・・・テレビの番組で、「山本五十六」をやっていた。 彼が、親友に当てて遺した「述志」と云う手紙が面白かった。 述志と云うのは真珠湾攻撃だったり、ミッドウェイ海戦などで感じていたことを死ぬ前に考えを述べていた手紙である。 親友は兵学校時代からの友人で、予備役に退役した堀中将です。
堀中将に書き残した 「述志」では、真珠湾攻撃で、アメリカの空母に第二次攻撃をしかけなかったことを残念がっていたことが、書いてあり、史実として、面白いと思った。
アメリカの戦中の資料によると、真珠湾の被害について、アメリカのどこがまずかったかを即日、解析し、すぐに、次の戦いに手を打っているが分かる。 真珠湾で失敗した後、すぐに少将であったニミッツを大将に昇格し、提督に任命し、指導者を変えた、日本の海軍は南雲中将の艦隊司令をミッドウェイの敗戦後も、続けてその位置にとどめおいた。 この反省するか否かが、後の戦いに効いていった。
上の図は開戦当時の太平洋でのアメリカと日本の戦力比較をしたもので、私が、真珠湾に行った時に撮影してきたサインボードです。 図の一番上が航空母艦の日米比較ですが、アメリカ三隻に対して日本は8隻と断然有利だったことが書いてある。 日本の真珠湾攻撃の後、アメリカは航空母艦の重要性に気づき、航空母艦と飛行機の大増産に踏み切る。 そのほかに、開戦時にパイロットの技量が日本が圧倒的に上だったのを真珠湾攻撃の後、解析で知ったアメリカはパイロットの技量アップと増員に力を入れる。
日本はいずれも、開戦後、終戦まで、解析しないで、問題点に手をうた無かったために、その後、全てに戦いに大差がつき敗戦に向かう。
今の日本社会でも、会社でも、政治でも、日本の組織では、失敗しても、失敗した原因を解析しないし、失敗した人を変えないで、その任にとどまり続けることが多い。
こんな社会が上手くいく筈が無いと思う。
東電の福島での事故も、本当の核心に触れないで、失敗した人を、なおかばい続ける人事をしている。
こんな社会では、組織が改善され、前向きに進む筈が無いと思う。 どこかで、この体質を変えないと思う。
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