今回はガンプラではあまり関係のなさそうな話ですが、ガンプラ好きな人はガシャポンや食玩などのフィギュアなどにも縁があるだろうということで話題に取り上げました。
塩ビとは、フィギュアの完成品などにもよく使われる塩化ビニールのことです。柔軟性があるので、細かなディテールや、プラスチックで成型するのには無理のある形状にも対応できるという便利な材質です。
しかし……
便利さだけでなく、模型的には不便なところもあります。塗装についてです。
完成品のフィギュアなどには塩ビ用の塗料が使われていますが、ユーザーが自分で塗装する場合、いちばん身近な「Mr.カラー」などのラッカー系塗料を使うことが多いと思います。ソフトビニール専用塗料は意外と取り扱っている店が少ないものです。
ラッカー塗料で塗装することは可能ですが、塩ビは軟らかいので、どうしても曲がったりします。ラッカー塗料がその「曲がり」についていけず、ひび割れなどの破損(?)が生じる場合があります。
解決方法は「曲げない」 これですわ。
それよりも難儀なことがあります。
メタリック塗装の表現として、シルバーやゴールドを塗った上からクリアーイエローやクリアーブルー等のクリアーカラーでコーティングするという方法があります。非常にきれいな仕上がりになるので、多用されている方法です。古くは自動車モデルのボディーの表現から、キャラクターモデルでは「重戦機エルガイム」の装甲のメタリック表現などで一般化したようです。
これを塩ビ製のモデルにやると恐ろしいことが起きます(←大げさな……)。
塗装してしばらくは美しい仕上がりに「うっとり…」ですが、数週間、数ヵ月後には表面がベタベタしてくるのです。ギャー!!
この現象には、塩ビの柔軟性を保つためのものらしい「可塑剤(かそざい)」というものが含まれているためだといわれています。可塑剤が塩ビの中から表面ににじみ出てきて、塗料を侵すらしいのです。特にメタリック塗料とは相性が悪いようで、さらにメタリック+クリアー塗装とは最悪のようです。
筆者は以前、「ツェメリット・コーティング」の回で話題にした「アルティメット・オペレーション」のグフのヒートサーベルをオレンジ色にするために、メタリックグレーで塗装してある製品状態の上からラッカーのクリアーオレンジを塗装しました。
結果は上々で、鍛冶屋さんや製鉄所の映像でよく見る「赤熱した金属」の発光オレンジ色な感じを再現できました。
ついこの間、そのグフを棚から引っ張り出してきて様子を見ると、ヒートサーベルがベタベタに……!!
ギャー!!
完成品ですでに塗装してあるメタリックカラーの上に、自分でクリアーカラーを塗っても発生する現象なのでした。
完成品モデルの中には、そのような現象が起こらない塗料を使っているものが多いようですが、たまに完成品でも時間が経つとベタベタになっているものもあります。さらば、某勇者王……OTL
みなさんも気をつけてください……
次回予告! 最近、回顧的ブレイク気味の青いロボット(ドラえもんじゃないですよ、似てるけど……)乞うご期待!!
塩ビとは、フィギュアの完成品などにもよく使われる塩化ビニールのことです。柔軟性があるので、細かなディテールや、プラスチックで成型するのには無理のある形状にも対応できるという便利な材質です。
しかし……
便利さだけでなく、模型的には不便なところもあります。塗装についてです。
完成品のフィギュアなどには塩ビ用の塗料が使われていますが、ユーザーが自分で塗装する場合、いちばん身近な「Mr.カラー」などのラッカー系塗料を使うことが多いと思います。ソフトビニール専用塗料は意外と取り扱っている店が少ないものです。
ラッカー塗料で塗装することは可能ですが、塩ビは軟らかいので、どうしても曲がったりします。ラッカー塗料がその「曲がり」についていけず、ひび割れなどの破損(?)が生じる場合があります。
解決方法は「曲げない」 これですわ。
それよりも難儀なことがあります。
メタリック塗装の表現として、シルバーやゴールドを塗った上からクリアーイエローやクリアーブルー等のクリアーカラーでコーティングするという方法があります。非常にきれいな仕上がりになるので、多用されている方法です。古くは自動車モデルのボディーの表現から、キャラクターモデルでは「重戦機エルガイム」の装甲のメタリック表現などで一般化したようです。
これを塩ビ製のモデルにやると恐ろしいことが起きます(←大げさな……)。
塗装してしばらくは美しい仕上がりに「うっとり…」ですが、数週間、数ヵ月後には表面がベタベタしてくるのです。ギャー!!
この現象には、塩ビの柔軟性を保つためのものらしい「可塑剤(かそざい)」というものが含まれているためだといわれています。可塑剤が塩ビの中から表面ににじみ出てきて、塗料を侵すらしいのです。特にメタリック塗料とは相性が悪いようで、さらにメタリック+クリアー塗装とは最悪のようです。
筆者は以前、「ツェメリット・コーティング」の回で話題にした「アルティメット・オペレーション」のグフのヒートサーベルをオレンジ色にするために、メタリックグレーで塗装してある製品状態の上からラッカーのクリアーオレンジを塗装しました。
結果は上々で、鍛冶屋さんや製鉄所の映像でよく見る「赤熱した金属」の発光オレンジ色な感じを再現できました。
ついこの間、そのグフを棚から引っ張り出してきて様子を見ると、ヒートサーベルがベタベタに……!!
ギャー!!
完成品ですでに塗装してあるメタリックカラーの上に、自分でクリアーカラーを塗っても発生する現象なのでした。
完成品モデルの中には、そのような現象が起こらない塗料を使っているものが多いようですが、たまに完成品でも時間が経つとベタベタになっているものもあります。さらば、某勇者王……OTL
みなさんも気をつけてください……
次回予告! 最近、回顧的ブレイク気味の青いロボット(ドラえもんじゃないですよ、似てるけど……)乞うご期待!!
ところで、次回予告にあったレイズナー、良いですな、レイズナー。ナックルショットが緩みそうで怖いですけどな。
レイズナー良いですなぁ。せめて手の甲かナックルのどちらかがABSやったら緩みもマシやったやろうけどね。キャノピーのワクの塗装透け&ハゲ防止(説明書の写真でもハゲてるし…)と、緑色のキャノピーの中で黄色く光る目をどうするかという課題がありますわ。いろいろ実験してみるけどね~。
あと、ランナー見る限り、V-MAX強化型は本キットの売れ行き次第やろうけどほぼ確定やね。