おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

お詫びをさせて下さいだとぉ?

2004-09-27 20:55:45 | 我思う、故に書くなりよ。
本日の新聞に出ていたアレ。三菱自動車の謝罪広告である。読んで驚いた。

確かに謝罪はしている。ところが、この会社はこうした「一連の不祥事」に関わる裁判では「無罪」を主張しているのだよ。

人の命を奪う様な欠陥車を製造・販売し、その欠陥を知りながら届け出ず、うやむやにしていたのは「一連の不祥事」として知っている人も多いと思う。現実に亡くなった方がいるし、世間では「リコール隠し」と呼んだりもするが、隠していた事を認め、謝罪は以前からもしている。テレビでも観た。

ところが、こうした「一連の不祥事」に関わる裁判では「無罪」を主張している。罪を認めて謝罪をしているから、お詫びの広告を出していると思うのだが、その裏では全く逆の主張をしているワケ。

これがどういう事なのか、広告を見てさっぱりわからなかった。この会社は、本当に謝罪すると言う意味が判っているのだろうか? もちろん、裁判での論点によっては「無罪」と言う主張もあるだろうが、世間一般では「一連の不祥事」として全体を捉えている。

全体を捉えた上で、この企業の対応に怒りや不満を表しているのであり、その中で「無罪」を主張すると言う事がどういう事であるか判っていない会社なのか。この様な矛盾を生み出している状態で誰がこの企業の何を信頼するのか皆目わからんと思う。得られるのは信頼ではなく「不信」だ。

そんなワケで、謝罪と裁判は別らしい。安全運転をしていても人を殺してしまう車を作って売りながら、なおかつ、それが欠陥だとわかっていながらリコールもせず、放置しておいて、いざ裁判となったら無罪を主張し、マスメディアを通しては「謝罪」する、まったくわけわかんねー会社だと言う事だけが充分判った広告とでも言えばいいのか。それで「信頼」の回復が得られると思ってんだから、消費者もナメられたものだ。

そして、そんな会社の胡散臭い「お詫び広告」を、マスコミが許してしまった事が情けない。広告代理店とか、掲載する新聞社の担当者は、何も感じなかったのだろうか? 幾らでも、お金さえ出せば広告は出せると思うが、現状で「おかしい」とは誰も思わなかったのだろうか? 

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