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ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

HGUCアッガイ(その1)

2007年04月29日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 久しぶりの新作キット製作記事です。MGザクver2.0とこのHGUCアッガイを同時進行というか交互に記事にしていこうと思うのですが、どちらを先に始めるかずいぶん悩みました。筆者の場合、幸運にもミドリの店長さんとエプロンさんのご厚意により、MGザクver2.0の店頭展示用サンプル品を組ませていただいたことがありますので、新製品としての新鮮度でいうとアッガイの方が上なんです。というわけでアッガイからいきます。
 前にも書きましたが、筆者はアッガイのキットを作るのは今回が初めてです。非常にうれしくて、パーツを見ながらワクワクしております。

 それでは、アッガイファイトぉ、レディィィ~ ゴォォォオー!(←違うって:笑。でもHGUCとかMGアッガイの頭部のパーツ分割って、シャイニングアッガイを作るのにはちょうど良い構造になっていますねぇ)。

 このキット、なかなかに可愛らしいプロポーションをしているのですが、アニメ設定画やカトキ氏によるキット開発画稿ほど頭身が低くありません。やや頭が小さいというか、胴が長いというか脚が長いというか、肩幅が広いというか…。着ぐるみでいうと「できるかな」のゴン太くんが設定画とすればHGUCはガチャピンみたいな感じだと思います。
 陸戦用や宇宙戦用MSと違ってアッガイは肩から尻までの胴体が一体になっていたり、腕や脚の付け根にすき間が無い構造になっているためプロポーションの改修はかなり難しそうです。それでも大改造にならない範囲ででもなんとかしたいと思っています。どこまでできるかはわかりませんけどねぇ…(汗)。
 とりあえず、頭の大きさを把握するために頭部の組み立てから入ります。

 モノアイシールドのクリアーパーツはランナーに付いている板状の部分によって傷や破損から保護されていますが、筆者のキットのパーツにはスリ傷が付いていました(写真中央の赤丸で囲った部分)。あと、金型からパーツが抜ける時に付いたらしい傷(写真右側)もあります。コンパウンドで磨いてやる必要がありますねぇ(汗)。


 モノアイシールドの傷消し作業は完成後でも可能ですので後回しにして、頭部を仮組みしてみました。これは何の写真かといいますと、モノアイレンズのパーツとモノアイシールドのパーツとの間にすき間があるかどうかのチェック中の写真です。ピンクの線で示したのがモノアイレンズです。少しすき間があるようです。

 モノアイレンズのパーツはこんな形のクリアーパーツなのですが、ジュアッグのモノアイと統一したいので、いつもの「Hアイズ+丸ノズル」に変更します。キットのパーツのレンズ表面を削って、そこに丸ノズルを接着するため、キットのレンズの厚みよりも分厚くなります。先ほどのすき間チェックはそのために行っていたんです。せっかくモノアイレンズを改造しても、モノアイシールドの中に入らなかったらガッカリですからねぇ。

 キットのレンズ表面を少しずつ薄く削り、そこにHアイズを貼ります(下図参照)。

 図はキットのパーツを横から見たところで、下側がレンズです。図の右下のグレーの部分がコトブキヤの丸ノズル・5ミリ径です。
 「レンズ表面を少しずつ薄く削り」と文章で書くと簡単そうなのですが、実際にはパーツが小さくて持ちにくいのでちょっと難しい作業です。
 それでもなんとか形になりました。手の爪を短く切っておくと作業しやすいと思います。

 レンズ用のHアイズは4ミリ径のモノを使用してあります。


 仮組みした頭部をジュアッグの頭部と比較しました。アッガイの頭部は大きいとはいえ、ジュアッグに比べるとおとなしいですねぇ(笑)。


 このキットの茶色の成型色は、ゲート処理時などに白く変色してしまうと非常に目立ちます(汗)。ナイフでゲートを削る時に余計な力が掛からないように注意しながら削り、耐水ペーパーで仕上げました。が、耐水ペーパーで削った部分も目立っています(クチバシの部分:汗)。茶色のパーツをペーパー掛けする場合は、茶色いパーツの表面全体をペーパーかメラミンスポンジで磨いてツヤを統一してやった方が良さそうです。
 写真は頭部上面の装甲を取り付ける前の状態です。この状態ってスゴく未来的でSFチックでカッコ良いと思うのですが…(笑)。

 
 頭部だけを見ていると、まるでMGクラスのキットに見えます。実にぜいたくな作りの頭部ですねぇ!

 さて明日はザクにしようか、それともアッガイの続きでいこうか…(悩)。




HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(最終回)

2006年11月23日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 筆者ははっきり言って失敗するのはイヤです。というか恐いです。失敗することを許さないような両親に育てられたので、失敗することを極度に恐れる性格のままオッサンになってしまいました(泣)。
 でも失敗は必要です。失敗しないと人間は努力も成長もしないようです。筆者はこれからは失敗したこともちゃんと記事に出していこうと思います。それによってはじめて伝えられることもあるでしょうから…。ねぇ、エプロンさん。
 というわけで、今回はスジ彫りの失敗のリカバー法も収録します。

 さて、前回作ったスジ彫り用のゲージを使用するのですが、前回書き忘れたことがありました。ゲージを切り出す際に、ナイフは塩ビシートに対して垂直を保つ必要があるということです。ゲージは表裏両方を使うことによってスネの左右両側に使用できるのですが、切り出したゲージの断面が斜めになっていると、スジ彫りが左右対称にならなくなってしまうのです。
 また、塩ビシートは一発で切り取るのが難しく、ナイフの刃を数回入れてやっと切れる場合が多いのですが、その際に切り口がささくれ立ったようになります。これもスジ彫りがキレイに決まらない原因になります。
 ゲージを切り出した切断面は、耐水ペーパーでならすと良いでしょう。そうすると格段に精度が高くなりますからねぇ。

 そのゲージを両面テープでスネの前サイドに貼ってスジ彫りするのですが、写真を撮るのを忘れてしまいました(←オッサン…:汗)。ゲージはマスキングテープで型取りした際に目印にしたヒザアーマー付け根やスソを頼りに位置を決めて固定します。
 そしてゲージに沿ってナイフの刃の背で引っ掻いてスジを彫っていきます。
 
 先に彫ったスジ彫りとの接点はうまくつながるかなぁと期待していましたが、はみ出ていました(汗)。

 赤い線で示したのがはみ出た部分です。
 失敗したスジ彫りを埋めるのには瞬間接着剤を使うのが一般的と思いますが、これは無塗装の場合にも当てはまります。
 
 まず、パーツと同色のランナーをヤスリで削って粉にします。
 次に、失敗したスジ彫りに瞬間接着剤を流し込みます。
 そこにランナーの粉を指ですり込みます。指に瞬間接着剤が付いてしまいますが、やっぱり指でやるのが好きです。ツマヨウジの先に粉を付けて修正箇所に盛るという方法もありますけどね…。
 粉を付けると、さらに瞬間接着剤を上から少量塗ります。

 必要なスジ彫りの部分に瞬間接着剤が流れた場合は、接着剤が固まる前に目立てヤスリやナイフの刃などで接着剤を取り除きます。

 あとは接着剤が固まるのを待ちます。

 赤い楕円で囲った部分が修正中です。「瞬間」接着剤とはいえ、こういう場合には固まるまで数時間は放置した方が良いです。

 接着剤が固まったら、荒めの耐水ペーパーでならします。この際、注意しないと削り過ぎでパーツの形状が変わってしまうこともありますが、スジ彫りとパーツの形状にギャップがある場合には、スジ彫りにパーツの形状を合わせるぐらいの気持ちで削っても良いでしょう。スジ彫りを基準にパーツを変形させると、自然な仕上がりになりますので…。

 あとは全てのスジ彫りの太さと深さを均一にするために目立てヤスリでスジを彫って調整します。キットの前腕のスジ彫りより少し太いぐらいにしました。
 瞬間接着剤がスジ彫りに流れ込んでいる部分は目立てヤスリで削っても深さを一定にしにくいのですが(固まった瞬間接着剤はプラよりも硬いので)、エッチングノコを使うとキレイに出来ます。もともと切断用の道具なので、切れ味バツグンです。
 この作業の時に、案外手が滑ってスジ彫りがはみ出したりしてしまいます。失敗は簡単な部分でしてしまうもんですねぇ…(汗)。昔、木登りの名人がいて…(以下、略)


 仕上げに、スジ彫りした部分を中心にパーツ全体に細かい耐水ペーパーをかけ、スジ彫りにたまった削りカスをツマヨウジでこすり落として作業完了です。

スジ彫りの終わったスネを組み立ててHGUC量産型ザク、完成です。
  

 最初の数話分から印象的なカットを…と思いましたが、やっぱりガンダムがいないと構図が決まりませんねぇ…(汗)。最終回恒例のフォトストーリーもどきも出来ないぐらい(泣)。
   
 あと、せっかく彫ったスジ彫りが全然見えない写真ばっかりですねぇ…(大汗)。

 最初はこのザク、ただのスジ彫りの実験台のつもりで作り始めたのですが、終わってみるとプロポーション改修はやってるわ、モノアイは組み込んでるわ、他のキットからパーツをぶん取ってきてるわで、けっこう手を加えてしまいました。
 股関節の位置を移動して脚を伸ばすべきだったかなぁとか、スカート隠しの方法はまだ改良の余地があるなぁとか、反省点も多いですが、作業して得たものは大きかったと思います。
 反省点は、次の次のネタの時にリターンマッチということで…。

 スジ彫りもなんとかできるようになりました。ジグザグのスジ彫りなんかはまだ無理かなぁと思いますけど、曲面構成のスネにほぼ左右対称のスジ彫りを彫れるようになったので、ある程度自信が付きました。やってみるモンですねぇ…。
 練習のつもりで始めたスジ彫りの記事ですが、終わってみると、「スジ彫り講座」でやろうと思っていた内容のほとんどをやってしまったような感じです。正式な「スジ彫り講座」は、さらにレベルアップしてからお送りすることになるかもしれませんが、いかがでしょう?

 さて次回は、「HGスターゲイザーガンダム」をお送りします。機体各部のスリットを発光状態にしようかどうか悩み中です…。 

 

HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その10)

2006年11月22日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 いよいよ最大の難関、スネのスジ彫りです。

 エプロンさんがバキュームフォームしたプラ板で、スネのスジ彫り用ガイド(スゴいですよ、これ!)を製作中ですが、筆者の製作環境は「秘密工場」ですので、バキュームフォームは使えません(泣)。「ええなぁ…」と指をくわえて見ながら、こちらでは地味~なゲージを作ることにしました。

 スネパーツにピッタリとマスキングテープを貼り、「こんな感じでスジ彫りしようかなぁ…」とイメージしながら油性ペンで線を引きます。
 この時、ヒザアーマーが付く辺りやスネのスソの部分でマスキングテープをパーツの形どおりに切っておくと、後で目印にすることができます。


 線を引いたマスキングテープを塩ビシート(今回はデジカメのケースの包装を利用)に貼り付けます。


 それをナイフで丁寧に切ります。塩ビシートは意外と切りにくいので注意です。


 スジ彫り用ゲージの完成です。これを両面テープでスネのパーツに貼ってスジ彫りのガイドにするわけです。

 さて、スジ彫りの基準になる部分を先に彫っていきます。

 ヒザ下5ミリ辺りのスジ彫りは、パーツの上端の外形と平行線でイケますので、パーツを逆さにしていつものやり方(トースカン方式)で彫っていきます。
 1.2ミリプラ板を4枚重ねて貼り、スジ彫り用の工具はエプロンさんオススメの「先を折ったナイフの刃の背中側(?)」を両面テープでプラ板に貼り、約5ミリの高さのスジ彫り用工具にしました。
 他にも約2.7ミリの高さのモノと、デザインナイフの柄に取り付けたモノを用意しました。
 切れ味が悪くなって処分するはずだったナイフの刃が有効に使えます。切れなくなった刃はいくらでもありますからねぇ!。
 ナイフの刃先はペンチで折り、折った先の破片は落とさないようにガムテープなどでキッチリ覆って処分しましょう。

 パーツは角度を変える程度で動かし、刃の方をよく動かして彫っていきます。
 F2ザクやカトキリファイン版のグフはひざ関節の裏辺りが可動範囲確保のため大きくえぐれていて、スジ彫りもそれに応じてカーブしていますが、HGUCザクはそのえぐれが小さいので、横から後ろまで真っ直ぐスジ彫りしました。

 パーツの前側は「ここで線の向きが変わるかなぁ?」と思う部分にペンで点を描いて、スジ彫りをそこで止めます。


 フクラハギ下の線は、パーツのスソを基準にしようとしたら、スソと平行線ではなかったので、パーツを逆さにした状態でスジ彫りしました。ビデオテープを台にして、高さ2.7ミリの工具を使用しました。
 厳密にはこの線もパーツの上端と並行ではないのですが、スジ彫りした後にパーツの形状をスジ彫りに合わせるようにして調整しました。


 ヒザ下とフクラハギ下との間の部分は、フクラハギの装甲がが左右に分割されるようになっていますので、パーツの分割ラインを利用してスジ彫りを再現します。
 パーツを分解した状態で、パーツのフチをカンナ掛けして、分割ラインをスジ彫りにします。
 それからパーツを組み立てた状態で、そのスジ彫りを目立てヤスリで強調します。

 さて、さっき作ったゲージを使ってスネの前方のスジ彫りを…と思いましたが、1回の記事では収まらないようなので、明日に続きをお送りします(汗)。

 そろそろ次のネタを仕込まねば…。実は輪っかの付いたアレにしようか、それとも3本首のアレにしようか迷っていますが、箱絵のカッコ良さにノックアウトされたので輪っかの方になりそうです。楽しみやなぁ…! 

HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その9)

2006年11月21日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 最近、アプサラス(第1形態:丸いヤツです)の設定画を見ていて、着陸脚の先っぽがザクのつま先であることに気付き、一人で盛り上がっているオッサン・かめっチです。
 カトキ氏のデザインではこういうパーツ流用が多くて、発見するのが楽しみです。

 前回切り抜いた紙製パーツをサイドスカートに貼ります。

 両面テープを長さ17ミリに切ります。両面テープは、両面に剥離紙を付けた状態で作業するとやりやすいです。
 17ミリに切った両面テープを、幅2~3ミリに切ったものを4本以上用意します。余分は作っておいた方が良いです。両面テープはすぐにペロッとめくれて扱いにくいですので…(笑)。
 
 両面テープの片側の剥離紙をはがし、サイドスカートの裏側に貼ります。フチから約0.5ミリぐらい内側に貼ると良いと思います。フチにピッタリ合わせて貼ると、後ではみ出ていることに気付く場合があります(汗)。

 スカート裏側に貼った両面テープの剥離紙をはがし、紙パーツを貼ります。パーツの向きや角度、貼り位置をじっくり検討しながら貼っていきます。ボディのパーツにフロントやリアのスカートを仮組みして(はめ込みが固いので分解する時に注意!)、サイドスカートや紙パーツの位置を確認しながらやると良いです。

 事前にマスキングテープでパーツを貼る練習をしたりして感覚をつかんでおいた方が良いでしょう。両面テープは紙に対しては強力に付きますので、貼り直しは難しいですからねぇ。

 片方のサイドスカートに貼れたら、今度は反対側のサイドスカートに貼ります。左右の貼り具合が同じようになるように注意しながら…。 
 写真では左右同じように貼れてないように見えますが、カメラの撮り方でパースが付いてしまったためです。実際はほぼ同じぐらいです。



 貼り付け終わった状態です。リア側は一部がリアスカートに干渉することが分かりましたので、赤く線を引いた部分を切り取りました。



 ボディを組み立てます。スカート類も全て組み立てたら、サイドスカートを閉じて、紙パーツが干渉していないかどうかを確認します。全てのスカートがスッキリ閉じたら成功です。

 

 
 太ももを取り付けて、作動実験です。スカートを広げると「シャリッ!」と紙の音がして、スカートの内側から紙製(実機は「ゴム製」ということにしておいてください。そうすれば「ザクのスカートはゴム製」説にも一応当てはまることになりますし…:笑)のスカートがズルリと出てきます。
 これでお尻が見えたり向こう側がのぞけたりすることが防げました。

 ただし、弱点もあります。紙のテンションがけっこう強くて、スカートの開き具合によってはフロントスカートが浮き上がったり、リア側の紙製パーツにストレスがかかったりするのです(汗)。これはスカートの位置を調整して対処するしかありません(泣)。

 あと、HGUCザクのスカートと太ももの位置関係は非常にタイトで、脚を行儀良くそろえる場合以外では、常時スカートが開いてしまいます。
 そうなるとサイドスカートに貼った紙のテンションでフロンドスカートが浮き上がってしまいます。特に問題はないのですが、なんとなく股間のブロック(俗称「チ○コガード:笑」が貧弱に見えてしまいます。

 そこで、股間ブロックを1ミリほど前に突き出させようと思いました。ここで、フロントスカートを外してから股間ブロックを外せば良かったのですが、横着して股間ブロックだけを外そうとして…

 「ペキッ!」

 指が当たってフロントスカートに白いひび割れが…。OTL

 とりあえず部品請求してパーツが来るまでの応急処置として、裏面の割れを接着し、表面はガンダムマーカー「DESTINYグリーン(セット販売)」で塗ってごまかしました。ごまかせてませんが…(汗)。


 気を取り直して、1.2ミリプラ板でスペーサーを作り、股間ブロックに接着しました。

 これで多少フロントアーマーが浮いていても安心です。

 「紙式スカート隠し」は、貼り位置さえ気を付ければ簡単で効果が高い方法だと思います。問題は、両面テープの粘着性能がどのくらい持続するかですが、テープが劣化すれば交換すれば良いのですからねぇ!

 このザクも完成に近づいてきました。でも最大の難関、スネのスジ彫りが残っています。頑張らねば…。  


HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その8)

2006年11月20日 | 機動戦士ガンダム(1st)

 筆者が紙に油性マーカーで色を塗っていると、姉が「何やってるん?」という感じで見ているような気がしたので、何をやっているのかを勝手に解説し始めました。
 「これは何をやってるのかといいますとぉ…」
 筆者はおもむろにMGザクF2を手に取り、ポーズを取らせました。
 「これですわ!」


 スカートアーマーが可動するタイプのザク系MSキットのいちばん気になる部分が、このスカートのすき間からのぞく太もも上半分です。場所といい、丸みといい、お尻に見えます(というか、お尻そのものです)。
 宇宙兵器のプラモデルのはずなのに、なぜかフンドシ姿の男を連想してしまいます。ここだけ北島三郎の演歌の世界です(笑)。祭りだワッショイ!!…(汗)。
 しかも、見る角度によっては向こう側がのぞけてしまうんですねぇ(困)。

 姉も、スカートの下端から5ミリぐらいの所を指差して、「ここぐらいまで隠れてるんやったら大丈夫やけど、このお尻の見え方はちょっと…(照れ)」と苦笑しています。「それで、隠すためのモノを作ってるんや!」

 この後、しばらくどうやって隠すかについてしゃべりました。姉の意見を総合すると、いわゆる「見せパン」作戦です。アンダースコートとかブルマをスカートの下にはかせるようにしたら?ということでした。
 う~ん、なるほど! オッサンの頭には全然浮かんでこなかったアイデアでした。

 筆者の作戦はというと、昔HGUCシャア専用ザクの時にやった「紙作戦」です。これはサイドスカートの裏側に紙を貼ってすき間をふさぐというものです。
 模型雑誌では薄手のプラ板を使ってスカート内を隠すパーツを作っている作例をたまに見かけますが、可動部を設置する必要があります。
 お手軽に済ませたい筆者は、紙の柔軟性を利用して、可動部を設けない仕組みにしました。イメージとしては、現用戦車に見られるゴム製スカートみたいな感じです。

 さて、作業に入ります。先に姉が提唱した「見せパン作戦」のための実験をやったのですが、紙で作ったパンツ状の試作品は脚の可動に追随しきれませんでした。この作戦は布やゴムを使った方が良いようです。

 とりあえず今回は昔に成功したことのある「紙作戦」で行くことにしました。

 まずは下準備。サイドスカート裏側のエッジ、写真で赤く示した部分をナイフで削り、カンナ掛けしてなめらかにしておきます。
 スカート後ろ側の小さい突起も削っておきます。


 フロントスカートとリアスカートを測って、適当に紙を切り出し、サイドスカートにマスキングテープで貼って様子を見ます。


 ちょっとリアスカートの分が小さかったですねぇ(汗)。この後、何回か調整して、ちょうど良いサイズを割り出しました。
 
 右が17インチモニターの場合の原寸大(?)です。型紙として使えるかなぁと思いますので、よかったら使ってみてください。「外」と書いてある方がサイドアーマーの裏に貼り付ける側です。

 
 型紙を、冒頭の写真で塗っていた紙に貼り付け、パーツを切り出しました。この紙は、普通のルーズリーフですが、表裏両面をコピックなどの油性マーカーで塗って乾かすと、何となく紙が強化されたようにコシが出ます。
 原寸大の方は、プリントアウトしたらそのまま切り取って使えるように色を調整してみました(使えるかどうかはプリンターのインクの種類にもよると思いますが…。ウチのプリンターのインクは水に溶けるんです:汗)。画面に出ているサイズがそのまま印刷できれば良いのですが…。

 さて、次回はこの紙製パーツをスカート裏に貼っていくのですが、作業完了後に余計な事をしてパーツを割るアクシデントが…(汗)筆者、十数年ぶりの不覚です(泣)。
 ガックリしながらも次回に続く!!


HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その7)

2006年11月19日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 もう冬ですねぇ…フリース上下だけでは足りずに、もう一枚上に着なければならなくなってきました。昔から夏より冬に弱いオッサン・かめっチです。
 
 もっと寒くなると、耳にしもやけが出来てしまうんです。皮がバリバリになって血だらけになります(泣)この冬はどうやろう…?

 気温は低いですが、なんとか気持ちを奮い立たせて製作記事です。

 これが今回の主役、「量産型」と刻印されたランナーの板です。これが肩関節軸の位置を変更する作業の骨格となります。

 この板を8ミリ強×5ミリ強に2枚切り取り、8ミリの辺を縦にして下から5.5ミリの位置に約3ミリの穴を開け、ランナーを接着して軸にします。
 キットのボディ側肩関節(C5・C6)の肩への接続軸を根こそぎ切り取り、切断面をヤスリでならしてから、先ほどのランナー付き板をガッチリ接着します。
 図を描こうとも思いましたが、写真の方が分かりやすそうなので、いきなり写真に行きます。

 写真右が加工後です。軸の根元に付いている円盤は、腕を左右方向に上げたときに肩ブロックが肩付け根関節部に干渉するのを防ぐために付けました。コトブキヤの丸ノズル6ミリを加工したモノです。


 軸の位置はキットのモノより2ミリほど上に移動しています。

 強度を確保するために厚い板を使用したので、ボディと腕との間が離れてしまいました(汗)。まあ、MGザクF2と同じぐらいの開き方なので、許容範囲内でしょうか?


 この写真がいちばん分かりやすいかも…。

 さて、肩関節の軸位置が上に上がったところで、バランスを見てみることにしました。

 肩の四角いブロックが胸の上面よりも上に来ています。頭がより小さく見え、肩アーマーが大きく見えるようになりました。
 また、腕の位置が約2ミリ上がったことにより、腕の長さやヒジの高さもちょうど良くなったと思います。個人的には納得のいくバランスになりました。


 可動範囲はキットのままと同等で、ザクマシンガンをちゃんと両手持ちできます。
 今回の改修法はボディ側の外装を切り欠いたりしない、比較的手軽な方法だと思うのですが、肩関節を前方に引き出した時にスカスカで見栄えが悪いです。まだまだ改良の余地がありますねぇ…。

 
 ザクFZやF2に見られる、肩ブロックの斜め線モールドを再現しようと思いましたが、太目のスジ彫り、しかも両端が丸くなっているのは難しそうだなぁとも思いました。
 また、何となく肩ブロックが小さく見えるような気がしたので、その小さい肩ブロックからマイナスする(削る)形でモールドを追加するのも気が引けました。
 どうしようかなぁと思い、ザクFZ(ザク改)の設定画を見てみると、肩の斜め線が凹とも凸とも取れるように描かれています。
 「ひょっとして、補強リブ(あばら骨のような細長い突起。薄い板でもこれを設けると強度がかなり増します)でも良いのでは?」という気がしてきました。
 「ガンダム0080 ポケットの中の戦争」に登場する他のMSにも同様のモールドがありますが、ほとんどが凸型の補強リブになっています。

 これなら作業は簡単です。肩ブロックと同色のランナーを両手で持ちやすい長さに切り、真ん中あたりを断面が半円形になるようにナイフで削ります。その削ったランナーを伸ばしランナーにするのです。火事やヤケドに注意です。
 この「伸ばし半円ランナー」は、かなり前にホビージャパン誌で野本憲一氏が「1/24スコープドッグ」の作例の中で紹介していました。

 半円の伸ばしランナーを1センチほどの長さで2本切り、肩ブロックに斜めに接着します。接着剤が固まったら、耐水ペーパーでならし、肩ブロックと一体になっているように見えるよう、なじませました。

 ここまで出来たザクの上半身を、HGグフカスタムと比べてみると、ザクの方がゴツい!(汗)
 グフを作る時には、このザクよりもゴツくしないとヤバいなぁと、寒い部屋の中で冷や汗をかいたオッサンでした…。


HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その6)

2006年11月18日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 今夜は町内会の会議に出席しなければならない理事長(父が病気療養中のため、代行してます)のオッサン・かめっチです。

 カトキハジメ氏によるHGUCザクのキット開発用画稿は、MGザクF2用の開発用画稿と基本的に同じプロポーションで描かれています。ところが発売された両方のキットを見比べてみると、全く違うプロポーションになっています。
 筆者はHGUCでシャア専用ザクが発売されるという情報が発表されて開発用画稿を見た時に「やった~!MGザクF2のプロポーションのままのザクが出るんやぁ!!」と、大いに期待したのですが、製品版の写真を見て「違うやん…(泣)」と落胆したものです。

 今回、塗装をしない前提で簡単なプロポーション改修を図っているのですが、頭部のサイズと肩関節の軸位置を変えるだけでMGザクF2のイメージに近づくことが分かりました。でも、もう一点、重要なポイントに気付きました。

 「HGUCザクは手首のサイズが大きい!」

 HGUCザクは昔のアニメ用設定画のイメージが加味されているようで、手首というかゲンコツがやたら大きくなっています。これではドム用のサイズです(汗)。
 HGグフカスタムのものを流用しようかなぁとも思いましたが、まだ手を付けていない新品のキットのパーツを強奪するのもかわいそうなので、やめとこうと思った時にひらめきました。
 ちょうど良い所にザクと同じ名前の遠い親戚が立っていました(!)。こないだから参考用に格納庫から引っ張り出してきていたのです。
 「ごめんな~、ザクウォーリア…」
 HGザクウォーリアの手首はちょうど良いサイズと形状で、しかも手の甲の色はHGUCザクと同じ成型色という素晴らしさ! さっそく拝借しました。

 左がザクウォーリアのものです。手の甲と指の色が分けられているのは、筆者にとっては非常に都合が良いです。指の成型色が黒すぎますが、後でザクウォーリアに返すかもしれないので、そのままにしておきました。


 ザクウォーリアの手首を使うと、うれしいことがもう一つ! 出来の良い左の平手が使えるのです。表情の付いた平手があると、ポーズ付けの幅が広がりますからねぇ!!

 プロポーションをF2ザクに近付けたので、ザクマシンガンはキット付属のものよりもHGUCグフのおまけのMMP-78マシンガンを使いたくなりました。さいわい、「いつかは使う日が来るやろうなぁ…」と温存してきたMMP-78がありますので(HGUCグフはとっくの昔に処分してしまいましたが:汗)、持たせることにしました。
 ザクウォーリアのライフル持ち手は人差し指がカギ状になっていない、普通の握り手のようなモノなのが残念ですが、ザクマシンガンはトリガーガードの形状がグリップ全体を覆うような形なので、なんとか見た目的にも許容範囲内だと思います。
 マシンガンのトリガーと、手首の内部を削ってフィットさせました。

 HGUCグフのMMP-78は、とても気合いの入った良い出来で、ドラムマガジンの裏側をふさぐパーツまで付いています。1/144の他のザクマシンガンには無いパーツです。
 どうやらHGUCの初期には「HGUC武器セット」を出す計画があったのか、このMMP-78と「ドム・トローペン サンドブラウン」に付属する武器類はキットの他のパーツと別枠で成型されています。実現したら良かったのになぁ…。


 MMP-78を持たせた状態。やっぱり肩の位置が低く感じます。う~ん…。


 ここでなぜか足首に移ります。足首は特に問題はないのですが、靴底のパーツのパーティングラインが目立つので、パーツ全体に耐水ペーパーをかけてならしました。
 ザクのデザインの宿命で、足首の可動範囲が狭くなる(足の甲に付いているパーツがスネと干渉する)のをHGUCザクでは引き出し式の5重関節でクリアしています。足の甲のパーツが分割されて可動すれば足首自体の可動部は簡略化できるんですけどねぇ…。
 ザクFZやF2は足の甲のパーツが色分けされているので、HGUC化の暁には独立可動するものと期待しています。

 今日はここまでです。会議か…憂うつやなぁ(汗)…。

 追伸:エプロンさんが1980年代後半に流行(?)した特殊ワザ「バキュームフォーム」を身近な材料を使って実験しています。最近の模型雑誌ではすっかりご無沙汰になったこのワザ、ご存知でない方も多いとは思いますが、一見の価値ありです! ぜひ見に行ってください。
 

HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その5)

2006年11月17日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 先日作ったマルイチモールド用のゲージですが、ヒジ関節に使おうと実際に当ててみたら、マスキングテープで固定するのが難しいことが分かりました。

 「ふはははっ! マルイチゲージ、敗れたり!!(納谷悟朗の声で)」
 「なにぃ!?」

 何度か試してみましたが、やっぱり無理があることが分かったので、他の方法で行くことに…。
 どうしようかと考えていると、コトブキヤのディテールアップパーツの袋が目に留まりました。

 「この袋に開いている、店の棚のフックに吊り下げるための穴がちょうど良いのではないか?」と思い、袋をヒジのパーツに当ててみると、ちょっと穴がヒジの丸い部分より大きいですが、ゲージとして使いやすそうです。
 さっそく角度を設定しやすいように袋の穴の周囲を切り取ってみました。店で陳列している間に袋の穴が破れてしまうのを防止するためか、袋の上の部分には硬めの素材の芯が入っていました。
 それをゲージとして利用することにしました。


 袋の芯を切った直線がヒジのパーツの直線部分(前腕のパーツを取り付ける部分にちょうど良い直線があります)に平行になるように当て、マスキングテープで留めます。今回はこのマスキングテープがスジ彫り用のガイドになります。
 あとはヒザ関節の時と同じようにしてスジ彫りをします。

 もうちょっとスジ彫りの角度を深くした方が良かったかも…(汗)。
 この方法はプラ板でゲージを作るよりも手軽なのですが、マスキングテープが弱いので、ナイフでケガキ線を引く時に注意が必要です。あと、反対側のパーツにスジ彫りする時には、マスキングテープを裏面に貼り直す必要があります。

 次にモノアイに移ります。
 モノアイはいつも通りのかめっチ式モノアイです。
 モノアイに使用するウェーブ製Hアイズの径を3ミリにするか2.5ミリにするか、はたまた2ミリにするか迷いましたが、Hアイズの相方のコトブキヤ製丸ノズルのサイズを基準に決めることになりました。

 Hアイズ3ミリに対応する丸ノズル4ミリでは、キットのモノアイブロックに4ミリの穴を開けなければなりません。しかし、キットのモノアイブロックは小さいので、4ミリの穴を開けるのは困難です。

 では、丸モールド3.5ミリ(外径にコンマ5ミリが付くのは「丸モールドⅡ」です)ではどうでしょう? これもモノアイブロックに穴を開けるのは困難です。しかも丸モールドはフチが厚いのでHアイズ2.5ミリは入りません。2.2ミリのモノは入りますが、試しに組み込んでみたら変なバランスでした。

 最後に残ったのがHアイズ2ミリと丸ノズル3ミリの組み合わせです。これならモノアイブロックに穴を開けるのは容易です。顔とのバランスで、モノアイが小さ過ぎないかとも思いましたが、実際には筆者好みの顔つきになったので良かった、かなぁ?


 しかし、ここで問題が発生しました。モノアイブロックのパーツには微妙なテーパーが付いていて、ゲルググやザクウォーリアの時のようにバイザー用のビニール袋を巻きつけることがうまく出来ません(汗)。
 ビニールの帯の幅を広めに取って、巻き付けた後に切りそろえようとしてもうまく行きませんでした(汗)。

 「ふはははっ! かめっチ式モノアイ、敗れたり!!」
 「なんとぉ!?」

 さんざん悩みましたが、解決法は意外と簡単なものでした。モノアイブロックに直接巻き付けてテープで固定するのではなく、頭部パーツとモノアイブロックのすき間に差し込むだけで、固定しないのです。
 大丈夫かなぁとも思いましたが、意外と大丈夫でした。

 写真では分かりにくいですが、ビニール袋はパーツとパーツとの間に挟み込んでいるだけです。けっこうイケます。
 ただ、モノアイを動かした時はビニール袋のポジションを修正してやる必要がありますが、しょっちゅう動かすわけではないので、これで良しとしました。


 穴から顔だけを出しているザク、ではなくモノアイ完成状態です。目つき悪いですねぇ…。説明書の写真と見比べると別人になってしまいました(汗)。

 やっぱりバイザーが入ってると、ビニールのツヤがアクセントになって顔つきが引き締まります。筆者はこのザクをコズンのザクのつもりで作っていますが(←他のパイロットのザクと差はあるのか、オッサン?)、コズンのザクは劇中でアムロのガンキャノンにモノアイのバイザーを割られている描写がありますので、やっぱりバイザーを付けて良かったと思います。

 それでは今日はこの辺で…トイレ行ってきます。寒くなるとトイレが近くなるオッサン・かめっチでした(笑)。
 

HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その4)

2006年11月16日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 近所のスーパーの特価品コーナーで何やら見慣れぬ缶詰を見つけました。
 「こ、これはもしや、アキバの自動販売機で売ってるアレかなぁ?」

 そうに違いないと思った筆者は迷わず購入、家に帰って姉とご飯を用意して食べました。
 「美味いなぁ~♪」
 「美味いなぁ~♪」
 缶詰用に具が小さいものの、味は関西人の我々にもちょうど良いと思える絶妙なバランスで、ダシの最後の一滴まで美味しくいただきました。

 うちの近所のスーパーは、系列店や姉妹店の存在しない1店舗だけの店なのですが、値引きや品揃えが素晴らしい店で、非常に助かります(夕方以降の半額がスゴい!)。しかも、マニアックなバイヤーさんがいるようで…

 「うまそうなカレーた~い!」の「キレンジャーカレー」がこっそり入荷していたり(定価200円以上したかと思いますが、105円で売っていました!)します。非常に頼もしいスーパーです。

 思いっきり主婦モードのオッサンオバハン・かめっチですが、ここでようやく製作記事です。

 肩関節を移動するための方法を模索中ですが、いちばん現実的と思われる方法のキモになる部分の強度を調べるため、実験してみました。
 ランナーの板状部分に3ミリ強の穴を開け、ランナーを差し込んで瞬間接着剤で接着しました。この実験に使用したランナー板は約1.1ミリ厚ですが、接着したランナーがグラグラすることもなく、強度的な不安はあまりありません。
 本番ではCランナーの「量産型」と刻印された板(約1.5ミリ厚)を使用するので、強度は充分確保できそうです。
 強度の必要な部分の接着には、本来ならプラモデル用接着剤を使った方が良いのでしょうが、この部分に関しては瞬間接着剤でも大丈夫のようです。

 先日小型化した頭部ですが、比較用に買ったHGグフカスタムの頭部パーツと比べるとまだ大きいのに焦ったオッサンは、より小顔に見えるよう、動力パイプを顔に近付けることにしました。
 もともとキットの頭部動力パイプは、若干細いうえに頭から離れているので弱そうに見えます。顔に近付けることによってパイプが太く見える効果とグフとのサイズの差をなくすことを狙いました。
 方法は簡単です。

 動力パイプパーツの後頭部側の先端に付いている板状のストッパーを薄くなるようにカットし、薄くしたストッパーの部分で左右の動力パイプを接着します(頭部のパーツと動力パイプを接着してしまわないように、パイプ同士だけで接着しました)。
 これによって動力パイプを含めた頭部の幅が約2ミリ狭くなります。動力パイプ基部のすき間が空いている感じも解消できます。

 クチバシ側のストッパーも薄く削ります。こちらは片側約0.3ミリ詰めました。これで動力パイプの左右幅はグフと同等になりました。

 今日はスジ彫りはお休みして、ランドセル(やっぱりザク系MSは「バックパック」ではなく「ランドセル」ですよねぇ!)のディテールアップを行いました。

 キットのランドセルは、デザインのリファインによる追加ディテールの類がまったく無い、非常に男らしい仕様になっています。これはこれで良いのですが、何となく寂しい気がしたので、F2ザクを参考にディテールアップをすることにしました。
 F2ザクのパーツ構成と同じようにランドセルの下半分を切り欠いて、内部メカが見えるような感じにしようかと思いましたが、パーツの裏側を見ると、パーツの下半分に補強用の板(?←というより、裏側がカラッポに見えないようにするためのモノかも…)が並んでいて、「改造しないで~!」と言っているように見えたので、パーツをノコギリで切ることはやめました。

 代わりに、市販のディテールアップパーツ等を貼るだけでどこまでイケるかを試してみることに…。
 推進器ノズルはコトブキヤのバーニアパーツの皿状のモノを使用しました。地上戦用のJ型ザクをイメージしたものです。空間戦用のF型にする場合ならコップ状のバーニアパーツを使用すると雰囲気が出るかなぁと思います。この辺のパーツの使い分けは初代MGザクに準じています。

 2つのノズルの間にはランナーの番号板(C1・2・3のモノが使いやすいです)を貼っています。上の方の板には穴を開けてコトブキヤの丸モールドの中からちょうど良い大きさのマルイチモールドを選んで組み合わせました。
 ノズルのすぐ上の部分がちょっと寂しいですが、ここだけディテールが多すぎると変なので、このぐらいで置いときました。
 接着には位置決めが楽にできるゼリー状瞬間接着剤を使用しましたが、パーツが白く曇るのを防ぐために、接着剤が固まるまでパーツをフーフー吹いていて、酸欠気味のせいか頭がクラクラしました。
 瞬間接着剤の白い曇りは、最近では犯罪捜査に使われているそうです(日本で使われているかどうか分かりませんが、海外で指紋を検出するのに使っている映像をテレビで観たことがあります)。スゴいですねぇ! でも、プラモには不便なんですけどねぇ(汗)。
 それでは今日はこの辺で…。
 


HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その3)

2006年11月15日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 なんか昨日の記事から最後の部分に「スポンサーリンク」というのが付くようになったんですが、何のことだかよく分かりません(汗)。しかもプラモに全然関係のないエステ関係とか「やずや」とかの広告が…(?)。
 一応、ブログの内容と関連のある広告が出るらしいのですが、謎です。ひょっとして記事の中に「プロポーション改修」とか「整形」とかの言葉が入ってるからかも(笑)。
 でも、「やずや」みたいなメジャーな会社が自分の記事にスポンサーとして出ているのがちょっと(いや、スゴく)うれしいオッサンです。

 さて、今回は太もも(これでまたエステの広告が…:汗)パーツのヒザ関節部にスジ彫りを入れます。俗に言う「マルイチモールド」にするわけです。

 普段なら適当に定規を当ててスジ彫りするのですが、4ヶ所あるヒザ関節の丸いパーツに同じ角度でスジ彫りをするのは難しいので、筆者にしては珍しくプラ板でゲージを作ることにしました。

 1.2ミリプラ板に、ヒザ関節丸パーツの頭が入るぐらいの穴を開けます(直径約7.5ミリ)。大きな板のままでは太ももの装甲にぶつかってしまうので、太ももの装甲を避けられるように穴の周辺を丸く切り取ります。
 写真のプラ板で赤く塗っている部分は「こっちが前側」の目印です。
 スジ彫りのための定規となる板を0.5ミリプラ板で切り出し、1.2ミリプラ板の穴に接着するのですが、角度が重要です。
 今回は1/144HGグフカスタムに合わせて、後ろの方に向かってスジ彫りが上がっていく角度にしました。
 4ヶ所とも同じ角度にするため、写真の2本の赤い線で示した部分が平行になるように設定してから0.5ミリプラ板を好みの角度(45度よりちょっと浅め)にして接着しました。ゲージの両面を同じように使えるように、1.2ミリプラ板の厚みに対して0.5ミリプラ板を貼る場所を慎重に決めます。

 これでゲージは完成です。プラ板に大きな穴を開けたり角度を合わせたりする作業が難しく、ちょっと時間はかかりましたが、大事に使うと今後もずっとイケますので、作っておいて良かった~! これで「ジオンはあと10年は戦える…」です。←オッサン、ザクばっかり作る気かいな!?
 これを太もものパーツにマスキングテープで固定します。

 スジ彫りの角度を一定に保てるように、ゲージの目印の直線部分と太もも装甲の直線部分を平行に合わせてマスキングテープを貼ります。


 エプロンさんオススメのデザインナイフの刃の「背の部分」を使ってスジを彫っていきます。
 デザインナイフの刃の背の部分は、「超シャープなPカッター」といった感じの切れ味で筆者もオススメです。「切る」というより「引っ掻く」感じでスジが彫れます。
 スジ彫りを太くしたい場合は、ナイフの刃先を少し折ってやると良いそうです。この辺はエプロンさんの模型製作日記に詳しく書いてあります。プラ板を使ったゲージもよく出てきますので、ぜひ参考にしてみて下さい!


 ナイフで何度かケガキ線を入れたら、ゲージを外して様子を見ます。線の角度は良いですが、細いですねぇ。
 このケガキ線を基準に線を太くしていくのですが、今回はデザインナイフでパーツの面に対してV字型に切り込みを入れました(図参照)。


 スジ彫りがある程度太くなったら、今度は目立てヤスリでさらにスジ彫りを太くし、二つ折りにした耐水ペーパーでスジ彫りを仕上げました。

 この作業を他の3ヶ所にも同様にして行います。ゲージのおかげで角度や位置がすぐに決まるので、ストレスなく出来ました。


 スジ彫りが完了したので、太ももを組み立てました。股関節の可動範囲拡大のため、脚の付け根の接続穴を上と後ろに向かってすり鉢状に広げてあります。写真では分かりにくいですねぇ…(汗)。

 今回作ったゲージは、ヒジ関節の丸い部分にも使えることが分かりました。うわ、まだ4ヶ所あるやん!(汗)
 それでは今日はこの辺で…。
 

HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その2)

2006年11月14日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 HGUCザクの2回目です。
前回、小型化した頭部を仮組みした上半身に取り付けてみました。

 頭部を小型化した効果で肩の位置が高く見えるかなぁと期待しましたが、やっぱり肩の四角いブロックの位置が低い気がします。胸の上面よりも肩ブロックが上に突き出してるぐらいの方が力強くなりますし、頭部がさらに小さく見えるはずです。
 
 今回は肩の関節軸を上に上げようとしたところ…

 肩の付け根関節部は前方にスイングするギミックがある関係で手を加えにくくなっています(汗)。強度と可動範囲を確保したまま肩関節軸を2ミリほど上に移すのはかなり難しそうです。
 いくつか方法を考えてみましたが、どれも決め手に欠けるので、もうしばらく考えることにしました。

 考えながら左肩アーマーにスジ彫りを彫ります。
 プラ板にエッチングノコを両面テープで貼り付ける方法でスジ彫りを行います。今回は1.2ミリプラ板を2枚重ねで使用し、両面テープとエッチングノコの厚みを合計して約2.55ミリの高さでスジ彫りをしました。

 ノコギリの刃先は、1方向だけでなく左右どちらの向きの回転にも対応できるように工夫してプラ板に貼りました。
 ゲージに使うプラ板は、肩アーマーのフチに干渉しないように削ってあります。船のへさきのような形にすると肩アーマーに干渉しませんよ!
 肩アーマーを回すようにスライドしながらスジを彫っていきます。

 線の角度が変わる部分は難しいです。肩アーマーを置く角度を変えて彫るのですが、別の角度の線と接する部分の近くになると、どうしてもスジを彫るのが恐くなります。少しずつ両方の線を彫ってつながるようにしていきます。
 真っ直ぐな部分とスジ彫りの深さや太さが違ってきますので、デザインナイフの刃先を使ってスジ彫りの深さや太さを調整し、2本の線が接する部分をスムーズにつなぎます。
 
 とりあえずケガキ程度ですが、スジ彫りで肩アーマーを1周できました。この段階でも写真用に「コピックモデラースミ入れ用」でスミ入れしましたが、スジ彫りの状態が分かりやすくなるのでオススメです。

 スジ彫りを太くするために、エッチングノコを貼ったプラ板の下にコピー用紙を1枚敷いて、紙の厚み分だけ高い位置でスジ彫りを彫ります。

 すでに一度スジを彫っているので、最初に比べると楽にできます。一通り彫れたら、今度はもう1枚コピー用紙を下に敷いてさらに彫りました。
 これでエッチングノコの刃の厚み+2枚の紙の厚さの分の太さでスジ彫りができました。


 ある程度スジ彫りが太くなったので、いよいよ「目立てヤスリ」の登場です。目立てヤスリは本来はノコギリの刃を研ぐものらしいですが、目の細かさとか形状がプラモ向きです。スジ彫りにも使えます。筆者は長年愛用していて、現在のものは3代目です。

 目立てヤスリの刃の鋭いエッジでスジ彫りを太く深くしていきます。最初のエッチングノコでのスジ彫りの段階で、ある程度の太さのスジにしておかないと、ヤスリがズレて失敗してしまいます。重要ポイントです。


 スジ彫りの太さと深さを均一にできたら、スジ彫り周辺を細かい耐水ペーパーでならしてスジ彫り完了です。

 もし、スジ彫りがちょっとだけヨレてしまった場合は、デザインナイフの刃先で軽くカンナ掛けして修正したり、スミ入れのやり具合でごまかすことができます。
 もっとスジ彫りがズレてしまった場合は、瞬間接着剤などで埋めて彫りなおす必要がありますが、後日の記事で取り上げます。


 グフ系のキットなどの肩アーマーに付いている小さな丸い凹モールドを彫ってみました。1ミリピンバイスで軽く穴を掘り(貫通しません)、細い棒ヤスリの先で穴をすり鉢状に広げただけです。市販のディテールアップパーツのマイナスモールドを貼り付けても良いかもしれませんねぇ…。

 こうなってくるとスパイクの根元の一段太くなっている部分を再現したくなりますが、アレは難しいのでやめときました(汗)。

 とりあえず肩アーマーの完成です。スジ彫りに向かってヤスリで削り込んでF2ザクみたいなカッチリした形の肩アーマーにすることも考えましたが、パテで裏打ちしないとヤバそう(削っているうちにパーツに穴が開くかも)なので、やめました。そのうちHGUCでF2ザクも出るでしょうと期待しながら…。

 今回はここまでです。やっぱりスジ彫りは神経使うわぁ…
 スジ彫りといえば、エプロンさんがプラ板でゲージを作って等間隔のスジ彫りを彫っていますので、ぜひ見に行ってくださいね!

HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その1)

2006年11月13日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 なぜか今回からHGUC量産型ザクです。「現在製作中」のコーナーでは、これまで最新のキットを扱い、キットレビュー的な内容も含んでいましたが、今回は「特別編」として、すでにおなじみのキットを扱うことにしました。

 本来なら1/100セイバーガンダムあたりを取り扱うべきなのですが、1/100セイバーガンダムは出来が良さそうなので、改修する部分が無さそうなんです…(汗)。ホンマはちょっと作ってみたいんですけどね…。

 あと、予定している次回のネタが発売されるまでに微妙な間がありますので、スケジュールの調整が必要です。
 そこで、次回のネタ(リクエストのあったスジ彫り講座も兼ねます)までに自分の技術を磨いておこうということにしました(スジ彫りは苦手なんですよ…:汗)。
 
 HGUC量産型ザクはご存知のようにデザインアレンジによる追加ディテールがほとんどない、スッピンに近いザクです。HGUCガンダムと並べると実に良い感じなのですが、HGUCの初期(まだ芸風の確立していない頃)のアイテムであるHGUCグフと並べると「(プロポーションもディテールも)あ、合わへん…(汗)」という困った事態が生じます。
 ならば、HGUCグフと並べても違和感のないHGUCザクを作ってみよう、と…。

 作業に入る前に、説明書の写真を画像加工して改修プランを練りました。

 「キットの頭の分割ラインで上下高さを詰め、肩の取り付け軸を2~3ミリ上に移動するとこんな感じかな~」というように画像を加工しました。スジ彫りなど、HGUCグフと同じぐらいの密度のディテールも追加しています。

 「これなら大改修をしなくてもグフと並べられるかなぁ?」という感触をつかみ、モチベーションを高めたところで作業に入ります。

 頭部の高さを詰めます。

 頭蓋のパーツ(B36)の下側を約0.5ミリ短縮するのですが、その前にパーツB36・B17の、写真ではオレンジ色に塗った部分の高さを0.5ミリ強削って低くします。これを先にやらないと後の作業に支障をきたしますので…。


 次にB36の後頭部、動力パイプ基部をエッチングノコで切り離しました。デザインナイフでも出来ないことはないのですが、刃の厚みの分だけすき間があいてしまいます(困)。
 これでB36の高さを詰めるための下準備が出来ました。

 B36の下側をスライスして高さを詰めるのですが、以前記事に書いた「かめっチ式モノアイの作り方」のスジ彫りの方法と同じやり方でパーツを切断しました。写真の銀色の矢印みたいなヤツがエッチングノコ(コトブキヤ製)です。
 0.5ミリ厚のプラ板に両面テープでエッチングノコを貼り付け、作業台にそのプラ板を両面テープで貼り付けます。これでパーツの底面と平行に、プラ板の厚みだけスライスすることが出来ます(厳密にはノコギリの刃の厚みや両面テープの厚みもプラスされますが)。手の力を抜いて少しずつパーツを滑らせて切ります。

 この作業、パーツの切断する部分全体をまんべんなく切り進めていく必要があります。モノアイの支柱部分を先に切ってしまうと、パーツがコケて上手く切ることが出来なくなりますよ(笑)。筆者は途中で気が付いたので難を逃れることが出来ました(汗)。
 
 B36が切れたら、モノアイブロック(A22)も同様にスライスします。


 B36・A22ともに約0.5ミリ強薄くなったところで、頭部の下半分と組み合わせると、なぜかB36がはまりきらない…(汗)。
 原因は、A22の裏側の筒状部分でした。

 写真の赤く塗った筒の部分も高さを0.5ミリ強だけ低くしないとパーツがはまらないのでした(汗)。HGUCシャア専用ザクが発売された当時も頭の高さを詰めたはずなのに、なぜか今回気付きませんでした…(大汗)。




 横から頭を見た写真の方が分かりやすいと思いますが、写真の右側が加工後です。
 実はB36のスライス以外にも、頭頂部やひさしの部分、頭の底面をヤスリで削って小型化しています。
 これらの加工で、頭の高さは約1ミリ低くできました。

 あと、モノアイレールの下、人間でいうと鼻や頬骨の辺りの面をデザインナイフのカンナ削りでシャープに削ったり、クチバシの上面の動力パイプ基部を筒の一部に見えるように修正してやると、顔の印象が引き締まりますよ!


 うわ、頭だけで記事1回分使ってしもうた…(汗) このネタのメインはスジ彫りの練習やのに…OTL 
 

HGUC シャア専用ゲルググ(最終回)

2006年11月12日 | 機動戦士ガンダム(1st)

 筆者の中では「シャア専用ゲルググ」といえばこのシーンです。昔、劇中の名シーンの大判シール(7センチ×10センチぐらいだったかな?)が付属したガムが発売されていましたが、筆者が買ったのはこのシーンでした(図柄が選べるようになっていました。ホンマはグフの絵が欲しかったんですが、スーパーの売り場にはありませんでした)。

 さて、シャア専用ゲルググも今回で最終回! 残りの作業もあとわずかです。

 前腕の外側に付く追加ユニットは、ノーマルのゲルググでは増速用の推進器らしいです。手首側とヒジ側、どちらが噴射口なのかは不明です。他にも3連ロケットランチャー&重量バランス補正用の小型シールド、110ミリ機関砲、ビームガン、グレネードランチャーなどが各派生型には装備されていますねぇ。
 ゲルググはザクタイプのバリエーションと違って、パーツの交換(プラモ的にはランナー1枚追加)で派生型が何体も出来るというお得な構成です。機体構造のユニット化が進んで、完成度が高くなっているからでしょうねぇ。
 何も考えずにそのまま組みました。


 前スカートアーマーは、可動式になっていますが、元のポジションではすき間が目立たないようになっています。MGは固定式でも段差が目立ちましたからねぇ…。MGからはもう10年ぐらい経っていますけど、こういう部分にも技術の進歩が感じられますね!
 スカートのスリット(こう書くと別のモノを想像してしまいますねぇ:笑)は、ガンダムマーカースミ入れ用ブラックでスミ入れしました。黒でスミ入れするのは何となくタブーになっているような風潮ですが、ゲルググのようなノッペリ感のある機体にはメリハリを付ける効果があると思います。

 
 ようやく完成しました。気が付けば第1回から最終回まで、MGキット並みの期間が経っていました(汗)。まあ、「かめっチ式モノアイ」を確立できたから、収穫は大きかったですわ…。
 このHGUCゲルググ、精悍さとブサイクさが程よくブレンドされていて良いですねぇ。昭和の悪役俳優みたいな感じです。可動機構にはちょっと疑問点はありますが、実に良いキットで、組んでいて楽しかったです。

 このキットにも例によってアッシマーやガブスレイやガザCのスタンドが使えます。近いうちに別売りのスタンドが発売されるそうで、良かった、良かった。








 なんか、同じポーズばっかりですが、手元にHGUCガンダムがいないので、仕方なくこうなってしまいました。他にゲルググといえば…

 こういうシーンしか頭に浮かんでこないもので…(汗)。

 最後にアムロに一言! マ・クベ大佐の、ギャンの機体特性を活かした頭脳プレーにブチ切れ寸前で「卑怯なヤツ」とか言ってたけど、ホンマに卑怯なのは対ギャン戦で消耗したガンダムを背後から狙い撃ちしたシャアやと思いますよ…(笑)。

 次回からはスジ彫りの実験に入ります。それではまた…。

HGUC シャア専用ゲルググ(その9)

2006年11月11日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 HGUCゲルググもようやく完成に近づいてきました。なんか長かった…。では製作に入ります。


 シールド表面のパーツは、豪快にもグレー成型のABS樹脂パーツです。ゲルググのシールドの色って、確か紺色だったような気もしますが、気にせずグレーのまま行きます。さすがにシールド表面が筆ムラ状態というのは気まずいですから…(笑)。
 このABS樹脂製のシールドは表面のヒケがスゴいので、耐水ペーパーでならしました。ヤスリ傷が目立ちやすいABS樹脂なので、仕上げは念入りに…。

 ビームライフルは以前の状態に銃口を取り付けただけです。合わせ目は消していません。トリガーガードとかセンサーの加工をした割に、合わせ目を消さないなんて、意味不明のオッサン・かめっチです(汗)。



 ビームナギナタ(「アルバート社製ツインビームソード」という名前がMSVの頃に付けられたんですけどね:笑)は、シールド裏にも取り付けられますが、設定通り背中に真っ直ぐ取り付けました。
 このビームナギナタの柄、色といい形といい、竹で出来ているように見えるのは筆者だけでしょうか? 竹竿のようなものが背中に真っ直ぐ取り付けられているので、筆者が子どもの頃に、母に姿勢矯正のために竹定規を背中に突っ込まれた事を思い出します…(小さい頃から姿勢が悪かった筆者です)。

 以前実験したヒジ関節隠しパーツは、取り付けようかどうか悩んだのですが、せっかく作ったので取り付けることにしました。
 前腕のパーツ(B20・B21)にヒジ関節を組み込んで、ヒジを真っ直ぐ伸ばした状態にしてからヒジ関節隠しパーツをゼリー状瞬間接着剤で取り付けると…
 前腕のパーツと干渉してヒジが動かなくなってしまいました…OTL


 前腕のパーツ、ヒジ関節の可動範囲を確保するための切り欠きの裏側のエッジがヒジ関節隠しパーツに引っ掛かっています。実験の時は隠しパーツが固定されていなかったので気付かなかったようです(汗)。
 写真の水色の線で示したエッジをデザインナイフのカンナ削りで落としていきました。外観にはあまり影響はありません。

 さて、これでパーツの干渉がなくなったかなぁと思って前腕を組み立ててみると、今度はヒジを深く曲げようとした時に何やら違和感が…OTL

 前腕を分解して調べてみると、ヒジ関節に接着したヒジ関節隠しパーツとD8・D9のパーツが干渉していました。ちょうどD8・D9のシールド取り付け部の裏側が隠しパーツとぶつかっていたのです。
 実験の時は…(以下、同文:汗)。


 えらくボヤケた画像でゴメンなさい(汗)。パーツD8・D9のシールド取り付け用のジョイント部の裏側をパーツ同士の干渉がなくなるよう削ります(穴の反対側です。写真の赤く塗った部分)。
 これでようやくヒジ関節がスムーズに曲がるようになりました。
 しかし、この作業の時に何度もヒジ関節を組んだりバラしたりしたので、ヒジ関節がユルんでくる恐れが出てきました。あ~あ。
 ABS樹脂製の可動部は、一度組み立てて動かしてから分解すると、動かした時にすり減ったパーツのカスが可動部から逃げていってしまい、再び組んだ時にはユルくなってしまう場合が多いです。カスが外に出ないように、一度組み立てたら分解しないようにするのが良いでしょう。


 これで前腕が完成です(←腕の外側に付く増加ユニットは?)。ヒジ関節隠しパーツの効果はなかなかで、ひじ関節の動きに連動した引き込み式のギミックが仕込んであるかのように見えます。これはオススメです。
 ヒジ関節がユルんでくる恐れがあるので、メンテナンスが可能になるよう、前腕の合わせ目消しは、パーツを接着せずに行いました。合わせ目の部分にデザインナイフでカンナをかけて面をならし、メラミンスポンジでこすって仕上げただけですが、「瞬間接着剤で接着→ヤスリとペーパーで仕上げ」よりも合わせ目が目立たないかも!

 あと、このHGUCゲルググは前腕の手首の付け根、袖口辺りがきちんと造形されていますので、HGUCパワード・ジムでやったような加工は必要ありませんでした。良かった、良かった。

 さて次回はいよいよゲルググ最終回です。ホンマ、長かったぁ~!  

HGUC シャア専用ゲルググ(その8)

2006年11月09日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 シャア専用ゲルググって意外と活躍時期は短かったんですねぇ。ガンダムに何回も腕を斬られていたという記憶があるんですが、斬られたのは2回だけだったとは…。しかもシールド使ってるシーンは無いし…。ガルバルディαみたいな顔に描かれているシーンはあるし…。思い出って美化されるんですねぇ。
 「ガンダム」本編を久しぶりにビデオで観てゲルググの印象が以前より薄まってしまったところで作業再開です(笑)。


 スネの内部に収まる3連エンジンは思いっきり肉抜き穴が開いています。しかも普通に立たせた状態でもスネの開口部から見える位置に(汗)。
 仕方が無いので埋めます。埋めるといってもパテなどは使用せず、ランナーを適当に切ってはめ込むだけです。写真の手前のエンジンがランナーを埋め込んだ状態です。3基のエンジンのうち、真ん中はやらなくてもバレないと思います(笑)。 これだけの作業ですが、筆者はめんどくさくなってやめました(←おい!!)。

 できれば肉抜き穴は反対側の面に開けてほしかったですよ、バンダイさん。


 ひざ関節は外装もABS樹脂製のパーツになっています。可動部のパーツとポリキャップを挟み込む構造になっていますが、合わせ目を消す必要がありますので、瞬間接着剤を使用してパーツを貼り合わせました。
 接着する場合は、ポリキャップの入れ忘れや可動部のABS樹脂製パーツの向きに気を付けないと、「僕は、取り返しの付かないことをしてしまった…!(泣)」ということになってしまいますねぇ。

 接着剤が完全に硬化してからヤスリで合わせ目を消していきます。ジャバラの谷の部分が難しいですが、目立てヤスリを使えばなんとかなります。
 ABS樹脂はヤスリの傷が残りやすいので、根気良く耐水ペーパーで仕上げました。
 以前、HGエルガイムを組み立てている時に、ABS樹脂製のフレームを瞬間接着剤で接着したら、はみ出した接着剤がパーツの成型色の茶色に染まっていました。もしかしてバンダイのABS樹脂は瞬間接着剤で溶けるのでしょうか? それなら強力に接着できるので非常にありがたいですねぇ。

 ひざ関節の合わせ目処理が終わったら、太ももとスネを組み立てることが出来ます。今回は太ももとスネも合わせ目を消すことにしました。合わせ目を消さずにパネルラインにすることが出来るようなパーツ分割ですが、なぜかアニメのイメージでシンプルにまとめたくなったもので…。
 太もものパーツに取り付ける股関節用ポリキャップは、なぜか取り付けの正しいポジションが決まりにくいので、慎重に取り付けます。ひょっとしたら完成後にズレるかもしれません(大汗)。この不安定さはテッカマン・ブレードの腹部ボールジョイントとかF91シリーズみたいです(汗)。特に対策は施さずに太ももパーツを接着してしまったので、今ごろになって心配に…。


 
 スネのフレアースカート内側には、不自然な出っ張り(写真の水色の線で囲った部分)がありますので削りました。見栄えが良くなる上に、可動範囲もごくわずかですが広がります。

 とりあえず太ももとスネの接着剤が完全に硬化するのを待っているうちにシールドの裏を塗ってしまいました。ちょっとずつ塗るつもりが、気が付けば全部…。

 最初に塗ったノゾキ窓の部分と同じく、アサヒペンのカラーパレットマーカー「カントリーブルー」のインクを皿に出して平筆で塗りました。
 気温が下がってきているせいか、非常に塗りやすかったです。何も考えなくても2度塗り(2度目は1度目の塗料が完全に乾いてから塗りましょう!)でキレイに色が乗りましたし、筆ムラもほとんど気にならないといえば大げさですが、「まあ、こんなもんかなぁ」と納得できるレベルに収まりました。
 黄色い下地に濃いグレーを塗ろうとしたら、意外と下地の黄色が透けたりしますが、そういうことも無く、モールドがつぶれるような厚塗りにもなりませんでした。
 しかも、ニオイがほとんど無いので安心してゆっくり作業が出来ます。
 爪で引っかくと塗料がハゲるという弱点がありますが、それを逆手にとってシールドのフチにはみ出した塗料をツマヨウジでこすって落としたので塗り分けもキレイです。
 なんだ、この手軽さは! こんな大面積を、筆塗りの苦手な筆者が何も考えずにそこそこ納得のいく仕上がりで塗れてしまったではありませんか!
 とにかくこの「カラーパレットマーカー」の筆塗りはオススメです。筆者はアサヒペンの回し者ではありませんが、強力にオススメしますよ! 
 ここでひっそりとアサヒペンさんにお願い! 塗膜が強力な「プラモデル用カラーパレット」を開発してください! ビン入り塗料でも良いですよ!(あ、そっちの方がありがたいかも:笑)

 カラーパレットは大きなホームセンターなどで取り扱っていると思いますが、店頭に並んでいる色数は少ないです。ネット通販では発売されている色のほとんどを取り扱っていると思いますので、一度参考にしてみてください。普通のプラモデル用塗料に比べるとちょっと高価ですけどね(汗)。