アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「ポケットから手を出せ」 1/2

2024年06月15日 | Weblog
 障害者であっても、「外見では障害者に見えなくて」心ない声を浴びせられるケース…いくつかは、すでに書きました。
 それにしましても、日光を浴びると皮膚が腫れるなど障害が起きる難病の「ポルフィリン症」のため、黒いずきん(頭巾)」をかぶっていた高校生に、「おまえはタリバンか?」と言った警察官!私など容貌が貧相なので、「おまえはコソドロか?」と言われてしまいそう。ルッキズム(外見重視主義。主に人間が、視覚により外見でその価値をつけること)の時代ですが、見た目で判断するのは、「心の貧乏人」がすること。

 タクシーを利用し支払いの時、市から交付された「障害者用タクシー券」を使おうとした障害者に、「この券は障害者でなければ使えないんだ!」と、怒鳴りつけたタクシー運転手。
 日本人って、「障害者を騙って数千円を事実上搾取する」そうゆう国民なのか?それほど貧しいのか?その前に、障害者用のタクシー券、どうやって入手したのか?「日本人=窃盗・詐欺をはたらく国民」だと、自分の「感じ方」で決めつける。心が貧しいです。

 中体連柔道大会の選手受付での出来事。小2の時、事故で右腕肘から下を失った柔道選手が受付へ来ました。彼は中3になっており、学生服を着ていました。学生服の右袖は、「中に腕がない」のでヒラヒラします。そのため、彼は学生服の上着右ポケットへ、ヒラヒラしないように右袖を入れていました。
 大会受付係は、いかにも元柔道選手と思われる男性(高校教諭で、勤務校の柔道部顧問だという。失礼ながら強面の代表のような…)。「ジロリ」と、学生服の彼を見るなり、ドスの効いた声で言いました。
「ポケットから手を出せぇ!」
 言った後、この受付係は、状況(障害を持った選手であること)を察知した様子でした。しかし、謝罪の言葉は無かったです。この場面、隻腕だと気づいたのですから、相手が中学生だろうと謝らなければならないのに。
 この経緯は、その選手の引率をしていた私が目撃したことです。(次回続きを書きま~す)