おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

こんにちわ、赤ちゃん。

2005-05-25 18:19:36 | 我思う、故に書くなりよ。
とは言え、私は独身だし、無責任に子供を産ませるような接し方で女性と交際しているワケでも無い…。

我が家で飼っている「ちゅーちゃん」こと、ハムスターが数日前に子供を産んでいたのだ。

どこかで小鳥が鳴いているのかと思いきや、カンガルーの赤ちゃんみたいなのがごにゅごにょメスちゅーちゃんの下で動いており、

「なんだ産まれてんじゃん…」

なワケ。以前は賑やかに多頭飼いしていたのだが、それも突然のカニバリズムと得体の知れない病没で数が減り、ちょいと寂しくなったって事もあるし、陽気も良くなってきたのでペアリングをさせていたのが、1ヶ月位前だったかな。
大抵は妊娠するとメスが殺気立ち、オスの接近を拒む様になるので、オスを元のゲージに戻して、子供が産まれてくるのを楽しみにしておくワケなんだけれど、今回はそう言った「兆候」も無く、ペアリングは失敗だと思っていた。

この小動物を飼う前に、いろいろと調べては見たんだけれど、あまり詳しい事はどこにも書いてない。他の種類のハムスターと違って人に馴れず、繁殖は難しい…と、大抵の指南書には書いてあり「観賞向き…」なんて分類分けされていたりもする。

実際に、人にはあまり馴れないみたい。手に乗せて餌を食べさせるなんてのは他の種類のハムスターだと時間を掛ければ可能らしいが、うちのはそう言った気配が全く無い。手渡しでひまわりの種をあげられれば御の字って感じ。

だが、繁殖となると、難しくも何でも無い。オスメス一緒にしておけば無尽蔵に増えるのは「ネズミ」そのものであって、何が「難しい…」のかサッパリな所でもある。

特別な飼い方をしているワケでもないし、強いて挙げれば「お掃除のタイミング」くらいだろうと思う。

指南書を見ると、大抵の場合「1週間でお掃除」って事が書いてある。これが我が家だと3週間と言うスタンス。これ以上のスタンスでも良いと思っているが、ネズミ独特の臭いが強くなり、こっちがたまらないのでそうしているだけである。ネズミにしてみれば、余計なお世話なのかもしれないし、1週間ってのは飼育する側の都合なんだろうと思う。本当のところはちゅーちゃんにでも聞かない限り解りはしないだろう。

そもそも、ペットとしてさほど悩むような値段でもなく買える動物ではあるけれど、素性は全くと言って良いほどに判っていない。生態の研究が確立する前にペットになっちゃったワケで、ハムスターに限らず、こうした事情でペットになっている動物は増えているんである。ここ数年、人気のエキゾチック・アニマルと呼ばれる、は虫類とか両生類なんか特にね。昆虫まで含めると結構な種が該当するだろうと思う。

で、これがまぁ問題無いかと言えばウソだろう。特定外来種なんたら…なんてのもそうだし、人への影響だって大きい。極端な例を挙げれば「鶏インフルエンザ」なんかも極端すぎるが、ベトナム辺りではペットとして飼っていた鶏から感染者が出て死亡者が出ていたりするし。アメリカではペットとして輸入したコウモリから狂犬病ウィルス…とかね。

そうした事態にならないように…って事も含めて獣医さんは街にいる。とはいえ、牛豚羊鶏犬猫は大学で習っても、コウモリやらトカゲやらはあまり習わないらしい。両生類とかは虫類専門の獣医さんが極端に少ない事からも察しが付くけれど、獣医という本来の趣旨からみれば「想定の範囲外」なワケ。

だけれども、そうも言っていられなくなってしまった程にペット化される動物の種は増えており、獣医さんも大変な様である。また、少なからず、そうした想定外の動物を専門とする獣医さんが実在するのだけれど、これはその先生個人的な研究や知識の蓄積と、牛豚羊鶏犬猫…を基礎とした上での「応用」で成り立つ「スペシャル」な存在だと言われているだけに「絶滅危惧種」でもある。
てなワケで、動物によっては資格を得ている獣医さんよりも、ペットショップのおねえさん(20代・独身)の方がすげえ詳しかったりする場合も多々あったりする。また、ペットのオーナーの方がより詳しい場合もあり、動物園や水族館でさえ難しかった動物や魚類の繁殖に成功したり、種の固定に成功したりしている場合もあったりする。趣味や商売とは言え、日々接する中から汲み取った情報なり実績は、どっちが専門家? なのか、既に垣根を越えている場合すらあるのだ。

そんなこんなも含めて、動物の今まで判らなかった部分が広く知られる様になれば、もっともっと身近で安全に、いろんなペットが増えて行くに違いないとは思うのだけれど、なかなかそうならないのも現実。「売れりゃあ何でもアリ…」な世界でもあるワケで、学術的などーのこーのや、倫理的なあーだこーだなんかは、金が絡むとどーでも良くなったりするんである。

でも、昔よりは情報は多く入るようになった。それもこれもネットの普及。昔は亀を飼うのに専門書など皆無だった。「小動物の飼い方」って子供向けの本がせいぜいで、その中の数ページが「亀」でしかなかったけれど、今では種類毎に専門書が売られていたり、実際に飼育している人からの情報が手軽に手に取れる。ちゅーちゃん達も同じで、人気アニメのお陰で飼育する人が増え、その情報がネットに載る機会が多くなった事も事実だし書籍も探すのに大した苦労はしない。

私もそうした情報を基に飼い始めたワケだけれど、ペットであるが故に「思い入れ」の深さが先行してしまいがちな情報が多く、ちょっと引いてしまう事が多々ある。それはそれで別に悪くは無いのだが、度を越えれば「キモイ…」のはペットに限らず…って事だろう。またそれが徒党を組むとなると、ペットとの接し方もやはり考えないと難しいのかなって思う。

犬猫をペットとする接し方が変わり始めたのはもう、10年以上も前の事だろうか。単なる「ペット」としてではなく、人とのパートナーとしての「ペット」「コンパニオン・アニマル」に変わり始めた事を忘れちゃいけない。その枠を広げるのも狭めるのも、飼育者である人間に他ならないワケで、常に考えておかなきゃなぁ…と思う。

ちびちゅーと一緒にすやすや寝ているママちゅーを見ていると、ただひたすらに「かわいい…」。だけれども、それだけでは無い世界が人も自然も含めて広がっているワケで、そこを見ずに、狭い世界で済ませてはいけないんだと思う。

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