おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

Victor JS-101。

2010-07-26 09:42:45 | おじたん。的便宜耳机評論。
…来ちゃった…。

例によって例の『妄想の貴公子』からのプレゼント…。
Victorのスピーカー『JS-101』。

ステレオ・セットのスピーカーらしく、ググってもヒットしない。
時代としては1960年代~70年代のモノで、単品スピーカーって感じの作りでは無い感じ…。

18cmのウーファーと6cmのツゥイーターの2ウェイバスレフ。インピーダンスは8Ωでピークは40W。コーンの材質は紙。どちらも元気で、エッジが朽ち果てている事も無く、ベタベタや硬化も無い。幸いにしてそうした事にならない材質みたい。

問題なのは…デカさだ…。

単身者向けの冷蔵庫くらいは余裕である。そんなモノが2つも並べて…って事になると、時代を考えたら無理な感じ…。30年だか40年だか経ってもやっぱり無理だったので、ウチにやって来たのだが、大昔の冷蔵庫に付いていた感じのゴム足込みで高さは80cmあり、幅39cm、奥行30cm。

大きさを考えたら、その軽さが不気味…。やたらと軽く、今時のMDF材と似ているが密度が違う…。なんだかカラーボックス的なチープなにおいが漂うが…その為なのか、内部はかなりしっかりと手が入れられており、そうしたトコロから来る不安を排除するのにいろいろと考えてた感じが見て取れる…。

今時のスピーカーと比べると、ユニットに比べて箱が圧倒的にデカイ。ちょっと不釣り合いな感じだが、計算したらこの大きさに…って事かな。基本中の基本の王道を行っちゃってる感じ。

さて、肝心なのは「音」。

なんせ、置き場がタダでさえ無いアジトなので…BOSEの363と置き換えるしかないのだが、そもそも大きさが違うので苦労する。ところが、大きさから想像すると意表を突かれる「軽さ…」が幸いして、それほど時間は掛からなかった。

AVアンプに繋ぎ、ラジオの音を出してみると…なかなかイイ音が出ちゃったんである…。低音を箱のデカさで稼ぐ…箱が鳴ってナンボ…って趣旨なんだろう。BOSEの363には量も質も劣るが、過剰な演出の無い、素直な低音が出ている。

中高音は、キレとか伸びとか艶ってモノには物足りなさを感じる。まぁ、そうしたトコロへ期待するのもなんだし…。

ツンツン、カリカリ…って感じがないので物足りなさはあるが、これはこれで妙に偏った音が出ているわけでもなく、どことなく、なんだか『まぁるい音』が心地よい…。

…主たる再生メディアがアナログ・レコード…って時代のステレオを構成する一部なんだから、それをちょっとリッチな気分で聴く…って感じなのでしょうな…。

今じゃ、こうした古いスピーカーが良いコンディションで残っている事も少ないし、オクで見付けるのもなかなかムズカシイワケで、そうした製品の音を聴くってのも滅多に無い。海外製のモノなら、そうした機会がひょっこりあったりするんだが、国産ではそうした機会がほとんど無くなってしまった。

そうした意味で、捨てちゃうならちょーだい…って事に意義はあったと思う。
そこそこアタリを引いてる感じも悪くないし、大切に使っていたからこそ、ちゃんと音が生きているワケだし、それをしっかりと受け継いだ。

しばらくは、この音を楽しんでみようかと思っている…。

Comments (2)
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