
我が家にはハムスターが3匹いる。
彼らのエサってのもなかなか良く出来た「配合飼料のペレット」なんてのがあって、それだけくれてやれば後は水だけで栄養価は満足出来るらしいが、一緒に生活している身としては、これだけでは何だか寂しい。
とは言え、何をくれだの、食いたいだのって意志の疎通は限りなく難しいので、いろんなエサと思わしき物を買って与えるに過ぎないのだが、ハムスター用として売られている物は結構な値段がしたりして、雑食性のネズミの割にはセレブな食生活を満喫しちゃっていたりする。
これが、人間が食す物で代用出来れば案外と手頃な値段で済んでしまう場合もあったりする。そんなワケで、スーパーへの買い出しの度に何某か探してみたりしているのだが、人間には無害でもネズミには有害な物もあるので、まぁ豆とか種ならそれほど悪い物も無いと思って探している。言うまでもなく「おつまみ用」はダメ。人間向きの味付けのされていない物が目当ての商品となる。
で、とうもろこしの実を見つけた。「ポップコーン用」。
言うまでもなく、あの、ポップコーンの元である。ネズミにしてみれば、あまり食べる部分が少なく、うれしい物では無いかもしれないが、ポップコーン用でない普通のトウモロコシの実は売っていなかったので、我慢して貰う事になった。
普通、人間が食べる方のとうもろこしの実は「スイートコーン」とか言うらしい。当然、食べて美味しい部分が大きいワケで、煮ても焼いてもスープにしても美味しいアレである。対して、ポップコーン用のはこの部分が小さい。「爆裂種」とか言うんだっけ? とうもろこしとは言っても、微妙に違うのである。
で、ネズミたちは喜んで食べましたとさ…。めでたし、めでたし…。
で、あればまぁ良かったのだが、これはポップコーンを作ったらどうなるのか試したくなった。本来、そういう物だし。
今でも売っているのかどうか判らないのだけれど、お菓子売り場にアルミのいかにもなフライパンが売っていた事があった。中にはこの「爆裂野郎Aチーム」が入っており、ご自宅で出来たての「ポップコーン」が楽しめる…と言う物である。今でこそ、スナック売り場には袋詰めされたポップコーンがフツーに売っていたりするが、昔は見掛けなかったのだ。かっぱえびせんとか、ポテトチップスなんかは至極当たり前にあったのだが、ポップコーンは何故だか無かった。恐らく、風味を維持するのが難しかったのではないかと思うが。
で、アルミのフライパン型自己製造ポップコーンを買うワケだけれど、これがなかなか良く出来ている。弱火で熱しながら、ふりふり…していれば、爆裂が始まり、やがて終焉を迎えるのだ。しかも、特殊なドーム型の蓋が付いており、爆裂のパワーに合わせて膨らんで行き、完成したAチームはフライパン内に封じ込められる仕組みになっている。
そんなワケで、蓋の部分は決して外してはイケナイのだが、意味も理解せずに外して火に掛けたのは言うまでもない…。
と、そんなご幼少の頃の記憶を思い出し、やおら爆裂野郎Aチームを一握りすると、普通のフライパンに油を入れてから放り込んだ。
「弾けたって、そんなでもないだろう…」
そう、タカをくくっていた。
やがて、爆裂が始まり、おろかであった数分前の自分に後悔先に立たず…。熱い油と共に完成したポップコーンはおろか、まだ爆裂していない種まで飛び散り、空中を飛散しながら爆裂したりして、台所は戦場と化すのである。
もったいないから、飛び散ったのも食べてみたが、ほとんどはネズミにくれてあげた。これがもちろん味無しなのだが、なかなか美味しい。掃除は実に困難を極めた割にはな、ははは。
1回目の失敗を踏まえ、2回目の爆裂野郎はアルミの深鍋(パスタ用蓋付き)で行う事にしてみた。取り敢えず、蓋の付いてる鍋で爆裂の飛散を有効に利用しながら効率よく爆裂して貰うに相応しい鍋がこれしか無かったのである。
爆裂の元と油をよく混ぜて、鍋に入れたら蓋をして弱火にかけるだけ。後は待っていれば「ポン…ポンっ…」と爆裂が始まる。途中で中を覗いたりすると危険な目に遭うので、音がしなくなるまで待った方が良いと思う。
かくして、2回目の爆裂野郎Aチームは大成功となった。べたべたしたキャラメルかけでも、バターでもイケるし、普通に塩をふっても美味しい。思いの他に爆裂具合もよろしくて、不発弾が少なかったのもウレシイ所である。弱火でじっくりと攻めたので、妙な焦げ付きも無かったし、これは大成功と言えるのではなかろうか。
てなワケで、ネズミの主食は私のおやつ…となったのである。
彼らのエサってのもなかなか良く出来た「配合飼料のペレット」なんてのがあって、それだけくれてやれば後は水だけで栄養価は満足出来るらしいが、一緒に生活している身としては、これだけでは何だか寂しい。
とは言え、何をくれだの、食いたいだのって意志の疎通は限りなく難しいので、いろんなエサと思わしき物を買って与えるに過ぎないのだが、ハムスター用として売られている物は結構な値段がしたりして、雑食性のネズミの割にはセレブな食生活を満喫しちゃっていたりする。
これが、人間が食す物で代用出来れば案外と手頃な値段で済んでしまう場合もあったりする。そんなワケで、スーパーへの買い出しの度に何某か探してみたりしているのだが、人間には無害でもネズミには有害な物もあるので、まぁ豆とか種ならそれほど悪い物も無いと思って探している。言うまでもなく「おつまみ用」はダメ。人間向きの味付けのされていない物が目当ての商品となる。
で、とうもろこしの実を見つけた。「ポップコーン用」。
言うまでもなく、あの、ポップコーンの元である。ネズミにしてみれば、あまり食べる部分が少なく、うれしい物では無いかもしれないが、ポップコーン用でない普通のトウモロコシの実は売っていなかったので、我慢して貰う事になった。
普通、人間が食べる方のとうもろこしの実は「スイートコーン」とか言うらしい。当然、食べて美味しい部分が大きいワケで、煮ても焼いてもスープにしても美味しいアレである。対して、ポップコーン用のはこの部分が小さい。「爆裂種」とか言うんだっけ? とうもろこしとは言っても、微妙に違うのである。
で、ネズミたちは喜んで食べましたとさ…。めでたし、めでたし…。
で、あればまぁ良かったのだが、これはポップコーンを作ったらどうなるのか試したくなった。本来、そういう物だし。
今でも売っているのかどうか判らないのだけれど、お菓子売り場にアルミのいかにもなフライパンが売っていた事があった。中にはこの「爆裂野郎Aチーム」が入っており、ご自宅で出来たての「ポップコーン」が楽しめる…と言う物である。今でこそ、スナック売り場には袋詰めされたポップコーンがフツーに売っていたりするが、昔は見掛けなかったのだ。かっぱえびせんとか、ポテトチップスなんかは至極当たり前にあったのだが、ポップコーンは何故だか無かった。恐らく、風味を維持するのが難しかったのではないかと思うが。
で、アルミのフライパン型自己製造ポップコーンを買うワケだけれど、これがなかなか良く出来ている。弱火で熱しながら、ふりふり…していれば、爆裂が始まり、やがて終焉を迎えるのだ。しかも、特殊なドーム型の蓋が付いており、爆裂のパワーに合わせて膨らんで行き、完成したAチームはフライパン内に封じ込められる仕組みになっている。
そんなワケで、蓋の部分は決して外してはイケナイのだが、意味も理解せずに外して火に掛けたのは言うまでもない…。
と、そんなご幼少の頃の記憶を思い出し、やおら爆裂野郎Aチームを一握りすると、普通のフライパンに油を入れてから放り込んだ。
「弾けたって、そんなでもないだろう…」
そう、タカをくくっていた。
やがて、爆裂が始まり、おろかであった数分前の自分に後悔先に立たず…。熱い油と共に完成したポップコーンはおろか、まだ爆裂していない種まで飛び散り、空中を飛散しながら爆裂したりして、台所は戦場と化すのである。
もったいないから、飛び散ったのも食べてみたが、ほとんどはネズミにくれてあげた。これがもちろん味無しなのだが、なかなか美味しい。掃除は実に困難を極めた割にはな、ははは。
1回目の失敗を踏まえ、2回目の爆裂野郎はアルミの深鍋(パスタ用蓋付き)で行う事にしてみた。取り敢えず、蓋の付いてる鍋で爆裂の飛散を有効に利用しながら効率よく爆裂して貰うに相応しい鍋がこれしか無かったのである。
爆裂の元と油をよく混ぜて、鍋に入れたら蓋をして弱火にかけるだけ。後は待っていれば「ポン…ポンっ…」と爆裂が始まる。途中で中を覗いたりすると危険な目に遭うので、音がしなくなるまで待った方が良いと思う。
かくして、2回目の爆裂野郎Aチームは大成功となった。べたべたしたキャラメルかけでも、バターでもイケるし、普通に塩をふっても美味しい。思いの他に爆裂具合もよろしくて、不発弾が少なかったのもウレシイ所である。弱火でじっくりと攻めたので、妙な焦げ付きも無かったし、これは大成功と言えるのではなかろうか。
てなワケで、ネズミの主食は私のおやつ…となったのである。
