アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

首長に逆らうとぉ…とばされぇ…

2014年06月19日 | Weblog
 総会後に懇親会がありました。今日もこれからその会の小委員会に行くのですがね。1日がかりなんです。田舎に住んでいるもんで。

 さて懇親会の余興に先立ち、機関誌(全国版)に私の駄文が3回に渡って掲載されることになったので、私に挨拶しろと言う。挨拶ぐらい、いくらでもします。
 で、紋切り型の挨拶では、酒の席にそぐわない。思いつきで、次のような話をしました。

 えーっ、私のクオリティの非常に高い文章が…(中略)…内容の説明を兼ねてクイズを出します。
 数日前、米国で銃の乱射事件がありました。最初の犠牲者は、ハンバーガー屋でハンバーガーを食べていた警察官2人でした。さて、みなさん、なぜ、勤務時間中に2人の警察官がハンバーガーを食べていたのでしょうか?
 一人が挙手して、「昼休みだったから」と。「ブブーッ!」と私。
 引っぱってもしょうがないので、正解を発表しました。
 正解は…米国(といってもボストン郊外の町限定の米国ですが)では、ハンバーガー屋さんやドーナッツ屋さんでは、警察官の飲食を無料にするのが慣習です。ですから、警察官の中には、勤務時間中にパトロールと称してハンバーガー、ドーナッツの食べ歩きをする人たちがいるのです。なぜ無料にするか?強盗除けのためです。パトカーが店の前に停まり、店の中には銃を持った制服警官が居る…強盗が、のこのこ入って来るはずがありません。

 この挨拶、参会者のテーブルはウロコ(目から落ちた)でいっぱいでしたよ。
 元検事の弁護士さんがビールを注ぎにきてくれて…
 「日本の警察も、戦後しばらくの間、似たような状況だったんですよ」と、話してくれました。戦後ですから、もちろん食べ物の接待をされたということではなく、「警察権の私物化」のような話でしたが。
 警察は、自治体が自前で抱える自治体警察だった。警察のトップは警察長。自治体警察ですから、警察長よりも強い力を持っていたのが首長。首長は、警察長の人事も自由自在。…つまり、首長は、旨い汁を飲み放題…。ドーナッツ食べ放題の米国の警察とぉ…まあ、似ていないこともない。

 首長といえば…最近出番が多くなってきています。いじめ防止条例でも、首長の役割が明記されています。
 そして、教育委員会制度改革を盛り込んだ地方教育行政法改正案でも。
 教育委員会について、地方教育行政法改正案では・・・首長が教育長と教育委員長を兼任する新「教育長」を任命、教育行政の責任者とする。また首長は「総合教育会議」を主宰し、教育の指針を決める。
 つまり、首長の教育観を教育現場に反映させようということ。

 あらら…これはなかなか大変ですよ。A市にずっと居たい教員は、A市長の御機嫌を取りまくり、菓子折の底に現金を入れなければなりません。現金が少なければ僻地のH村へ追い出される。そりゃないだろうって?決してないとは言えませんよ。
 それよりも何よりも、首長が変わる度に教育方針が変わる…これ、ホントに改正案なのか?改悪案なんじゃないのか?!
 原発反対の首長から、賛成の首長に変わったら、原発反対を唱えていた教職員はその市町村から追い出されるんじゃないのかぁ?迷惑をもろに被るのは児童生徒なんですけどぉ…。