今回でHGUCドライセンの製作記事は最終回となります。今回は武器の組み立て(?)の続きです。
前回ロングビームトマホークの柄を延長したのですが、柄が長くなった分だけビーム刃が小さく見えてしまうという結果になりました。ビーム刃のパーツを大型化するのは非常に難しいので(というか、無理:汗)、大きめのビーム刃を自作することにしました。
ビーム刃だけに、やっぱり透明素材で作りたいと思いました。そこで買ってきたのが…
表紙がクリアーイエローの塩ビシートで出来たA4サイズのクリアーファイルです。ダイエーで買いました。確か90円ぐらいだったと思います。表紙の一部を切り取って使いますが、中身のファイルには資料入れとして活躍してもらう予定です。
もう一つ用意した材料は、リキテックスの「ジェルメディウム」です。アクリル絵の具で絵を描く際、絵の表面に凹凸を作ったりツヤを出したりという特殊効果を生み出すためのものです。画材店で入手可能です。筆者が購入したものはドライセンとのサイズ比較でも分かるとおり、かなりたっぷり入ったものです。値段もかなり…(汗)。
まず、キットのビーム刃パーツよりも大きめに、ファイルの表紙を切り出します。
キットのパーツを定規にして柄の部分との接続部をファイル表紙に写し取り、それを基準にしてビーム刃のサイズや形状を検討しながら油性ペンで描き込みます。ビーム刃の長さは、設定画では柄の3分の1ぐらいありますので、それを目標にしました。
写真左:ビームの形や大きさが決まったら、カッターナイフでファイル表紙を切り抜きます。油性ペンの線は、消毒用アルコールやアクリル塗料の溶剤で拭き取ります。
写真右:自作ビーム刃をトマホークの柄に取り付けた状態です。
キットのパーツを参考に、ビームの輪郭に切れ目を入れてみました。
このままでは平板な印象ですので、ジェルメディウムで表面に凹凸をつけます。まずトマホークの柄にジェルメディウムが付かないように、マスキングテープで覆います。
ジェルメディウムは木工用ボンドに似た、白いペースト状です。ボトルから適量を筆で取り、ビーム刃の片面に塗り広げます。この作業は模型作りというより、ケーキ屋さんがホイップクリームをスポンジケーキに塗り広げるような感じです。筆よりもバターナイフのような道具を使ったほうが良かったかもしれません。
ある程度塗り広げたら、柄の部分からビームの粒子が放出されているのをイメージして、爪楊枝でスジを入れていきました。
反対側の面も同様に、ジェルメディウムを塗りました。この後、ギラ・ズールにトマホークを持ってもらってジェルメディウムを乾燥させました(6月25日の記事参照)。
*ジェルメディウムについては「エプロンの人 模型制作日記」の過去記事で、アクリル絵の具を混ぜ込んだ表現についての実験が行なわれています。ぜひ参考にしてみてください♪
ジェルメディウムは乾燥すると、ツヤツヤの透明になります。ただ、灼熱の重金属粒子の集合体であるビーム刃にツヤがあるのはおかしいと思うので…
表面に水性ツヤ消しニスを塗って、ツヤをなくしました。ジェルメディウムは乾燥してもやや表面がベタつくのですが、ニスを塗ったらベタつきがなくなるので一石二鳥です。
完成したロングビームトマホークです。ドライセン自体がかなり大型の機体ですので、トマホークもこれぐらいのサイズがあればバランスが良くなると思います。
次はジャイアントバズです。
砲口の内側は仕切り板があるだけですので、市販のノズルパーツに穴を開けたものを貼ってディテールアップしました。
このジャイアントバズ、ドライセンに対してやや小さく感じますが、それでもHGUCの他のドム系モビルスーツのバズーカより長いです。
ヒート剣の刃は「ガンダム ラメパールマーカーセット2」のオレンジ色で塗りました。もう少し黄色っぽいオレンジ色なら、劇中の雰囲気に近くなったのですが…。
やっぱりドム系モビルスーツには実体弾バズーカやヒート剣が似合いますねぇ♪
後ろ姿。結局、各ノズル内部は赤塗装しました。使用したのはアサヒペンの「カラーパレット水性マーカー」の「ルビーレッド」です。ペン先が太いので、筆にマーカーのインクを含ませて塗装しました。
というわけで完成したドライセン、キット自体はシールで再現されたモノアイで損をしていますが、価格のわりにサイズが大きいのでお買い得感があります。頭部さえなんとか攻略すれば格好良いドライセンが手に入りますので、気になる方はぜひ!
*ヤマトさんからのご質問「HGUCドム・トローペン(サンドブラウン)とHGUCドム/リックドムの平手は同じですか?」:HGUCドム/リックドムの平手は、トローペンのものとは異なります。指が大きく開いていて、活き活きとした表情になっています。好みにより、使い分けると良いと思います。ホビージャパン誌の作例では、ドムの平手が使われていましたねぇ。
次からはHGUCジムⅢ…の前に、HGUCパワードジム系列キットの上腕についての記事をお送りします。パワードジム・ジムストライカー・ジム改共通(ジムキャノンⅡにも使えるかも?)の改修法ですよ~。
前回ロングビームトマホークの柄を延長したのですが、柄が長くなった分だけビーム刃が小さく見えてしまうという結果になりました。ビーム刃のパーツを大型化するのは非常に難しいので(というか、無理:汗)、大きめのビーム刃を自作することにしました。
ビーム刃だけに、やっぱり透明素材で作りたいと思いました。そこで買ってきたのが…
表紙がクリアーイエローの塩ビシートで出来たA4サイズのクリアーファイルです。ダイエーで買いました。確か90円ぐらいだったと思います。表紙の一部を切り取って使いますが、中身のファイルには資料入れとして活躍してもらう予定です。
もう一つ用意した材料は、リキテックスの「ジェルメディウム」です。アクリル絵の具で絵を描く際、絵の表面に凹凸を作ったりツヤを出したりという特殊効果を生み出すためのものです。画材店で入手可能です。筆者が購入したものはドライセンとのサイズ比較でも分かるとおり、かなりたっぷり入ったものです。値段もかなり…(汗)。
まず、キットのビーム刃パーツよりも大きめに、ファイルの表紙を切り出します。
キットのパーツを定規にして柄の部分との接続部をファイル表紙に写し取り、それを基準にしてビーム刃のサイズや形状を検討しながら油性ペンで描き込みます。ビーム刃の長さは、設定画では柄の3分の1ぐらいありますので、それを目標にしました。
写真左:ビームの形や大きさが決まったら、カッターナイフでファイル表紙を切り抜きます。油性ペンの線は、消毒用アルコールやアクリル塗料の溶剤で拭き取ります。
写真右:自作ビーム刃をトマホークの柄に取り付けた状態です。
キットのパーツを参考に、ビームの輪郭に切れ目を入れてみました。
このままでは平板な印象ですので、ジェルメディウムで表面に凹凸をつけます。まずトマホークの柄にジェルメディウムが付かないように、マスキングテープで覆います。
ジェルメディウムは木工用ボンドに似た、白いペースト状です。ボトルから適量を筆で取り、ビーム刃の片面に塗り広げます。この作業は模型作りというより、ケーキ屋さんがホイップクリームをスポンジケーキに塗り広げるような感じです。筆よりもバターナイフのような道具を使ったほうが良かったかもしれません。
ある程度塗り広げたら、柄の部分からビームの粒子が放出されているのをイメージして、爪楊枝でスジを入れていきました。
反対側の面も同様に、ジェルメディウムを塗りました。この後、ギラ・ズールにトマホークを持ってもらってジェルメディウムを乾燥させました(6月25日の記事参照)。
*ジェルメディウムについては「エプロンの人 模型制作日記」の過去記事で、アクリル絵の具を混ぜ込んだ表現についての実験が行なわれています。ぜひ参考にしてみてください♪
ジェルメディウムは乾燥すると、ツヤツヤの透明になります。ただ、灼熱の重金属粒子の集合体であるビーム刃にツヤがあるのはおかしいと思うので…
表面に水性ツヤ消しニスを塗って、ツヤをなくしました。ジェルメディウムは乾燥してもやや表面がベタつくのですが、ニスを塗ったらベタつきがなくなるので一石二鳥です。
完成したロングビームトマホークです。ドライセン自体がかなり大型の機体ですので、トマホークもこれぐらいのサイズがあればバランスが良くなると思います。
次はジャイアントバズです。
砲口の内側は仕切り板があるだけですので、市販のノズルパーツに穴を開けたものを貼ってディテールアップしました。
このジャイアントバズ、ドライセンに対してやや小さく感じますが、それでもHGUCの他のドム系モビルスーツのバズーカより長いです。
ヒート剣の刃は「ガンダム ラメパールマーカーセット2」のオレンジ色で塗りました。もう少し黄色っぽいオレンジ色なら、劇中の雰囲気に近くなったのですが…。
やっぱりドム系モビルスーツには実体弾バズーカやヒート剣が似合いますねぇ♪
後ろ姿。結局、各ノズル内部は赤塗装しました。使用したのはアサヒペンの「カラーパレット水性マーカー」の「ルビーレッド」です。ペン先が太いので、筆にマーカーのインクを含ませて塗装しました。
というわけで完成したドライセン、キット自体はシールで再現されたモノアイで損をしていますが、価格のわりにサイズが大きいのでお買い得感があります。頭部さえなんとか攻略すれば格好良いドライセンが手に入りますので、気になる方はぜひ!
*ヤマトさんからのご質問「HGUCドム・トローペン(サンドブラウン)とHGUCドム/リックドムの平手は同じですか?」:HGUCドム/リックドムの平手は、トローペンのものとは異なります。指が大きく開いていて、活き活きとした表情になっています。好みにより、使い分けると良いと思います。ホビージャパン誌の作例では、ドムの平手が使われていましたねぇ。
次からはHGUCジムⅢ…の前に、HGUCパワードジム系列キットの上腕についての記事をお送りします。パワードジム・ジムストライカー・ジム改共通(ジムキャノンⅡにも使えるかも?)の改修法ですよ~。
トマホークの大型化大成功ですね。
しかし、このジェルメディウムとやらは初めて目にしました。
使用頻度は低いかもしれませんが、クリアパーツの加工にはうってつけですね。
かめっチさんはかゆいところに手が届くアイテムを良くご存知ですね^^
やはりこのブログ目が離せないっす。
記事を見ていて最初は「もっと切れ目入れたほうがいいんじゃないかな?」なんて思いましたが
まさか凹凸が入るとは…
とても自作には見えない素晴らしい出来です!
私もよく\100均で使えそうなモノを探しますが,なかなか発掘出来ないんですよねぇ…(泣)。いろんなモノを発掘するかめっチさんの眼力には脱帽します。
毎度のことながら、かめっちさんのアイデアには脱帽です。ほとんど新製品の紹介に終始してる模型誌よりも、かめっちさんの記事の方がずっと為になりますよ。
早速真似させていただきます。
つや消しタイプとか種類が多く、ジオラマなんかを作る人には意外と身近なものみたいですよね。
かめっチさんの凄い所は、まさに発想力で、これもまさに使い方の勝利ですねっ。
ホント勉強になります☆
特に今回のはしばし釘付けになってしまいました♪
ジェルメディウムというものをはじめて知りました。 まさか白いペーストが透明になるとは
驚きです。
しかし、ビームアックスの刃を自作するとは…流石です。
宅自近くには、どうやら今回使った物はなさそうです…
乾燥後に透明になる…って事は、木工ボンドとかでも代用できるでしょうか…?
遅くなりましたが回答ありがとうございます。
相変わらず凄い物をサラッと……。
実機を思わせるようなエフェクトがとても格好良いです。
BANDAIさんもこれくらいエフェクトを施しても良いのになぁ。