アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

3億円超の腕時計は隕石を使用!

2012年05月07日 | Weblog
 二男が、スイス製の大きめの腕時計を持っています。「それって、10万円もするのか?」と、たずねたら、「10万?そんな(安い)時計では…」と、あきれ顔。営業の仕事なので、持ち物で顧客に値踏みされてしまうらしい。私としましては、時計は正確に時を刻めばそれでいいと思うのですが。
 我が家の数千円で買った目覚まし時計などは、「電波時計」なので、電波の届くところに置いておけば常に正確です。数千円ですよ!

 世界で一番高価な腕時計は、ルイ・モネのメテオリス。およそ、3億7千万円。4つのトゥールビヨン(機械式時計の姿勢差を克服するために発明された特殊な脱進器…)がセットとなっており、それぞれは隕石を素材として作られている…。隕石を使っているとは!また文字盤の中心には太陽系を模したプラネタリウムが取り付けられているのだとか。だけど、トゥールビヨン…「姿勢差」とか「脱進器」とか…非日常!価格も非日常ですがね。

 高価な腕時計の存在は知っていましたが、「ダイヤモンドをふんだんに使って、プラチナ、金を惜しげもなく使うことで価格を上げている」と、思っておりました。
 ところが、隕石のトゥールビヨン!高価格腕時計を見直しました。

 高価な腕時計は、ルイ・モネのほかに、ピアジェ(2億6千万円)、カルティエ、フランク・ミュラー、パルミジャーニ・フルーリエ、ブランパン、パテック・フィリップ、ウブロ…ウブロで、ようやく1億円を切って8,000万円。さらに続きますが、きりがない。

 ここで、「はっ!」と気づくのは、高価な腕時計に、カシオもリコーもオリエントもシチズンもセーコーも登場してこないということ。日本の時計は世界一だと思っていたのに…。

 日本製の腕時計の輸出は、1010億円。一方、スイスの腕時計の輸出は、約1兆7000億円。日本の17倍!こんなことになっていたとは!(数字は、日本時計協会の「2011年我が国の時計産業の動向」による)
 日本の代表的な産業のはずが、スイスに木っ端みじんに打ち砕かれてしまっている。イスがあると思って座ったら、イスを外されて尻餅をついた心持ちです。クオーツ時計でスイスを抜いたはずなのに、抜き返されて大差をつけられてしまっている…。どうやら挽回は不能。

 ブレゲがまた腕時計(復刻版)をつくるらしい。あの、マリーアントワネットの腕時計を作った、ブレゲが、どんな時計を作る気なのか?
 
 1 パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)…マジスカ?
 2 ミニッツリピーター(時刻を音で知らせる)…昔の柱時計も音で知らせてくれたが?
 3 トゥールビヨン…出ました!時計の姿勢による重力のバラツキを相殺する。難しすぎて、自分の重力がバラついてしまいます。えっ?それは年齢のせいだって?こらこら!
 4 スプリットセコンド(独立した2系統のストップウオッチ)
 5 パワーリザーブ表示(ゼンマイの巻き量を表示する)…ゼ、ゼンマイ?
 6 均時差表示(1日の時間のバラツキを表示する)…そんな技術があるならバラつかせなきゃいいのに?
 7 ブレゲ独自の自動巻き…ゼンマイじゃなかったのか?
 8 軸受けはサファイア…出ました!サファイア!摩耗させないため?
 9 文字盤は透明クリスタル…内部の機械の動きを見ることができる)
10 純金のケース…純金だと、柔らかすぎる気もするが?
 まあ、頑張って作っていただきたい。

 私も「スイス製」の腕時計を持っています。還暦のお祝いとして、レキシントン在住のY本様がくださったもの。レキシントンのY本様は、フランスへ行かれた際、ルルドまで足をのばして、「ルルドのお水」を汲んで、病気の私に送って下さった。(詳細は、本ブログでも紹介させていただきました)お陰様で、私の病気は小康状態を保っております。
 Y本様からのプレゼントですから、私の腕時計は、金銭には換算できない価値があります。隕石も純金をも超越したものです。