アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

9月入学?1月、2月、4月にも入学させなきぁ!

2012年05月05日 | Weblog
 週刊誌に、大学の全国高校別合格者数ランキングが発表されます。私の出身高校の後輩はどこの大学に入っているかな?気にしてもしょうがないが…必ず見ますね。我が出身高校は、東京大学合格者数が減少の一途…一ケタすら危うくなってきました。高校の後輩で、東京大学法学部卒の弁護士にこの話を向けると、「学力低下もさることながら、東京大学よりも地方大学の医学部、あるいは地元志向が強くなってきていることにも原因があるのではないでしょうか?」という見解。そんなことぐらい、東大法学部出身ではない私でもなんとなく解るが…。

 週刊誌の全国高校別合格者数ランキングを見れば、「地元志向が強くなっている」ことは一目瞭然。
 早稲田も慶応も、合格者数の上位は、東京、神奈川、埼玉、千葉…です。つまり、地元志向。首都圏のローカル化?
 京都大学ですら、京都、奈良、大阪、兵庫…。う~ん、地元志向。
 東京大学は、2位に灘(兵庫)、12位に東大寺学園(奈良)、15位に久留米大付(福岡)、16位旭丘(愛知)、18位ラ・サール(鹿児島)…これらの間に入る高校は、全て東京、神奈川、千葉、埼玉。東大も、関東ローカル大学になった?
 もっとも、大学のローカル化は、なんの問題も無いと思いますがね。

 その東大が、9月入学を打ち出したことで、反対意見が喧しい。私の意見は、「9月入学でいいじゃないか!」です。さらに言うと、「4月入学も残すこと!」。
 日本の入学月は、もともとは9月でした。明治19年に政府が会計年度を4月からとしたので、入学も4月へと移行してきたのです。(東大の主張は、もちろん明治19年ウンヌンではありません)
 国際的に優秀な学生を確保するには、9月入学にする必要があります。日本の優秀な高校生を確保するには、4月入学も残しておかなければなりません。さらに、欧米で行われている、1月入学、2月入学も設定する。そのようにしてこそ、国際化社会の大学といえましょう。

 私の出身大学は東京の難関私立(三流私大という評価もありますが、自分の出身校を卑下した言い方は良くないかかなと…)、北は北海道から、南は沖縄まで、日本全国から学生が集まってました。おもしろかったですよ。46年前ですがね。
 今、地方から東京の大学へ出すには、平均9万円の「仕送り」が必要。これが、不景気のあおりでままならない。さらに、少子化で、親が子供を地元に置いておきたい。 大学は、ますますローカル化し、東大に倣って9月入学へと突っ走る…。