を開けようとすると、高い確率で穴の位置がズレてしまいますので…。
この穴が、腰フレームに取り付ける時、位置決めの目安になります。

軸周辺を切り取った腰フレーム本体は、欠けた部分をプラ板で補っておきます。スタンドベースに取り付けるための穴はふさいでしまいました。しまった…(汗)。

腰フレームに両面テープで股関節パーツを貼り付け、位置決めをします。
キットのボールジョイントの位置よりもやや前寄りにします。股関節軸を少し前に移動させると、太ももが腰後ろスカートアーマーに干渉するのを改善できますし、多少は脚が長く見える効果があります。
さらに、股関節軸付け根の板部分の厚みがスペーサーとなって、ボールの位置が約1ミリ外側に移動しました。太ももと腰アーマー類の位置関係が良い感じになると思いますし、ごくわずかですが脚が長く見える効果も期待できます。

位置が決定したら、股関節パーツに開けた3ミリ穴の中心で腰フレームに印を付け、印に下穴を開けて3ミリのドリルで貫通させます。

3ミリのABS樹脂ランナーを穴に差し込み、股関節パーツをランナーに通します。この状態で股関節パーツをランナーだけに接着すると、スイングアームが可動するようになります。ここ数年のMGクラスのキットでよく見られる、股関節のスイング移動機構に近い効果が得られます(左右独立ではありませんが)。しかし、可動部の保持力が持続しそうにないため、スイングアームの角度を決めてから股関節パーツをベッタリと瞬間接着剤で接着しました。

ランナーを短く切り、切り口を整形してディテールとして活用します。このランナーはできるだけ短く切らないと、太ももに干渉してしまいます。

腰フレーム全体をタミヤアクリルの「ダークグレイ」で塗装しました。


左から、キットの無加工状態、「失敗」フレーム、今回のフレームです。結局、ボールジョイントの位置はどれだけ移動したか正確には覚えていませんが、昨年7月23日の記事には「ギリギリまで股関節軸の位置を下げました。ついでに軸位置を約1ミリ外側、1.5~2ミリ前側に移動しています。パワード・ジム系キットの身長はやや低めですので、2ミリ程度なら脚の延長を行なっても大丈夫です。これもHGUCのパワード・ジム、ジム・ストライカー、ジム改共通で使える方法です」と書いてありました。上下方向の移動がどれだけだったかが書いてない…(汗)。以前書いた文章から察するに、たぶん2ミリぐらいです。


股関節位置の移動改造が終わった状態です。
ちょうどこの時期はRGガンダムを組み立てた後の感動が残っていた頃でした。それで、胸の前面や上面にRGガンダムや実物大ガンダムを意識したディテールを、細かく切ったシールを貼って再現していました。今から思うと、何をやっていたのかとツッコミたくなるようなことを…(笑)。
この後、昨年7月23日の記事で紹介したひじ関節の加工を経て、現在(一昨日の記事の状態)に至ります。これでやっとつながりました。ジム改は手の加え甲斐があるキットです。まだ完成には至っていないと思っていますので、今後も製作の続きがあるかもしれません。
理由はどうあれ、製作記事を中断するもんではないなぁと反省しています。過去に行なった改修内容を忘れてしまいますし、続きを作るモチベーションを維持できなかったりしますので…。今まで、中断したまま続行できなくなってしまったネタがどれだけあったやら…(汗:読者の皆様、ごめんなさい)。
ジムカスタムの続きもやらなければいけませんねぇ…(汗)。
*今回の記事に登場する股関節フレームの改造は、2010年の10月に行なったものです。そのため、昨年7月の記事よりも写真が古いです。細かいところはあまり覚えていないのですが、なんとか思い出しながら書きます。
実は、前回にあたる「その4」の記事に、ある読者の方からいただいたコメントで、ちょっとムカついたりヘコんだりしました。それで股関節フレームを作り直したのですが、ジム改の記事の続きを書くこと自体がイヤになっていて、長いこと放置していました。
先日、みずぬーさんから「ジム改の記事の再開を心から待ってます」というコメントをいただきました。長らくお待たせいたしましたが、続きをお送りします。
「失敗」という評価をいただいた腰フレームでは、股関節周辺をいったん切断して、そのまま位置を下げていたため、フレームの底面に大きな凸部が出来てしまいました。今度は凸部を作ることなく股関節軸を下に下げる必要があります。
今回は楽な加工を目指すのではなく、極力不自然に見えないようにすることを目指します。
改造の効果が分かるようになるまで股関節を下げると、腰フレームの底面から股関節軸がはみ出してしまいます。そうなると強度は低下し、見た目も悪くなります。これは仕方ないです。もし、その問題をクリアできる方法があるなら…と考えているうちに思い当たったのが、戦車の転輪のトーションバー式サスペンションです。

写真は海洋堂さんから出ていた食玩「ワールドタンク・ミュージアム」の1/144戦車です。車種は忘れました(汗)。車体の底面の両側部から、転輪につながるスイングアームが斜め下に向かって伸びています。
モビルスーツの股関節と戦車のサスペンションが同じ構造であるわけがないことは百も承知ですが、現実のメカの構造を参考にすることによって「何か意味がありそうな形」にできるかなぁと…。

まず、腰フレームから股関節軸周辺を切り取ります。エッチングソー(ノコギリ)で切り取りました。



写真左:切り取った股関節軸周辺部を、軸の生えた板2枚に切り分けます。
写真中:板の裏面を平らに削り、2つのパーツを瞬間接着剤で仮止めします。この時、股関節軸の位置はそろえておきます。
写真右:板の部分をヤスリなどで削って整形します。


写真左:2つのパーツの間にナイフの刃を差し込み、パキッと分離します。
写真右:分離するタイミングを間違えました(汗)。分離する前に、板の部分に直径3ミリの穴を開けておきます。分離した後に穴を開けようとすると、高い確率で穴の位置がズレてしまいますので…。
この穴が、腰フレームに取り付ける時、位置決めの目安になります。

軸周辺を切り取った腰フレーム本体は、欠けた部分をプラ板で補っておきます。スタンドベースに取り付けるための穴はふさいでしまいました。しまった…(汗)。


腰フレームに両面テープで股関節パーツを貼り付け、位置決めをします。
キットのボールジョイントの位置よりもやや前寄りにします。股関節軸を少し前に移動させると、太ももが腰後ろスカートアーマーに干渉するのを改善できますし、多少は脚が長く見える効果があります。
さらに、股関節軸付け根の板部分の厚みがスペーサーとなって、ボールの位置が約1ミリ外側に移動しました。太ももと腰アーマー類の位置関係が良い感じになると思いますし、ごくわずかですが脚が長く見える効果も期待できます。

位置が決定したら、股関節パーツに開けた3ミリ穴の中心で腰フレームに印を付け、印に下穴を開けて3ミリのドリルで貫通させます。


3ミリのABS樹脂ランナーを穴に差し込み、股関節パーツをランナーに通します。この状態で股関節パーツをランナーだけに接着すると、スイングアームが可動するようになります。ここ数年のMGクラスのキットでよく見られる、股関節のスイング移動機構に近い効果が得られます(左右独立ではありませんが)。しかし、可動部の保持力が持続しそうにないため、スイングアームの角度を決めてから股関節パーツをベッタリと瞬間接着剤で接着しました。

ランナーを短く切り、切り口を整形してディテールとして活用します。このランナーはできるだけ短く切らないと、太ももに干渉してしまいます。

腰フレーム全体をタミヤアクリルの「ダークグレイ」で塗装しました。


左から、キットの無加工状態、「失敗」フレーム、今回のフレームです。結局、ボールジョイントの位置はどれだけ移動したか正確には覚えていませんが、昨年7月23日の記事には「ギリギリまで股関節軸の位置を下げました。ついでに軸位置を約1ミリ外側、1.5~2ミリ前側に移動しています。パワード・ジム系キットの身長はやや低めですので、2ミリ程度なら脚の延長を行なっても大丈夫です。これもHGUCのパワード・ジム、ジム・ストライカー、ジム改共通で使える方法です」と書いてありました。上下方向の移動がどれだけだったかが書いてない…(汗)。以前書いた文章から察するに、たぶん2ミリぐらいです。


股関節位置の移動改造が終わった状態です。
ちょうどこの時期はRGガンダムを組み立てた後の感動が残っていた頃でした。それで、胸の前面や上面にRGガンダムや実物大ガンダムを意識したディテールを、細かく切ったシールを貼って再現していました。今から思うと、何をやっていたのかとツッコミたくなるようなことを…(笑)。
この後、昨年7月23日の記事で紹介したひじ関節の加工を経て、現在(一昨日の記事の状態)に至ります。これでやっとつながりました。ジム改は手の加え甲斐があるキットです。まだ完成には至っていないと思っていますので、今後も製作の続きがあるかもしれません。
理由はどうあれ、製作記事を中断するもんではないなぁと反省しています。過去に行なった改修内容を忘れてしまいますし、続きを作るモチベーションを維持できなかったりしますので…。今まで、中断したまま続行できなくなってしまったネタがどれだけあったやら…(汗:読者の皆様、ごめんなさい)。
ジムカスタムの続きもやらなければいけませんねぇ…(汗)。
僕もムカついたり凹んだら封印しちゃうと思います
現に押入れには全塗装中に胸部装甲を割ってしまったガンダムver.2が…
個人的には間隔が開いても前の記事を探したり読み直したりなんだかんだ楽しめるので全然OKです!