ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

一周年記念企画:MGガンダムver.O.Y.W.0079アニメカラー版(その6)

2007年08月22日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 昔のガンプラの手といえば側面が平らな握り拳に武器持ち用の穴が開いているだけでした。現在は造形が良くなって、昔と同様の2パーツでもそこそこ見栄えが良い(しかも手の甲と指で色分けされている)握り拳になっていたりします。
 MGの初期キットには親指がボールジョイント可動、人差し指&中指~小指が軸可動の可動指手首の他に、出来の良い平手(アサフレックス製なので、ある程度曲げて表情を付けることが可能)と武器保持用穴が開いていない握り拳が付いていました。たった2パーツで再現され、しかも見栄えが良い平手と握り拳は、すぐに形になってくれるので、可動指手首の組み立てを面倒くさがる筆者にはとても重宝でした。
 最近のMGでは平手や握り拳が付いていないキットがほとんどなのが非常に残念です(MGストライクノワールには「これでもか!」といわんばかりにたっぷりと手首が付いていましたけどねぇ)。

 それでも、最近の「つながっている中指~小指を切り離せば5指独立可動になる手首(←良い省略形は無いんでしょうか?:笑)」はけっこう楽しいと思います。加工や組み立ては面倒なんですけどね…。
 
 写真左:右手首のパーツ構成です。ぺガンはこの方式の手首が初めて採用されたキットなのですが(約2年前)、初採用にも関わらずすでに完成の域に達している印象です。最近のキットのモノとほぼ同じです。武器保持用の突起が手のひらに付いているのも同様です。
 写真右:筆者はつながっている中指~小指を切り離すのにはデザインナイフを使用する場合が多いです。この方式の可動指手首を持つキット(1/20スコタコ系以外)で使用されているABS樹脂は、独特の粘りがあるため、エッチングノコギリで切断するのは意外と時間が掛かるためです。カッティングマットの上にパーツを置き、デザインナイフの刃を慎重に当てて狙いを定めてから、刃が垂直に下りるように気を付けて「トンッ!」と切ります。
 *写真は指の腹側を上に向けて切っていますが、ナイフの刃が垂直に下りなかった場合は指の甲側の切れ方がいびつになってしまいます。カッティングマットの厚みを利用して、カッティングマットの端に指を掛けるように置いて(指の甲が上側に来る)切断した方が失敗した時のダメージが少なくなります(下図参照)。


 切断した切り口の部分はゲート跡の処理と同様にナイフや耐水ペーパーで整形しますが、ナイフで「トンッ!」と切った場合の切り口は、ほとんどの場合が白く変色しています。切る時にけっこう圧力が掛かっているんですねぇ。白くなった部分はランナーの切れ端(切り口は平らに削っておく)でグリグリこするとかなりマシになります。その後、耐水ペーパーやメラミンスポンジなどでツヤを整えると良いです。
 中指~小指のボールジョイントの、つながっていた部分はナイフや耐水ペーパーでキレイに丸く削っておくと動きが滑らかになりますが、あえてつながっていた部分を残しておくという方法もあります。つながっている部分を残しておくと、指が横を向いてしまうのをある程度抑える効果が期待できます。ただし、つながっていた部分の切断面が垂直になっていないと、隣り合う指のボールジョイント同士が干渉してしまいますのでご注意を…。

 人差し指や親指はパーティングラインがキツめに付いていますので、丁寧に耐水ペーパーで平らにし、指の関節部をデザインナイフでスジ彫って中指~小指と並んでも違和感が無いようにしました。

 完成した5指可動手首。完全な握り拳や平手にはできないのが残念ですが、軽く開いた手の状態はカッコ良いですねぇ! でも、やっぱり初期MGのような握り拳や平手は復活させてほしいものです。


 写真右はぺガンでは不要パーツとなっている、ver1.5の武器保持用手首です。ちょうどMGキットの手首表現の過渡期だったこともあり、かなり実験的な構造になっています(手首の付け根ごと親指が可動し、武器のグリップを挟み込む)。ぺガンの手首と比べると、やっぱり5年の月日の流れは大きいなぁと感じます。ガンプラの進化ってスゴいですねぇ♪


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
指は (HKR)
2007-08-22 19:39:37
親指と人差し指のパーティングライン消すのめんどくさいですよねー。落としたりしたら見つけるの困難ですし…
かといってここだけ手抜きにもできませんしね。

こちらのHGデスティニーは先日無事完成。お見せしたいとこですが、うpした画像のURLここに貼ってもいいもんですかね?
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ハンドパワー (ギリアン)
2007-08-22 20:58:13
MGの手はコレが定番になりましたね。
実は、指を切り離したことはありません。

個人的にはMGドムのように指にも関節が欲しいです。
なんでやめたんだろう?
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完成間際ですね (彗星)
2007-08-22 22:47:48
ペガンもそろそろ完成が見えてきましたね。
自分もキットを組んでいる時、手首になるとうへぇ…と思ってしまいます。

パーティングラインの処理も面倒ですが、完成後に親指がポロリしやすいのも難点ですね。
HGUCのような固定でのハイディテールのものを多く付けてくれるのを望んでいます。

ただ、最後の写真を見るとそれでも随分と進化しているんですね(笑)
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こんばんは~♪ (かめっチ)
2007-08-23 22:31:22
 HKRさん:指パーツのパーティングラインはやっかいですねぇ(汗)。小さいパーツなのに段差がけっこうあって、整形が終わったと思ったら変な形になっていたりして(汗)。ABS樹脂だからなおさら…。
 >落としたりしたら見つけるの困難ですし…←今回落としました(滝汗)。切断する時に「ぴんっ!」と飛んでいってしまい、あわてて探しましたよ…。ちなみに筆者は指の腹側のパーティングライン消しは手抜きしてます(笑)。
 HGデスティニーの完成、おめでとうございます!&お疲れ様です。ぜひ見せていただきたいですので、URLの貼り付け、よろしくお願いします♪

 ギリアンさん:「切り離せば5指独立可動になる」方式の手首は、従来の人差し指&中指~小指までが軸可動の可動指手首と同じパーツ数のわりに見栄えも可動性能も向上しているので、今後しばらくは定着するでしょうねぇ。切り離すと武器保持力が大幅にダウンするので、切り離さないのも良いと思いますよ。
 指の第2関節が可動するのは、指のポーズが自然になるので良いですねぇ。でも、サイズ的にはザクver2.0のサイズが強度を確保できる限界なんでしょうね。もっと小さいガンダムタイプの機体に採用しようとすると、システムインジェクションの出番になるかも…。

 彗星さん:とりあえず片方の手首を組んでみるも、もう片方に取り掛かる気力がなくなってしまったりしますねぇ(汗)。人間の手作業ってコピー&ペーストできないのが不便です…。
 親指がポロリ←はめ直しても、以前よりユルくなっていたりするのが難儀ですよねぇ(困)。1セットの可動指よりも複数の固定指手首の方がギミック的には面白みがなくても、結局はありがたみがありますね…。
 最後の写真のver1.5の手首は当時としてもかなりヤバ…(以下、自粛:笑)。
 追伸・MGターンA、完成おめでとうございます!またお邪魔しますね~♪
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